2022年11月28日月曜日

パリのメトロ・Navigoパス 2023年1月1日から値上げ

  


 すべての価格が上昇する中、仕方ないとは思うもの、パリのメトロのチケット・Navigoパスが大幅に値上げされるそうで、うんざりしています。

 現在1枚 1.90 ユーロのチケットは、2.10 ユーロになり、カルネと呼ばれる10枚綴りのチケットは、カードにチャージする場合だと16.90ユーロ(現行14.90ユーロ、つまり+2ユーロ)、紙のチケットでは、19.10ユーロ(現行16.90ユーロ、+2.2ユーロ)に値上がり、現行75.2ユーロ(月額)(約10,900円)のNavigoパスは84.10ユーロ(12,500円)になります。

 私は、通常はNavigoパスを使っていますが、毎年、確実に少しずつ値上がりしていることは承知していましたが、これまでに、一気に15ユーロ近くも値上がりしたことなどはなく、かなり衝撃的な値上がりです。

 日本に行ったときは、suicaなどにチャージして、あんまり地下鉄やバスなどの運賃をあまりちゃんと確認していないまま使っているので、知らないうちに、あっという間にチャージした分がなくなっているので、けっこう、交通費ってバカにならないなぁ・・と感じていました。

 日本は区間ごとに値段が違ったりもするので(パリの場合は1回1枚という感じ)、一概にどちらが高いのかはよくわかりませんが、東京メトロなどのクォリティーを考えると、日本は(といっても東京しかわかりませんが)、車両も駅もいつもピカピカで清潔で、おまけに時間にも正確で滅多にトラブルもストライキもなく、金額は日本の方が妥当な気もします。

 だいたい、パリの公共交通機関は、なんだかんだでトラブルが多く、急に電車が止まってしばらく動かなくなったり、駅などのエスカレーターが動いていなかったり、汚い駅もけっこうあり、そのうえ、定期的?にストライキ。

 また、ここ数年は、オリンピックを控えているためなのか、やたらと工事が多く、夜や週末は不通とか、なにかと不便な思いをさせられています。

 そんなに値上げしなければならないほど資金繰りに困っているなら、工事してくれなくてもいいし、やたらと新車にしてくれなくてもいいのに、オリンピックで海外に向けてもかっこつけたいのか、パリ市内は、メトロだけでなく、ここのところ、やたらとどこでも工事中なのです。

 環境問題を叫びながら、自家用車ではなく、公共交通機関を活用するように促しながら、その公共交通機関を大幅に値上げして、利用者の負担を増加させるのは、ナンセンスだと批判の声も多く上がっています。

 そのうえ、なぜこのタイミングなのかと思いますが、マクロン大統領はRATPのネットワークをパリだけではなくフランス国内の10都市に拡大する計画を発表。

 地方都市の交通機関については、わかりませんが、何もこの値上げのタイミングでさらにお金がかかりそうなことを同時に発表されるのも、どうにもモヤモヤするところです。

 Navigoパスについては、年間で購入すれば、1ヵ月分安くなるなど、工夫して節約することも可能ですし、観光でパリを訪れる方などには、5日間乗り放題のチケットなどもあるので、なんとか少しでも安上がりに済ませる方法もありそうです。

 なにもかもが少しずつ値上げになっていますが、トータルにするとけっこうバカにならない金額で、ほんとうにウンザリです。


2023年パリメトロ値上げ


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