2025年5月24日土曜日

フランスの研究者らが薬剤耐性ガン細胞を殺す分子の開発に成功

  


 国立科学研究センター(CNRS Centre National de la Recherche Scientifique)の研究ディレクターで、パリ・キュリー研究所の所長でもあるラファエル・ロドリゲス氏の率いるガン治療研究チームは、「現在、使用されている薬剤に耐性のあるガン細胞を殺すことのできる分子の作成に成功したこと」を発表しました。

 この詳しい内容については、5月22日号のフランス・アンテル紙で説明しています。

 また、ガン転移細胞の除去に関する彼らの研究は、5月7日号の科学誌「ネイチャー」にも掲載されています。

 現在のガン治療に使用されている薬の多くは、原発腫瘍を標的にしています。なぜならば、原発腫瘍は急速に増殖する細胞ですが、小部分の細胞は休眠状態にあり、増殖が少なく、そのため薬に抵抗性で体内を移動する能力を持っているのです。

 この体内を移動する能力を持った小部分の細胞が転移を形成するものとなります。

 ラファエル・ロドリゲス氏のチームはこれらの耐性細胞を標的にする方法を13年間、研究を続けてきた結果、これらの難治性細胞が現在の治療法に対抗するには、より多くの鉄と銅を必用としていることを突き止めました。

 鉄と銅は錆びる金属なので、この鉄を捕らえ、細胞膜を酸化して、細胞を死滅させる能力を10倍に高める新しい分子を開発したのだそうです。

 この新しい分子は、すでに膵臓癌や乳がんの患者の生研でテストされており、結果は良好であり、この分子は、現在、臨床で使用されている薬剤に反応しない細胞を殺すことができることがわかっています。

 ガンという病と闘病中の人々には朗報ですが、現段階では薬の開発は困難で、まだ、人間への効果を妨げる要因が数多く存在し、また毒性が強すぎる可能性も否定できないため、これが実際の臨床の場に登場するには、道半ばのようです。

 ガン治療の際によく、原発巣を取り除いて、5年以内に再発しなければ・・などという話を聞きますが、ちょうど5年を過ぎた頃に再発してしまい・・ということもあります。

 私の友人の一人もまさにこのケースだったのですが、再発してからは、あっという間でした。

 おそらく、この転移というのが、もう薬ではどうにもならない細胞ということだったのでしょうが、今回の研究成果が実際の臨床に使われるようになれば、多くの人の命が救われることになります。

 「この研究のために人生を捧げているので、実現を信じている」というロドリゲス氏・・素敵な人だなと思います。

 

薬剤耐性ガン細胞を殺す分子


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2025年5月23日金曜日

パリ・オリンピックから1年 フランスへの外国人観光客増加

  


 本当は、こちらの報道については、「外国人観光客がフランスに殺到!」と表現されていたのですが、この増加が果たして「殺到!」というほどなのか、ちょっと疑問に思ったので「増加」という言葉を使いました。

 観光業はフランスにとって(特にパリにとって)は、黒字が見込める有力な産業の一つでもありますが、この観光客(特に外国人観光客)について、観光大臣は、記者会見において、今年度は、昨年のパリオリンピック・パラリンピックの勢いの恩恵を受けて、観光の活況の指標として使用している国際航空旅客数などから、今年2025年第一四半期は、2024年に比べて8%は増加する見込みであると発表しています。

 また、この外国人観光客増加についての報告の中では、「特にカナダ人、日本人観光客が30%増」と日本人観光客が増加していることを挙げられていたので、「あら、また日本人観光客が増えてきてくれたの?」と、全然、気付かなかった事実にちょっと嬉しい気持ちになっています。

 もっとも、昨年の予約状況から8%増加といっても、正直、オリンピック直前や始まった当初などは、ホテルなどの宿泊施設の爆上がりや交通規制などのために、多くの観光客がパリを避け、むしろ、通常の年よりもガックリ観光客が減っていて、こんなにガラガラのパリ!見たことない!いつも混んでいる場所は今のうちに行こう!とやたらと、パリの街を歩き回っていた覚えがあります。

