2019年11月25日月曜日

日本の変化とフランスの生活習慣から生まれた自分自身の変化





 日本は、ほんの2〜3年行かないだけでも、いつの間にか、新しいビルが建っていたり、どんどん新しい場所や新しいシステムが生まれ、どんどん変わっていて、驚かされます。

 コンビニなども、私が海外に出てから、みるみる店舗が増え、あっという間に24時間営業になり、他のスーパーなどまで、24時間営業がチラホラしだしたと思ったら、今度は、24時間営業廃止の方向へ動きつつあります。

 その間、フランスは、あいも変わらず、コンビニどころか、日曜日は、たいていのお店は、お休みです。

 フランスに来た当初は、一旦工事を始めたら、いつまでも、「ま〜だ工事中??」、なんていう感じに呆れていましたが、今や、逆に、日本へ行くと、その変化の速さに、目が回る気がしてしまう私は、自分の祖国でありながらも、やはり、どこか、少しずつ、居心地の悪さを感じてしまうところがあります。

 それは、また、日本の社会が変化していることに加えて、私自身も色々な習慣や自分の言動や考え方の変化に気づかされることも多いのです。

 どうでもいいような、小さいことなら、エスカレーターの右側につい立ってしまうことや、少しの雨なら、傘をささなかったり、車が通らなければ、信号を渡ってしまったり、知らない人に気安く挨拶したり、話しかけたりしている自分に、そういえば、かつての自分は、日本では、そうではなかったと気付かされることがあります。

 しかし、そういった表面的なことだけでなく、フランスで生活していくうちに、自分自身の考え方や、人との付き合い方なども、自分でも気がつかないうちに変わっていることも認めざるを得ません。

 一時、日本に帰国時に、父から、「お前は、いつからそんなにキツい物言いをするようになったんだ!」と言われて、ビックリしたことがありました。

 その時点では、私は、自分自身の変化にあまり自覚がなかったのです。

 しかし、そんな父も亡くなった今になって、ここ数年、父や母というクッションが無くなってしまったせいもあるのかもしれませんが、はっきりと言わないと暮らしていけなかったりするフランスモードに自分自身が、変わってきているのだと、改めて、気付かされることが多いのです。

 しかし、日本では、そのフランスでのモードを敢えて、変えていかないと、日本では、逆に過ごしにくくなりそうで、日本に帰る時には、改めて、日本モードに自分の中のスイッチを変換して合わせていこうとしている自分に気がつくのです。

 ホンネとタテマエ、ハッキリ言わない、とか、儀礼的な贈り物をしあうとか、周りにこう思われるから、こうした方が無難だとか、他人に異常に干渉するとか・・以前には、当たり前のものとして受け入れていたことが、正直、とても苦痛になり始めています。

 美味しいものがたくさんあって、便利で、どこへ行っても親切で、応対も感じよく、何をするにもスムーズにことが運び、やっぱり日本は、スゴい!楽しい!と思う反面、対人関係には、どこかモヤモヤが残り、ドッと疲れます。

 以前は、それが、当たり前のことと思って生活していた私でさえ、感じる日本の不思議な面を、そのプラスの面もマイナスの面も含めて、全く初めての外国人から見たら、さぞかし、日本は、独特で、不思議な国に見えるのだろうな・・と思うのです。












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