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2022年10月4日火曜日

今週から始まるフランスの第8波対策ワクチンキャンペーン 3回目のブースター接種も可能になる

  


 すでに夏の始まりから、「秋には必ず第8波がやってくる!」と言われていましたが、その予想どおりに、フランスではコロナウィルス第8波が訪れています。ただ、現在のところ、そこまで、急激な増加にはなっておらず、波は波でも比較的、緩やかな波です。

 ここのところ、気のせいかもしれませんが、一時よりは、ほんの若干ではありますが、マスクをしている人が見られるようになったのは、それなりにマスクが以前より(パンデミック前よりという意味)は、マスクを受け入れる人や、ある程度の予防効果を認める人が生まれたのだなと思っています。

 フランス国立衛生局は、今週から本格的にワクチンキャンペーンを開始するとしており、希望者は誰でもワクチン接種を受けることができますが、特に重症化リスクの高い人、また、これらの重症化リスクの高い人と同居している人が優先されるべきだとしています。



 フランスでは、現段階で、60歳以上の3割強が2回のブースター接種を受けています(計4回ということ)が、今週からは、オミクロン対応の新しいワクチン接種が始まることもあり、すでに2回のブースターを受けた人でも、対象条件を満たせば、この秋に3回目のブースターを受けることが奨励されています。

 対象条件に該当する項目には、60歳以上、高齢者施設、長期介護施設の居住者、免疫不全、既往症があり重症化リスクの高い成人、妊婦、介護者、医療・福祉分野従事者などが挙げられており、最後のワクチン接種から3ヶ月以上が経過していること(80歳以上、高齢者施設居住者、免疫不全者)または、6ヶ月以上(前述以外の場合)が経過していることとしています。

 オミクロンに対応した新ワクチンは、ファイザー社のものとモデルナ社のものを選ぶことができますが、ファイザーは2種類のワクチンを販売しており、一つは、原種に加え、オミクロンBA.4、BA.5の変種をターゲットにしたもので、もう一つは、さらにBA.1亜系をターゲットにしています。2種類があるので、ワクチン接種の際は確認をして、どちらのワクチンを接種したのか、記録は残されると思いますが、確認しておいた方がよいかもしれません。

 モデルナ社のものは、オミクロンBA.1亜系をターゲットにした二価ワクチン1種類ですが、ただし、フランス国立衛生局は、30歳未満の人には、心臓への問題を避けるために、ファイザー社のワクチンの使用を推奨しています。

 また、国立衛生局は、18日から、インフルエンザの予防接種も開始されるので、これら2つの疾病は、いずれも重なった人口に対してリスクが高くなるため、両方を接種すること、また同時接種も可能であると発表しています。

 先日、我が家では、日本で娘がコロナに感染し、私も風邪?をひいて体調を崩したばかり・・他人事ではありません。

 私自身は、2回目のブースター接種を受けたのは、今年の7月だったので、3回目のブースター接種をするなら、来年の1月以降ということになりますが、その前にインフルエンザのワクチン接種を今年もしておこうかと思っています。

 すでに国民健康保険から、インフルエンザのワクチンを受けてくださいという通知は来ているので、今月末にでも受けてこようと思っています。


フランスのワクチンキャンペーン 3回目のブースター接種


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「体調不良で一気にダウン・・インフルエンザかコロナか? まずはコロナの検査から・・」

2022年9月28日水曜日

体調不良で一気にダウン・・インフルエンザかコロナか? まずはコロナの検査から・・

 

薬局内の一角にある小部屋の検査用スペース


 先週は、日本にいる娘がコロナウィルスに感染して、高熱が出たり、咳が止まらなかったすると聞いて、心配な1週間を過ごし、いざという時には、日本にかけつけようか?などと、私にしては珍しく、毎日、娘に電話をして、安否?の確認をしたりしていました。

 しかし、まあ、幸いにも彼女は順調に回復し、その間、東京都からの食糧支援物資などを送ってもらったり、何より、隣に住んでいる私の従姉妹が食事をピンポンダッシュのように届けてくれたりしてくれたようで、まだ全快とはいかないまでも、無事に隔離期間を終了し、ヤレヤレ・・どうやら、私が日本に出向くまでもないな・・と安心したところでした。

 それが、今朝、起きたらどうにも具合が悪い私、明らかに熱があり、頭も痛くて、全身がだるく、身体のふしぶしが痛くて、一気に病人になっていました。 我が家には、娘が料理用体温計・・などというわけのわからない温度計すらなく、ただひたすら横になっていたのです。

 具合が悪い時は、たとえ、横になっていたとしても、どうにも身の置き場のない感じがするもので、朦朧としながら、うとうとしていたのです。

 え〜〜??と思いましたが、仕方がない・・とりあえず、ドリプラン(フランスで最も一般的な解熱・鎮痛剤)を飲み、ビタミンCのタブレットを口に放り込んで、ひとまず。もう一寝入りすることに・・。

 数時間後に再び目覚めて、それでも、全く良くなった感じはなく、しかし、ふと、もしかしたら、これはコロナかもしれないと思い至りました。まさか日本にいる娘から感染するはずもありませんが、このところ、フランスも感染者数は上昇傾向・・まさか・・と思いましたが、体調が悪いのに出かけるのも辛いのですが、もし感染していたら、私がここ数日会った人に連絡しなければいけない・・と思い、重い身体を引きずって、隣の薬局へ。

 せめて、薬局が家のすぐ近くにあり、検査をすぐにしてくれることは救いです。

 フランスでは、現在もワクチン接種の証明書と国民健康保険のカードがあれば、予約なしに無料で検査をしてくれます。パンデミック以来、コロナの検査を受けるのは、4〜5回目くらいでしょうか?これまで陽性になったことは一度もありません。

 私は7月の段階で2回目のブースター接種をしているとはいえ、感染する可能性もありえるので、検査をしてもらいました。

 検査は数分で済み、15分後には、うやうやしく検査結果の証明書が携帯に送られて来ます。かなり正式な書面で、こんなのいちいち必要?と思いましたが、まあ良いです。

 検査をしてくれた薬剤師の人に「症状はあるの?いつから具合悪いの?」などと聞かれて、「今朝から・・」と答えると、もしかしたら、検査するのは、タイミング的にちょっと早いかもしれないから、数日経ってもまだ具合が悪いようだったら、もう一回検査をした方がいいかもしれないですよ!」と言われて、とりあえず、家に戻って結果を待つことに・・。

 以前に検査を受けた時には、感染者追跡アプリに「あなたは感染者と接触しています。すぐに検査してください」というメッセージがきて、検査をしたので、別に自分が具合が悪かったわけではありません。

 結果が送られて来て、その結果を見るのもけっこうセキュリティが頑丈で、別途送られてくるパスワードを入力しなければ、見れずに慌てている私にはもどかしい気持ちでした。

 結果は陰性で、ひとまず、ホッとしたものの、これが続けばまた検査か・・とちょっとウンザリしました。

 コロナではなく、インフルエンザなのかもしれませんが、もう少し時間が経たないとわかりません。

 先月に、インフルエンザのワクチン接種の招待状が来ていて、去年、ワクチンを打って、結構そのあとにしんどい思いをしたので、ちょっと躊躇っていた矢先のことです。

 年々、体力には自信がなくなっていますが、ここで、ガンと釘をさされた気分です。

 それにしても、今後も体調を崩すたびに、「えっ?もしかしたら、コロナかも?」と疑わなければならない時がまだまだ続くのかと思うとちょっとウンザリします。


コロナウィルス感染 インフルエンザ


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2022年9月25日日曜日

日本の外国人観光客入国制限解除について

   


 日本の岸田文雄首相はニューヨーク証券取引所で、「10月11日から日本は国境管理を緩和し、再びビザなし渡航と個人旅行を可能にする」と発表しました。たしか、今年の5月の日本への入国制限緩和を発表したのも海外でのことで、G7のためにヨーロッパを訪問中、ロンドンのシティでの講演でのことでした。

 わざわざ、海外訪問中にこれを発表するというのは、世界に向けての発信力を意識してのことなのでしょうか? しかし、前回の発表はほんとうに肩透かしをくった感じの内容でした。

 というのも、5月の段階では、「G7(主要7カ国)並みに円滑な入国がとなるようにさらに緩和していく」「日本は今後とも世界に対してオープンだ」「みなさん日本にお越しください。最大限のおもてなしをします。」と宣言したにもかかわらず、実際には、全くG7並みの円滑な入国どころではなく、外国人に対しては、グループ(団体)での旅行のみという外国人からしたら、意味のわからない制限付き、個人旅行の場合は、ビザの申請が必要という状態で、日本へ行くという人の話は、ほとんど耳にすることはなくなっていました。

 フランス人からしたら、バカンスに行きながら、旅行会社の見張り付きなどということは、考えられないことで、この規制緩和を楽しみにしていた人も、「グループ旅行なんて、ありえない・・だったら、日本へは行かない・・」というフランス人の話も聞こえてきていました。

 パンデミック前の2019年には、日本は約3,190万人という過去最高の外国人観光客の受け入れと、それに匹敵する経済効果(同年は4兆8000億円)を記録し、フランス人にとってもアジアで最も人気のある旅行先の一つになりました。

 世界第3位の基軸通貨である日本円は、悪い方向に進み、1年間でドルに対して30%以上価値が下がり、日本は、停滞している景気回復のためにも、この円安がメリットになる外国人観光客の入国制限解除によって、財政的な恩恵に預かることができるかもしれません。

 しかし、フランスの業界専門家は、日本の観光業界が復活するには、まだまだ時間がかかるという見方をしています。日本でのパンデミック前の国際観光客による経済的スピンオフのほとんどは、大量の中国人観光客が、日本の電気製品や化粧品を持ち帰るために多額のお金を落としたためで、中国国内ではコロナウィルス対策の大幅な規制が続いているため、当面は日本への大量渡航は見込めません。

 フランス(欧州)からの観光客に関しても、30%円安になろうとも、それ以上に航空運賃が大幅に値上がりしているうえに、バカンスシーズンはすでに終わっているという間の抜けたタイミングです。

 それに加えて、一応、フランスからの入国は、ブースター接種をしていれば(3回のワクチン接種の証明書があれば)検査は免除ということになっていますが、フランスで最も多くの人がブースター接種を受けたのは、昨年の12月から1月にかけてのことで、ほとんどの人がワクチン接種の有効期間が下がっている状態に加えて、フランスでは、気温の低下とともに第8波が始まろうとしている感染者が再び拡大しているタイミングです。

 それでも、気にせずバカンスにはでかけるフランス人ではありますが、これまで、ひたすら厳しいことを言って、外国人の入国制限をしてきた日本にとって、なんとも微妙なタイミングでの観光客の入国制限解除です。