 なので、昨年から増加したといっても、そもそもは昨年は激減していたしな~と思うと正直、どうなのだろう?と思わないでもありません。

 しかし、カナダ人、日本人が30%増加・・30%の増加ともなれば、こちらの方はさすがに増加しているんだろうな・・と思います。そもそもこの10年くらい、日本人観光客は、激減していたので、少しパリに日本人が戻ってきてくれる兆しが見えてきたのかな?と、ちょっと嬉しいニュースです。

 私の場合は、日本に行くという逆のパターンではありますが、何と言っても一番のハードルは、飛行機に乗っている時間が長い(直行便で約14時間近く)・・つらい・・そして、航空券が高い・・ということなのですが、最近は、日本人観光客でも直行便ではなく、少しでも価格の安い経由便を利用する人も多いようで(娘などに言わせると、14時間乗り続けるよりも途中、経由地で一回降りて休める方がラクなのだそう・・)、色々とフライトの予約などを駆使してチケットを確保する人も増えたような感じでもあります。

 また、宿泊施設については、一般的なホテルよりも、家具付きの宿泊施設(短期のアパートのようなもの)の予約が40%も増加しており、このような割安に宿泊できる施設が増加したことにも観光客増加は起因していると見られています。

 また、パリ観光局は、オリンピックのおかげでサン・ドニを始めとしたこれまで知られていなかった地域が発掘されたことも観光客増加に繋がっていると豪語していますが、これは、半分事実で半分は嘘・・オリンピックのメインスタジアムや選手村があったサン・ドニは、一部はびっくりするほどきれいに作られていたのは事実ですが、オリンピックパークの近辺は、本当にこれがパリ?と驚くような発展途上国のような場所も存在しています。

 とても観光客集客を見込めるところではありません。

 パリの観光客集客には、まだまだオリンピックの余韻を利用する試みもあって、6月21日から9月14日までは、チュイルリー公園に気球の聖火台が再び戻ってきます。

 そして、7月5日からはセーヌ川が遊泳可能になる!とパリ観光局は宣伝しています。まあ、勇気のある方はどうぞとしか言えません。

 しかし、確実に観光客が増加する要因のひとつになっているのは、パリ・ノートルダム大聖堂が再開したことで、こちらの方は、再開から快調に訪問客数を記録しており、現在、1日3万人がノートルダム大聖堂を訪れています。

 いずれにしても、パリが観光客で賑わうのは嬉しいことです。


パリ 外国人観光客増加


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2025年5月22日木曜日

増加する携帯電話ショップ強盗と犯罪のウーバー化

  


 2025年に入ってから、イル・ド・フランス(パリ近郊地域)で携帯電話ショップ強盗が増加しています。

 犯罪にもトレンドというものがあるとするならば、今はこの携帯電話ショップ強盗が新たにそのトレンド入りしそうといったところかもしれません。

 以前(といっても10年くらい前まで)は、「メトロやバスなどの公共交通機関の中で携帯電話を出すのは危険です!」などと呼びかけられていたし、そんな注意喚起のポスターが貼られているのをみたこともあります。

 実際に、メトロの中で携帯を見ていて、駅で停車時に買ったばかりの携帯をひったくられた!とか、駅を出たところで、携帯をひったくられた!と嘆いている同僚がいました。

 しかし、さすがにパリでも今ではメトロなどの中では、もう大勢の人が携帯を覗いている状態で、あまり携帯をひったくられるという事件を耳にすることも減りました。

 今、増加している携帯電話強盗はダイレクトにショップを狙ってのもので、しかも、その多くの場合がSNSで強盗の依頼を受けた若者が組織的なグループの手先となって、いわゆる犯罪の一部を請け負う掛け子のような存在のようです。

 マニュアルがあるのか?彼らの手口はだいたい似通っていて、閉店間際のお店を狙って、ガスボンベとショッピングカートのようなもの数台をひいたフードで顔を隠した男が店内に押し入り、従業員を脅迫して、店内あるいは、店の奥にある商品を詰め込み携帯電話を始めとする通信機器を奪っていきます。

