2020年6月30日火曜日

バイリンガルになった娘の日本語 複数言語を使う生活

 娘がパリに戻ってきて、約2ヶ月が経ちました。彼女は、2年間、彼女の希望の地方のエコールに通うために、生まれて初めて親元を離れて、一人暮らしをしていました。一人暮らしといっても、シェアハウスのようなところで、数人の同居人のいる中での生活でした。  もちろん、周りはフランス人ばかりですから、フランス語一色の生活で、2年間を過ごしてきたのです。本来ならば、エコールは、もう一年あるのですが、残りの一年は、スタージュやら留学の予定が入っているために、パリの自宅に戻ってきたのです。  とはいっても、大部分の彼女の荷物は、パリの自宅においたままだったので、バカンスのたびに、衣替えも兼ね...

2020年6月29日月曜日

統一地方選挙当日のBFMTV(ニュースチャンネル)のストライキ

 フランス人は、政治の話をするのが好きで、子供でさえも、家庭内での話題なのか、親の受け売りなのでしょうが、小さな子供同士で、政治について語ったりする様子は、なんともおしゃまな感じで、可愛らしい光景です。  先週末は、コロナウィルス感染によるロックダウンにより、延期になっていた統一市長選挙の第二戦が行われ、日曜日は、テレビも選挙一色で、朝から晩まで選挙選挙選挙の一日でした。  フランスは、選挙のシステムが日本とは、違い、一回戦で、一位の候補者が、過半数以上に達しなかった地区については、第二戦が行われるのです。  前回の第一戦は、3月14日(日)のコロナウィルスの感染拡大が、かなり...

2020年6月28日日曜日

フランス最大の化粧品会社ロレアル商品の美白表現撤廃 フランス人は美白がいいとは思っていない

 世界最大のフランスの化粧品会社、LOREAL(ロレアル)は、スキンケア商品から、「ホワイトニング」「美白」「色白」「明るい」などの表示を撤廃することを発表しました。世界で起こっている人種差別問題の拡大による動向に対応したものです。  ロレアルといえば、LANCOME(ランコム)などを始めとした比較的高価な商品から、庶民向けのお手頃価格の商品までを一手に扱うフランスの巨大メーカーです。そのため、ロレアルは消費者層も幅広く、研究部門なども巨大な施設を持ち、ランコムの商品などに関しても、最も広範囲の人の肌質に合うように作られており、たくさんあるフランスの化粧品の中でも、最もお肌のトラブルが少...

2020年6月27日土曜日

コロナウィルス新規感染者数が1500人を超えても全然、平気なフランス

 26日の一日のコロナウィルスの新規感染者数が1588名に跳ね上がったのを見て、私は、震え上がりました。それなのに、フランスのテレビは、全くこれを報道しないことをとても不思議に思っています。  日曜日に控えた統一地方選挙、特にパリ市長の候補者についてや、SANOFI(サノフィー)というフランス大手の製薬会社が大規模な人員削減とか、果ては、話題に尽きたのか、パリ市長選挙にちなんでか、シラク大統領やカルロス・ゴーンやイギリスのヘンリー王子とメーガン妃が王室を脱退するまでのドキュメンタリー映像を流したり、まるで、コロナウィルスの新規感染者の増加は、問題視されていません。  しかも、今日は、土曜日で、もはや、ロックダウン解除後には、恒例となったデモが行われることになっており、パリだけでも7件のデモ開催の申請に対して、5件に許可が下りていることが発表されています。  統計の取り方も安定していないのかもしれませんが、先週あたりから...

2020年6月26日金曜日

パリで冷房なしで猛暑(42℃)を乗り切る方法

昨年の記録的な暑さのパリの気温、記念に?スクショを撮りました  まだ6月だというのにパリの気温が35℃近くまで上がることが、昨日からの天気予報でわかっていたので、朝から、少し警戒して過ごしました。こんな時に限って、外出する用事ができて、午前中の出来るだけ早い時間に用事を済ませ、往復、30分ほど歩いて、家に戻った時には、もう汗だくで、シャワーを浴びて、冷たい飲み物を飲んで、一息つきました。  しかし、午後には、さらに暑くなることから、シャッターのある部屋は、全て、シャッターをしめて、窓も閉めて、シャッターのない部屋には、衝立をして、光を防ぎました。これは、ここ数年、酷暑と言われるほ...

