今週もフランスは熱波が襲ってきていて、1日、いや半日でも外を歩いてくると、もうヘロヘロな感じで、もうさすがにマスクどころではないし、マスクをしないでさえも、もう辛いような日差しで、それでも、たまにはメトロの中などではマスクをしている人がいないわけではないけれど、パリジャンはパリにいないし、パリにいる観光客は、それこそもうバカンス気分でコロナの影はほとんど見えなくなりました。
フランスは6月末から7月にかけて第7波を迎えていましたが、その後、順調に感染者数は、減少し、一時は20万人近くもいた1日の新規感染者数も現在は3万人以下にまでになっています。
現在のところ、「ウイルスの感染力は強くなっているが、危険性は低くなっている」というのが定説になっており、実際に、集中治療室の患者数も減少し、死亡者も減ってはいます。
街の様子を見る限り、もうコロナなどなくなったような感のあるパリではありますが、しかし、ウィルスが消滅していない限り、気温の低下などから、再び感染が拡大する可能性はいつも抱えており、ウイルスが循環すればするほど、危険な突然変異が起こる可能性が高くなり、厚生相が「秋にはコロナの新しい波がやってくるのは、ほぼ確実である」と警告を発しています。
もう一時の衝撃的な感染の広がりや死亡者で、数字には麻痺してはいますが、未だにフランスでは1日あたり、100人近くがコロナウィルスのために亡くなっています。やはり、これは尋常なことではありません。
ところで、日本はどうなっているんだろう?と思って調べてみたら、びっくり!日本の1日の新規感染者数は20万人近くで1日の死亡者数は250人で、フランスよりも遥かに高くてびっくりしました。
フランスも一時は大変なことになっていて、私は、今までに3〜4回くらい検査をしましたが、その度に陰性でした。しかし、もう2人に1人は感染しているくらいの勢いだった頃には、もしかしたら、検査をした時にはたまたま陰性だっただけで、もしかしたら、罹患したことがあったかもしれないとも思っています。
多くの人がワクチンをしただけでなく、実際に罹患したことで、現在のフランスの状況が深刻化していないとしたら、それは、とても皮肉な結果です。
フランスは、1回目のブースター接種までは、全国民に対して、かなり強硬な態度で進めていましたが、現在は、高齢者とリスクの高い人を中心に2回目のブースター接種を進めています。
ほぼ確実に秋には次の波がやってくると第8波を待ち受けているフランス政府は、「欧州委員会が、アメリカ・ビオンテック社からオミクロン変種用に改良された新バージョンのモデルナワクチン1500万回分を追加で予約した」と発表しています。
2020年から続くパンデミックで、その間、インフレ、戦争、異常気象など様々な問題が覆いかぶさっていますが、同時進行で解決していってもらわなくてはならない問題で、ますます政府にはしっかりしてもらわなければ・・、また、自分自身も情報を集めて、その時々で自分なりの対応を選択していかなければ・・と思うのです。
フランス秋には第8波 オミクロン対応モデルナ新バージョンワクチン
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