 とはいえ、フランスをはじめとして、ヨーロッパのほとんどの国では、とっくに入国制限など、ほとんどないも同然の状態なので、日本もこれで5月の段階で岸田首相が宣言していたG7並みの円滑な入国を受け入れてくれることになりますが、どうにもやっていることに一貫性が感じられずに、今まで、何をしたかったのか?と、首を傾げたくなります。

 しかも燃料サーチャージがさらに値上げされた10月というタイミング。感染が持ち込まれることを過剰に心配しなくても、ヨーロッパからの観光客が簡単に復活することはないでしょう。


外国人観光客入国制限解除 


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2022年9月24日土曜日

娘がコロナウィルスに感染しました

  


 朝、起きると、とりあえず、携帯をチェックするのが朝一番の日課です。まあ、そんなに急用はないのですが、なんとなく一応、チェックしてからおもむろに、少しずつ目が覚めていくのを待っている感じです。

 娘が日本で就職してから、日本にいる娘とは、時々、連絡はとっていますが、そんなに毎日のようにではないので、朝、携帯のメッセージに娘から連絡が入っているのを見て、「へっ?なんだろう?朝から・・」(朝からと言っても、日本時間では朝ではないけど・・)と思ってメッセージをあけると、なんだか携帯のスクショ画面が送られて来ていて、すぐには読めずに、「ん??」となりました。

 メガネを手探りで探して、ふむふむ・・と見ると、その画面は、「検査結果通知書」と書いてあって、すぐ下には、娘の名前が書いてあって、実は、漢字で書かかれた娘の名前をこうして客観的に見るのは、初めてのことで、最初はなんだかピンとこない気がしたのも妙なものだ・・などと呑気に思いながら、マジマジとその書面を見ると、「検査結果・陽性」とありました。

 朝、寝起きということはあるものの、日本のこういう書類を久しぶりに見たこともあって、なんだかすぐには、ピンとこなかったものの、ようやく、「えっ??コロナに感染したの??」と気づくまでに、少し時間がかかったのもお恥ずかしいことです。

 しかし、おそらく、彼女が検査を受けたからには、なんらかの症状があったからに違いなく、感染してるけど、無症状・・というわけではないはず・・と思いいたり、すぐに電話しました。

 これまで、2年半以上、私も娘も一度も感染したことはなく、先日、彼女がパリに来いていたときには、友人の結婚式に参加したりして、かなり大勢の人にも会っていたし、日本に比べたら、マスクをしている人などほとんどいないフランスで、一応、気をつけてはいたにせよ、日本に帰国の際に検査を受けて、「これでも感染しないんだ・・」などと、本人もちょっとびっくりしていたくらいでした。

 それが、まさか、フランスよりもたくさんの人がマスクをしていて、みんなが気をつけている日本で感染するとは、彼女も思ってもみないことのようでした。

 「感染するなら、絶対にフランスで感染すると思っていた・・」と。

 数日前に、急に熱が出て、だるくなり、咳が出始めて、これはちょっとヤバいかも??と思って、検査を受けにいったところ、なんと結果は陽性で、現在、私の実家に一人暮らしの娘、とりあえず同居人はいないものの、過去数日間に会った人には、自分が感染したことを連絡し、今のところ、みんな大丈夫みたい・・と話していました。

 特に心配だったのは、隣に住んでいる高齢の私の叔母で、ちょうど、敬老の日に会ったばかり・・というので、「敬老の日」に会いに行って、感染させてしまっていたら、申し訳がたたない・・と、彼女も自分のこと以上に叔母のことを心配していました。

 かなり熱があがって、ドリプラン(フランスから持って行った鎮痛・解熱剤)を飲んでひたすら寝たら、少し楽になった・・と言っていましたが、若いからといって安心とはいえないんだから、この際、大人しく寝ていなさい・・と言って、もしも、すごく悪くなるようだったら、行くからね・・と話しました。

 遠く離れていると、やたらと心配ばかりが募ります。娘と離れて暮らすようになって、いつか、健康面で心配をかけるのは、私の方だろうと思っていたので、とてもびっくりしました。

 しかし、検査結果は検査施設から、直接、保健所には連絡がいかないようで、「日本って、おかしいよね・・」と言っていました。しかし、保健所に連絡して、サポートを申し込むと食糧などを送ってくれるらしいと、そのサイトを調べて送ったら、これまた、具合が悪いというのに、いろいろ証明書や保険証のコピーなどを添付したりしなければならなくて、年配の人はどうしているんだろう?」と素朴な疑問。

 ワクチン接種をしていてもオミクロンには感染すると言われてはいますが、考えてみれば、彼女がブースター接種をしたのは、昨年の12月、それから約9ヶ月くらい経っているので、これまで感染しなかったのは、やっぱりワクチン接種のおかげだったのかな?とも言っていました。

 私自身は、既往症もあったりして、不安だったので、今年の7月に2度目のブースター接種をしましたが、彼女は、「オミクロンは重症化しないなら、もうワクチンはいい・・」と言って、さらなるワクチン接種はしていなかったし、年齢的に該当していませんでした。

 熱が39℃近くあるということだったので、「体温計あるの?」と聞いたら、「大丈夫、料理用の体温計があるから・・」という回答。それって体温計じゃないし、「料理用の体温計」という言葉に大笑いしてしまいました。

 そもそも、我が家の体温計も電池切れのまま、ずっと放置状態・・私自身も熱があるかな?と思うことがあっても、「体温計ったところで、熱が下がるわけでもないし・・薬を飲んでひたすら寝るしかない・・」と熱を計るということを蔑ろにしてきたので、あまり偉そうなことも言えません。

 料理用の温度計をくわえて、熱を計りながら、コロナと一人戦っている娘・・やっぱり、離れていて、何もしてあげられないのは、悲しいことです。

 どうか、無事に回復してくれますように・・。

  

東京都が送ってくれたという自宅隔離用食糧


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2022年9月22日木曜日

フランスのコロナウィルス第8波の始まり

  


 フランスのコロナウィルス感染者数は、夏の間は、減少を続け、むしろ、日本の方が酷いかも・・と思われる状況が続いていました。もはや、フランス人の生活は、ほぼほぼ、かつての日常に戻り、マスクをしている人も、あまり見かけなくなりました。

 先日のエリザベス女王の国葬でも参列者はノーマスクでしたが、さっそく国葬に参列したデンマーク女王がコロナウィルスに感染したというニュースも流れてきています。

 それでもその直前、WHO(世界保健機構)も「パンデミックの終焉は手の届くところにある」などと、かなり楽観的な声明を発表したりして、パンデミックもヤレヤレ・・ようやく一息つけるかと思いきや、今度はエネルギー危機とインフレで、立て続けの災難に境目がないな・・と、なんとなく、問題が別に移行しているような気にもなっていたのです。

 フランス政府は節電を呼びかけ、特に企業に関しては10%の節電の具体的な計画を検討することを提案し、企業によっては、暖房を使う部屋を減らすために、いくつかに分散されている部屋の人員を集結させて、暖房を使う部屋を減らすことで節電するなどという案なども紹介されていました。

 これまで、やたらとソーシャルディスタンスを叫んでいたのに、今度は節電のために同じ部屋に人を集めて人との間隔をつめるとは、パンデミックも完全に終結したわけでもないのに大丈夫なんだろうか?と思っていました。

 それが、新年度の開始とともに、9月6日以降、減少を続けていた感染者数が一転して上昇に転じ始め、残念ながら、ウイルスの循環が再開された兆候である1の値を超えています。

 週初めには、新たに51,816人の感染者が確認され、これは8月2日以来の記録となり、この1週間、フランスでは毎日平均28,837件の新たな感染が記録されました。これは、わずか1週間で47%の増加であり、多くの専門家は第8波の始まりであると語っています。

 今のところは、これまでに比べれば、大した数字でもありませんが、怖いのは増加率の方です。いったん、増加し始めるともう、しばらくは増加が続きます。

 フランスはここ1週間ほどで急激に気温が下がり、この気温の低下により、さらに感染症が再び増加する兆しと見られています。発生率は地域によって対照的に増加の兆候が見え始め、アルデンヌ地方では、すでに人口10万人あたり500人を超える患者さんが発生しています。

 イル・エ・ヴィレーヌ県(人口10万人あたり415人)、オート・ソーヌ県(451.98人)、ベルフォール県(458.92人)、クルース県(406.29人)、カンタル県(459.24人)の5県は、ほとんどがフランス北部に位置しており、特にフランス北部の被害が大きいことが報告されています。

 医療機関はこの2週間で入院患者数の減少がストップし、今後数日の間に再び増加することは避けられないと言われています。フランスでは、現在12,896人の患者がコロナウイルス感染が原因で入院していますが、1日平均401人が入院しており、この数字はここ数日上昇しています。

 この2年間で、コロナウイルスの季節性が明らかになり、ウィルスの循環は寒い季節の到来により活発になることは証明済であり、新しい変異種が出現せずとも、感染のリバウンドがあることは、わかっています。

 フランス政府は、まもなくオミクロン対応のワクチンが出回ることから、高齢者やリスクの高い人は、待ったなしで2回目のブースター接種を急ぐように呼びかけ始めました。

 皮肉なことに、エネルギー危機で節電を余儀なくされ、暖房も19℃までと指標が定められ、電気代、ガス代の高騰からも、思うように暖房をつけられない家庭も増える中、暖房をせずによりウィルスが循環しやすい環境を作らざるを得ない現在は、余計にややこしい第8波となるかもしれません。


フランス コロナウィルス第8波


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2022年9月17日土曜日

WHOが発表 パンデミックの終焉は手にとどくところにある 

  


 「世界はパンデミックを終わらせるためにかつてないほど良い状況にある」「まだそこには到達していないが、終わりは手の届くところにある」コロナウィルスの出現から約3年、WHOのトップは世界的なパンデミックの将来について楽観的な見解を発表しました。

 WHOの最新のレポートによると、先週、コロナウィルスによる週間死亡者数は2020年3月以来、最低に減少したと報告しています。

 ワクチン接種の拡大により、大幅に重症化する患者数やそれに伴う死亡者数も確実に減少した結果であるとはいえ、2020年3月以来、最低の死亡者数までになたたということは、ようやく振り出しに戻っただけであるということもできます。

 このパンデミックによって、世界経済は長期間にわたり麻痺し、ワクチン接種の開発と浸透により、多くの人々の命が救われたと同時に、このワクチン接種を含む世界規模の不平等を露呈させたとも言われています。 豊かな国々は有効なワクチンをため込み、多くの貧しい国では接種率がまだ低くなっているのが現実でもあります。

 実際の感染者数が正確に把握されているとも言い難く、WHOが公式に確認した世界中の感染者数は6億人を超えていますが、公式に記録された640万人の死亡者数と同様、現実よりもはるかに低い数字だとも言われています。