2020年6月25日木曜日

FAUCHON(フォション・パリ)破産申請 コロナの経済打撃は、パリの老舗にも・・

 パリの老舗である高級食料品店「FAUCHON」フォションは、裁判所に破産申請を提出しました。本社と、パリのマドレーヌ広場にある3つのパリの店舗(ブランドの象徴であり、130年以上にわたってブランドを象徴するもの)とオテルフォション(ホテル)のティールームがこれに該当します。(ホテル自体は、別経営)  フォションは、日本では、紅茶やジャム、パンや焼き菓子などで有名ですが、パリの店舗では、むしろ、デリカテッセンや、フォアグラやトリュフ、生ハムのような高級食材、ワイン、チーズ、ケーキ、香辛料、チョコレートなど広範囲にわたる食材を扱う高級食料品店で、娘が小さい頃に、日本でフォションのお店を見つけて、日本には、フォションのパン屋さんがあるんだ・・と驚いていたことがありました。  黒とピンクを使った独特なフォションの店舗の外観は、マドレーヌ界隈でも、一際目立つ存在でした。  同じくフォションと目と鼻の先にあった競合店(同じく高級食料品店「HEDIARD」エディアールは、2013年の段階で、破産申請が行われており(現在は、オンラインショップと海外店舗の運営)、その時点では、フォションだけが生き残ったように思われていたのですが、実際の経営は、パリの店舗での売り上げは、全体の10%にも満たない状態で、経営危機に瀕していたのです。  以前は、日本からの観光客もパリに来れば、フォションの紅茶(特にアップルティー)を買い漁っていた時期もあり、パリの街中ではよく、観光客がフォションの目立つ紙袋を持って歩く姿を見かけましたが、今や、パリで紅茶を探すといえば、Mariage...

2020年6月24日水曜日

コロナウィルスの感染は、明らかに気温が影響している ドイツの食肉処理工場で1500人感染

 ドイツ西部、ノルトライン・ウェストファーレン州の食肉処理工場で約1500人の集団感染が起こり、ウェストファーレン州は、23日、工場がある地域全体を再び、ロックダウンしました。  このロックダウンの対象となったギュウタースロー地域の、人口約36万人は、再び、外出制限、学校閉鎖等の生活に逆戻りしました。これは、とりあえずは、6月30日まで続きます。ドイツは、フランスよりも一足先にロックダウンを解除し、経済活動を再開してきましたが、先陣を切って経済活動を再開していたドイツでの1500人という大規模な集団感染は、フランスにとっても、ショッキングなニュースでした。  これまでロックダウ...

2020年6月23日火曜日

フランス・夏のソルド(バーゲン)は、コロナウィルスの影響で7月15日に延期

 フランスでは、例年ならば、夏のSOLDES(ソルド)(バーゲン)は、6月最後の週の水曜日から4週間と決められています。今年は、昨年末からのデモやストライキでお店を開けられなかったり、売り上げが伸びなかったことに加え、従来ならば、春夏物の新作が出回る時期にロックダウン状態だったので、さぞかし、在庫処分のための掘り出し物が期待できるかと思っていました。  本来ならば、6月24日(水)に始まるはずのソルドの下見にでも出かけようかと思い、とりあえず、今年のソルドの開始日を調べたところ、経済財政省からの通達が出ていて、(フランスでは、夏・冬のバーゲンの時期が法律で決められています)2020...

