すでに数日前から話題に上がっている「屋内でのマスク着用義務の撤廃」について、オリヴィエ・ヴェラン保健相は、マスク撤廃に踏み切る具体的な基準値を発表しました。 ワクチンパスの施行とともに始まった感染対策規制の緩和は、1週間後には、屋外でのマスク着用義務化とリモートワークの義務化が撤廃され、さらに、つい先日、ディスコやナイトクラブが再開され、カフェやバーでの立ち飲みの解禁と着々と進められてきました。 フランスの感染状況は、劇的に改善し始め、1ヶ月前には、40万人を超えていた1日の新規感染者数も10万人を切り、現在は、8万人前後になりました。病院の集中治療室の占拠状態も非常に緩やかで...
2022年2月19日土曜日
2022年2月18日金曜日
2024年に延期されたパリ中心部の自動車交通規制
2022年半ばまでに、パリ中心部に「交通規制区域」を導入するとパリ市長アンヌ・イダルゴが発表したのは、2021年5月のことでした。この計画で、パリの中心地(1~4区とサンジェルマン大通りとセーヌ川の間に位置する5、6、7区の一部)において、現在の交通量の50%を占める通過交通を禁止することにより、車の交通量を劇的に減らすことを目標にしていました。 しかし、この計画は、ある一定の人々には、熱狂的に支持されたものの、彼女が想像していた以上に困難が立ちはだかり、パリ市は交通規制区域設定前に、警察と、一般市民に加え、交通機関、小売店、デパートなどが参加公開質問に準じた影響調査を実施...
2022年2月17日木曜日
マリアンヌの切手の買い置きとパリでの戦闘体制の日々
私は、かつて、常に切手の買い置きをしていました。それほど、切手を使う機会が多かったのです。フランス国内の郵便で20g以内のものは、たいてい金額が記載されていない「マリアンヌ」の切手で済むので、そのカルネ(切手が12枚セットのシールになっているもの)を常に買い置きをして、いつも、手帳かお財布の中に入れていました。 マリアンヌの切手は、金額が切手に記載されていないために、たとえ、その後に郵便料金が値上げしても、そのまま同じものを使うことができる利点もあります。 フランスに来たばかりの頃(20年前)には、私は、フランスでの自動引き落としというものを信用できず(桁を間違え...
2022年2月16日水曜日
次のステップに進むフランスの感染対策規制緩和 ディスコ・ナイトクラブ再開
フランスでワクチンパスがスタートしたのは、1月末のことで、ワクチンパススタートの発表時には、同時にその後の段階的な感染対策緩和のスケジュールが発表されていました。 それまでも、フランスでは、すでにヘルスパスによる制限が定着していたこともあり、その後の感染対策緩和の方に注目が集まっていました。 その時の予定どおり、フランスは、ワクチンパスの施行の1週間後には、屋外でのマスク義務化やリモートワークの義務化を撤廃しています。 1月末の段階では、1日の感染者が40万人前後もいた状態で、その後の感染対策の緩和については、正直、「本当に大丈夫なんだろうか?」と不安で、特にさらにその2週間後の「ディスコ、カフェやバーでの立ち飲み、スタンディングコンサートを解禁」という予定には、その時点では、私は、「とんでもない!」と思っていました。 しかし、2月に入って少し経つと、フランスの1日の新規感染者数は、急激に減少し始め、いつの間にか、薬局での検査のために、あんなに行列していた人々も消え(セルフテストの拡大もある)、今週に入ってからは、なんとか、1日の新規感染者数も10万人前後にまで下がっています。もともとが酷すぎたこともありますが、この感染の急降下には、ちょっとびっくりしています。 政府報道官ガブリエル・アタルは、15日、現在の状況を「ようやく光が見えてきたようだ・・」と表現し、「最後の制限を解除し、かねてよりの予定どおり感染対策制限を緩和することができる」と発表しました。 2月16日からは、ディスコ・ナイトクラブが再開され、カフェやバーでの立ち飲みが許可され、スタジアム、映画館、公共交通機関での飲食が可能になります。 そして、2月28日からは、交通機関を除くワクチンパス対象のすべての閉鎖空間でのマスク着用の義務化が撤廃されます。 しかし、彼の発表は、感染対策規制の緩和に終始することはなく、現在の状況は、決して安心できる状態ではなく、「規制の緩和・撤廃は、警戒・注意の終了を意味するものではない」と述べています。 実際に新規感染者数は減少しているものの、コロナウィルスによる入院患者数は、31,500人以上、病床を圧迫し続けていることに変わりはありません。新規感染者の減少は、今のところ病院の状態改善までには影響を及ぼしてはいないのです。 予定どおりなのは、感染対策の緩和だけではなく、2月15日からは、2回目のワクチン接種から4ヶ月後にブースター接種をしない場合は、ワクチンパスが無効になるというルールもスタート。現段階では、400万人のワクチンパスポートが無効になってしまったと言われています。 ここまでフランスの感染者数が減少してきたのは、ワクチン接種、ブースター接種の効果が大きいことは言うまでもなく、現在では、フランスのブースター接種率は、55%まで上昇しています。 ところが、ここに来て、先日のカナダのワクチン接種義務化に反対する大規模なデモ「自由の車列(Freedom...