 「パンデミックの終わりが見えてきた」というのは、トンネルの向こうに微かな希望の光が見えてきた程度の話で、逆に言えば、「この機会をとらえなければ、さらなる変異種、さらなる死、さらなる混乱、さらなる不確実性が生じる危険性がある」とWHOは同時に警告もしているのですが、世間の捉え方はどうしても希望、楽観的な予測に偏りがちです。

 ワクチンという強い味方を手に入れたものの、ワクチン接種をしているのに、感染するケースなどもあります。しかも、これから秋から冬へと気温が下がってウィルスが活発化する季節を迎えている今、このWHOの見解は、かなり楽観的なもので、多くの人を油断させるという逆効果になりかねないのではないだろうか?と心配しています。

 今や、フランスでは、ほとんどマスク姿の人は見かけなくなりましたし、今、毎日のように中継されているエリザベス女王を弔問する人々の長蛇の列を見ても、マスクをしている人の姿は見えません。

 しかし、一方では、フランスでも、一部には頑なにメトロの中でもオフィスでも、マスクをキープしている人がいないわけでもありません。そして、以前には、日常であったビズー(頬と頬を合わせてのあいさつ)は、未だに完全復活はしておらず、握手に切り替えている人が多いのには、ちょっと救われる気持ちです。

 いつまでも、怖がっているのは、ナンセンスな気もするのですが、私は、このまま「パンデミックの終焉は手にとどくところにある」と安堵する気にはどうしてもなれないのです。

 私は、4回目のワクチン接種を7月に済ませていますが、今度はそうそうに、インフルエンザのワクチン接種の招待券?が送られてきました。これまではインフルエンザのワクチン接種などしたことがなかったのですが、昨年は、インフルエンザに罹って抵抗力が落ちた時にコロナに罹ったら、もっと怖いと思って、インフルエンザのワクチン接種をしてかなり体調を崩してげっそりしました。

 こうして、これから、毎年、コロナとインフルエンザのワクチン接種を続けることになるのでしょうか?


パンデミックの終焉 WHO


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2022年8月12日金曜日

秋には、コロナウィルス第8波が来るのは確実 EUオミクロン対応新型バージョンワクチン確保

  


 今週もフランスは熱波が襲ってきていて、1日、いや半日でも外を歩いてくると、もうヘロヘロな感じで、もうさすがにマスクどころではないし、マスクをしないでさえも、もう辛いような日差しで、それでも、たまにはメトロの中などではマスクをしている人がいないわけではないけれど、パリジャンはパリにいないし、パリにいる観光客は、それこそもうバカンス気分でコロナの影はほとんど見えなくなりました。

 フランスは6月末から7月にかけて第7波を迎えていましたが、その後、順調に感染者数は、減少し、一時は20万人近くもいた1日の新規感染者数も現在は3万人以下にまでになっています。

 現在のところ、「ウイルスの感染力は強くなっているが、危険性は低くなっている」というのが定説になっており、実際に、集中治療室の患者数も減少し、死亡者も減ってはいます。

 街の様子を見る限り、もうコロナなどなくなったような感のあるパリではありますが、しかし、ウィルスが消滅していない限り、気温の低下などから、再び感染が拡大する可能性はいつも抱えており、ウイルスが循環すればするほど、危険な突然変異が起こる可能性が高くなり、厚生相が「秋にはコロナの新しい波がやってくるのは、ほぼ確実である」と警告を発しています。

 もう一時の衝撃的な感染の広がりや死亡者で、数字には麻痺してはいますが、未だにフランスでは1日あたり、100人近くがコロナウィルスのために亡くなっています。やはり、これは尋常なことではありません。

 ところで、日本はどうなっているんだろう?と思って調べてみたら、びっくり!日本の1日の新規感染者数は20万人近くで1日の死亡者数は250人で、フランスよりも遥かに高くてびっくりしました。

 フランスも一時は大変なことになっていて、私は、今までに3〜4回くらい検査をしましたが、その度に陰性でした。しかし、もう2人に1人は感染しているくらいの勢いだった頃には、もしかしたら、検査をした時にはたまたま陰性だっただけで、もしかしたら、罹患したことがあったかもしれないとも思っています。

 多くの人がワクチンをしただけでなく、実際に罹患したことで、現在のフランスの状況が深刻化していないとしたら、それは、とても皮肉な結果です。

 フランスは、1回目のブースター接種までは、全国民に対して、かなり強硬な態度で進めていましたが、現在は、高齢者とリスクの高い人を中心に2回目のブースター接種を進めています。

 ほぼ確実に秋には次の波がやってくると第8波を待ち受けているフランス政府は、「欧州委員会が、アメリカ・ビオンテック社からオミクロン変種用に改良された新バージョンのモデルナワクチン1500万回分を追加で予約した」と発表しています。

 2020年から続くパンデミックで、その間、インフレ、戦争、異常気象など様々な問題が覆いかぶさっていますが、同時進行で解決していってもらわなくてはならない問題で、ますます政府にはしっかりしてもらわなければ・・、また、自分自身も情報を集めて、その時々で自分なりの対応を選択していかなければ・・と思うのです。


フランス秋には第8波 オミクロン対応モデルナ新バージョンワクチン


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2022年8月2日火曜日

フランスは保健衛生上の緊急事態期間が終了しました

 


 フランスでは、2020年3月から施行されていた保健衛生上の緊急事態は7月末で終了し、それとともにコロナウィルス感染対策のためにとられたすべての例外措置が終了し、今後、これまで行われてきたロックダウンや行動制限措置等が必要になれば、政府は国会と一つ一つ交渉して、対策を講じなければならない、いわば、通常モードに戻りました。

 科学評議会もまた、2年以上にわたる流行管理に関する勧告を終了しました。

 2020年からこれまでの間、屋内外でのマスク着用、ワクチンパスポート、外出禁止令やロックダウンなど、フランスは国で罰金付きの厳しい制限を行ってきました。パンデミックが発生した2020年3月以来、この保健衛生上の緊急事態期間は最初のロックダウン開始3日後から、これまで3回にわたり延長されてきましたが、今回は延長されることはありませんでした。

 自由とか、権利とかをとかく主張したがるフランス人に対して、これまでのような強制的な処置がとられてきたということは、なかなか歴史的にも特異な期間であったような気がします。パンデミックが始まった時にマクロン大統領は「我々は、今戦争状態にある」と宣言しましたが、戦争でもないのにロックダウンなどという耳慣れない言葉が普通に使われるようになって、確かに異常な期間でした。(まさか、その後、本当の戦争が地続きの国で起こるとは思ってもみませんでしたが・・)

 フランスは6月末から7月初旬にかけて、1日の新規感染者数が20万人を突破する第7波を迎えていましたが、その後、特に対策も講じずにいつの間にか感染者数は減少し始め、さすがに一時は、重症患者数も増加しましたが、壊滅的な被害に陥るほどにはならずに第7波を乗り越えてきました。

 今回の緊急事態期間の終了は、逆に言えば、コロナウィルスに関して、特別扱いをやめるということで、これ以上は、マスクをしようとしまいと、ワクチンをしようとしまいと個人の自由に委ねるということです。

 それでも、コロナウィルスか終息したわけでもなく、感染は依然として続いており、先週1週間の1日の平均感染者数は5万人前後です。しかし、重症化する人が激増しない以上、これ以上の制限を加え続けるべきではないと判断し、日常生活を完全復活させる道を選択したのです。要は、これ以上は多少の被害は止むを得ないと判断したということです。

 一方、31日(日)に官報に掲載された法令では、病院、医療・社会福祉施設、薬局、医学生物学研究所の責任者が、6年以上マスクを着用することを義務付けることができると明記されていまおり、パリ公立病院(AP-HP)、ボルドーやニースのCHUなど、マスク義務を維持することを選択した病院もあります。

 しかし、これは、医療施設での話で、もともとパンデミックでなくともマスクをしていた方が良さそうな場所で、あまり、問題ではなさそうです。

 フランスでは、5月の段階で、すでに公共交通機関でのマスク着用義務化が解除されて以来、ほぼ、全ての感染対策の義務が解除した形でしたが、それから波を一つ乗り越えて、今回の緊急事態期間の終了ということで、完全に日常生活復活宣言になりました。

 そんなことには、おかまいなしにバカンスシーズン真っ只中のフランスは皆がバカンスに出かけ、観光客も2019年(パンデミック以前)よりも10%増という状況に戻っており、いつまでも、ビクビクしてはいられない(実際、ほとんどの人が全くビクついていない)というところです。

 重症化のリスクの高い人はマスクをして、追加のワクチンをすれば、それでいいんじゃないかということです。

 私は、自分の判断で追加のワクチン接種をしましたが、それは全ての人がそうしなければならないとも思いません。

 多少、不安は残りますが、重症化する人が減少している現在、ただの風邪と変わらないとまでは言えませんが、いつまでも危ない危ないと言って、行動制限を続けるのは、なんとなくもう社会全体のバランスが保てなくなってきているのかもしれません。


フランス緊急事態期間終了


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2022年7月16日土曜日

2回目のブースター接種を受けました

  


 フランスのコロナウィルス感染は第7波を迎え、ここ数週間、1日の新規感染者数は週ごとに5万人ずつ増加し、先週はとうとう1日20万人を突破する日がありました。さすがにここまで増加していくと、入院患者数や重症患者数も着実に増加しています。

 私のところには、5月初旬の段階で、国民健康保険から「2回目のブースター接種のおすすめ」メールが届いていました。しかし、その時のフランスの感染の状況は、現在の第7波の波はまだきておらず、 私はきっと、夏のバカンスの時期に感染が拡大するであろうから、秋になって次の波が来る前にしようと、先延ばしにしていました。

 しかし、私が想像していたよりも早い段階で第7波がやってきて、フランスではえげつないほどの感染者の増加を記録しはじめ、やはり、考えていたより早くに2回目のブースター接種をしなければ・・と思い始めていました。

 私には、多少、心臓疾患があり、どうやら国民健康保険のファイルでは、私は感染して重症化した場合にリスクの高い人に分類されているらしく、年齢的には2回目のブースター接種が推奨されている年齢に達してはいないのですが、それでも「ブースター接種、おすすめメール」が来るらしいのです。

 そして、つい先日、2回目の「ブースター接種、おすすめメール」が来て、いつまでもグズグズ迷いながら、感染に怯えているのも嫌になって、2回目のブースター接種を予約していました。

 私が最初のコロナウィルスワクチン接種を受けたのは、かかりつけのお医者さんに相談して、昨年の3月に予約をして1回目のワクチン接種を受けたのがそれから1ヶ月後の4月、まだ、ワクチンについて、かなり不安もあったために、かかりつけのお医者さんにやってもらえば、その後、何か起こっても少しは安心だと思い、彼女にお願いしました。

