2024年5月7日火曜日

フランスの保険証カード Carte Vitale カルト・ヴィタル

  日本でマイナンバーカードやマイナンバー保険証がスムーズに移行していかない話を聞いて、あらためて、フランスはいつのまに保険証のカードが全て電子化されたんだったっけ?と、思い出してみました。 フランスの保険証カード・通称 Carte Vitale(カルト・ヴィタル)は、今では全国民があたりまえのように持っていて、医者や薬局に行く際には、必ず必要な保険証のカードです。 このカードには、ICチップが入っていて、それぞれ、個々の社会保険ナンバーと名前が記入されており、ICチップには、医療費の払い戻しと入院時のケアの提供に必要な情報が全て含まれています。 考えてみれば、私がフランスに来たばかりの頃は、医者にかかるたびに、この払い戻しを請求する用紙を医者からもらって、必要事項を記入して、毎回、セキュリテ・ソーシャル(社会保障事務所)に提出(送付)しなければならず、払い戻しにもずいぶん時間がかかっていました。 今は、このカードを診察時や薬局、あらゆる医療機関に行くときは、必ず、このカードを求められます。このカードがあれば、自動的に1週間以内に払い戻し分が自分の口座に振り込まれるようになっています。 また、長期疾病(ALD)、出産、労働災害、または職業上の病気に関連したケアを受けている場合、自己負担金が免除され、前払い費用も免除されます。 子どもに関しては、16歳未満は、保護者のカードに付属するかたちになっており、16歳になると、それぞれ独立したカード、または手続きをするようにとのお知らせが送られてきます。必要に応じて、12歳以上であれば、申請すれば独立したカードを発行してもらうことも可能です。 このカードには、これまでの診療経過、検査、投薬内容、入院履歴などの情報が含まれており、医者は、診療の際にこれにアクセスすることができるために、より正確な治療や処方が可能になります。 私自身は、自分で服用している薬の名前を全部、自分で覚えていないので、一応、薬のリストは、持ち歩いていますが、本来ならば、このカードがあれば、医療機関ならば、そんなことも全てわかるはずなのです。 たとえば、私が急に意識不明で入院したりしても、このカードを持っていれば、一応の既往症や最近の健康状態などがこのカードの履歴からわかるはずです。 このカードはフランス全土で使用可能で、どこの医療機関でも薬局でもこのカードに対応しています。また、ヨーロッパ内を旅行したりする場合は、セキュリテ・ソーシャルに申請してカルト・ヨーロピアン(Carte...

2024年5月6日月曜日

服従拒否で17歳の少年に発砲して死亡させた警察官 緊迫の再度の現場検証

   かなり大きな事件でも、その事件が発生した当時は大々的に報道されますが、その後の裁判までは時間がかかるため、結局、その事件はどう裁かれたのかは、見過ごしてしまうことが多いです。 昨年、6月27日に警察官の銃撃により17歳の少年が死亡した事件は、当時は、当初、発砲した当人である警察官からの嘘の供述をもとにした調書が提出されたため、一瞬、不問に付されそうになったところ、SNSで事件現場の映像が公開され、警察官の供述が全くの嘘であったバレたことから、高圧的な態度の警察官の発砲により、一人の少年の命を奪ってしまったことが公になり、日頃から一部の警察の対応に不満を感じている若者たちの怒り...

2024年5月5日日曜日

セーヌ川を浄化するためのオーステルリッツの貯水池落成

   オリンピックを3ヶ月後に控え、トライアスロンなどの水泳競技を行う予定であるセーヌ川の水質汚染問題が浮き彫りになったのも記憶に新しいところです。 セーヌ川の水質が充分に改善されていないという指摘にパリ市は、このオーステルリッツの貯水池が完成すれば、セーヌ川の水質は大幅に改善されるという回答を示していました。 オーステルリッツ駅の裏側、ピティエ サルペトリエール病院と地下鉄 5 号線の間にあるこの巨大な貯水池は、大雨が降った場合に未処理の水がセーヌ川とその支流マルヌ川に流出するのを防ぐことを目的としています。 この貯水池は、大雨の場合に最大 50,000 立方メートルの廃棄物と雨水(汚水)を収容でき、この汚染水の流出を防ぐことができるとしています。 これまで、暴風雨や大雨の際には、下水道の飽和を避けるために...