2020年6月22日月曜日

フェット・ド・ラ・ミュージックでまた、群衆 飲んで踊って大騒ぎのフランス人

    フランスには、デモ以外にも、群衆ができる催し物があることを私は、すっかり忘れていました。夏至でもある6月21日は、毎年、Fête de la musique(フェット・ド・ラ・ミュージック)と銘打った音楽祭が各地で行われ、夕方から夜にかけて、場所によっては、朝方まで、お祭り騒ぎです。  例年は、パリの街中のたくさんの場所で広場などに仮設のステージを建てたりして、コンサートなど、音楽に関する催し物がたくさん開催されます。今年は、コロナウィルスのために、多くの場所でのコンサート等がキャンセルになりましたが、それでも、パリ10区のサンマルタン運河沿いの仮設会場では、多くの人が集まりました。  もはや、フランスには、フランスにマスクは、ないのかと思うくらい、この群衆には、マスクをしている人は、見当たらず、屋外であるから許可が下りたのかもしれませんが、屋外であることが、ますます、人々を開放的にし、大声で歌い、騒ぎ、踊り、アルコールも入り、ソーシャルディスタンスへの配慮などは、皆無で、22時には、音楽祭自体は、終了させられたものの、盛り上がっている人々は、音楽祭の終了後も近隣の通りに集まり、ますます狭い場所で歌う踊るの大騒ぎ。  警察もソーシャルディスタンスを呼びかけ、警戒体制を取っていましたが、なすすべもなく、交通整理。音楽で、アルコールも入って盛り上がった人々がどうなるのか?いい加減、政府も想像がつきそうなものの、厚生大臣のオリヴィエ・ヴェランは、SNSで、「今日は、フェット・ド・ラ・ミュージックです。皆さんは、おそらく家族や友達と一緒に集まることでしょう。しかし、ウイルスは依然として蔓延しており、あらゆる状況でバリアジェスチャーを尊重し続けて下さい。自分自身とあなたの愛する人を守ることは、全員の責任です!」などと呼びかけていましたが、そんな呼びかけが伝わるようなフランスではありません。厚生大臣なら、こんな呼びかけをするのではなく、このような集まりは、禁止にすべきでした。  昨日のデモでも大概、頭にきましたが、今日のフェット・ド・ラ・ミュージックでは、若者が多いとはいえ、大の大人が、この人たちは、バカなんじゃないか?...

2020年6月21日日曜日

土曜日のデモは、フランスの日常だけど、フランスの新規感染者は、日々、増加しています

 週末のパリは、デモが日常のようになっていますが、今週末も、警察による暴力や人種差別、不法移民の正規化、黄色いベスト運動など5つのデモが警察が許可のもと、行われました。  それぞれのデモを行うグループは、警察にデモの目的、集合場所・時間ルート等を予め届け出をすることが義務化されているので、どこで、何のデモが起こるのかは、おおよそは、前もって、知ることができ、デモが暴走した場合の危険を考えて、周辺のメトロの駅が閉鎖されたり、店舗が閉店したりします。  フランスという国は、つくづく、デモを尊重する国で、人々は、デモクラシー・民主主義の国と、誇らしげに語りますが、その実、かなり社会主義...

2020年6月20日土曜日

ロックダウンのためにずっと行けなかった血液検査に行って驚いた

 私には、遺伝性の心疾患などの持病があって、定期的にお医者さまにかかっています。特に深刻な状態ではないので、呑気に構えていますが、年に一度くらいの割合で、血液検査をして、心臓専門医にかかるように言われています。  それが、なんやかやと延ばし延ばしになっていた上に、さらにロックダウンになって、血液検査に行けないままになっていました。  ロックダウンが解除になったと言っても、ウィルスは、消えたわけでもなく、特に医療施設への出入りは、避けたいと思っていたので、血液検査のことは、気にはなりつつも、つい最近まで、ほったらかしにしていました。しかし、第3段階の解除になり、さすがにもうそろそ...

2020年6月19日金曜日

コロナウィルスに振り回された娘の教習所通いが再開 今のフランスの教習所はUberみたいになっている

 ロックダウンが解除になって、最近、娘がフランスの自動車運転免許取得のための教習所通いを再開しました。そもそも、娘と運転免許は、つくづく相性が悪いというか、タイミングがことごとく悪いのです。  彼女が最初に免許を取ると言い出したのは、18歳の時で、しかも、自動車の運転免許ではなく、バイクの免許を取ると言い出したのです。  そもそも彼女は、柄にもなく、車などの乗り物が苦手で、特に長距離を移動する場合の自動車での移動や、スキー合宿に行ったりするときに乗らざるを得なかった長距離バスや、ナポリからカプリやイスキア島へ移動したりする比較的小さな船なども苦手で、長いこと、乗り物酔いに悩まさ...