 2回目のワクチン接種はそれから2ヶ月後の6月、その時点では、もうこれでワクチンはしなくてよいんだろうな・・と思っていたら、ワクチンの有効性は半年後には急激に低下し始めることがわかりはじめ、また、年末にかけて、感染状況が悪化しはじめたこともあって、それから6ヶ月後の昨年12月には、ブースター接種を受けました。

 当時は、このワクチンの有効性の低下が注目され、問題視されている頃で、2回目のワクチン接種から7ヶ月が経過するとワクチンパスポートが無効になることが決まった頃でした。

 この時からは、Doctolib(ドクトリブ)というアプリでその時点で一番早く、できるだけ近い場所でブースター接種が受けられる場所を探しました。その時、ブースター接種を受けたのは、家からバスで15分から20分程度のところにある薬局で、ワクチンパスを提示して、問診票の質問事項に記入することが必要でした。

 今から考えると、その時点では、1日の新規感染者数が6万人を超えた頃で、毎週のように1万人ずつ感染者数が増えていくことに恐怖を感じていて、当時、本当に少しでも出歩けば、すぐに感染者と接触しました!すぐに検査を受けてください!というアラームがくるような状況で、もういい加減、うんざりしていた頃でした。

 しかし、ウィルスが変異するにつれ、ワクチンで感染は回避できないような状況になり、しかし、ワクチン接種率が上昇したこともあってか、感染しても重症化しないケースが増えて、フランスは、「これなら風邪とかわらない、これなら大丈夫感」が高まっていきました。

 感染者数も昨年の12月の時点では、1日6万人で震えていたことを考えると、現在の1日の感染者数は想像もつかないほど増加しているにもかかわらず、世間の一般的な警戒感はダダ下がりのまま、あまり警戒感はありません。

 結果的には、私はこれまで気づかなかったことがあるのかもしれませんが、何度か検査を受けてはきましたが、一度も感染していないので、私が感染して重症化するリスクが実際、どの程度あるのかはわかりませんが、やはり、ある程度のデータをもとにリスクの高い人に分類されている以上、やはり危険があると判断する方が妥当な気がしたまでです。



 何より苦しい思いをしたり、COVID LONG(長期コロナ感染症)や感染後に長い間、後遺症に悩まされるのは嫌なので、もうこうなったら、リスクはできるだけ減らしておこうと思ったのです。

 思い起こせば、最初のワクチン接種の時から比べると、予約もワクチン接種自体も全然、簡単にできるようになって、数日前にアプリで予約を取って、家の近所の薬局に時間どおりに行くと、健康保険のカードとワクチンパスを提示するだけで、2回目のブースター接種は終了しました。今回は、問診票もなく、5分とかかりませんでした。

 ワクチン接種が終了したと同時にすぐに、2回目のブースター接種証明書のQRコードをもらい、それを手持ちのワクチンパスポートに読み込みあっという間に終了です。もちろん無料です。その翌日には、再び確認のためなのか、AMELI(国民健康保険)の私のアカウントには、4回目のワクチン接種証明書がデジタルで送られてきました。

 ワクチン接種から効果が現れるまでは1週間かかるため、この証明書が有効になるのには1週間かかりますが、現在、ワクチンパスポートが必要な場所(医療施設や高齢者施設)に行くこともないので、特に証明書が必要なわけではなく、単に自分が少しは保護された状態にあるかどうかということだけです。

 副反応も現在のところ、大したことはなく、ワクチンを打った腕が少々、痛む程度です。

 厚生省やHAS(高等保険機構)は、第7波のピークを7月末であろうと予想していますが、同時に第8波、第9波も確実にやってくると言っています。

 2回目のブースター接種をしたからといって、感染の危険が回避できるわけではなく、引き続き、私は警戒した生活を続けるつもりですが、やっぱり少しだけホッとしています。

 これで4回目のワクチン接種になりましたが、いつも迷いながらも、結果的には、私のワクチン接種の効果が低下する時点で感染が爆発的に拡大し、副反応に怯える気持ちよりも感染、重症化のリスクに怯える気持ちの方が優ってワクチン接種をしてきました。

 フランスではこれが7回目の波と数えていますが、本当に波乗りのようにワクチン接種をする機会を窺っていることになっています。

 今度こそ最後のワクチン接種・・といつも思っていますが、一体、いつまでやらなければならないのか、わかりませんが、リスクに怯えて行動制限し続けるには長く続き過ぎているパンデミックに、行動を控えて生活し続けるまま、どんどん歳をとってしまうことに、少々、焦りと憤りを感じていることも事実なのです。


2回目のブースター接種 4回目ワクチン接種


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2022年7月10日日曜日

ニースの交通機関でのマスク着用義務化、裁判所から停止命令

  


 1日の新規感染者数が20万人を超えてしまった現状を受けて、ニース市長は政府の決定に先駆けて、週明けの月曜日から、公共交通機関でのマスク着用を義務化することを発表していました。

 公共交通機関でのマスク着用義務は強く推奨されているものの、全然、マスク率は上がらず、感染者数がひたすら増えていく状況に、このニースでの公共交通機関でのマスク着用義務化をきっかけに、これが全国レベルに広がってくれるのではないか?と、私は期待していたくらいでした。 

 ところが、事態は思ってもみない方向に転換し、ニースの行政裁判所は、「自治体特有の緊急の理由」はなく、「そのような措置の制定が不要」であると判断し、月曜日からのニースでの公共交通機関でのマスク着用義務は撤廃されてしまったのです。

 ニース行政裁判所の暫定救済裁判官は、4人の申請者からの申し立てにより、「自治体に特有のやむを得ない理由」がないため、「このような措置の制定は不要」であり、「行き来の自由」と「個人の自由を尊重するすべての人の権利」に対する「重大かつ明白な違法侵害」であると判断したというのです。

 ニース行政裁判所がこの決定を下すのにあたっては、エリザベット・ボルヌ首相が水曜日に行った国会での演説で、「マスクの着用は強く推奨されるが、強制ではない」と述べたことを強調しています。

 市長というものは一般的な警察権を持っており、パンデミックと闘うための措置をとることができる一方で、「特定の地域状況の存在を示し、この目的のために管轄の国家当局がとる措置の一貫性と有効性を損なわないという二重の条件のもとでのみ、警察権を行使できると裁判官は説明しています。

 特に集中治療室の占拠率が全国レベルで20%であるのに対し、アルプ・マリティーム県では14%であったニースでは、これらの条件が満たされていないと行政裁判官は判断した結果、「夏の学校休暇中の観光に関連する特殊な状況にもかかわらず、この措置の制定を不可欠とする自治体特有のやむを得ない理由の存在は証明されていない」としています。

 ニース市長は、この判決に対し、「病院スタッフの疲労、この夏の期間にニースを訪れる人の多さ、病院の緊張のリスクについて、私は引き続き懸念しています」と述べ、すべての人に責任を負うよう呼びかけ、「最も弱い立場の人々の健康、経済活動の維持、新学期開始の準備のための条件、すべてが危機に瀕しているのです」と訴え続けています。

 しかし、マスクをしたからといって、移動の自由が妨げられるというものでもなく、このいつまでもおさまらないパンデミックの中での個人の自由がどこまで尊重されるべき(しかもマスクごときで・・)なのかは、甚だ疑問でもあります。

 結局、もっともっと感染状態が悪化した状態にならなければ、マスクは義務化されないということで、これでは、「マスク義務化されれば、マスクをする」と言っていた人々に対しても、「やっぱりマスクはいらない」ということを強調してしまった結果を導いてしまい、マスクによって、少しでも感染拡大を回避するという道から、かえってさらに遠ざかってしまったように思います。

 何も、暑い屋外でのマスク着用を義務付けているわけでもなく、公共交通機関内でのマスク着用だけなのに、どうして、そんなに義務化することに抵抗があるのか?私には全く理解できません。

 しかも、この4人の申し立てに対するニース市全体の健康危機のための対策に対する判決はたった20分の相談による決定で判決が下り、その決定により、一体どれだけの人が危険な状態に晒されるのかと思うと、憤然とさせられる気持ちです。

 こんなことなら、最後まで公共交通機関内でのマスク着用義務は残っていて、せっかくおとなしく皆が従っていたのに、なぜ?それを解除してしまったのか?と悔やまれます。


ニースの交通機関でのマスク着用義務化停止


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2022年7月7日木曜日

ニース市長 公共交通機関でのマスク義務化を発表 フランス人は義務化されなければマスクはしない

 



 ニース市長・クリスチャン・エストロジは、公共交通機関でマスクを着用することが再び義務付けられるよう、ニース市の他の市長と共同で政令を制定し、来週の月曜日から交通機関でのマスク着用義務を復活させることを発表しました。

 この政令は、「メトロポリスの交通網全体」において、「月曜日から、市長たちとの共同政令に基づき、全員が強制的にマスクを着用する」ことを意味しています。

 今回の措置で、ニース市は政府の勧告をさらに上回ることになりました。ニース市長はこの公共交通機関でのマスク着用義務復活の理由として、「24時間以内に20万人以上の患者が発生し、急激に増加する第7の波に乗り、このままでは新学期を危険な状態でスタートさせることになってしまう」とニース市長は警告しています。

 これに対し、エリザベット・ボーヌ首相は、同日行われたニュース番組のインタビューの中で、国全体としては、「4回目のワクチン接種を進めている」、「公共交通機関でのマスク着用義務化をとるつもりはない」と答えています。

 彼女は、このインタビューの中で、「もちろん、公共交通機関内や人混み、閉鎖空間でのマスク着用は強く推奨しますが、それは、もうフランス国民はよく理解していることで、私もそのような場所ではマスクを着用しています」と語っています。

 彼女の言っていることはもっともなことですが、このもっともな理屈は一般的なフランス人には通用するものではありません。

 この発言を聞いて、私は「おいおい・・この人、大丈夫か・・?」と思ってしまいました。

 もちろん、彼女の言うように、多くのフランス人は公共交通機関や閉鎖空間、人混みでマスクが必要なことを理解しているかもしれませんが、理解はしていても、義務化されなければしないのが一般的なフランス人なのです。

 公共交通機関でのマスク義務化が発表されたニースで、「来週からニースでは公共交通機関でのマスク着用が義務化されますが、この件についてどう思いますか?」というインタビューに答えている女性が、「今は公共交通機関内でマスクをしていませんが、マスク義務化は賛成です。この感染拡大には必要なことです。来週からは私も公共交通機関ではマスクをします」と躊躇いなく答えていました。

 このインタビュー映像を見て、「これこれ・・フランス人はこれなのよ・・」と思いました。マスクが必要だと思っているなら、今すぐにでもすればいいのに、義務化されなければしない、義務化されるのなら、します・・という人がきっと大半なのだと思います。

 6月末の時点で行われた世論調査によると、フランス国民の71%が公共交通機関でのマスク着用義務化を望んでいるという結果が出ています。にもかかわらず、パリの公共交通機関内でのマスク率は一向に上がってはいません。