2024年5月4日土曜日

パリ11区のマンガ アニメグッズ通り ブルヴァール ヴォルテール

   長くパリにいるのに、私にはまだまだ知らないところがたくさんあって、なにかのついでにそのあたりを歩いてみて、「えっ?パリにこんなところあるの?」とビックリすることが未だにけっこうあります。 まあ、長い間、仕事と子育てで職場と娘の学校の往復が中心の毎日で、お休みの日も娘のお稽古事の送り迎えとか、買い物といっても、ごくごく限られた場所しか行かなかったので、今、娘も巣立って、少し時間に余裕ができた最近は、なにか別の用事で出かけた先を少し運動も兼ねて、あそこの駅まで歩いて行こうか・・などと思って、あたりにあるお店などを覗きながら、歩いて、けっこう良さげなお店を見つけたりもしています。 つい先日、バゲットコンクールでグランプリをとったお店のバゲットを買いに行った帰りに、このあたり、ふだんはあまり来ることがないので、レピュブリック広場のあたりをプラプラしようかな?と歩き、あ~~ここ、いつか何かのデモ隊にぶち当たったことがあったなぁ~などと思いながら、ちょっと可愛いイギリス風な小物を扱っているお店とか、イタリアンの食材を扱っているお店などを見ながら、ちょっと調子にのって、それなら、もう少し、バスティーユ広場まで歩いて行こう、さっきは、あっちの通りを通ったから、今度はこっちの通りを歩こうと思って歩いていたら、なにやら、日本のマンガのキャラクターグッズのようなものが視界に入ってきました。 私はほぼほぼマンガを読まないので、全然、知識はないのですが、ついこの間も鳥山明氏の訃報でさらに盛り上がった感じのドラゴンボールなどはさすがにちょっとだけ知っています。 そんな感じのマスコットというか、フィギュアというか、ゲームやぬいぐるみ?などのけっこう大きなお店があって、せっかくだから、ちょっとのぞいてみようと思ったら、中には、ぎっしりの商品がところせましと積み上げられていて、また、けっこうなお客さんが入っています。しかも、1つ1つがなかなかなお値段・・。 ローマ字表記にはなっていますが、ほぼほぼ日本のものです。こういうものには、これまで全く、無縁だったので、日本だったら、秋葉原とかに行けば売っているものなのでしょうか? マンガといえば、マンガ本くらいに思っていたのが、こういうマンガの数倍はする(値段)ようなマスコットやゲーム類や置物?などが、ぎっしり詰まっていて、また、それがかなり売れている様子。 けっこう間口の広いお店でお店の前には、お目当てのものをゲットしたばかりの若い男性(子どもではなくて大人)が、家に帰るのを待ちきれずに、一緒にいる友人とともに、ワクワクした様子で箱をあけようとしているところでした。 それこそ、「へえ~~パリにもこんなところあるんだ!」と驚いて、お店の外に出ると、そんな感じのお店はその1軒だけではなく、その通りには、同様のお店が何軒も並んでいるのでした。 レピュブリック広場あたりは若者が多い場所でもあり、ファストフードのお店なども多いのですが、そういった土地柄というのもあるのでしょうか? 同様のお店が同じ通りに何軒もあって、そのどれもが成り立っているということは、相当な需要があるということです。 今はオタクなどと言ったらいけないのでしょうか?マンガ・アニメ愛好家?のマーケットってパリでも本当にすごいんだ!・・と、このお店の様子をみて、さらに納得したのでした。 この通りは、ブルヴァール...

2024年5月3日金曜日

岸田首相来仏に関するフランスの報道

   日本の岸田首相が来仏されるというニュースを見て、このことについて、フランスでは、どの程度、取り上げられるのだろうと、まず前日にこちらでの報道を探してみました。 そんなにたくさんではありませんでしたが、トップに出てきた記事は、「日本ではすでに岸田首相の将来が危うくなっているという噂が流れている」というもので、日本の日刊紙各紙が「岸田政権は崖っぷちだ」、「岸田首相はフランス、そしてブラジルとパラグアイへの訪問中に、党を悪い状況から脱却させる方法を「真剣に考える」必要がある」、「岸田氏は低空飛行する飛行機のようなもので、まだ墜落していないが地上を航行している」と書いている言葉を引用...

2024年5月2日木曜日

15歳の少年の殺人事件 逮捕された少年と母親 

   シャトールー(フランス中央部・サントル・ヴァル・ド・ロワール地域圏)で起こった15歳の殺人事件は、未成年の超暴力(ウルトラ ヴァイオレンス)が問題視されている中、殺人事件の被害者、加害者ともに15歳というあまりに若い年齢や、当初は理由がはっきりわからなかったり、ほぼ同時に加害者の母親まで逮捕されたということで、大きな波紋を呼んでいました。 被害者がアフガニスタン国籍であったことから、イスラム教がらみの事件であるとか、移民政策への非難の声が一斉にあがったりもしていました。 ところが、次第に、この少年の逮捕・拘留から事情聴取で事実が明らかになりつつあり、そもそもは、この被害者と加害者は、以前からの顔見知りであり、被害者が他の仲間とともにラップバトルを始め、2人はののしり合いになったと言われています。つまり喧嘩が始まったのです。 加害者の弟の証言によると、「最初に手を出したのは、被害者の方で、相手の顔を殴りつけ、鼻血を出した兄は、感情を爆発させてしまった・・兄は彼から殴られることに耐えられなかったのです」と説明しています。 殴られて、殴り返すだけなら、まだそこまで致命的な結果にはならなかったかもしれませんが、彼は相手に反撃を加えるために、自宅にナイフを取りに帰り、ナイフを持って彼に襲い掛かり、数か所を刺して、そのまま逃走したのです。 それなら、なぜ?母親まで逮捕されたのか?ということが謎ですが、これは、ナイフを取りに戻ってきた息子の異常な様子に息子の後を追ってきた母親がこのすでに襲撃された被害者の頬を平手打ちしたところが目撃されていたため、一瞬のうちに起こったこの一連の凶行のどの時点から母親が参加しているかが疑われているともされています。 いずれにせよ、このナイフによる数か所の反撃の一刺しが被害者n心臓を直撃しており、これが致命傷に繋がったことが解剖の結果からわかっています。 加害者家族は、アフガニスタン国籍ではあるものの、合法的にフランスに滞在していることがわかっており、政府は過剰な移民叩きにならないように、また、イスラム教問題とはなんら関わりのないことで、そもそもは子どもの喧嘩がエスカレートしたものだと強調しています。 しかし、今年に入ってからも、もうどれだけ14~15歳くらいの超暴力事件がとりあげられたことか? 殺人事件にまで発展してしまうとなると、単にキレやすい・・などという次元を超えています。 また、詳細はわかりませんが、この母親もかなり異常といえば、異常で、息子がナイフを取りに家に戻ってきて、ナイフを持って出て行こうとするのに驚いて、慌てて、後を追うまではわかりますが、息子が刺してしまった被害者の子どもに平手打ちをくらわすなど、ちょっと考えられない、理解不能なことです。 相手の男の子は、刺されて(しかも自分の息子が刺して・・)死にかけているのに・・。 未成年の超暴力はもちろん問題ですが、こういう母親も絶対におかしいです。この加害者の少年はもちろんのこと、この母親もしっかり追及してもらいたいです。未成年の超暴力 15歳の殺人事件<関連記事>「ニース市長...