2020年6月18日木曜日

ロックダウン以来3ヶ月ぶりのパリのメトロ

メトロの駅構内のいたるところに貼ってあるステッカー  フランスのロックダウンが解除になって第2ステージ、第3ステージと進む中、毎日のようにデモだの暴動だのという話ばかりが流れてきて、もはや、テレビのニュースでは、コロナによる一日の死亡者数などの発表もなくなるほど、コロナウィルスの話題は、もうかすんで来てしまっています。  しかし、注意深く、感染者のデータを見ていると、ここ数日のフランスの新規感染者の数は、152、344、458と、ここ3日間上昇してきており、これが単に検査数が上がったことによるのか、感染が広がっていることなのかは、わかりません。  でも、頻繁に数万人単位の人出の...

2020年6月17日水曜日

パリ・アンヴァリッドでの介護者のデモ・1万8千人を震撼させた暴力・ウルトラジョンヌとブラックブロック

 16日のパリでの医療介護者のデモは、事前にパリ警察に届けが出ており、午後2時半から18時に行われる予定で、警察の許可を得た正当なものであったはずでした。  コロナウィルス騒動以前より、長期にわたり、医療介護者、国立病院関係者による不満は、積み重なっており、昨年から、時々、ストライキやデモなどが起こっていました。そこへ、コロナウィルスの感染爆発で病院はフル回転で、危険を侵しての仕事の連日に医療介護者の怒りも相当なレベルに達しており、ロックダウン中に病院視察に立ち寄ったマクロン大統領と医療介護者との間に、衝突が起こり、激しい言い合いになったこともありました。  今回のデモでは、医療介護者は、医療のための十分な医療物資や、人出、労働条件、昇給などを掲げて、デモは、午後2時半に、パリ厚生省のビル近くの出発地からの、スタートの段階では、順調に、開始されたのです。医療介護者のデモは、フランス全土の主要都市で、同時に進行して行われたもので、フランスの国立病院の組合により統括された、正当なデモであるはずでした。  ところが、この医療介護者のデモの中に白衣などを着て、医療介護者に変装していたデモを暴徒化する集団が紛れ込んでいたのです。厚生省を出発して、デモ隊の行列がアンヴァリッドに到着した時、紛れ込んでいた偽医療介護者や黒い服に身を纏った一団に、本来のデモは中断せざるを得ない状態に陥りました。  彼らは、大声で叫びながら、駐車してあった車を道の中央に運び、転がし、車を燃やし、弾丸やバクチク、石を投げつけ、街には黒い煙が上がり、通りかかったバスの窓ガラスを割り、運転手に石を投げつけ、通りかかった人に襲いかかりました。駆けつけた警察も、最初は、後ずさりする様子にどうなることかと思いましたが、催涙ガスを用いて応戦し、数時間後には、沈静化しました。         暴徒化した人たちにひっくり返され、道の中央に運ばれる車  最初にこのニュースを聞いた時は、医療介護者のデモがなぜ、暴力化するのか、意味がわかりませんでした。ところが、このデモを暴力化させたのは、ここのところ、フランスで、ウルトラジョンヌ(Ultras-jaunes・gilets-jaunes(黄色いベスト運動のデモ(ジレジョンヌの際に暴力行為に及ぶ人々)やブラック・ブロック(Black...

2020年6月16日火曜日

4夜連続、フランス・ディジョンでのチェチェンコミュニティの暴動

   先週末から、4夜連続、そして、月曜日には、日中から、フランス・ディジョン(フランス中部・ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ、コートドールの首府)では、チェチェン(北コーカサス地方の北東部に位置するロシア連邦に位置する共和国)のコミュニティのメンバーによる暴動で、せっかくロックダウンが解除された街が震撼とし、店舗は、コロナウィルスとは、別の理由で、再び、ロックダウンのような状況になっています。  ことの始まりは、16歳のチェチェン出身の少年が、ディジョンのドラッグのディーラーのグループによって「殴打」され、重症を負ったことに端を発しています。16歳の少年とドラッグのディーラーとの関...

