2019年11月16日土曜日

フランス最大のスーパーマーケット カーフール




 我が家の近所のスーパーマーケット・カーフールは、コマーシャルセンターの一角にある大きな規模のスーパーマーケットで、2フロアーにわたる店内は、食料品はもちろんのこと、ワインなどの酒類、衣料品、化粧品、日用品、文房具、本、電化製品、大工用品、園芸用品、食器類、ペット用品、玩具類から自転車まで、おおよそのものは、揃うので、とても便利です。

 そのコマーシャルセンターがあるおかげで、我が家の徒歩圏内には、個人商店などは、パン屋さんくらいしかなく、マルシェさえもありません。

 しかし、まあ、例えば、娘の学校で、明日、〇〇を持ってくるように・・などと言われたりする急な買い物の時などは、まあ、たいていは、カルフールで見つかるので、助かっています。

 その上、買い物したものは、そのまま、買い物用のキャディで家まで荷物を運べるので、水やワインなどの重い買い物などでも、車で買い物に行って、駐車場から買い物したものを運ぶよりも、カルフールから直接、キャディで運んでしまえるので、助かります。

 荷物をとりあえず、家に運び入れると、キャディだけを返しに行けばいいのです。

 ですから、我が家の買い物は、特別なものでない限り、ほぼほぼ、カーフールで済ませてしまっています。

 今日、買い物に行ったら、かなり、大掛かりな店内の陳列棚の移動中で、かなりの棚が空の状態で、品物を探すのに苦労しましたし、実際に、置いていない商品もたくさんありました。

 これは、決して、初めてのことではないので、今さら驚きはしませんが、なぜ、これを営業時間帯にやるのかが、全く理解できないところです。おおかた、時間外労働が難しいということなのでしょうが、開店時間中に陳列棚の移動など、日本のスーパーマーケットでは、まず、ありえないことでしょう。

 通常でさえも、陳列棚には、欠品も多く、商品を補充している店員は、大勢いるのですが、皆、携帯を片手に時間つぶしをしているような働き方です。

 陳列棚をやたらと移動して模様替えをするよりも、絶対に売れるはずの欠品の商品を確実に店内に補充する方がどれだけ、確実に売り上げが上がるかと思うのですが、どうにも意味がわかりません。

 以前は、広い店内を商品の確認をしたり、移動したりするために、ローラースケートをはいた店員がスイスイと店内を動き回っていたのですが、最近は、それも見かけなくなりました。

 商品のアイテム数が7万点にも及ぶと言われているカーフールも、逆に、それを管理しきれずに、自分で自分の首を絞めかねない状況と言わざるをえません。

 こんな、カルフールの状況を見ていると、小さなスペースに莫大な種類の商品を常に補充して、欠品どころか、常に満杯の商品を陳列している日本のコンビニやスーパーマーケットにぜひ、視察・研修に、行って欲しいものだと、いつも思います。

 しかし、日本に視察に行ったところで、フランスでは、厳しい法律で労働者が守られているため、労働者を日本のように働かせるのは、多分、無理なのでしょう。

 それでも、カーフールは、毎年、世界の小売業ランキングのトップ10には、入るスーパーマーケットなのです。(ちなみに世界のトップ10に日本の小売業の企業は、入っていません。)

 パリの中心部などは、カルフールシティといって、ほんの、コンビニ程度のスペースで、食料品と最小限の日用品を中心にした展開にするなどということをしていますし、EU各国の他、ブラジル、ルーマニア、北米、アジアなどへの国際展開も行なっています。

 しかし、日本や中国などは、いったんは、進出したものの、結果的には、商品展開に失敗して撤退しているのです。

 現在のところ、世界的なポジションを保っているカーフールも、地元がこれでは、足元からすくわれて、一気に転落するのではないかと私は、密かに思っているのです。

 
 
 




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