 強盗たちは、数分間の間に数百台の携帯電話を回収していき、店の被害は5万ユーロを超えることも少なくないといいます。彼らは短い時間で多くの利益を得られることがわかっています。

 しかし、実際にこの種の強盗に及ぶ多くは、14~15歳、あるいは18歳から25歳くらいの若者で、警察からマークされていない、いわば素人の犯行がほとんどで、彼らは、暗号化されたメッセージサービスにメッセージを投稿するだけで、強盗という犯罪に加担することになっているというのが実状のようです。

 彼らには、店舗から携帯を強奪してくることで、一定の報酬を受け取り、その上の組織が携帯電話を海外に売り飛ばすルートを確保しているようです。

 多くの場合はこの犯罪者同志もお互いに面識もなく、全くの知らない者同士です。

 2025年3月1日から5月1日の2ヶ月間の間に、イル・ド・フランスではこの携帯電話ショップ強盗事件が17件も発生しているそうです。

 それにしても、このSNSでの犯罪依頼に応じて、簡単に強盗を請け負う若者の増加には、暗澹たる気持ちにさせられます。

 このように、ウーバーのように簡単に犯罪を依頼すれば、すぐに犯罪者が乗ってくるということにも恐ろしさを感じますが、彼らはお互いを見知らぬ分だけ、雑に扱われ、簡単に切り捨てられるという側面も持っています。

 捜査官にとって、こうした強盗はランダムな側面を持っているため、予測が困難でもあります。

 しかし、いくら短時間で高収入とはいえ、強盗という、なかなか派手な犯罪に加担するのは、あまりにリスキーとは思わないのだろうか? 簡単に切り捨てられるとは思わないのだろうか? と短絡的な犯罪の増加が恐ろしい気がします。


携帯電話ショップ強盗


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2025年5月21日水曜日

専業主婦と共働きと・・

  


 私が子どもの頃は、日本では専業主婦がふつうで、実際に私の周囲の友人のお母さんたちは、ほとんどが専業主婦で、今から思えば酷い偏見だったのですが、お母さんが働きに行っているというと、「よっぽど経済的に厳しいおうちなんだな・・」と思うくらいでした。

 私の母は、仕事をしていたといえば、仕事をしていたのですが、家で子どもたちを集めて英語を教えていたという、当時ではあんまりない感じで、しかも、そもそもは私に英語を教えていくのに、親子二人でというよりも、数人の子どもたちに私を混ぜて教えるために始めたことで、そして、何よりも母は英語が大好きで(本人は英語の音が好きと言っていた)、半分は趣味(といったら、失礼ですが・・)のような感じで、母自身がとても楽しんでやっていたし、外にお勤めに出るというわけでもなかったので、あまり母が仕事をしている・・共働きをしている・・という感覚が私にはありませんでした。

 今から考えると、私は実に自分の将来というものを漠然としか考えてこなかったし、将来、きっちりとした仕事を持つということも、具体的には考えてきませんでした。

 ある程度の年齢になったら、結婚するだろうし、今では死語だと思いますが、よもや自分が煙たがられながら、オールドミス、お局・・などと言われながら会社に居続けるようになるとも思っていませんでした。

 時代と言ってしまえば、それまでですが、私はいわゆる適齢期と言われる年齢には結婚もせずに留学をしたりして、なんとなく自分がやりたいことに少しでも近づこうともがいていました。

 ただ一つ、私が考えていたことは、子どもを育ててみたいということで、しかし、それには、タイムリミットがあり、特に結婚願望らしいものはなかったのですが、そのタイムリミットに近い頃に知り合った男性と一緒に生活することになりました。

 それから、私の本格的な海外生活が始まったのですが、アフリカでは、フランス語の勉強のために大学に通い、そして出産、フランスに来てから1年後に再び仕事を始めました。

 海外で仕事を探すのはそんなに容易なことではありませんし、ビザの申請等に1年近く時間がかかったこともあり、なんだかドタバタした感じ・・しかも、娘はまだ生まれたばかりで、初めての子育てに必死なところもありました。

