2019年11月19日火曜日

時々、見かけるパリにいる、虚言癖の人




 ウソつき〜〜〜! と、冗談めいて、茶化せるぐらいの嘘や冗談は、日常によくあることです。また、人を傷つけまいとついてしまう嘘もあります。

 しかし、私は、パリにきて、なかなかのウソつきに会いました。

 嘘というより虚言癖とでもいうのでしょうか? 

 別にこちらが聞いてもいないことを自分でふれまわるのです。

 海外にいるから、素性がバレにくいとでも思っているのでしょうか?

 だいたい、彼女のつく嘘は、聞くに耐えないような自慢話なので、聞き流して、生返事をするのですが、それをいいことに、彼女は、とうとうと、誰に対してでも、自慢話を続けるのです。

 だいたいが、自分や自分の連れ合いが両家の子女であり、どんなに育ちが良いかということを匂わせようとするような内容です。

 それでも、話をいくつか聞いていれば、およそ辻褄があっていないので、すぐにそれが嘘であるということが、誰にでも、わかってしまうので、滑稽でしかありません。

 だいたい、育ちの良い人は、そんなつまらない自慢話は、しないものです。

 なぜ、子供でもわかるような嘘を彼女がつき続けるのか、よほど、自分の素性にコンプレックスを抱いて育ったのだろうと、逆に思ってしまいます。

 だいたい、大人になれば、そして、海外であれば、なおさらのこと、色々と事情を抱えている人も多いので、親しくならない限りは、そうそう個人的なことには、立ち入らないのが普通です。

 少しずつ、話をしているうちに、たまたま、実家が近かったり、共通の知り合いが見つかったりという偶然や、何かのきっかけがあったりして、それから、自分の実家や家族の話をしたりすることは、ありますが、だいたいが、同じ日本といえども、生まれた場所も育った場所も年齢も違えば、敢えて、自分の日本での生活を話すことはありません。

 でも、彼女が、ある時、自分の自慢話に乗っけて、違う人の悪口を言い始めたのです。「あの人は、高卒だから、まったく程度が低くていや〜ね〜・・。私たちみたいに高学歴じゃないから、わからないのよ!」と。

 私は、絶句しました。「私たち・・たち・・ってなに?」「高学歴って・・???」

 しかし、海外だからなのか、彼女に限らず、虚言癖の人は、時々、見かけます。

 その大半が見栄っ張りで、自慢したがりの人です。

 すぐわかる嘘までついて、自慢して、さぞかし、虚しくて、心が満たされないだろうと思いきや、一向に彼女たちは、そんな風に感じている様子はありません。

 それが、虚言癖の癖というべきところなのか? 次から次へと、嘘が口を突いて出てくるのです。

 まったく、気の毒な病気です。

 



 

  

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