フランスは、自国の政情が不安定であることもあるのか?日本の新首相が就任したことは、そんなに大きくは、報道されてはいません。とはいえ、無視するほどでもなく、一応の報道機関では、「初の女性首相就任」とか、「保守派の高市氏が首相就任」とか、報じられていますが、そんな中に「日本における外国人弾圧」、「移民、マスツーリズムへの敵意を隠さない人物」などと報じているところもあって、ちょっとギョッとしました。
そもそも、はっきり言って、今のフランスが日本の新政府にそこまで興味がないのは、わからないでもないのですが、そんな場合は、ざっと概要を解説する当たり障りのない感じの記事であることが多いのですが、「外国人弾圧」などという過激な言葉使いには、少々、驚かされました。
また、「日本初の女性総理の誕生はたしかに歴史的な出来事。しかし、これは、よりフェミニスト的な政権の到来ではないことに注意しなければならない!」と述べ、「妻が夫の姓を名乗る義務を維持しようとしているし、彼女の新政権で女性閣僚はたったの2名しか任命していない」
「彼女は筋金入りの国家主義者であり、非常に右翼的な選挙活動を経て、党首に就任した」
「最優先事項に移民対策、管理強化を掲げている」とし、「全く異なる文化や出自を持つ人々の入国を認めている政策」を見直す意向。
移民反対の闘いと日本人のアイデンティティ喪失への懸念は、長きにわたり世界から孤立してきた歴史を持つこの島国において、ほぼ全員が抱くもの。今日、外国人居住者の割合は、日本列島のわずか3%に過ぎず、フランスは9%です・・。
私の印象では、フランスの外国人居住者は9%しかいないの?もっといるでしょ・・と思うのですが・・。
また、「新首相は移民問題を批判しているだけではなく、彼女は観光客にも攻撃をしかけています」、また「新首相は中国に対して非常に敵対的であり、中国人観光客を潜在的なスパイと呼んでいます」、また、「近年、政治的に非常にデリケートである靖国神社を何度も参拝しており、明らかに中国を刺激する態度をとっています」など、明らかに危険視している指摘がなされています。
日本が外から見て、とかく「内向きの国」として見られがちなところを、これからさらにそれが、ますます強化されていく、というか、逆戻りしていく印象を持たれてしまっているのかな?と感じました。
私は、フランスでの報道に全て目をとおしたわけではないし、これは、特に気になったものを紹介したまでですが、こんなふうに受け取られている一面もあるのだな・・となんだか、見過ごせない気がしたのです。
高市早苗首相就任
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