2020年7月31日金曜日

ロックダウン中のDV 心理学的に強い強制への反発心 ストレスに弱いフランス人

 心理学的には、あまりにも強い強制は、強い反発心を生みます。その反発心を露わにするのが、フランス人で、日頃からも、普通なら、なんのことはないことでも問題に発展させるところがあります。 今回のコロナウィルスによる2ヶ月間のロックダウンは、まさに、フランス人にとっては、あまりにも強い強制でした。しかし、日本のようにロックダウンはせずに緊急事態宣言、外出は、控えて・・などということでは、国民は、全く従うことはなく、感染が減ることは、なかったのです。反発心を煽らないように感染症を封じ込めることは不可能だったのです。 その強制に対する反発が、外に向けられない場合に家庭内で起こった場合は、悲惨な結果にな...

2020年7月30日木曜日

フランス人があまり食べないもの

 日本には、ごくごく普通にあって、皆、わりと食べるであろうもので、そういえば、意外にも、フランス人があまり食べないな・・というものは、結構、あります。  例えば、「コンビーフ」。今や日本人とて、そんなに食べているかと言えば、そうでもないかもしれませんが、まあ、普通にコンビーフを知らない人は、いないだろうし、まあ、たまには、食べるという程度かもしれません。  先日、ツイッターで、「このコンビーフ、美味しいです」というツイートが回っていて、家の近くには、そのお店がないので、まあ、今度、出かけて通りかかったら買ってみよう・・と思っていて、この間、たまたま見つけて、「あ〜これこれこれ!」...

2020年7月29日水曜日

ヨーロッパ各国のコロナウィルス感染拡大への対応強化

 今回のコロナウィルスのパンデミックでは、被害も大きかったヨーロッパに、明らかに第2波が訪れつつあります。7月に入ってからの感染者の増加は、国によって、差はあるものの、どの国もかなりの割合で増加が認められるため、各国がその具体的な対応を始めました。  現在、ヨーロッパの中でも一番、感染が増加しているのは、スペインで、イギリスもスペインを旅行をするのに安全な国のリストからスペインを外しましたし、フランスのジャン・カステック首相もスペインのカタルーニャ地方にはいかないようにと発言したりで、周囲のヨーロッパの国もスペインを警戒しています。  スペインは、ここ一週間で90%近く感染者が...

2020年7月28日火曜日

2021年冬からのテラス席の暖房を禁止するフランス

 フランス人は、とてもカフェが好きで、さらにテラス席が大好きです。このテラス席が今回のコロナ渦の中、感染回避のためにスペースも、拡張され、大活躍しています。  夏の間は、天気の良い中、日差しを浴びて、通り行く人を眺めながら、食事したり、ちょっとお茶を飲んだり、ビールやワインを飲んだりと、とても気持ちが良いもので、パリのカフェやビストロならではの、狭いテーブルが並んだカフェの光景は、フランスらしい街にとけ込んだ景色です。  私自身は、このコロナ渦の前までは、テラス席というものは、あまり好きではなく、ざわざわした人通りも埃も多いところで、夏は、暑く、冬は寒く、しかも通り沿いで、排...

2020年7月27日月曜日

ファッションの国、フランスで服飾品が売れなくなった

 現在、絶賛進行中のフランスのSOLDES(ソルド・バーゲン)ですが、どうにも売れない現状に、財政難に喘ぐブランドが増え続けています。コロナウィルスのロックダウン以前から、すでにこの業界は、ここ数年、衰退しており、Camaïeu、Celio、さらにはNaf-Naf:困難なブランドのリストは日々増え続けています。  2ヶ月にも渡るロックダウン生活で、今もリモートワークなどが続く中、たとえ外出の際でも、以前よりも、よりラフなスタイルに移行している傾向にあるようです。リモートワークなら、極端な話、上半身だけちゃんとしていれば、良いわけですから・・。  以前は、出かける時には、もっと指輪...