2024年5月1日水曜日

2024年 パリ・バゲットコンクール グランプリ受賞のバゲット ユートピー

   ここ数年は、パリ市が開催するパリ・バゲットコンクールでグランプリを受賞したバゲットは一度は必ず食べてみることにしています。 今年もそのパリ最高のバゲットを買いに行ってきました! 今年は、173本のバゲット(それぞれ異なるパン職人の作品)の中から栄誉ある2024年のパリバゲットコンクールのグランプリに輝いたのは、パリ11区の「ユートピー」というパン屋さんザビエル・ネトリさんでした。 審査は無作為に選ばれた6人のパリ市民だけでなく、食品業界の専門家やパリ市の選挙で選ばれた役人などで構成される厳しいものです。 パリ11区にあるそのお店は、ここ数年行ってみたグランプリを受賞したお店の中でも、一段と小さいお店で、わりと近くに由緒ありそうな、ちょっと小洒落て立派なお店があるにもかかわらず、あっちじゃなくて、こっち?と思ってしまいそうな、そんなところが逆に公正に審査されているのかな?という印象を受ける感じです。 まだ、このグランプリが発表されてから1週間くらいしか経っていないので、混雑しているだろうな・・と思い、パン屋さんが一番空いていそうな時間帯(15時頃)に行ってみたのですが、やはり、少し行列ができていました。 とにかく、例年のグランプリ受賞のお店に比べてかなり小さめなお店ですが、入って右側には、お店の心意気が感じられるちょっと他のお店では見かけないような、ちょっとこちらにも心を奪われてしまいそうなケーキも並んでいます。 しかし、グランプリ受賞直後ということで、お客さんの大半はバゲットトラディショナルを買いに来ている人で、ほとんどの人が2本、3本と買っていきます。 グランプリ効果のお客さんを見込んでのことだと思いますが、ひっきりなしにバゲットを焼いている様子で、「トラディション2本ください!」というと、ホカホカのバゲットを手渡してくれました。たぶん、行列のおかげでしばらくはいつもホカホカのバゲットを買うことができるのだと思います。 このバゲットトラディション1本1ユーロ20セントです。 やはり、熱いうちに食べなくちゃ!と、ちょっとお行儀は悪いですが、さっそく歩きながら、バゲットをちぎるとふわぁ~と広がる小麦の良い香り・・。正直、一瞬、「えっ?去年のバゲットの方が美味しかったかも?」と思ったのですが、いやいや、落ち着いて味わってみれば、甲乙つけがたい、さすがになかなかなクオリティーです。 少し塩味が効いている感じで、今回のバゲットの感動ポイントは、バゲットの焼け目というか、茶色い部分の香ばしさと味わい・・この部分が抜群に美味しいです! いつもなら、私は一人なので、せいぜいバゲット1本なのですが(半分だけにすることもある)、グランプリバゲットに関しては、2本買ってしまいます。2本買ったところで2ユーロ40セント。さすが、フランスの国民食です。 これだけお手軽な値段で確実に美味しいものは、そうそうあるものではありません。 というわけで、せっかくゲットした美味しいバゲットには、家に美味しいバターが待っているのですが・・せっかくならばと、帰りに通りかかったイタリア食材店でイタリアのパルマ産の生ハムを買ってきました。単純な私はもうあったかいバゲットをかかえてそれだけでもうウキウキしてきます。 今夜はこのバゲットと生ハムと・・などと考えながら、予めカロリー消費しようと少し歩いて帰ってきました。 レピュブリック広場からも近く、徒歩圏内ですが、最寄りの駅は、⑤、⑨番線の...