 フランスでは共働きがふつうのことなので、仕事さえ見つかれば、あまり抵抗もなく、むしろ、子どもから解放される時間が持てることや、家とはまた別の世界を持つことができるということも、今から考えれば救いでした。

 仕事があまり時間的に融通が利く仕事でもなかったこともあって、大変なこともたくさんありましたが、夫が亡くなるまでは、私は娘の学校のママたちとのお付き合いなどもほとんどしたことがなく、実際にそんな時間もなかったし、知っている顔といえば、バレエのお稽古などで顔を合わせるママさんたちや、お誕生日会などに娘がお呼ばれしてお宅に送り迎えに行くくらいだったし、実際に周囲のママさんたちも仕事をしているので、お互い忙しくしているのがふつうな感じでした。

 娘の小さい頃の時代でさえも、専業主婦というママには、ほぼほぼお目にかかったことがありませんでしたし、いても、逆にそんな専業主婦を(半分はやっかみもあったのかもしれませんが・・)白い目で見ているママたちもいたくらいです。

 今は日本でも専業主婦は少なくなったと聞きますが、ずいぶん時代が変わったんだろうな・・と思います。

 しかし、どちらにせよ、私は何の計画性もなく来たのに、よくもここまで仕事をしてきたもんだ・・しかも海外という暮らしづらい場所で・・。逆に考えれば、あまり選択肢がなかったために、そうせざるを得なかったというところもありますが、なんとかなるものです。

 それにひきかえ、娘などを見ていると、そもそも、自分でしっかり仕事を持って、ちゃんと自立して仕事していくことを若い時から考えて、それなりの学歴も持って、着々と仕事をしているのを見ると、我が娘ながら、すごいもんだ・・と思います。

 今から人生をやり直すつもりもありませんが、早くに目標を定めてそれに向かって努力していけば、ずいぶんとムダのない人生になっただろう・・と思います。そう思うと私は、ムダなことしかしてこなかった気もしますが、言い訳させてもらうと、ムダなことほど楽しくて、なんなら、ムダなことなんてありません。

 私の周囲は、独身の友人が多いこともあって、日本にいる友人でも専業主婦をしている友人は一人しかいませんが、仕事を持っていても、専業主婦をしていても、それなりに充実した人生を送っているようで、どっちもいいな・・どっちも経験してみたかった・・とも思います。でも、もしも、私が仕事をしてこなかったら、子どもがいなかったら・・つまらなかったかもしれないな・・とも思います。


専業主婦 共働き


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2025年5月20日火曜日

セーヌ川での遊泳解禁! パリ市が公開するセーヌ川沿いの3スポット

   


 昨年のパリオリンピックのセーヌ川でのトライアスロンも最後のギリギリまで、その水質上の安全性で中止・決行とドタバタ劇を演じ、パリ市長がデモンストレーションで泳いで見せたり、マクロン大統領まで泳いで見せる(結局、彼は実際には泳がなかった)と見栄を切ったりして、物議を醸してきましたが、結局、トライアスロンは強行され、傍目からも、「何の罰ゲーム?お気の毒に・・」と思わないでもありませんでした。

 セーヌ川での水泳問題はこのオリンピックで終わりだと思っていたら、全然、これに懲りていなかったどころか?同じテンションパが・・パリ市ではまだ続いていたのです。

 なんと、パリ市は7月5日から8月31日まで3つの新しい自然水泳場(ブラス・マリー、グルネル、ベルシー)をオープンさせるそうです。

 「今年の夏、パリ市民と観光客は、セーヌ川での水泳が禁止されてから100年を経て、セーヌ川での水泳の楽しさを再発見するだろう!」というなんとも「は~~?」と反応に困るようなフレーズを発表しております。

 これは単なるジョーク?ではなく、パリ市はパリプラージュと同時にセーヌ川遊泳スポットを公開するらしいです。

 見るからに、相変わらず、「ここでホントに泳ぐの?」と尻込みしそうな外観のセーヌ川で、どれだけの人が実際に泳ごうとするのかは、疑問ではあるものの、とりあえず、この遊泳スポット3ヶ所がオープンするらしいです。

〇マリーアーム(プラスマリー)

