
日本でマイナンバーカードやマイナンバー保険証がスムーズに移行していかない話を聞いて、あらためて、フランスはいつのまに保険証のカードが全て電子化されたんだったっけ?と、思い出してみました。 フランスの保険証カード・通称 Carte Vitale(カルト・ヴィタル)は、今では全国民があたりまえのように持っていて、医者や薬局に行く際には、必ず必要な保険証のカードです。 このカードには、ICチップが入っていて、それぞれ、個々の社会保険ナンバーと名前が記入されており、ICチップには、医療費の払い戻しと入院時のケアの提供に必要な情報が全て含まれています。 考えてみれば、私がフランスに来たばかりの頃は、医者にかかるたびに、この払い戻しを請求する用紙を医者からもらって、必要事項を記入して、毎回、セキュリテ・ソーシャル(社会保障事務所)に提出(送付)しなければならず、払い戻しにもずいぶん時間がかかっていました。 今は、このカードを診察時や薬局、あらゆる医療機関に行くときは、必ず、このカードを求められます。このカードがあれば、自動的に1週間以内に払い戻し分が自分の口座に振り込まれるようになっています。 また、長期疾病(ALD)、出産、労働災害、または職業上の病気に関連したケアを受けている場合、自己負担金が免除され、前払い費用も免除されます。 子どもに関しては、16歳未満は、保護者のカードに付属するかたちになっており、16歳になると、それぞれ独立したカード、または手続きをするようにとのお知らせが送られてきます。必要に応じて、12歳以上であれば、申請すれば独立したカードを発行してもらうことも可能です。 このカードには、これまでの診療経過、検査、投薬内容、入院履歴などの情報が含まれており、医者は、診療の際にこれにアクセスすることができるために、より正確な治療や処方が可能になります。 私自身は、自分で服用している薬の名前を全部、自分で覚えていないので、一応、薬のリストは、持ち歩いていますが、本来ならば、このカードがあれば、医療機関ならば、そんなことも全てわかるはずなのです。 たとえば、私が急に意識不明で入院したりしても、このカードを持っていれば、一応の既往症や最近の健康状態などがこのカードの履歴からわかるはずです。 このカードはフランス全土で使用可能で、どこの医療機関でも薬局でもこのカードに対応しています。また、ヨーロッパ内を旅行したりする場合は、セキュリテ・ソーシャルに申請してカルト・ヨーロピアン(Carte...