2022年2月15日火曜日
フランス入国規制措置緩和 日本からのワクチン接種済みの旅行者は検査なし
フランス政府は、世界の多くの国々でオミクロン変異種が優勢であることやワクチン接種のレベルが上昇した上でのパンデミックの新しい局面を考慮し、入国管理システムを緩和することを発表しました。 政府は、この決定を「パンデミックが始まって以来、国境における入国管理システムは、私たちの健康を守り、心配な特性を持つウィルスが国内に侵入するのを遅らせることを可能にしてきました。このシステムは、毎週約6,000人の市民警備隊員を動員して検査を実施し、国境警備隊は旅行者の感染対策関連の書類をチェックし、国内治安部隊は地域が決定した隔離・検疫措置を監視し、感染状況の変化や地域ごとの規則に合わせて定期的に調整され...
2022年2月14日月曜日
メイク用品・スキンケア・ヘアケア・日用品・お菓子・日用品がびっくりするほど低価格なお店「NORMAL(ノーマル)」
ちょっと、パリっぽくはなく、しかし、ちょっと人目を引く派手なライトブルーと黒、ピンクを使ったイメージカラーの外観と何やら細かい楽しそうなものがたくさんある店内についつい覗いてみたくなるような、「Normal(ノーマル)」というお店を最近、パリで頻繁に見かけるようになりました。 このお店の商品は、メイク用品、スキンケア、ヘアケア、日用品などを中心とした商品構成にお菓子や調味料、香辛料や食料品など広範囲にわたり、しかも低価格のものばかりなので、見ているだけでも楽しいと思いながら、うっかりついつい買い物をしてしまう・・そんなお店です。 このお店は、「トップブランドを驚くほど低価格で提供します」とうたっていますが、トップブラントとはいえ、シャネルやディオールなどの超高級ブランドではなく、フランスでは一般的に名の通った大きなメーカーのものを低価格で!という意味なので、本当に気軽に手を伸ばしてしまう・・そんなお店です。 食料品、特にお菓子類などは、どちらかというと、フランスのものではない輸入品と思われるラインナップで、なんとなくパッケージの色合いなども普通のフランスのものとは違う感じなところも、なんとなく楽しくなってしまう理由かもしれません。 基本的に日常生活に必要なもの、あるいは、あったら、使ってみたい、試してみたい・・と思うものが目白押し、しかも、一つ一つが低価格なので、あっという間に商品を手にとっています。 特に、メイク用品、スキンケア用品に関しては、種類が多いので、なんとなく楽しそうな日用品につられて店内に入っても、ついつい、メイク用品・スキンケア用品などにも、「こんなのあるんだ・・」、「こんなに安いの!」とちょっと、百均に近い感覚になります。 今回、私が気になったのは、顔全体のパックに加えて、部分パックにハンド用パック・・ そして、メイク用品、メイク用の筆なども安いこと安いこと・・ 世情を反映しているのか、この「NORMAL(ノーマル)」という店舗はチェーン展開で、パリ市内にも5軒ありますが、この手のお店が最近、増えたなぁと思います。 そんなお店の中でもこの店舗は、ヨーロッパ(デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、オランダ、フィンランド、フランス)を中心に300店舗以上を展開する大きなチェーン店舗で、扱っている商品も安定しており、超高級ブランドではないにせよ、名の知られているメーカーのものが並んでいるので、なんとなく安心感もあります。 パリに来られた際には、ばら撒き用のおみやげにはちょうどよさそうなものがいっぱいあります。 雑貨屋さんや、百均を始め、ワンコインショップなど、つくづくこの手のお店が好きな私ですが、もはや高級ブランドよりもこんなお店が楽しくなっているのは、私だけではない気がしています。だって、何より、こういうお店が増えているのですから・・。⭐️NORMAL...
2022年2月13日日曜日
ロシア・ウクライナ問題 パンデミックの次は、本当の戦争の危機
「我々は、戦争状態にある」とマクロン大統領がパンデミックの始めのロックダウンの際の演説を行ってから、そろそろ2年が経とうとしています。ウィルスという目に見えない敵相手の戦争状態は、この間のいくつかの波を超え、ワクチンという武器を持ち、一時のような緊張状態ではなくなりました。 しかし、最初のロックダウンの際は、まだどのようなウィルスであるのかも、よくわからずに、外出もほとんどできずに、みるみる病床が埋まり、患者は病院の廊下に並べられ、ついには、野戦病院のようなテントまで建てられ、呼吸器やマスクなどの医療物資が足りずに、到着するマスクが警察の先導で運ばれる様子や、ひたすら家に閉じ...
登録:
投稿 (Atom)