ここはシュリー橋のふもと、サン・ルイ島に面したスポット

月~土 am 8:30 ~am 11:30 , 日 am 8:00 ~ pm 5:30  約 70m ×20m 150人収容?可能

〇ベルシー地区

フランス国立図書館の向かい側、シモーヌ・ド・ボーヴォワール歩道橋の両側、ベルシー公園のすぐ下

毎日 am11:00 ~ pm 9:00  収容人数 700人(水泳エリア300人を含む)

35 x 12.5 mと67 x 11 mのプール2つ

〇グルネル

イル・オ・シグネの向かい側、エッフェル塔のすぐ近くにあるグルネル水泳エリア

大きなソラリウムと家族連れや子供向けの安全なプール(深さ 40 ~ 60 cm)が設置 カヤックあり

いずれのスポットでも更衣室、シャワー、トイレ、受付、救急ステーションなどが完備される予定になっています。

こうして見ると、単にセーヌ川というだけでなく、プールが設置される(もしくはすでにプールがあるエリア)ではあるので、実際にセーヌ川で泳ぐという選択をしなくともよいのかもしれません。

 しかし、けっこうな収容人数を公表していて、そんなに勇気のある人いる?とも思うのですが、これらのエリアは無料で提供されるとのことなので、水遊び程度なら・・また、話のタネに・・と訪れる人もけっこういるかもしれません。

 気になる水質の安全については、地域保健局(ARS)が公衆衛生法及び、欧州指令に基づいて、水質管理を行うと言っています。

 パリ市はこの水質検査について、パリオリンピックの際に実施した自動細菌モニタリング装置(従来は実験室での分析に24時間~48時間かかっていたところが、大腸菌や腸球菌などの細菌の存在を15分~20分で検出可能)を利用するそうです。

 これまで夏の間、セーヌ川沿いをビーチ風に仕立て上げてきた「パリ・プラージュ」はけっこうそれなりに美しくモダンな感じに仕上がっていましたが、さらにステップアップして、ついに遊泳場となるのか・・と思うと、まず第一にセーヌ川の水面を見て、そこで泳ぎたいと思うかどうかは、また別問題。

 実際にはどんな感じになるのかは、7月になったら見に行ってみようと思っていますが、今のところ、楽しみ?というよりも怖いもの見たさ・・という感じです。


セーヌ川遊泳場


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2025年5月19日月曜日

フランス政府 ギアナのジャングルの真ん中に厳重警備の刑務所開設

  


 麻薬密売人対応の厳重警備刑務所の設立については、かねてから発表されており、すでにヴァンダン・ル・ヴェイユ刑務所(パ・ド・カレ県)とコンデ・シュル・サルト刑務所(オルヌ県)が組織犯罪対策のために選ばれたのに続き、3つ目の厳重警備刑務所として、フランス領ギアナのサン・ローラン・デュ・マロニに新しい刑務所を建設することを発表されています。

 日本には島流しという言葉があり、熱帯雨林のジャングルの中の刑務所・・などと書かれているのを見ると、島流しに匹敵するようなイメージがありますが、それにしては、なかなか規模も大きく500名収容可能な施設というのですから、かなり大きなものです。

 もっとも、このうちの特別エリアを設け、厳重警備を必用とする60人~100人を特別隔離して、厳重警備体制を敷くということのようです。

 ここ数年で暴露されている現在の刑務所の様子を見ると、麻薬密売組織だったりすると、携帯電話なども使い放題だったり、刑務所の中から犯罪を指揮したりしているケースが見られたりもして、逃亡計画が綿密に練られて、実際に護送車が襲撃されて、逃亡が成功してしまったりする事件も発生しています。

 このような、実際に投獄されつつも犯罪行為が続行されることを阻止するために、この麻薬密売組織撲滅のために、彼らを本当の意味で隔離し、一般社会から隔離するために、このような特別厳重警備の刑務所を増やしていく意向のようです。

 しかし、実際には、これらの刑務所が選ばれている地域は実際に麻薬密売組織の温床となっている地域でもあり、今回のギアナに関しても、島送りというよりは、ギアナそのものが、麻薬密売県としての認識になっており、コカイン密売の主要拠点のひとつでもあるようです。

