2025年10月27日月曜日

麻薬密売のための隠れ蓑になっている店舗の拡大

  


 ヨーロッパ1が明らかにした警察の報告書によれば、食料品店、ケバブ店、理髪店、ネイルサロンなどの店舗の新規開店が麻薬密売に端を発する大規模なマネーロンダリング計画の隠れ蓑として機能していると警告しています。

 全国的に拡大しているこの怪しい現象は、当局の深刻な懸念を引き起こしています。

 シャルルヴィル・メジエール(フランス北部アルデンヌ県)、市内中心部郊外にある夜遅くまで営業している食料品店(何でも売っている小さなスーパーマーケットのような、営業時間が長い点ではコンビニのようでもある・・けど日本のコンビニとは全然違う)は、今年の夏に開店したばかりでしたが、ここが麻薬取引の拠点であることが判明し、店長に有罪判決が下っています。

 2025年6月に開店したばかりのこの店は、すでに近隣住民から不審な活動が多く見受けられることから、懸念を持ち、市当局に通報していました。

 市民からの通報により、この食料品店では、警察がまず店長の身元確認を行った後、店内を捜索しました。現場捜索の結果、押収された品物には合計500グラムを超える大麻樹脂と大麻草のほか、コカイン、ヘロイン、秤、携帯電話、包装袋、数十箱のタバコ、香水瓶、衣類などが含まれていました。

 この品目を見ると、まるで違法販売の物品の倉庫みたいな感じです。

 シャルルヴィル・メジエール検察庁はこれらの事実を公開し、「警察の拘留下において、この食料品店の店長は、これらの品物の所有権を認めている」ということです。

 この食料品の店長は、麻薬取締法(CRPC)に基づき、麻薬の使用、所持、取得の罪で起訴され、懲役10ヶ月と携帯電話の没収と800ユーロの罰金を言い渡されたそうです。

 しかし、お店でこんなもの扱っておいて、懲役10ヶ月と携帯電話の没収と800ユーロの罰金だけって、ずいぶん甘くない?と思うのは私だけでしょうか?

 パンデミック以来、パリでもたくさんの店舗が潰れて、新しい店舗に入れ替わっている感はあるのですが、まさか、ケバブやネイルサロンなど、一見、あまり警戒感を感じないような店舗にまで、この麻薬密売組織が絡んでいる可能性が拡大しているなんて、本当に恐ろしいことです。

 地域にもよるのでしょうが、この手のお店などが新規開店した場合、ちょっと疑ってかかって用心するのは、ありだな・・と思うのでした。


麻薬密売の隠れ蓑の店舗拡大


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