2020年7月26日日曜日

テーマパークで12000人動員のスペクタクル フランス人は規則があっても罰則なければ守らない

 ロワール地方にあるテーマパーク、ル・ピュイ・ド・フー(Le Puy du Fou)(ヨーロッパ中世の大規模テーマパーク)で、12000人を動員してのスペクタクルが行われました。このテーマパークは、宿泊施設も備え、古城にバイキングの村、魔法の槍の物語、幻想の中世の世界が広がり、次から次へと活気に満ちたスペクタクルが上演されるフランスでも有名なテーマパークです。  フランスでは、現在のところ、8月31日までは、5000人以上の集会は禁止されているため、このテーマパークは、それを大幅に超えた12000人を動員したということで、非難の声が上がっています。  これには、今のところ、厳重に警戒体制を取って、最大5000人という規則を遜守しているフットボールファンは、怒り心頭です。  テーマパーク側は、観客には、体温チェックをし、マスク着用を義務化し、アルコールジェルを提供し、衛生管理には、注意を促したと弁明していますが、入場時の人数は、チェックできるはずのところ、人数に関しての規則を尊重することはありませんでした。  当日の動員の様子を見ると、ほぼ満席で、観客を隔てるものは何もなく、ソーシャルディスタンスは、まるで取れていません。これまでにもデモなどで、数千、数万人単位の人混みの様子を見るたびにギョッとしてきたものの、もはや、なかば諦めのような、「またか・・」という気持ちになります。  また、訪れている人も、まるで屈託がなく、「天気もいいし、バカンスだし・・」と、およそ危機感がないのにも呆然とさせられます。  5000人以上の集会は、禁止となっているのに、全くルールを守らないフランス。罰則、罰金がなければ、規則は、あっても無いようなものです。このテーマパークのあるペイ・ド・ラ・ロワール県の自治体は、このテーマパークに対して、何の許可も下してはいないので、責任は、テーマパーク側にあるとしていますが、責任を取るといっても、集会禁止の規定に関しては、罰則も罰金も制定されていないため、責任の取りようがありません。  クラスターになった場合に感染者の追跡を考えて、観客の連絡先を記録するといったことも一切されていません。  ここ数日、新規感染者が1000人を超え、明らかに第2波の波に乗りかけているフランスですが、それに追い討ちをかけるように、毎日、このような絶望的なニュースが入ってきます。  このような場所に足を運んだ人々がバカンスが終わって、それぞれの場所に散っていき、気温の下がる秋を迎えるのです。7月初旬までは、感染者が下がり続けたため、どうやら気温が影響していたとも言われていたコロナウィルスの感染拡大ですが、(実際、気温も関係はある)結局のところ、ここに来て、感染者がうなぎ上りに増加していることを見ると、どうやら、感染者数が一時、減少したのは、ロックダウンの効果であったと考えざるを得ません。  せっかく、減少したウィルスの感染減少をこのバカンス期間で、台無しにしてしまいそうです。これまでの世界的なパンデミックでは、第2波の死亡率が最も高かったというデータもあります。  フランスでは、ここのところ、新規感染者数の発表も土日は、休みで発表なしです。バカンス中は、土日くらいは、きっちり休むということでしょうか? コロナウィルスの感染に土日の休みはありません。 <関連> 「バカンスを何よりも優先するフランス人 フランスにGo...

2020年7月25日土曜日

コロナウィルスによる経済危機対応 フランスの若者への支援策

 コロナウィルスの感染が再拡大しつつあるフランスで、感染防止対策とともに、ここ数日、少しずつ経済支援策が発表されています。  7月の初めに新内閣に変わってから、新首相ジャン・カステックス氏が、精力的に動いています。先日から、奨学金で通学している人に対しては、キャンティーン(学食)が1ユーロになるとか、18歳未満の未成年向けの Pass Imagine R(交通機関利用の際のパス・定期券)が9月から無料になるとか、若者に対する援助策が発表されています。  中でも、「PLAN JEUNE」(ユースプラン)と銘打った政策は、若者の採用に対する援助を行うというかなり大掛かりなもので...