 フランス本土で消費されるコカインの少なくとも20%は、ギアナから来ていると言われており、毎年、何百人もの「運び屋」がカイエンヌ空港で逮捕され、彼らの荷物や胃の中には南米産のコカインが詰まっているそうです。

 荷物はもとより、胃の中にまで忍ばせてくるというのはスゴイ話です。

 当局は、フランス領ギアナとフランス本土を結ぶ航空便には約30人の運び屋が混ざっていると推定しています。

 このギアナの超厳重警備刑務所は2028年に開設される予定になっています。

 都市部にある刑務所とは異なり、電話やドローンの電波を完全にブロックできる場所に設置されるそうです。

 この麻薬密売組織撲滅のための厳重警備刑務所については、多くの批判の声と同時にこの麻薬密売組織と思われるこの計画への反発のために、フランス全土で同時に刑務所が襲撃されるという事件も起こっていますが、これらの動きに屈することなく、政府は着々と計画を進めていたようです。

 しかし、当然のことながら、これだけの規模の刑務所を管理するためには、相当数の厳格なルールを遂行できる職員が必用となると思うのですが、この人員をどこから確保するのだろうか?と疑問に思わないでもありません。


ギアナ ジャングル 厳重警備刑務所


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2025年5月18日日曜日

カンヌ国際映画祭でヤシの木が倒れて日本人プロデューサーが重症

  


 今年も華やかにカンヌ国際映画祭が開催中で、それとなく気にしてちらちらと様子を伺いつつ、トム・クルーズが来ているとか、露出の多いドレスを着ている女優さんがいるとか・・そんなニュースを見ていました。

 日本の映画はどんな映画が来ているんだろう?と思っていたら、あまり日本映画の話題はk「今年は今のところ、騒がれていないな・・」と思っていたら、思わぬアクシデント?のニュース・・しかも、どうやら日本人が被害者・・というニュースに驚きました。

 どうやら、5月17日の午後、カンヌ(アルプ・マルティーム県)のクロワゼット通りでヤシの木が倒れ、日本人プロデューサーが頭部に重傷を負った・・とのニュース。

 最初の報道によると、被害者は映画製作者週間で自身の映画「ニュー・ブランド・ランドスケープ」を発表するために来ていた30代の日本人プロデューサーとのこと。

 頭部を負傷した彼は救急隊員によって、その場で応急処置を受けたあと、危険な状態で病院に搬送されたといいます。アルプ・マルティーム県消防隊によると、彼の容態は重篤とみられるが生命の予後については、発表されていません。


 直後の調査結果によれば、木を支えていたテルミット(酸化鉄とアルミニウムの混合物)の支柱部分が弱まり、予想外の風圧でヤシの木が倒れたものと見られています。

 その場に居合わせた者の証言によると、「ものすごい突風が吹いて、叫び声が聞こえたので、振り向くと、ヤシの木が根こそぎ倒れていた」のだそうです。

 カンヌにあるヤシの木はカンヌ国際映画祭のシンボル的な存在でもあり、カンヌには欠かせない存在でもあります。

 パルム・ドール受賞70周年を記念して、クロワゼット劇場では、芸術家ジャン・クリストフ・ルソーがデザインした金の葉で覆われたヤシの木も設置されています。

 この時期、カンヌ映画祭の話題は多くの報道番組に取りあげられていますが、このヤシの木の事故については、とりあえず、当日の夜には、大きくは取り上げられていないのは、被害者の容態が大したことなかったのか?それとも、華々しい映画祭のイメージには、ふさわしくないと思われたのか?

 ニュースを掘り起こせば、いくつかの報道はあり、目撃者によれば、なかなかインパクトのあるヤシの木の倒れ方で、なにしろ、数メートルもあるヤシの木が根こそぎ倒れ、電線まで切断されたというのですから、そんなに小さな事故とも思えないのに、不可解なことです。

 怪我をされた日本人のプロデューサーの方の1日も早いご回復をお祈りしています。


カンヌ国際映画祭 日本人プロデューサー重症


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