昨日はお天気の悪い一日で、日が短くなったうえに、日中もなんだか薄暗くて嫌な季節だな~と思いながら、夕方、急用ができて、でかけるハメになりました。午後4時頃でしたが、外は寒そうだし、帰ってくる頃にはもう真っ暗だな・・と思いながら、家を出ると、なんと雨・・。
一度、出てしまったので、今さら家に傘を取りに帰るのも面倒だな・・と思って、そのまますぐに来たバスに乗ってしまったのです。
言い訳をさせてもらえば、家の中から外を見ても誰も傘をさしていないし、霧雨のような雨だったので、家の中から雨は見えず、うっかり雨は降っていないものと思ってしまったのです。
今日、出かけた場所は、初めて行くところだったので、Google mapを頼りにバスで15分、そこから徒歩で7分といいう微妙な距離で、まあ、途中で雨もやむだろうし・・と、たかをくくっていたのです。
バスを降りると、雨は霧雨ながら、けっこうな雨になっていて、私は傘を取りに帰らなかったことを少々、後悔したのですが、時すでに遅し・・で、仕方なく結構な霧雨の中を足早に歩くことになりました。
しかし、周囲を見渡してみても、傘をさしているのは、30%程度で、皆、雨に濡れながらコートについているフードをかぶって歩いています。それはごくごく普通の感じで、「あ~降られちゃったよ・・」と足早に逃げ去る感じでもありません。
これ、日本だったら、100%の人が傘をさしているレベルの雨なのにな・・と思いながら、やはりフランス人は傘をささないんだな・・と私は今さらのようにあらためて思っていました。
もともと、ざーざーと雨が降ることはあまりなく、少し雨が降っても、少し待っていればすぐにやんでしまう気候によるものもあると思いますが、身なりを身綺麗に、清潔に保つという感覚が薄いこともあるかもしれません。
雨に濡れちゃったね・・と慌ててタオルにくるまるなどということもなく、パッパと水滴を払って、自然乾燥を待つ感じです。
そんなわけで、フランス人はフード付きのコートやパーカーを着ている人も多いような気もします。
そういえば、娘が小学校低学年の頃だったと思いますが、危険だからという理由で、学校に傘を持っていくのは禁止で、子供を学校に送っていったら、子供の傘は親が持ち帰らなければならず、危険なものなら、危険のないように使うことを学んでいかなければいけないのに・・と思ったのを覚えていますが、そもそも、フランス人にとって傘は大した問題ではないのです。
そういえば、日本にはよくある公共施設の傘置き場というものも、そういえば見かけた覚えもなく、フランス人は傘を持っているとしても、たいてい折りたたみ傘のことが多く、また、それさえも慣れていないせいか、折りたたみ傘のたたみ方もよく言えば頓着ないたたみ方で、見ているこちらの方が恐縮するような感じがすることも少なくありません。
だからといって、傘がいらないのかというと、そういうわけでもないのか、一度、バスにお気に入りの折りたたみ傘を置き忘れたことに気が付いて、すぐにそのバスをおっかけて、バスを止めてまで折りたたみ傘を取り戻しにバスに乗り込んだら、ちゃっかり知らない人が自分のバッグに入れようとしているところを取り返したことがありました。まあ、置き忘れた私が悪いのですが、盗られなくても、ちょっとでも手を離したら、たちまち無くなる国なのだと再確認しました。
日本にいたころは、私は傘が好きで、けっこうたっぷりしたサイズのいい値段の傘を買っていたのですが、どういうわけか、傘というものには、気に入っているものから失くすという法則があるようで、手元に残っている傘は、もう2本しかありません。
それでさえも、フランスに来てからというものすっかり使わなくなり、よくて百均で買ってきた折りたたみの傘、それさえも持たずに少々の雨なら、「まぁ、いいか・・」と傘も持ち歩かなくなりました。
考えてみれば、フランスに来てから、傘に限らず、この「まぁ、いいか・・」が増えたような気がします。
フランス人と傘
<関連記事>
「パリのワンコインショップ 全商品2ユーロ C'est duex euros(セ・ドゥユーロ)」