2020年7月24日金曜日

フランスでの一日の新規感染者数1000人突破と暴力事件増加

 ここ1〜2週間ほどで、フランスのコロナウィルス新規感染者数は、ぐんぐん増加して、一週間前までは、500人前後を行ったり来たりしていると思っていたら、今週に入って、800、900、1000と、とうとう1000人の王台に乗り、1062人になってしまいました。  今は、バカンスに出ている人が多くて、思うように検査が捌き切れないと言いながら、この数字、近隣のヨーロッパの国々は、どうかな? と覗いてみると、イタリア306、ドイツ661、イギリス769、スペイン2615といずれも上昇中で、フランスは、スペインに続いています。  スペインは、もうすでに、数カ所の地域でロックダウンの措置を取っ...

2020年7月23日木曜日

親子関係・家族関係 私が海外生活をしている理由

 私は、人が生きていく上でのその人の軸となる部分を作るものは、家族、主に親子関係だと思っています。それは、経済的に恵まれているとか、いないとか、そういう問題ではなく、絶対的な信頼感とでもいうのでしょうか? 自分は確かに愛されているという感覚を子供が成長過程において、感じることができるかどうか? そのことが、子供にとって、その子がどんな道に進んだとしても、その人の軸となる部分を強く持ち続けることができるかどうかを大きく左右すると思っています。  家柄とか、経済的にとか、そういうことではなく、家族の絆がしっかりある家庭で育った人は、強いです。そして、それは、何よりの財産です。  ...

2020年7月22日水曜日

まさかのパリ・プラージュとコロナウィルス検査

 パリ・プラージュ(Paris-Plages)は、2002年にスタートしたパリのセーヌ川岸に、夏の間だけ、多くの人がバカンスに出る時期にバカンスに出られない人や、パリを訪れる観光客のために、川の土手にある車道が封鎖され、人工的なビーチが作られ、デッキチェアが置かれたり、様々なイベントを開催したりして、毎年、盛況で、パリの風物詩のようなものになっています。  私もパリ・プラージュができた年に一度だけ、娘を連れて、行ったことがあります。その頃は、まだ、セーヌ川の右岸に設置したビーチだけでしたが、物珍しいこともあり、まだ、小さかった娘は、水着でビーチをスキップして歩き、砂で遊んだり、出くわした子供と水遊びをしたり、ボルダリングをしたりして、楽しいひと時を過ごしました。  しかし、今年は、コロナウィルスがおさまっていない状況で、パリ・プラージュは、中止だとばかり思っていました。ところが、今年もパリ・プラージュがオープンしたというニュースを見て、ひっくり返りそうになりました。  普通のビーチを解禁するのとは、わけが違い、人工的なビーチを作るのです。それをわざわざ、この状況でオープンするとは、やはり、フランス、侮れません。  人混みを作りたくないのではないですか? 屋外だから、良いのですか? そもそも、ロックダウン解除以来、いくつも起こってきた数千人単位のデモなどの人出を考えれば、可愛いものかもしれませんが、どうにも理解しがたいことです。 パリ・プラージュにあるコロナウィルス検査スペース  しかし、今年のパリ・プラージュは、いつもと違う工夫もされているようです。 パリ・プラージュの中には、2カ所のコロナウィルスの検査が無料で受けられるスペースが設けられ、気軽にテストが受けられるようになっていて、行列ができているようです。 これは、とても良い試みだと思います。自覚症状のない人も気軽に明るい雰囲気で検査を受けることができて、結果、スクリーニングが可能です。 パリ・プラージュの一貫のセーヌ川の上で楽しめるシネマ  ...

2020年7月21日火曜日

マスク義務化のフランスは、コロナウィルス第2波を避けられるのか?

   フランスで、公共の屋内スペースでのマスクが義務化になって、もしかしたら、ロックダウンの時のように、警察がウロウロして、コントロールをしているのかも??と思いながら、買い物に出かけると、街中は、いつもどおりで、警察がコントロールしている場面には、出会いませんでした。  しかし、コマーシャルセンターの中に入ると、ビックリするほど、みんながマスクをしており、135ユーロの罰金の威力、恐るべし!と思いました。(みんながマスクをしていてビックリするところが何なんですが・・)  これも、初日のことですから、これが、いつまで続くのかは、甚だ疑問です。多くの人がコロナウィルスが怖くてというよりも、...

