
国民的アイドルと言われてきた中居正広氏のスキャンダルから、現在はフジテレビ問題へと移行しつつある日本の報道を見ていると、やっぱり日本は外圧がないと問題に対して具体的なアクションを起こさないのは、とてもおかしな話だな・・と思って見ています。 この問題に関しては、フランスでも早々に報道されていましたので、フランスでは、そこまで知名度はないSMAP・・というか中居正広氏についてまで報道しているのは、一昨年?前のジャニー喜多川問題と関わりがあるからなのかな?などと思っていました。 今回の問題は、すでに、どちらかというと、この問題を隠蔽し、何ごともなかったかのようにやり過ごし、被害者の自分の会社の女性を切り捨てて、加害者の番組を継続していたフジテレビの問題になっていますが、これが、この会社の問題の氷山の一角に過ぎず、他の被害者の証言なども浮上してきて、社内人事や上下関係を利用して女性アナウンサーを接待要員のように、あたりまえに利用するような会社の体質が問題視されているようです。 この報道を見ていると、牽引しているのは、文春とYouTubeなどのSNSではありますが、この解説などを聞いていると、「フランスやシンガポールなどの海外でも報道している・・」とか、最近では、「フジテレビの大株主である米国投資会社のダルトン・インベストメンツがフジテレビ経営陣・取締役に対する書簡を発表した・・「OUTRAGED」アウトレイジド・・と言っているので、これは激怒しているという意味です・・」などと紹介していて、実際にフジテレビはこの株主からの突き上げで、ようやく記者会見を行ったようですが、これがまた最悪な記者会見。 しかし、このダルトン・インベストメンツは大株主ではあるものの、筆頭株主ではなく、日本マスタートラスト信託、東宝などなど、日本にもそれ以上の株主はいるわけで、なぜ?彼らは何も言わないのか?おかしいな・・と思います。 そして、「海外展開している会社などは、絶対に許されない話」などと言っているのもよく聞きますが、これもおかしな話。日本の消費者だって許さないでしょう。 また、このおかしな風土?の社風に対して、「いつまでも昭和」といった感想を述べている人もおり、昭和は、まさにこのようなことが、とりたてて問題視されにくかったと思う一方、私は、その昭和に生まれ育ち、私が仕事を始めたのも、まさに昭和・・と思うと複雑な気もします。私が働いていた昭和の世界はそんなに恐ろしい世界だったのか??と。 そして、結果的には、記者会見後にさらに、状況が悪化したフジテレビに対して、スポンサーの多くが、中居正広氏の番組のみならず、フジテレビからCM撤退を発表し始め、このCM差し替えの雪崩が止まらないようです。 X(旧Twitter)を見ていたら、ライオン(株)の「フジテレビのCM放映に関するお知らせ」というのが流れてきました。フジテレビでのCM放映に関するお知らせ皆さまからお問い合わせを頂いておりますので、この場をお借りしてご説明します。当社は状況について総合的に判断の上、本日(1月20日)朝より当面の間フジテレビでのCM放映を差し止めておりますのでお知らせいたします。—...