朝、起きて、メールを確認すると、在仏日本大使館からの<重要>と記されたメールが入っていました。現在のところ、こちらからの用事はないため、「はいはい、何でしょうか?」と余裕でメールを開けました。
すると、「「在留届」の滞在期間が過ぎているか、未記入になっている方にお送りしています」ということで、現在も在留しているかどうかの確認だということで、なにやら、今ひとつ、理解しにくく、「帰国・転出届または変更届の提出がなされない場合、1週間の間隔をおいて2回目、3回目の同一メールが送信され、3回目のメール送信後、日本国内の連絡先や在留地の緊急連絡先等への確認を行います。それでも在留が確認できない場合、1年後に再度、各連絡先において在留が確認できない場合は、管轄地域から転出したものとして扱わせていただきます」という脅迫じみた内容でした。
まあ、実際に転出しても、転出届を出さない人も多いために、一度、整理したいということだとは思うのですが、だいたい、私が在留届を出したのは、もう20年以上も前の話で、どんな内容を記入したかもよく覚えておらず、おそらく、フランスに入国した日にちやパスポートナンバーや、日本の本籍や連絡先だったような記憶しかなく、「滞在期間」などという項目はなかったような気がします。
おそらく、そのために「滞在期間」が未記入とみなされたものだと思いますが、それにしても、今ひとつわけがわからなかった私は、そのうちやろう・・などと思っていると、うっかり忘れて、転出したもの扱いになって、「在留届が失効したら、在外選挙人登録をしたのに、投票ができなくなってしまう!」とちょっと焦ったのでした。
ともかく、一度、電話して聞いてみようと、大使館に電話すると、電話は延々と繋がらず、1時間くらいかけ続けたでしょうか?それでもめげずに電話を続けると、ようやく繋がり、まず「在留届の件で・・」というと、「ただいま、その件で大変、混み合っておりますので、領事部の方と繋がりますかどうか・・」と言われ、また、延々と待たされて、ようやく繋がったと思ったら、また切れて、またかけ直し・・。
やっとのことで、つながると日本の外務省からの通達で在留届の見直しを行っているとかで、これなら、全世界の日本大使館が同じことをやっているのか?と外務省はまた、何を始めたのやら?ヤレヤレ・・と思いました。
私が「そもそも私が在留届を出したのは20年以上も前で、在留期間など記入する箇所はありませんでした」と説明し、「滞在期間も特に決めてはいないんですが・・」とも申し上げました。
そもそも、留学とか、転勤などの場合は、おおよその滞在期間もわかるでしょうが、それ以外の場合は、いつまでいるかなんて、わかりません。
電話の応対をしてくださった方は、もうすでに、さんざん似たような電話に応対しているようすで、「物騒なメールをお送りして申し訳ありませんでした。では、永住ということでよろしいですね・・」と電話でその場で変更をしてくださいましたが、内心、「永住すると決めているわけではないけどな・・まぁそういう扱いになるのかな?」と思いながら、一先ず、問題は、解決してよかったとホッと胸を撫で下ろしました。
それにしても、この「在留届」の確認作業、1週間おきのメール送信は自動送信であるにしても、その後の連絡先への確認やさらに1年後の確認など、もう少し効率の良いやり方もありそうなものなのに・・と思ってしまいます。
私の場合、今年の6月の後半に在外選挙の投票をしに大使館に行っています。在外投票をしている人は少なくとも在留しているわけで、その他にも面倒な作業を行うまでもなく、確認できるものは、かなりあるはずなのです。
とりあえず、現在のフランス大使館は、この在留届問題でかなりごった返しているようで、電話も簡単には繋がらないし、そうでなくとも、外国人の日本入国のビザの申請など(いつもは必要ない人でも水際対策のために依然としてビザの申請が必要な場合が多い)で長蛇の列ができているというのに、もう少し簡単にできる方法もありそうなものを自ら仕事を増やしているような感じがしてしまいます。
大使館の人は、「ただいま、多くの問い合わせのお電話をいただいていて、本日、お送りしたメールは不明瞭だったので、再度、わかりやすいメールをお送りさせていただく予定になっております」と仰っていましたので、この在留届のメールを受け取って「えっ??」と思われていらっしゃる方々は、後日、わかりやすいメールが届くそうです。
日本大使館 在留届
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