2020年7月20日月曜日

ナント大聖堂の火災で思い出したナントの役所での娘の国籍申請

 フランスの西部、ロワール川湖畔に位置する Nantes(ナント)にあるサンピエール・サンポール大聖堂で18日、火災が発生し、ステンドグラスの窓やパイプオルガンなどが破損しました。  大聖堂の中心から赤い火が登る光景には、誰もが、昨年に発生したパリのノートルダム寺院の火災を彷彿とさせるものを感じたことと思います。今回のナントの大聖堂の火災では、短時間での消火活動により、ノートルダム寺院ほどの被害には、至りませんでしたが、出火現場が3ヶ所に渡ることから、放火の疑いがあり、国家警察が捜査に加わることになりました。  大聖堂は、15世紀建立のナント市民にとっては、シンボル的な存在であり、また...

2020年7月19日日曜日

拡張しているテラス席でのパリのレストランでのランチ

アントルコット(牛肉)と手前がアニョ(子羊)  私は、日頃から、友人に会ったりする時も、ゆっくり時間を過ごしたくて、家においでよ!と、自分でお料理を作って、延々と食べて、飲みながら、おしゃべりすることが多くて、(もしくは、友人宅に押しかける・・)あまり外食はしないので、ロックダウンになっても、あまり、外食が恋しいとはなりませんでした。  しかし、さすがに、これだけ、閉じこもりの生活が続くと、少しは、街の景色を眺めながら、誰かが作ってくれる食事をしたくなり、久々に友人とランチに出かけました。  彼女は、庶民の私と違って、まことに優雅な暮らしをしていて、パリのマレ地区に、ここにこんな空間があるの??と思うようなアパートに住んでいるので、彼女と会う時は、マレ地区が多く、今回も彼女の馴染みのレストランでのランチになりました。  マレ地区は、日頃から、デザイナーのアトリエや、アートのショールームのような場所も多く、比較的、お店の入れ替わりが激しいので、今回のコロナ渦によって、特に変わったな〜という感じは、ありませんでした。  しかし、どこのカフェやレストランも大幅にテラス席を拡張し、自分のお店の前だけでなく道路を挟んで、向こう側の歩道沿いにまで、テラス席を作っているので、通り全体がテラス席のような印象の通りもあったりして、全くの通行止めになっている通りもありました。もともと、この辺りは、細い通りも多く、ピザ屋さんなども、「配達は、自転車でやっています」というお店などもあります。 通りの向こう側までテラス席  私は、いつもなら、何となく落ち着かないし、人が行き交うテラス席は、あまり好きではないのですが、今は、さすがに店内の席は、やはりちょっと躊躇われて(店内も営業していましたが)テラス席を選びました。  そのレストランは、普段は、狭い場所に小さめのテーブルと椅子がたくさん並び、かなり密になる店内ですが、(パリのレストランは、こんな感じが多いのです)その小さめのテーブルがそのまま外のテラス席に並べられ、相変わらず小さいテーブルでお皿の置き場がギリギリのテーブルでの食事です。  お料理は、基本、フレンチですが、アジアティックのテイストが入ったアレンジになっています。私たちは、普段、あまり食べないからと、二人ともお昼から、ガッツリお肉を注文しましたが、メニューには、魚介を使ったブロシェット(串焼き)や、日本風生のまぐろのミルフィーユなんていうものもありました。  アジアティックのテイストというだけあって、フレンチにしては、比較的、さっぱりとしたソースで、シンプルで何より素材が抜群で、付け合わせの野菜などもフランスにありがちなグニョグニョではなく、程よい茹で加減、私は、滅多に食べない子羊肉を注文しましたが、臭みもなく、あっさりしているわりには、しっかりと肉の味がひきたつように焼かれていて、バジルとガーリッククリームを使ったソースも、決して勝ちすぎておらず、肉にピッタリマッチしていて、しっかり堪能しました。  その日は、朝、早くからついでに色々と用事を済ませるために歩き回ったこともあり、空腹で、出てきた、白と茶色のバゲットも全部、完食!友人とも久しぶりで、おしゃべりしながら、延々と長いランチタイムを過ごしました。お店の人にも、一番最初に来て、最後までいたわね!と言われてしまいましたが、全く嫌味がなく、楽しそうでだったね!美味しかった!と、笑って、また来るね!と言って、レストランを後にしました。  狭いパリの中でも、地域によっては、行き交う人が、全く違うのですが、さすがに若い子でもおしゃれで可愛い子が多く、年配の人でも、ちょっと気の利いたおしゃれをしている人などが多いので、街行く人を眺めるながらの食事も楽しいものです。  コロナ渦で、今まで敬遠していたテラス席が、思いの外、心地よく、開放的で自由でもあり、他のお客さんとも程よく距離が取れていて、まるで、コロナなどなかったように、外で、楽しそうに食事する人々の様子をちょっと離れたところから、心地よい風景のように眺めていました。  場所にもよりますが、私も今後、テラス席にハマりそうです。   食事のあとのカフェに付いてきたのは、チョコレートではなくヌガーでした <関連>「パリのカフェに見るフランス人の日常の楽しみ方」 https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2019/12/blog-post_85.html <この話に出てくるレストラン>  ★...