2020年6月15日月曜日

マクロン大統領の勝利宣言 ロックダウン解除第3ステージ突入・「俺たちは、よくやった」

 14日、日曜日の午後8時、マクロン大統領は、エリゼ宮より、明日からのロックダウン解除の第3段階突入と今後についてのスピーチを行いました。ロックダウン以来、しばらくの間、フィリップ首相からの発表が続いていたので、マクロン大統領が正式にスピーチを行ったのは、久しぶりのことです。  彼は、マヨット、ギアナを除くフランス全土は、明日(15日)から、グリーンゾーンになることを発表しました。長いこと、テラスの営業のみで、店内営業を禁止されていたパリ・イル・ド・フランス地域を含むレストラン・カフェ等も明日から店内でも営業できることになりました。  また、EU圏内での国境は解放され、...

2020年6月14日日曜日

ロックダウン解除とはいえ、またパリで1万5千人超えのデモ フランスは、なぜデモを止められないのか?

   13日(土)、パリでは、1万5千人を超える人が、先日から続いている警察の暴力と人種差別に抗議するデモに参加しました。このデモは、前日から、すでに、午後2時半にリパブリック広場からオペラ座に向けての行進と見られており、近隣の店舗、レストラン、カフェなどは、危険回避のため、ロックダウン解除後に、せっかく再開し始めた店舗をこの日は、閉店することを余儀なくさせられました。  最終的に、デモ隊は、リパブリック広場に集結し、2時間ほどの抗議集会が行われました。近隣の建物の上からは、「JUSTICE POUR LES VICTIMES DU RACISME ANTI-BLANC(反白人種差別...

2020年6月13日土曜日

フランス人のこだわり

 半分、フランス人なのに、フランス料理が苦手な娘のおかげで、我が家は、あまり、外食というものをしません。だいたい、パリの外食は、日本のように、「ワンコインでランチ」なんていうわけには行かず、10ユーロ以下で食事をできるレストランは、ほとんどありません。  それでも、フランス人にとって、カフェやレストランは、とても大切なもので、必ずしも大したお料理ではなくとも?フランス人は、好んで外食をします。外食は、単に食べるということだけでなく、人と会って、話すということでもあるからです。  しかし、だからと言って、フランス人が何でもいいから、外食するというのも少し違います。最近は、健康志向か...

2020年6月12日金曜日

フランスは、いつも誰かが何かを訴え、戦っている フランスは、デモの国

             いつものことですが、フランスは、ロックダウン解除以来、どうにも騒がしい事ばかりが続いています。ロックダウンという厳戒態勢が徐々に解除されて、当初は、国民も恐る恐るウィルスがまだ残る世界に出ていくことに、どのような体制をとったら良いのかを手探り状態で、子供を学校に通わせる親もごく一部に限られていました。  しかし、時間が経ち、感染の状況が改善していくにつれ、ロックダウン解除の第2ステージに突入すると、堰を切ったように、アメリカでの人種差別の問題を孕んだ警察の暴力に抗議する動きに触発されて、フランスでも同...

2020年6月11日木曜日

ロックダウンの我が家の収穫 ベランダでの野菜の栽培のコツ

昨年、咲いたきゅうりの花  我が家は、毎年、春から夏にかけて、日本の野菜をベランダで育てるのが、もう、ここ何年もの毎年の恒例行事のようになっています。初めは、アフリカに住むことになった時、日本のものがどの程度、手に入るかもわからずに、全く知らない異国の地に行く際に、「手に入らないならば、自分で作ればいいじゃない!」と言って、母が持たせてくれた枝豆のタネをアフリカのベランダの一角で育て始めたのが最初でした。  フランスに引っ越してからも、当初は、パリ郊外の街に住んでいたために、通勤にも一時間近くかかっていましたし、娘もまだ小さくて、通勤と送り迎えと娘の教育とで、いっぱいいっぱいで、...