 この現状がその答えです。必要だと思っていても、義務化されなければマスクはしないのです。そして、義務化してほしいと思っているのです。

 現在のボーヌ首相の様子を見ていると、彼女が首相に就任する際に、新旧首相の交代の挨拶の中で、カステックス前首相が「フランス人は要求の多い国民で、額面通りには受け取らない。しかし、彼らはそれに対処する方法を知っている。彼らは偉大な人々であり、政治的な人々だ」「また、マティニョン(首相官邸)の住人に批判が集まるのは必至だ」と彼女に警告したことを思い出します。

 彼女の言っていることは正論ではありますが、それがそのまま通用しないのが、フランス人です。この公共交通機関内でのマスク義務化問題をはじめとして、新内閣は発信力が弱くなり、基盤が揺らいでいます。正論だけで押し通すことができるエリート集団ではなく、一般大衆を動かしていかなければいけないことを彼女はもう少し理解する必要があります。

 このままでは、他の案件に関しても、この優等生発言をする彼女は受け入れられないのではないか?と案じられてしまいます。

 また、これから本格的なバカンスシーズンに突入するにあたって、パリにも観光客が増えてきました。メトロの中などで気になるのは、特に観光客のマスク率が低いことが目につきます。

 外国から来る観光客にとって、フランスはマスクが必要のない国として認知されているのです。バカンスに来てまで、マスクなどしたくないに違いありませんが、現在のフランスはそんな状態ではありません。

 バカンスに来ている観光客が感染を拡大させる危険も大いにあることなのです。ニースなどは、観光客も多い地域なので、ニース市長の決断は極めて妥当であると思います。

 1日の新規感染者数が20万人を突破しただけでなく、フランスの集中治療室は、コロナウィルスによる患者で、すでに20%占拠されており、これはもうただの風邪と変わらない・・と言っていられる状態ではなくなっています。

 ワクチン接種が感染を防ぐものではなくなっている現在、ワクチンパスの復活はあまり意味がないと思いますが、せめて公共交通機関内でのマスク義務化はフランス全土でしてほしいのです。


ニース公共交通機関マスク義務化復活


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2022年7月6日水曜日

フランスの1日の新規感染者数20万人突破

  


 フランスの感染拡大が止まりません。ここ数週間で、1日の新規感染者数は5万人ずつ増加していくという増加の仕方です。1週間で5万人ずつ増加とは・・なかなかえげつない増え方です。

 昨日の1日の新規感染者数が206,554人であったことが発表されても、もうさほど、驚きませんでした。どちらかといえば、「やっぱりね・・」そんな諦めたような気持ちでもあります。それにしても、1週間で55%の増加です。やっぱりね・・とは思っても、やっぱり酷いです。

 1日の新規感染者数が10万人を超え始めたあたりから、政府は公共交通機関や閉鎖空間でのマスク着用を強く推奨することを呼びかけ始めましたが、推奨されただけでは、フランス国民が従わないことは素人の私が見てもわかることです。

 最近、パリのメトロ内では、「マスク着用は義務化はされていませんが、マスク着用は強く推奨されています」とご丁寧にフランス語と英語でアナウンスが入っていますが、メトロ内のマスク着用率は、若干増えたかな?という気もしないことはありませんが、ざっと見て、20人に1人程度だったマスク率は15人に1人くらいになった程度な感じです。

 さすがにワクチンがかなり浸透してはいるので、これだけ毎日、新規感染者が増加しても、パンデミック初期のように、救急車のサイレンがとめどなく聞こえ続けるようなことにはなってはいませんが、さすがに1日20万人ずつ感染者が増加していれば、全ての指標がプラス、しかも、それぞれの数字が王台を超えるタイミングを迎えています。

 一番、懸念される集中治療室の患者数も1,000人を突破(1,004人)(1週間で10.4%増)、入院患者数も17,000人を突破(17,041人)(17%増)、10万人あたりの感染率は、ついこの間1,000人を超えたと思ったら、もう1141人にまで上昇し、100人に一人の感染率が87人に一人の割合までになっています。殊にイル・ド・フランス(パリを中心とした地域)に至っては、すでに1,200人を超えています。

 陽性率(検査をした場合に陽性である確率)は、31.1%、検査をした人の約3人に一人は陽性という驚くべき数字です。

 このフランスのコロナウィルス第7波の拡大にもかかわらず、フランスのパンデミック緊急事態の期限は2022年7月31日に終了する予定であり、新たな「健康監視・安全保障」に関する法律が国会で審査される予定にはなっています。

 しかし、フランスは、これまで、感染状況に応じて、適切に規制を対応させてきましたが、今回は、この事態にもかかわらず、公共交通機関でのマスク着用義務を決定していません。

 公共交通機関でのマスク着用を強く推奨するなどと言っても、もうそんなことは通用しないのは明白なことで、とりあえず少しでも感染を抑える簡単な方法は、義務化して、罰金を課すこと以外にありません。

 ワクチンの追加接種も呼びかけてはいますが、これはもう一度ブースター接種をした人にとっては、さらに追加のワクチン接種はしないという人も多いため、そんなに簡単に浸透する話ではありません。

 これまでのフランスのパンデミック対応は、初期対応など失敗もあったとはいえ、かなり、早急な対応をとってきたと思うし、特に昨年の今頃の夏のバカンス前のヘルスパスの導入などは、かなり強引で驚かされましたが、結果的には、このヘルスパスの導入によって、加速度的にワクチン接種も広まったし、この一筋縄ではいかないフランス国民を壊滅的な被害から救ってきたと思うのです。

 しかしながら、今年2月のウクライナ戦争が始まったあたりから、どうも政府の手綱が緩み始めたことを感じずにはいられません。パンデミックの後遺症(終わってはいないけど)とも考えられる物価の上昇や戦争によりさらに拍車がかかったインフレ対応、そして、大統領選挙、内閣改変と政治的にも他の思惑が先行されているようです。

 そもそも、せっかく公共交通機関でのマスク義務化が浸透していたものをまだウィルスが消滅したわけでもないのに撤廃してしまったことが、そもそもの失敗であったと私は思っています。

 国民にとっては、一度、解放されたものを再び締め付けられるのは、義務化が続くことよりも抵抗があるに違いありません。

 こうなったら、1日も早く早急に取れる罰金、罰則付きの規制をとらなければ、感染は倍々にと増えていくことは避けようもありません。ましてや、これから本格的なバカンスシーズン、昨年はこのバカンス中に感染が拡大することを恐れて「ヘルスパス」がないと身動きできないようなかなり強硬な対策をとったにもかかわらず、何も対策をとらずにグズグズしている政府の意向がまるで理解できません。

 また、今年は、空港や航空会社、SNCF(フランス国鉄)などの公共交通機関のストライキが立て続けに起こっており、ただでさえ人が多く集まるところをさらなる混雑がつくられる事態に至っています。

 このままでいけば、来週には、1日の新規感染者数はさらに5万人増加では済まずに、一気に1日30万人・・なんていうことになっても不思議ではありません。


フランス感染爆発 リバウンド 新規感染者数20万人突破


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2022年6月29日水曜日

1日の新規感染者数一気に14万人突破の激増

   


 パンデミックが始まって以来、感染爆発に向かう時のパターンは、いつも同じ感じで、ある程度、感染が落ち着いてきて、感染対策に対する規制等が緩和されたりして、しばらくはホッとした時が続くのですが、ある一定の期間が過ぎると、「あれ??もしかして、また、そろそろ・・?マズい??」という兆候が続くと、次の段階では、一気に桁違いの感染者数に驚かされることになります。

 桁違いの感染増加に驚かさせられるのは、一度では終わらず、先週、この数字で驚いたばかりだったのに・・と、また、さらなる急激な増加に驚かされます。もうその次あたりからは、もう段々、数字にも麻痺してきて、諦めのような気持ちになってきます。

 今回もまさに同じ、いつものパターンで、3月には、若干の落ち着きを見せ、4月に入って若干上昇したものの、そこから、爆発的に感染が増加することはなく、少し落ち着いたと思ったら、5月に入って、「あれ?また増え始めてる・・?」と思ったのは、考えてみれば、マスク着用義務化が解除されて2週間後からのことでした。

 それからは、じわじわと増え続け、先週になって、ついに1日の新規感染者数は10万人に迫る勢いまでに達し、ついに10万人!!と驚いていたら、その後、数日間は、1日8万人程度の日が続いていたと思ったら、今度は一気に15万人に迫る勢いの1日147,248人の新規感染者を叩き出しました。1週間で55%の増加です。

 いみじくも、その日、先週から風邪をひいて、いつまでもスッキリしないので、もしかしたら、コロナ感染?ちょうど、その日に友人と会う約束をしていたので、もしも感染していたら、友人にも迷惑をかけてしまう・・と思い、久しぶりに薬局にPCR検査をしに行っていました。

 前回、私が検査をしたのは、日本に行くための陰性証明書のために検査して以来ですから、約3ヶ月ぶりの検査でした。相変わらずフランスは、ワクチンパスポートと健康保険のカードがあれば、検査は無料です。

 幸いにも結果は陰性でしたが、この日に陽性と診断された人が15万人近くもいたことになります。現在、検査にくる人の3人に1人は陽性だと言われている中、私は15万分の1にはならなかったわけです。

 現在フランスで主流に取って代わったと言われているBA5型の症状は7日間以上続くと言われているため、感染力は強く、長くなると言われているため、一人の感染者が他の人に感染させる人数も尾自ずと増えているわけです。

 この感染の急増にあたり、週明けにはブリジット・ブルギニョン保健相は、「公共交通機関や屋内の人の多い場所ではマスク着用を推奨する」と発表し、翌日には、エリザベット・ボルヌ首相も同様の呼びかけをしています。

 しかし、ここはフランス、「マスク着用推奨」などという言葉が通用する国ではありません。それ以上に、これから皆がバカンスに出かけて、人がさらに移動し、戯れる時期に向けて、感染対策としてふさわしい対応とは思えません。

 さすがに1日の新規感染者が15万人ともなれば、他の入院患者数を含む、すべての指標が上昇しています。

 5月末には人口10万人あたり185件まで減少していた全国10万人あたりの発症率は、6月19日から25日までの一週間で53%増加、5月末と比較すると295%増の731件にまで達しています。

 現在フランスでは15,496人がコロナウィルスに感染して入院しています。これは前日より400人ほど、先週より1,000人多い数です。

 こうなってくると、1日感染対策が遅れることで、感染者数は倍々に増加していきます。考えようによっては、昨年の夏に比べるとワクチンパスポートによる制限もなく、マスクもなく、ずっと感染するリスクは高まっているともいえます。