2020年7月18日土曜日

フランスと日本のコロナウィルスに対する危機感の大きな隔たり

 フランスのル・モンド紙(フランスの大手新聞)は、日本でのコロナウィルスの感染が増加していることを7月17日の紙面で報道しています。報道では、「日本のコロナウィルスの症例は、首都・東京や米軍基地で増加しており、病院は、財政的に追い詰められ、低所得に不満を抱く医療介護者の山に直面しています。」  「7月17日金曜日、日本の首都は新規感染者数293と発表しました。これは1日の感染者数としては、パンデミックが始まって以来の記録的なものです。 5月と6月に停滞した後、7月の初めから毎日の感染が増加しています。東京感染症専門委員会のメンバーである大曲典男氏は、「感染経路が不明なケースは、1週間で2倍になった」と語っています。  パンデミックの発生以来、死者数は、1000人を超えていません。  東京都知事の小池百合子氏は、7月15日に、国民は、予防策が効果を発揮するために状況の緊急性を理解しなければならない・・と、レベル4の最高警戒態勢を敷きました。...

2020年7月17日金曜日

来週から屋内でのマスク義務化へ フランス・マスク論争ふたたび

 7月14日の革命記念日・パリ祭のセレモニーの後、テレビのインタビューに答えたマクロン大統領は、8月1日から「すべての閉鎖された公共の場所でマスクを必須にする」と発表しました。  「なんで、8月1日なんだよ!明日からでも、さっさとしろ!」と思ったのは、私だけではなかったようで、来週の月曜日から、屋内での公共の場においてのマスクが義務化されることになりました。(コマーシャルセンター、店舗内、映画館、ジムなど・・)  マスクに不慣れな国フランスは、マスクへの抵抗は根強く、コロナウィルスの流行が広まり始めた頃も、マスクをしているアジア人をコロナウィルス扱いして差別したり、ロックダウンに...

2020年7月16日木曜日

フランスのソルド・盛り上がらないバーゲンの初日

 革命記念日の祭日・パリ祭が終わって、延期になっていた夏のSOLDES(ソルド)(バーゲン)が全国、一斉に始まりました。例年ならば、夏のSOLDES(ソルド)(バーゲン)は、6月最後の週の水曜日から4週間と決められています。6月24日に始まるはずの夏のソルドが3週間延期になってしまったことで、その間に、お客さんの大半は、バカンスに出てしまいました。  それにしても、ここ数年のバーゲンは、以前に比べるとすっかり盛り上がりがなくなり、そういう私も、もはや大して欲しいものもなく、今日は、フライパンが欲しくて、近所のコマーシャルセンターを覗きに行ったのですが、以前では、考えられないような...

2020年7月15日水曜日

2020年 フランス革命記念日・パリ祭の光と影

コンコルド広場でのセレモニー  2020年のフランス革命記念日は、コロナウィルスの感染が危惧される中、いつもと違うパリ祭となりました。例年は、シャンゼリゼの沿道には、大勢の観衆が集まり、凱旋門から、コンコルド広場へ向けての華やかなパレードが行われます。  フランスの持ちもの全てがパレードすると言われるこの催しは、天候も良いこの時期に、シャンゼリゼの沿道に植えられているマロニエの木に、トリコロールのフランス国旗がたなびき、美しいパリのロケーションにそれぞれの隊が精悍な制服姿で行進する光景は、フランス国民ならずとも心を奪われるような光景です。  このパリ祭のパレード(フランスでは...

