2022年8月30日火曜日

フランスの物価上昇と年度始まりの100ユーロのインフレ手当

  


 ここのところ、買い物に行くと、ちょっとギョッとするほど、あらゆるものの価格が上がっているような気がします。普段、具体的に正確な値段を把握していなかったものでも、値段を目にして、「えっ??」とびっくりして、伸ばした手を引っ込める感じで、そんな感じで手を引っ込めていたつもりで買い物しても、最後にレジで、また、「えっ??」そんなに買っていないはずだったのに・・とウンザリします。

 かなりボーッとしている私が気付くほどの値上げなので、よっぽどなのだろうと思うし、散財してしまった・・というわけでもないのに、どんどんお金を使っているというのは、ちょっと恐ろしい気がします。

 それでも、ヨーロッパの中では、まだフランスは物価上昇率はマシな方だと言われていますが、7月の物価上昇率は、全体で約 6.1%と発表されています。でも感覚的には、もっと上がっている気がします。

 ちなみに、日本はどの程度なのかな?と調べてみたら、総務省統計局の発表では7月の物価上昇率は 2.6%でフランスに比べるとだいぶ緩やかなようです。

 大統領選挙を前後して話題にあがっていたインフレ手当(当初はフードバウチャーと呼ばれていました)は、ずっと先延ばしになっていましたが、9月の新年度開始を前にして、9月半ばに1人あたり100ユーロが支払われるようです。

 しかし、今回は、常態的にRSA、RSO、AAH、APL、ASS、AFIS、AVFS、AER、ASPA(障害者、家族・社会生活支援、住宅支援、連帯配分等)などの社会支援を受けて生活している人に限定されており、前回のインフレ手当に比べると対象となる人は少なくなる印象ですが、奨学金を受けている学生(該当者は約150万人)も、一定の条件下で支給されます。

 それでも該当するのは1,100万世帯にまで、のぼると言われており、基本1世帯あたり100ユーロ、扶養家族1人あたり、追加50ユーロが支払われます。ですから、例えば、3人の子供を扶養している家庭は、250ユーロを支給されることになります。

 この給付金を受け取るためには、何の申請もする必要はなく、自動的に口座に振り込まれるようになっているようです。

 このあたりは、フランスの良いところで、最も貧窮している人に対する援助は、一度、基本的な手続きをしていれば、かなり円滑です。

 しかし、この100ユーロがどの程度、助かるのかと言えば、未知数でもあり、全てが値上がりし続けている現在の状況を考えると、当然、値上がりしている物価のために泡と帰すだけの話で、元の原因を排除していただかない限り、解決しない問題です。

 同時にフランス政府は、国民、企業に向けて、できる限りの節電の呼びかけを始めました。特に企業に向けては10%の節電計画を建てるようにと具体的な数字までを示しています。冷房があまり普及していないフランスでは、電力消費は主に冬に消費量が上がります。まだ、ようやく暑さが和らいできたばかりの段階で、もう節電の呼びかけとは、あまりに用意周到で、逆に空恐ろしい気もしています。

 物価高騰・インフレによるものや、電力供給確保のための節電など、しめつけられる感がなかなか強まっていきます。

 まさに、マクロン大統領が言っていた「豊かさの終焉の時」を実感する日々です。

 日本の物価上昇は、フランスほどではないようではありますが、貧窮する家庭に対する社会保障はあまり良さそうではない印象。どちらが生きやすいのか、考えてしまいます。


フランスのインフレ手当 100ユーロ


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