この間は、消防士の森林火災放火事件があったと思ったら、今度は救急車がティーンエイジャー2人を轢き殺すと言う事件が起きて、驚愕しています。
消火活動にあたるはずの消防士が放火し、怪我人や病人を助けるために駆けつける救急車が人を轢き殺してしまうのですから、本末転倒このうえない話です。
月曜日の午後6時半頃、リヨン2区を電動キックボードでバスと二輪車、スクーター専用レーン(一般車道の横のレーン)を走行中だった15歳の少女と17歳の少年が後から猛スピードでやってきた救急車に跳ね飛ばされて死亡しました。
目撃者によると、2人は数メートルも跳ね飛ばされたと言われており、そのスピードがどれほどのものであったか、この事故が故意によるものではないにせよ、視界のきかない場所でもなく、前方に人がいることがわかれば、人が数メートルも飛ばされるスピードのまま走り続けたというのは、合点がいきません。
救急車の運転手はアルコール反応はないものの薬物反応についての検査結果はまだ出ていません。
しかし、リヨン検察庁の発表によると、この救急車の運転手(36歳)は、過去に28件の交通違反の前科の記録が残っており、2019年に一度、運転免許が失効になっており、保険に加入していないことや、免許証で認められている以上のカテゴリーの車を運転していることも、警察に知られていた、なかなかの注意人物であることがわかっており、2020年3月に再交付された8点の点数は2点しか残っていない仮免許で運転していたことが発覚しています。
このような人物が一般車両を運転することさえも、恐ろしい話なのに、ましてや、他の車より優先的に運転することが許される救急車の運転手という立場で運転していたことは、彼の雇用についても問題があったと思わざるを得ません。
救急車に撥ねられた2人のうち、1人(15歳の女の子)はほぼ即死、もう1人(17歳の男の子)は、蘇生措置がとられたものの、すぐに死亡しました。
衝突した運転手は同乗者とともに、ショック状態で入院したものの、すぐに回復、直後に警察に身柄を拘束されました。
リヨン検察庁は過失致死罪の捜査を開始し、ローヌ公安局に委託しています。
新年度が始まる寸前の、まだまだ若く健康なティーンエイジャーの命があっという間に失われてしまったこの事件、どうしてもお母さん目線になってしまうのですが、この子たちのご両親、ご家族にしたら、まさに青天の霹靂、信じられない出来事で、悔やむにも悔やみきれない事故であったであろうと思います。
亡くなってしまった2人は、一般車道を走っていたわけもなく、専用レーンを走っていたのだし、この運転手に全面的に非があったのはもちろんですが、このような人物を救急車の運転手として雇用していた側の責任も深く問われるべきだと思います。
他人事のようですが、このような事故の話を聞くにつけ、子供が無事に育って大人になるということは、奇跡的なことなんだと思ってしまいます。
救急車死亡事故 電動キックボード
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