2020年7月14日火曜日

一枚のお皿が思い出させてくれた小さい頃からの娘の食事

 私がフランスで仕事を始めたのは、娘がちょうど一歳になった頃でした。娘がアフリカで生まれてから、3ヶ月くらいで、フランスに引っ越してきて、当初は、右も左もわからない状態でした。しかも、娘は、まだ0歳児、初めての子育てで、ミルク探し、日用品の買い物、お医者さん通い、ごくごく普通の最低限の生活を送ることを少しずつ積み重ねていきました。  当時は、主人の兄夫婦の家から比較的近い、パリからは、電車で40分ほどの郊外のアパートに住んでいたので、気軽にパリを散歩するということもできませんでした。パリに行けば、日本食品なども、わりと簡単に手に入るのですが、当時は、怪しげな多国籍の食料品を扱って...

2020年7月13日月曜日

ニースで5000人の屋外コンサートの惨状

 先週末の土曜日の夜のニュースでは、ゲストの医者が「フランスは、ほんとうによく頑張っている・・公共交通機関でのマスク着用は徹底しているし、ソーシャルディスタンスを尊重した生活を送っている。」とフランス人を絶賛しているのを、半ば、呆れる感じで、「本当にフランス人は、自画自賛、自国を褒めることが大好きだ・・」と思いながら見ていました。  ところが、ちょうど、そのニュースが放送されていた頃、ニースでは、屋外コンサートに5000人が熱狂状態になっていました。このコンサートが行われた場所は、通常ならば、36000人が収容できるスペースのところ、ソーシャルディスタンスを考慮して、5000人は超えない、マスクの着用を求めるという条件でニース市は、このコンサートの開催を許可したようです。           ところが、実際のところ、ソーシャルディスタンスなどをとっている人など誰もおらず、マスクをしている人も見当たりません。まあ、考えてみれば、感染を危惧する人は、現段階で、このようなコンサートには、行きませんから、マスクの着用など義務化し、かなりの警戒体制を敷かなければこのようになることは、明白だったのです。  いみじくも、前日の金曜日にフランスは、コロナウィルスによる死者3万人突破を記録したばかりでした。3万人という犠牲者を出しながらもこのウィルスの恐ろしさがまだわからない、コロナウィルス以来、何度となく、フランスは、どうしようもない・・と思ってきましたが、まだまだ、これでもかというくらいフランス人には、驚かされます。                    一時的ではありながら、バカンスに入って、デモが沈静化してきて、とりあえず、よかったと思った矢先の出来事です。  結局、ニース市では、屋外であったとしても、全てのイベントに際しては、マスクが義務化されることになりました。  サッカーもmax...

2020年7月12日日曜日

バカンスを何よりも優先するフランス人 フランスに Go Toキャンペーンはいらない

 日本では、「Go To キャンペーン」なる国内観光需要喚起の観光割引のキャンペーンが開始するそうですが、フランスには、このようなキャンペーンは、いらないようです。そんなキャンペーンをやらなくても、フランス人は、こぞってバカンスに出かけるのです。コロナウィルスへの懸念はあるものの、フランスでは、バカンスに出かける人に対して、世間が後ろ指をさすようなことは、全く、ありません。  いよいよ7月からバカンスシーズンに突入したフランスでは、バカンス突入後の最初の週末でもあり、今週末は、来週火曜日の革命記念日(パリ祭)の祝日の間の1日さえ休みを取れば、4連休となることもあり、土曜日からバカン...

2020年7月11日土曜日

9月のフランスの学校再開へ向けての準備  予定の立たない今後の予定

 コロナウィルスによるロックダウンになった際は、もうフランスは、壊滅状態に向けてまっしぐらの状態であったので、否応なしに、生活の必要最低限の機関しか動かない状態になり、経済もストップし、いつもの日常の多くのことが奪われ、今になって思い出しても、本当に緊迫した日々が続いていました。  しかし、ウィルスが蔓延し続ける中での、再スタートは、単純に全てを再開するわけにはいきません。それでも、フランスは、新内閣も発足し、前へ前へと進もうとしています。今日、文部省から発表されたのは、2020年度(2020年9月〜2021年6月)の学校再開に際してのビジョンです。  9月に新学期が始まるフラン...