2020年6月10日水曜日

ロックダウン解除・ぐんぐんと日常に戻りつつあるパリ エッフェル塔も再開決定

 フランスは、6月2日から、ロックダウン解除の第二ステージが始まって、その日に2万人規模のデモが起こり、それからは、一ヶ所に2万人とまではいかずとも、毎日のようにデモが続いています。  それでも、現在のところは、デモの影響で、感染が拡大した兆候は、現れてはおらず、テレビのニュースでも、これまでのように、コロナウィルスの感染による死亡者数や重症患者数がトップで扱われることは、なくなりました。  ここのところ、コロナウィルスの影がどんどん薄れていくことを感じます。(実際には、昨日の一日の死者数は87名(6月9日)という状況なのですが・・)  これまで、閉鎖されていたメトロの駅も新...

2020年6月9日火曜日

マスクのポイ捨ては、罰金135ユーロ でも、フランス人は、ルールは守らない

 フランスでは、6月7日、環境担当国務長官が、マスクのポイ捨て(実際には、マスクだけでなく、タバコやゴミも含まれる)に対する罰金を現行の68ユーロから、135ユーロに引き上げることを発表しました。  しかし、おそらく、現行犯ではなければ、捕らえられないマスクのポイ捨てのための取り締まりが行われるとは、考えづらく、実際には、何の効力もないと思っています。そんなルールなど、「そんなの関係ない!」とばかりに無視されることでしょう。  テレビの報道などでも、道路に捨てられたマスクを問題視する報道が取り上げられていましたが、果たして、実際に街を歩いてみると、やはり、マスクが捨てられているの...

2020年6月8日月曜日

パンデミックによる留学・スタージュ・インターンシップのキャンセル

 6月のフランスは、年度末に当たる月で、娘の通っている学校などは、5月末には、授業は、終わってしまっていました。というのも、本当ならば、学校のプログラムにより、6月1日より、スタージュ(日本でいうインターンシップのようなもので、スタージュ先は、海外、国内ともに、個人個人で選択します)で、イギリスの大学の研究室に行くことになっており、それが、今回のコロナウィルスのパンデミックの影響で、イギリスには、行けなくなってしまったのです。  彼女のクラスでは、フランス国内だけでなく、海外でのスタージュの予定をしていた人も多く、半分以上の人のスタージュの予定がキャンセルになってしまい、今も必死...

2020年6月7日日曜日

ロックダウン解除・抑えきれないデモとレストラン・カフェの営業制限の矛盾

    6月2日にパリで起こった、アメリカのジョージフロイドという黒人男性が警察の暴力によって死亡した事件から派生したデモは、未だ、続いていて、デモは禁止されているにも関わらず、今週末にも再び、パリ、マルセイユ、ボルドーなどを中心に、再び、多くの人が集まりました。  パリでは、コンコルド広場から、エッフェル塔近くのシャン・ド・マルス公園などに約5500人、マルセイユでは、約3500人、ボルドーでは、約2500人が集まり、人種差別と警察の暴力に反対して集まりました。  もはや、このコロナウィルス感染のおさまりきっていない状態でのデモ、最初は、あまりにたくさんの人出を見たとき...

2020年6月6日土曜日

ロックダウン解除後のフランス版メルカリサイトでの人気商品

 ロックダウン中に、この際とばかりに、家の中を片付けた人も少なくないと思います。類に漏れず、私も少々、家の不用品を片付け、もう、この際、いらないものは、処分しようと一時、ストップしていたフランス版、メルカリのようなサイトを一つ増やして、出品してきました。サイトによって、得意分野が違うので、二つのサイトにそれぞれ違うタイプのものを出品しています。  日本のメルカリのサイトは、日本の緊急事態宣言の最中も取引が続いていて、手に入りにくくなっていたマスクや食料品の一部などを買い占めて、高値で売買するというようなことも起こっていたようですが、フランス版メルカリサイトでは、出品は、できるもの...