 エリザベット・ボルヌ首相は、特に60歳以上のフランス人や最も弱い立場にある人々に対して、ワクチン接種の状況を確認し、2回目のブースター接種を急ぐように推奨していますが、これもまた、推奨で、今のところ、公共交通機関でのマスク義務化規制を元に戻すつもりはないようです。

 公共交通機関のマスク着用義務くらいは、早々に元に戻せばいいと思いますが、(そもそも、この限られた空間でのマスク着用義務をなぜ撤廃してしまったのかわかりません)、一度、解除してしまったものを再び規制するのは、現在、内閣を再構築し直すと言っている政府には、荷が思いことなのかもしれません。

 しかしながら、そもそも国民の反発を恐れて、感染の再爆発を恐れないのもおかしな話です。

 やっぱり、国が規制のルールをどう定めようと、自分の身は自分で守らなければならないので、マスクはきっちりすることを自分に戒めなければなりません。

 もう次のワクチン接種を迷っている時間はなくなってきた気がしています。


フランス新規感染者数14万人突破


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2022年6月27日月曜日

どうする?2回目のブースター接種(4回目のワクチン接種) 必要な場合と必要ではない場合

  


 一時は落ち着いていたコロナウィルス感染が再びヨーロッパで増加しています。残念ながら、フランスはこのヨーロッパの感染再拡大の先頭を切っているようです。

 2020年の3月以来、何度となく感染の波を繰り返してきたので、もうこれが何回目の波になるのかわからなくなっていたら、感染増加とともに、また世間が騒ぎ始めたので、フランスの今回の波はどうやら第7波なのだそうです。

 特に公共交通機関でのマスク着用義務化が撤廃されて、急速に消え始めたのは、マスクだけではなく、街中、いたるところに設置されていたはずのアルコールジェルやソーシャルディスタンスです。

 マスクが外れ、これまで皆が控えていたビズー(頬と頬を合わせるフランス人の挨拶習慣)も復活しています。

 現在のところ、1日の感染者数は、8万人〜9万人程度で、10万人に到達する日はそう遠い日ではなさそうです。ここ1週間の増加率は41%になっています。幸いなことに、現在のところ、集中治療室に入院中の重症患者数は、869人でさほど増加していません。(とはいえ、こちらも確実に増加はしており、1週間で19%増)

 フランス全体のワクチン接種率はトータルで80%程度で、ワクチンのおかげで感染者が増加しても、感染者の増加ほどには、重症患者が増えていないのだとは思いますが、今後、多くの人のワクチンの効果が消え始めた頃にまた、危機的な状況に陥る可能性があります。

 私は、どうやら心疾患があるためにリスクの高い人の分類に入っているらしく、5月初旬に、すでに2回目のブースター接種のおすすめがメールで送られてきているのですが、正直、どうしようか迷っています。 

 このまま、コロナウィルスのためのワクチン接種をし続けるのは抵抗があるのですが、しかし、こう感染が再び、拡大してくると、リスクが高いとされている身?としては、少々不安でもあります。

 そんなわけで2回目のブースター接種(4回目のワクチン接種)について、調べてみると、これが必要な場合とそうでない場合があることがわかりました。とりあえず、現在は、60歳以上(特に80歳以上)の高齢者、あるいはリスクが高いとされている人々で、ブースター接種から6ヶ月経過している場合は追加のワクチン接種が強く推奨されるということですが、強制ではありません。

 ただし、最初のブースター接種から3ヶ月以上経ってから感染したことがある場合は、2回目のブースター接種は必要なく、最初のブースターから3ヶ月以内に感染した場合は、2回目のブースターが必要で、感染後6ヶ月以上経過してから2回目のブースター接種を受ける必要があります。

 私の場合、ブースター接種を受けたのは、昨年末の12月の半ばのことで、それから今まで数回しか検査はしていませんが、いずれも陰性、おそらく感染はしていないと思います。ワクチンの効果が減少し始めるのは3ヶ月後以降で、6ヶ月後にはした方がよいとなると、そろそろワクチン接種をした方がよいということになります。

 5月の段階までは、感染状況がそれほど悪化していなかったために、少し様子を見てからにしようと思っていたのですが、どうやら、またそろそろ真剣に考えなければいけないと思い始めました。

 現在のフランスの様子を見る限り、これからバカンスシーズンに突入することも考えれば、今後、しばらくの間は感染が減少する理由はなに一つ見当たりません。昨年の夏に比べれば、ワクチン接種は進んだものの、昨年はあったヘルスパス(ワクチンパス)のチェックもマスクもありません。

 このまま感染増加を続けて、気温の下がる頃、また、多くの人のワクチンの有効性が低下する時期が重なって、秋から冬にかけては、さらに酷い状況になることが考えられます。

 HAS(フランス高等保健機構)やフランスワクチン戦略会議でも、今後の感染状況の変化にもよるが、現在は高齢者のみに推奨されている2回目のブースター接種が秋には国民全体に拡大される可能性が高いとしています。

 また、もう一つの可能性として、現在、製造販売承認手続き中の変異種に有効な、新しい混合ワクチンが秋には利用できるようになると言われています。秋まで待って、その新しい変異種にも有効なワクチン接種を受けるか、悩ましいところです。

 私の場合はおそらく、2回目のブースター接種を受けると思いますが、それをいつにするのかを検討中です。せこい話ですが、また次の次のワクチンが必要な場合、少しでもそれが先伸ばしになって回数が減ってくれればなどと思っているわけです。

 先日、友人が、もう2回目のブースター接種を済ませたという話を聞いて、ようやく重たい腰をあげようとしています。

 最も早く2回目のブースター接種(4回目の接種)を開始したイスラエルの保健省のデータによると、4回目の投与で入院のリスクが4分の1になることがわかっています。


2回目のブースター接種 4回目のワクチン接種


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2022年6月21日火曜日

やっぱりマスクは侮れない フランスのコロナウィルス感染リバウンド

   


 ここ1週間ほどで、フランスは、1日の新規感染者数が2万人台から5万人台へと激増しています。

 今さらではありますが、公共交通機関でのマスク着用義務化が撤廃されて、しかもフランス全土を襲った猛暑で40℃近い気温を記録したり、マスクは、日々、減っていっているような気がします。

 4月に久しぶりの日本に行って、その日本のマスク率にあらためて驚いてきましたが、いい加減、あまりに厳しい空気(普段、ゆるゆるのフランスの生活に慣れてしまっているため)に、正直、日本もそこまでキチキチにしなくてもいいのに・・と思っていました。

 私は、今でも公共交通機関の中ではマスクをするようにしていますが、屋外ではマスクを外しているために、メトロやバスに乗る時には、しばらくしてから、「あっ!そういえば、マスクしてなかった・・」などと思い出して慌ててマスクをすることもあって、自分でも気が緩んでいるな・・と思います。

 これまでいくつもの波を繰り返してきたので、感染は増加に転じ始めると、倍々に増えていくわけで、しかも、これまでと違うことは、周囲の人々がほとんどマスクをしていないので、考えてみたら、これまでよりも感染のリスクはずっと高くなっているわけで、これまで以上に気をつけなければならないということです。

 みんながマスクをしていないから、私もしなくていいのではなく、みんながマスクをしなくなったから、私はしなくてはならない・・という認識に変えなければならないのです。

 1日の新規感染者の数字というのは、意外と身近なところにも表れてくるもので、日本行きの前にテストしたら、まさかの陽性だった・・とか、家族が感染したから、検査したら、陽性だった・・とか、実はすでに感染していて、味覚障害・・とかいう話をポロポロ聞くようになってきました。

 私は幸か不幸か、このクソ暑い中、風邪をひいて、ここ数日、体調がすぐれず、辛いのですが、コロナ感染ではなくとも、インフルエンザ等の病気もマスクによって防げていたのだな・・と感じています。

 あらためて、これまでのコロナウィルスによる被害を見ると、日本はOECD(経済協力開発機構)加盟国(欧米を中心とする先進国)38カ国の中でも、格段に致死率が低く、マスク率は他とは比較にならないほどです。

 ちなみに、これまでのコロナウィルス感染による死者数は、フランスはほぼ15万人、日本は約3万人です。しかも、日本はフランスなどのような、圧倒的なロックダウンは全くやってこなかったのです。

 これまでの実績?を見れば、日本のマスク率の高さはやはり、再注目に値するものであることを見直さなければならないかもしれません。

 一時は、日本ももういい加減、そんなに厳しくマスクしていなくてもいいんじゃないの?と思いかけてはいましたが、やはり、こんな結果を見ると、マスクの効果は侮れないと、このマスクが消えていくフランスで、やっぱりマスクはしなければ・・と決意を新たにしています。

 また、6月に入っての感染の激増の要因の一つは、流行しているウィルスがこれまでのBA2からBA5に置き換わってきていることでもあると言われています。(BA5はBA2よりも8〜12%感染率が高い)

 そして、気になる症状に関しては、一般的な症状に関しては、疲労、咳、発熱、頭痛、鼻水と言われていますが、BA5はBA2よりも嗅覚障害、味覚障害、吐き気、嘔吐、下痢の可能性が高いようです。

 ウクライナ戦争やインフレ、異常気象などでコロナウィルス感染への注意がまぎれ散ってしまっていますが、コロナウィルスは消滅するどころか、また増加しているわけで、戦争もまだまだ続きそうではありますが、コロナウィルス感染もまだまだ続きそうなのです。

 なんと、1日の新規感染者数が2万人台から5万人台に増加したと驚いていたら、翌日には、今度は一気に95,217人を記録して、なんと9万人超えというかもう10万人まで到達しそうな勢い・・本格的なバカンスシーズンを前にして、何も対策を取らないのは、危険かもしれません。やっぱり、マスクはなにがなんでもしなくては・・・。


フランスコロナ感染リバウンド マスクの効用


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2022年6月14日火曜日

日本の外国人観光客受け入れと燃油サーチャージ値上げ

  


 フランス人の友人が今年は日本も外国人観光客を受け入れるようになったからと、今年の夏は姪っ子を連れて日本へ行く予定にしていました。これは、日本の岸田首相がロンドンを訪問した際の講演で、「日本は6月には、主要7ヶ国(G7)並みに水際対策を緩和する」と宣言したため、本当にG7並みに日本が水際対策を緩和すると思っていたからです。

 ところが、蓋を開けてみれば、これは全くG7とは異なったもので、「旅行代理店を通してグループで旅行する観光客のみ」プラス「外国人観光客には民間医療保険加入を要請」という条件つきでした。

 国際的な場で、あれだけ堂々と宣言したにもかかわらず、全くG7並みではありません。フランス(G7の国々)など、国の地域によっては、制限をかけているところはありますが、入国時のワクチン証明書のランダムなチェックとなっていますが、実際は、ほぼほぼノーチェックです。ましてやまた、旅行代理店を介したグループ旅行のみなどなどあり得ない話です。