2020年7月10日金曜日

コロナウィルス第2波は、いつ来るか?

 先日、アパートの換気口の掃除業者の人が来てくれた時に、「バカンスには、行くんですか?」と聞いてみたら、「とんでもない!まだウィルスは、あちこちにウヨウヨしているんだよ!」と即答されたので、「あ〜フランス人でも、こんな風に思っている人もいるんだ・・」と少しホッとしました。  彼らは、たくさんの家を回る清掃業者の人たちなので、多くの人に屋内で会うわけで、しかも清掃という仕事をしているので、普通の人よりも意識が高いのかもしれません。  しかし、街中は、すっかり緊張感も緩み、マスクをしている人もかなり減り、レストランなどもだんだん、いつもと同じような人出になってきていますし、バカンス...

2020年7月9日木曜日

娘の初めてのおつかい 近所のパン屋さんの超絶美味しいバゲット

 昨日、出かけたついでに、昔、よく行っていたパン屋さんの近くを通ったので、懐かしくなって、寄ってみました。そのパン屋さんは、特に有名なパン屋さんではないけれど、地元の人には、人気のパン屋さんで、特にバゲットが美味しくて、私が立ち寄ったのは、お昼どきだったこともあって、お店の外まで行列ができていました。  外がカリッとしていて、中がふんわり、もっちりとしているバゲットは、もうそれだけで、ごちそうで、あとは、美味しいバターがあれば、十分に満足な食事になり、少しずつちぎりながら食べていると、あっという間に食べてしまうので危険です。  大のパン好きのフランス人である主人がそのパン屋さんに行くと、大抵、バゲットを2本買って、家に着いた頃には、もうすでに一本は、なくなっているという状態です。  フランス料理があまり好きではない娘でさえ、バゲットは、大好きで、彼女は、友達と出かけたりしても、よく、バゲットと生ハムなどを買って、ピクニックをしているようです。それが一番、安上がりで美味しい軽食だと彼女は、そのスタイルを頑なに守り通しています。  以前とほとんど変わらない、その店先で並んでいたら、昔、娘が小さい頃に(幼稚園くらいかな?)そのパン屋さんの手前で、パパにバゲットを買って来なさいと言われて、尻込みしていた娘を思い出しました。強気なくせに、妙に内気なところもある娘は、お店で〇〇ください・・と、自分で買い物をすることがなかなかできなくて、やっと、初めて一人でお買い物ができたのが、このパン屋さんでのバゲットだったのです。  「Une...

2020年7月8日水曜日

マスク着用を注意したバスの運転手が暴行を受けた末に脳死状態 フランスの治安 

 フランスの南西部、ヌーベル・アキテーヌ圏のバイヨンヌで、日曜日の夕刻、乗客の乗車時にマスク着用の注意をしたところ、20代前半の男性の4人組にバスから引き摺り下ろされ、殴打され、重傷を負い、現在、脳死状態という悲惨な事件が起こりました。  フランスでは、現在のところ、公共交通機関を利用する場合は、マスクの着用が義務付けられていますので、運転手は、当然の注意をしたまでのことです。こんなことってあるんでしょうか? 私は、この話を聞いて、震撼としました。  この事件以来、バイヨンヌ、アングレ、ビアリッツ及びその周辺の都市に公共交通サービス会社Chronoplus(クロノプルス)の従業員...

2020年7月7日火曜日

やっぱりウンザリする10年に一度の滞在許可証の更新

フランスの滞在許可証更新のための5本指の指紋認証の機械  10年に一度のことなので、ついつい、あの嫌な感じを10年後には、忘れているのですが、行ってみると、やっぱり嫌なのが、滞在許可証の更新手続きです。  私は、ちょうど、今年がその10年に一度の更新の年に当たっていて、6月の半ばに有効期限が切れることになっていました。いつもは、何もしなくとも数ヶ月前に、更新手続きについてのレターが届き、必要な書類を揃えて、役所に手続きに行っていたのですが、なにせ、前回の更新手続きは、10年前のことで、なんだか、漠然と、嫌な感じだったという記憶しかなく、昨年末に友人に、「来年は、更新手続きなんだ...