2020年6月5日金曜日

ロックダウン解除・約5ヶ月ぶりで、かかりつけの医者へ

いつもと同じの静かな待合室  私には、もう20年近く、かかっている近所のかかりつけのお医者様がいて、家族揃って、同じお医者様にお世話になってきたので、娘も小さい時からお世話になっていて、娘の成長の過程も家族の歴史も、その間の病歴なども全て、承知していて下さるので、とても、頼りにしています。  今の地域に引っ越してきたばかりの頃には、近所の他のお医者様にも行ってみたことがあるのですが、結局、小さい頃の娘の希望で(彼女がきれいだから・・という、とても安易な理由でしたが・・)、彼女のところに通うようになりました。  しかし、娘の直感は、正しく、彼女は、いつも冷静で、的確で、ちょっ...

2020年6月4日木曜日

ロックダウン解除・パリのレストラン・カフェもテラス席で営業再開

 パリのレストラン・カフェに日常の一部が戻ってきました。まだ、店内の営業は、認めたれていないため、店の外のテラス席のみの営業、しかし、実際にテラス席のある店舗は、全体の40%にしか過ぎす、急遽、パリ市役所に申請して、店舗の前の歩道のスペースや道路の駐車スペースなどの公共スペースの一部にテラス席を儲ける許可がおり、細い道路沿いなどは、通行止めになっている場所もあります。  パリの街は、ロックダウン解除の第2ステージが始まる日の午前0時から、カフェのオープンを待ちわびていた人たちで、賑わいました。当日の夜は、テラス席に予約まで入る盛況ぶりで、予約をしていなかった人の行列ができたほどです...

2020年6月3日水曜日

ロックダウン解除・第二ステージの幕開けは、2万人規模のデモというフランスの惨状

   昨日は、午後から、やけにパトカーだか、救急車だかわからなかったものの、窓の外から聞こえてくるサイレンの音が途切れませんでした。コロナウィルスの感染拡大以来、ロックダウン中にも、救急車のサイレンは、頻繁に聞こえてきていて、また、誰かが搬送されているんだ・・と思いながら、感染の恐怖を家の中で感じていました。  ここ数日は、それも少し、おさまって、サイレンの音がずいぶんと減って、感染の度合いもおさまってきたのだな・・と感じていた矢先でしたので、サイレンの音がまた、切れ目なく聞こえてくるのを、「また、感染爆発? まさかね・・」などと思っていました。  ロックダウンが解除されたわけで、...

2020年6月2日火曜日

コロナウィルスによるフランスの経済危機・賃金削減か?人員削減か?

 パリのカルチェラタンは、学生街で知られる街ですが、多くの書店が並ぶ街でもあります。今回のコロナウィルスによるロックダウン、パンデミックの影響で、カルチェラタンの書店も一つ、また一つと閉店に追い込まれています。  この界隈は、いわゆる普通の書店から、専門書を扱う書店、また、古本屋さんも数多く並んでいます。フランス人には、古い本を重用する習慣があり、学校の教科書なども年度の始まりに配られると全ての教科書にカバーをし、出来るだけきれいに使うことを心がけ、一年の終わりには、学校に返却することになっていて、紛失したり、破損したりした場合は、弁償させられます。(余談ですが、海外にいても、義務...

2020年6月1日月曜日

「STOP COVID 」フランスの感染者追跡アプリは、国民に浸透するか?

 6月2日正午、ロックダウン解除、第2ステージ突入と同時に、フランスでは、各自のスマホに「STOP COVID」という感染者追跡アプリを無料でダウンロードできるサービスがスタートします。アプリは、非常に簡単にインストールできるようにできています。  これは、自分を守り、他者を守り、感染の連鎖をすばやく止め、コロナウィルス流行の第2波を回避するための取り組みをサポートすることを目的としています。  すでに、コロナウィルス感染拡大防止の一環として、韓国、中国、シンガポールは、あらゆる戦略に加えて、2月、3月からモバイルの連絡先追跡アプリケーションを展開していますが、フランスでも、このアプリに関しての取り組みがなされていないことを2ヶ月ほど前から問題視されてきました。  原則として、STOP...