 昨日、パリの街中を歩いていたら、あ〜これ、絶対イギリス人の英語だ・・と思うような英語やスペイン語なども聞こえてきて、観光客が増えたことを実感しています。

 ただ、「日本は6月から水際対策を緩和する」とだけ言っておけばよかったものを、彼の発言を間に受けて、日本に行こうと思っていた外国人にとっては、甚だ肩透かしを食った感じで、日本に行きたいと思っていた外国人は思いっきり裏切られた気持ちになっています。はっきり言って、外国人には大変評判が悪いです。

 私の友人について言えば、彼女はすでに何回も日本に行ったことがあり、「グループで旅行するなんて、絶対に嫌、もういい!日本には行かない!」と憤慨して、旅行先を変更してしまいました。

 そもそも、今、パリに来る日本人観光客でさえも、団体旅行というものは、極端に減り、ましてやフランス人は、団体旅行など、個人では行き辛いよほどの辺境の地でもないかぎり、利用しません。好きな時間に好きなところを自分の足で歩いて、自分なりの旅行をアレンジしたいと思うのが普通です。

 コロナのための対策とはいえ、日本がまた、こんな時代に逆行するようなことを言い出しているのは、なんかモヤモヤします。

 せっかく、水際措置を緩和して、「外国人観光客受け入れ再開!」などと、言いつつ、「グループ旅行オンリー」などと条件をつけたために、全くG7並みとはほど遠く、また、外国人観光客を逃しています。

 本来ならば、これだけの円安です。外国人観光客がもっと日本に行けば、どれだけお金を使ってくれるか期待できるところでしたが、またこれで、日本は旅行先候補から外されます。

 そのうえ、ANAから、8月からの発券分は、北米、欧州、中東、オセアニア往復で98,000円に値上げというニュースに絶句しました。

 だいたい、パリ⇄羽田便の直行便に関しては、ANAはほとんど欠航だと聞いていましたが、ANAのサイトを見ると7月1日から8月31日は水、金、日は運行とあり、しかし、よく見てみると、(ただし8月24〜31日までのみの期間、ただし7月7日、9日、28日、8月21日は運行)となっています。

 念の為、値段を確認しようと7月7日に予約を入れてみようとすると、予約のサイトでは、7月7日の便は欠航になっています。もうこの時点で、一体、飛行機が運行されるのか、欠航なのか、情報でさえもあやふやで、怪しくなってきて、この様子では、またキャンセル、変更の繰り返しになるのでは・・とうんざりしました。

 それではJALは?と思って見てみると、JALの方は、パリ⇄羽田便は毎日運行しているようです。それでは念の為、同じ7月7日で予約を入れて値段を確認すると、なんとエコノミークラスで、航空券 1164ユーロ(162,960円)、プラス燃料サーチャージ 724.97ユーロ(約101,495円)で合計1888.97ユーロ(264,455円)という衝撃の価格です。特に燃料サーチャージに関しては、すでに10万円を超えています。

 まあ、そもそも、夏に日本に行くつもりはないのですが、あまりにこの98,000円に値上げというニュースにビックリして、実際に日付を入れてみて値段を確認してみただけなので、構わないと言えば、構わないのですが、それにしても、この値段はあまりにショックです。

 エコノミークラスで航空券が16万円で、燃油サーチャージが10万円って、ちょっと理解できない(これだけガソリン価格が高騰しているのでわかるといえばわかるけど)というか、受け入れられない感じです。

 戦争が終わらないかぎり、長距離フライトプラスこの燃料サーチャージの高騰は続くのでしょうか? そして、戦争が終わってガソリン価格が元に戻ったら、本当に航空券、特にこの燃料サーチャージも元に戻るのでしょうか?

 こんなに値上げされては、そうそう気軽に日本には、もう帰れません。


日本外国人観光客受け入れ 燃油サーチャージ値上げ


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2022年6月4日土曜日

フランスのコロナウィルス感染者数 再びリバウンド 新しい波がやってきた

 


 フランスの1日のコロナウィルス感染者数は、ここ1ヶ月半ほどの間は、毎週20%程度ずつ着実に減少してきました。気温の上昇もあるでしょうが、やれやれ、どうにか、これで少し感染もおさまってきた・・と思っていました。

 ところが、ここ1週間、感染の減少傾向がストップどころか、一転して増加傾向に転じ始めてしまいました。この過去1週間は、前の週と比べて、月曜日は+6%、火曜日は+10%、水曜日は+19%、今週木曜日は+20%と増加のペースが加速してきています。

 フランス公衆衛生局の疫学者は、「どうやら我々には、新しい波が戻ってきているようだ。死亡や入院などの深刻な影響を心配するのは時期尚早だとしても、感染が再開され始めていることは確かなことである」と発表しました。

 この感染の増加の原因を「ソーシャルディスタンスがとれていないこと」や、「アフリカ南部で確認され、ここ数週間ポルトガルで大流行しているBA4およびBA5と呼ばれる変異種の拡大」としています。

 彼は、「懸念しているのは」フランスだけでなく、「イギリス、ドイツ、スイスも同じようなレベルのリバウンドがある」と指摘しています。

 考えてみれば、これまで、感染の原因と思われる出来事から、だいたい2週間後に感染の増加が始まるということを繰り返してきたことを思えば、公共交通機関でのマスク着用義務化が撤廃されたのが、5月16日のこと、それから約2週間後が先週にあたり、この感染の再拡大の原因の一つには、このマスク着用義務の撤廃も挙げられるかもしれません。

 それまでも、公共交通機関以外では、ほとんどマスクをしていなかったフランス人ですが、この公共交通機関でのマスク着用義務撤廃を機に、さらにマスク率は減り、おまけに、これまでレストランや一般の店舗などでも入口や各テーブルに備えられていたアルコールジェルもほとんどなくなってしまいました。

 人によっては、もう他人がマスクをし続けているのが気に入らなくて、「いつまでも、マスクしてるな」モード全開の人もいます。

 私は、今でもメトロなどに乗る時には、未だにマスク着用を続け、レストランなどでもアルコールジェルがないので、逆に除菌シートを持ち歩くようになりました。私は心臓疾患があるとされているので、やはり感染は怖いのです。

 BA4およびBA5と呼ばれる変異種が理由などとも言われていますが、今回の感染のリバウンドは、明らかに感染対策の緩みが原因だと私は思うのです。公共交通機関のマスク着用ぐらい、まだ残してもよかったのに・・とつくづく思います。せっかく彼らもかなり従順にそこのところは守っていたのですから・・。

 逆にマスクや手洗いなどの基本的なことで、かなり、感染を防ぐことができていたと考えることもできます。

 このリバウンドを前にして、フランス公衆衛生局は「ワクチンは重症型に効くことが分かっています。しかし、残念ながら、私たちは、感染から十分に保護されていないのです。このままでは秋から冬にかけて、再び感染が急激に拡大する可能性がある」と述べると同時に、「今ならまだ間に合う、3回目、あるいは、2回目のブースター接種を行えば、深刻な病院圧迫の事態は避けられる」と断言しています。

 感染者数が増えれば、自ずと感染する可能性も高まるわけで、たとえ重症化しなくとも、思わぬ後遺症に苦しめられることもあります。また、例えば入国に際して陰性証明書を求める国(日本など)に行きたい場合は、感染していたら行けなくなってしまうわけで、やはり、できる限りの注意は続けなくてはなりません。

 この感染状況のリバウンドの報告に、私も再び気を引き締めなおすつもりです。

 そうでなくとも、そろそろ夏のバカンスシーズンに入り、フランスは開放感に包まれ、感染拡大の要素は揃っています。感染が再び増加し続けて、気温の下がる秋〜冬を迎えれば、また、昨年までと同じ道を辿ります。

 私たちは、もう何度も繰り返しているこの感染の波に慣れすぎてしまっているのです。もう今度が第何波なのかさえも思い出せません。


フランス コロナウィルス感染リバウンド 


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2022年6月3日金曜日

まだまだハードルが高い日本行き JALは運行なのに、ANAは欠航のパリー羽田便

  


 在仏の友人が日本行きの飛行機が急にキャンセルになったと、慌てています。日本に行くとなったら、それなりの期間の休暇もとらなくてはならないし、平常時でさえ、航空券以外にもいろいろと準備することがあるのに、急なキャンセルには、本当に面食らいます。

 私も今年の3月に日本に一時帰国していたので、その際にも再三、予約していたチケットがキャンセルになったり、変更になったり、その上、サイトのアクセスができなくなったりしていて、電話するしかなく、電話が繋がるまでうんざりするほど、電話をし続けたことを思い出します。

 調べてみると、いつの間にか、ANAのパリからの直行便はとりあえず6月30日まで欠航となっていて、しかも、欧州路線の欠航はパリだけではなく、ミュンヘン、デュッセルドルフ、ウィーンが全て欠航になっています。その上、なぜか、デュッセルドルフ便は、なぜか欠航の予定が2022年10月29日までとなっています。

 しかし、欧州路線全てが欠航というわけではなく、ロンドン便は週3日、フランクフルト便は週5日、ブリュッセル便は週2日運行しているようです。

 ですから、パリからの直行便がキャンセルになったとしても、経由便に変更することは可能なのでしょうが、そこは黙っていれば、バッサリキャンセルのままになってしまいます。

 これだけの欧州路線が欠航になれば、欠航になった分の予約をその他の欧州路線と組み合わせて経由便の予約を入れていくのは、大変なことです。

 前回の私の一時帰国の際も行きに2回、帰りに1回キャンセルになり、特に日本からの帰りの便を取り直すのが本当に大変でした。電話を何回、かけ続けたかもわかりませんが、それでも私はまだ運が良かったようで、帰りの羽田→ロンドン→パリの経由便は、私は、ロンドンでの待ち時間が2時間程度で済みましたが、偶然、隣に乗り合わせた日本人の女性は、同じパリまで行くのに、ロンドンでの待ち時間が8時間近くだということで、仰天してしまいました。

 日本の水際対策が少し緩和されて、日本到着後の空港でのPCR検査はなくなりましたが、依然として、出発前72時間前の検査の陰性証明書は義務付けられたままで、飛行機がとれていても、もし、この検査で陽性になれば、問答無用に日本行きは不可能になってしまいます。

 その場合は、自らチケットはキャンセル、または変更しなければなりません。

 今回のANAの欧州路線の欠航はウクライナの戦争の影響のようですが、同じところに行くのに、JAL(パリ⇄羽田便)は6月中は週5日、今のところ、7月からは毎日運行の予定になっています。同じ場所に行くのにANAは欠航、JALは運行なのは、どうしてなのでしょうか?