2020年7月6日月曜日

同い年の小池百合子都知事と仏大統領夫人のブリジット・マクロン 注目される二人の違い

 東京都知事に小池百合子氏が再選されて、そのニュースを見ていたら、彼女のプロフィールが改めて、公開されていて、「67歳」とあったのを見て、「ブリジット・マクロンと同い年なんだ!」と私は、妙な感想を持ちました。  東京都知事とフランスのファーストレディーという、国も立場も違う二人ですが、どちらも、それなりに世界的にも注目される二人が同い年ということに、なんだか妙な驚きを覚えたのです。調べてみると、正確に言えば、もう少しすると東京都知事の方が一つ年上になりますが、その年代の女性が堂々と世に出て活躍されていることは、同じ女性として、嬉しいことです。  私は、フランスにいるので、どちらか...

2020年7月5日日曜日

夏のバカンスに突入するフランス TGV予約状況は、ほぼ例年どおり

 昨日、買い物に行ったら、魚売り場のコーナーにいるおばさん(お姉さん?)に、「Bon Vacance !」(ボン・バカンス!)と声をかけていた人がいたので、「どこに行くの?」と尋ねたら、「モンペリエ!」となんの躊躇いもなく、満面の笑みで、答えてくれました。  「この迷いのなさは、やっぱり凄いな・・フランス人・・」と思う私は、やはり、フランスでは少数派なようで、この週末からフランスは、やっと再開された学校も年度末を迎えて、夏休みに突入し、早々に80万人の人がバカンスに出発します。  それでも、今のところは、海外旅行は、二の足を踏んでいる人がいる分、国内でのバカンスに出る人が多いのか...

2020年7月4日土曜日

フランス内閣総辞職 フィリップ首相の退任 引き際の美学

新任のジャン・カステックス氏を迎えるエドワール・フィリップ元首相  フランスは、7月3日、エドワール・フィリップ首相率いる内閣総辞職を発表しました。フィリップ首相の後任として、官僚出身のジャン・カステックス氏が新首相として任命されました。  フィリップ首相は、2017年、マクロン大統領就任時より、黄色いベスト運動や、コロナウィルスのパンデミックなどの危機的状況の対応に、国の屋台骨として当たってきており、特に、今回のコロナウィルス対応に関しては、より厳しい状況に陥ってきた段階からは、マクロン大統領は、登場しなくなり、フィリップ首相が矢面に立ち、苦しい状況の中でも、真摯に対...

2020年7月3日金曜日

フランスでの日常の食料品の買い物 ① フランスの野菜

ナスもピーマンも唐辛子も何もかも大きい  約2ヶ月間のロックダウン中は、感染が怖くて、2回しか買い物に行かずに過ごした私です。ちょうど、日本から帰国して、まもなくのことだったので、日本から山ほど運んできた食料品が潤沢にありましたし、ロックダウン直前に買い込んだものを冷凍してあったりしたからです。  しかし、それでも買い物に行かざるを得なくなったのは、何と言っても野菜がなくなってきたからです。いつもは、日本から帰ってきた後に行くフランスのスーパーマーケットは、腹立たしく感じられるほど、魅力的なものがないように感じられる私ですが、その時ばかりは、新鮮な野菜にちょっと嬉しくなったのも、珍しい体験でした。  周りの人は、どんな買い物をしているんだろう?と思うことはありませんか? 今日は、ごくごく庶民の私が日常でフランスで買っている野菜をご紹介します。なんだか、フランスに長くいると、当たり前になっている野菜ももしかしたら、日本の方にとったら、ちょっと珍しいかもしれないと思ったからです。 レチュ、バタビア、シコレ(チコリ)などのサラダ類  まずは、サラダ。最近は、少しは、増えてはきましたが、フランス人は、野菜をあまり生では食べません。圧倒的に火を通して食べることが多いと思います。それでも、いつも売っているサラダ。サラダと言えば、日本では、レタスが主流だと思いますが、レタスもアイスバーグと呼ばれて売っていますが、主流は、Laitue,...