 どちらにしても、現在の状況を考えると、予約したチケットがキャンセル・変更になることは、十分に考えられるので、旅行会社のサイトなどを通さずに直接、航空会社からチケットを購入した方が無難です。

 変更、返金などの場合は、旅行会社などを通すと返金にも時間がかかり、余計に話がややこしくなります。

 これらの変更・返金などの手続きは、本来ならば、サイトでも可能なはずなのですが、私の場合は、変更された便にロンドン→パリの分が抜けており、結局、電話をするハメになりました。前回の私のチケットは、JALでしたが、延々と電話をかけ続け(延々とお話中になる)、ようやく繋がって、ロンドンからの便を探してもらい、待ち時間があまり長くないものを探してくださいと粘りに粘り、ようやく、なんとか納得できる経由便に変更してもらいました。

 先方からすれば、忙しいところ、さぞかし、しつこくて嫌な客だと思われたかもしれませんが、ここで引き下がらないのは、フランスでの暮らしから培った「言うことは言う」「簡単には引き下がらない」精神。ただでさえ、迂回ルートで長距離フライトでキツいのに、これ以上、異常な待ち時間を過ごすのは、耐え難い苦痛です。

 しかし、まあ、無事に変更できたところで、私はひと安心したのですが、娘に直行便が経由便になったのに、料金は一緒なの?(普通なら経由便の方が安い)と言われて、あ〜そうだった・・さすが、フランスで育っただけのことはある娘には、まだまだ敵わないことを思い知らされたのでした。

 いずれにせよ、チケットがキャンセルになったり、変更になったりするリスクもなかなか高く、そのうえ、72時間前の検査で陽性になるリスク・・まだまだ、日本行きはハードルが高いのです。


航空券キャンセル 変更 パリー羽田便欠航


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2022年5月28日土曜日

6月からの日本入国水際措置緩和について 外国人観光客受け入れ再開

 

 

 先日、世界経済フォーラムが2年に1度を目処に世界117カ国を対象に行った調査により、観光資源や、交通インフラの利便性や自然や文化の豊かさなどが評価され、2007年の調査以来、初めて日本が1位になったというニュースに日本の観光産業が世界に認められたと、日本人として、とても嬉しく思いました。

 ちなみに、2位はアメリカ、3位スペイン、フランスは4位でした。

 海外に住んでいても日本が世界的な評価を受けることは、「ほらね・・そうでしょ・・」と誇らしい気持ちなのです。しかし、2年に一度ということは、このパンデミックで日本がほぼ鎖国状態だった期間以来の調査。ちょっと複雑な思いがないこともありません。

 しかし、パンデミックで観光がストップしてしまう前までは、フランス人も本当に日本に行く人が増え、2年前までは、日本行きの直行便などは、乗客のほとんどがフランス人だらけというちょっとびっくりするような状態になっていました。

 しかし、パンデミック以来、日本の水際対策措置により、外国人は外国人であるというだけで、ほぼ完全シャットアウト状態が続き、この制限の仕方もいかがなものか?と思ってきました。

 もっとも、この間、日本人でさえも、日本への入国制限は厳しく、その時の感染状況によって、出発前のPCR検査に加えて、日本の空港到着後の検査、そして強制隔離施設での隔離、公共交通機関使用禁止、その後の自宅隔離期間などが義務付けられていて、日本に行くのはとてもハードルが高い期間が続きました。

 ようやく日本到着後に隔離がいらなくなったのが、今年3月に入ってからで、その後も外国人の日本入国は、原則認められていませんでした。

 それが、ようやく6月10日から、日本も外国人観光客を受け入れることを発表。それぞれの国や地域を青、黄、赤に区分して、地域ごとに入国条件を区別しています。

 日本への観光客が期待できそうな国(欧米、アジア、豪州など)は、ほぼ全て青に区分されています。もちろんフランスも青です。

 青に区分された国からの入国に関しては、ワクチン接種の有無に関わらず、72時間前の陰性証明書などの書類は現状通りに求められるようですが、入国時の検査は行われません。

 赤の国からの入国は3日間の強制施設での隔離、黄の国からの入国は7日間の自宅等施設での隔離(3日後に検査をして陰性の場合はその後解放)が求められます。

水際対策強化に係る新たな措置に基づく 国・地域の区分について

 この日本政府の決定により、多くの外国人が出発前72時間前の陰性結果で、到着時検査なしに日本に入国することになります。また、外国人、完全シャットアウトをしていた日本が極端な方法をとったものだと、ちょっと驚きでもあります。

 しかし、よく見てみると、一応、「外国人の観光目的の日本入国は、旅行代理店等を受入れ責任者とする場合に限る」とされているので、ツアー客のみの受入れとなっています。旅行代理店を介しての観光とはいえ、色々なケースがあるので、これでどの程度、外国人観光客を管理できるのかは甚だ疑問ではありますが、基本的に日本人のように従順な国民はいないので、いくら旅行代理店を介在させたところで、そんなに甘いものではないのではないか?とも思います。

 だいたい、一番、驚くのは、おそらく外国人観光客で、海外ではほとんどノーマスクの世界で生きている人々が日本のマスク率には、きっとビックリすることでしょう。そこで、日本に来ているのだから、日本のルール?に従う・・と思う人もいるかもしれませんが、そうはならない人もきっと、大勢いることでしょう。まあ、双方で、こんな世界もあるんだ・・ということを知り合うこともよいかもしれませんが、受け入れる日本側からしたら、ギョッとさせられることもありそうな気がしています。

 日本は日本で、いい加減、もう少しゆったり構えてもいいと思うし、緩みきっているフランスのような国もいかがなものかとも思うのです。

 一方、出発前72時間前の陰性証明書はともかく、「誓約書」や「質問票」などの不要な書類が引き続き求められることも、疑問です。現実的には、まだ入国時の検査を行った方が意味がありそうなものの、経費削減のために検査を省略するのだとしても、やっている感を醸し出すための「誓約書」や「質問票」なのではないか?と思ってしまいます。

 これらの書類についてにしても、集めるだけでなく、本当にチェックしたりしているならば、結局は、それを何重にもチェックする人はいるわけで、人件費は必要なはずで、ちょっと理解不能です。

 私が日本に行ったのは、今年の3月から4月にかけてでしたが、手続きを簡素化するはずのアプリをダウンロードして、必要な情報は入力しているにも関わらず、それとダブった内容の書類を提出し、そのチェックを何重にも行い、何のためのアプリなのか?と思いました。

 せっかく世界経済フォーラムが日本を世界一の観光国と認めてくれたのですから、これから、再び、日本の観光産業が復活してくれることを祈っています。

 しかし、考えてみれば、日本から海外旅行をする人に対しても青に分類されている国に行く限りは、日本に再入国の際の検査がなくなるということで、ハードルは少しだけ下がるので、日本からの観光客も少しは増えるかもしれない・・と期待もしています。

 もっとも、禁止されているわけではなくとも、逆に日本人がマスクなしの世界に旅行するのは、やっぱりまだ怖い・・と考える人も少なくないのかもしれません。

 どうにもこうにも、このギャップ、私はその両方をなんとなく微妙な気持ちで眺めている気持ちです。

 しかし、コロナとは別の新たなハードルの一つを忘れていました。現在、パリ⇄日本のフライトは、ウクライナ戦争のために、直行便は再開したものの、迂回経路による長距離フライトのままでした。ただでさえ長いヨーロッパ線、長距離フライトは結構キツいのです。


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2022年5月24日火曜日

日本の友人と話が噛み合わなくなってきた・・日本とフランスの感染対策観念とマスクの効用

  


 ここのところ、日本の友人とLINEなどで話をしたり、メッセージを送り合ったりしていると、なんだか、ちょっと私は日本の感覚と違ってしまっているかもしれない・・と思うことが、度々あって、ちょっと、自分は、気が緩んでしまっているのかも・・と、ちょっと戸惑いを覚えながらも、やっぱり違和感を感じずにはいられないことに少しモヤモヤしています。

 それは、友人が、「週末に外食の約束をしているのだけど、感染状況次第では、日にちを変更しようと思っている・・」という話をしていたことで、「えっ!?感染状況次第で外食もやめてしまうの?」とちょっとびっくりしてしまったことで、逆に私は、日本人の感染対策への観念とずいぶん、ズレしまっているんだな・・と感じたのです。

 今、私は、パリでそんなに頻繁に外食をしているわけではありませんが、現在のこの解放モードのフランスで、外食をすることには、なんの躊躇いも感じておらず、その外食ができる場合とできない場合の感染状況の違いを理解することができなかったのです。

 また、別の友人とは、全く別の話をしていて、「ちょっと旅行でもして、気分転換すれば? よかったら、パリにおいでよ!」と気軽に話したら、「う〜ん、ちょっと、現在の環境を変えて、気分転換は必要だと思っているんだけど、海外旅行は、もう少しコロナがおさまってからね・・」と言われて、またまた、「えっ?私、この間、日本に行ったばっかりじゃん!」まあ、日本への一時帰国は旅行とはまた少し違うとはいえ、やっぱり、私自身もフランスにいて生活しているうちに、この感染対策に対する感覚がやっぱり日本に住んでいる人とはズレてしまっていることを思わずにいられませんでした。

 それは、やはり、どんどん感染対策が解除されていくフランスで、「公共交通機関のマスク義務化くらい、継続してもいいのに・・」と思いつつ、バスやメトロの中で、個人的にはマスクをし続けていても、やはり、あまりに周囲の雰囲気が全く通常の日常モードに戻っていくなか、知らず知らずのうちに自分の感覚もどんどん緩くなっていることを自覚せずにはいられない感じです。

 やはり、マスクというものは、心理的にも行動を抑制する働きがあるんだな・・とも感じるのです。まあ、もともと、公共交通機関でのマスクの義務化が、かろうじて続いていた段階でさえも、屋外でのマスク義務化が撤廃され、飲食店が再開された時点で、もうフランスはほとんど通常モードで、皆、躊躇なくバカンスにも行っているし、レストランも通常営業、これまでのコロナ規制を取り戻すかの如く、外食も旅行も満喫している様子で、最近では、日常のあいさつ代わりのビズー(頬と頬を合わせてあいさつする)もかなり復活。

 つい最近の大統領選挙や新内閣の発足などでエリゼ宮に集まっている政府の首脳やEUの会議などでも、屋内外問わず、マスク姿はとんとお目にかからなくなりました。

 昨日、バイデン大統領の日本訪問の映像を見て、バイデン大統領もマスクをしているのを見て、「郷に入れば郷にしたがえ」なのか・・などと、思い、さしずめ、私は「朱に交われば赤くなっている」のかもしれません。

 しかし、そんなにまだ、みんなが慎重に感染対策をしている日本はいつの間にか、フランスよりも1日の感染者数がフランスよりも多くなっていて、(フランスはここ1ヶ月ほどでかなり減少してきて、ここ1週間の1日の感染者数の平均は24,000人程度、日本は34,000人程度でいつの間にか逆転しています)ちょっとビックリしています。

 やっぱり日本の人々が慎重な感染対策を取り続けているのは、そんなこともあってのことなのかもしれません。


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