パリで今、人気急上昇中の雑貨屋さんがあるというので、覗きに行ってみました。
「フルー」「Fleux」というお店です。
面白いことに、その店舗は、パリ4区の Rue Sainte-Croix de la Bretonnerie という小さな通り沿いに、ジャンルごとに5店舗を設けています。
パリ市庁舎、マレ地区の近くのパリの新しい創造的なファッションが続々と登場する界隈でもあります。
単なる雑貨屋さんとは、一線を画しており、家具から室内装飾品、照明器具、食器、文房具、スキンケアー用品、ベビー用品などなどの広範囲の商品を扱いながら、その一つ一つの店舗は、こじんまりとしていて、別々の店舗になっていることが、かえって、見やすくさせている印象があります。
どちらかといえば、マドレーヌにあるIKEA CITY(IKEA・イケア)に近い商品構成では、ありますが、もうちょっと、小洒落た感じ(実際におしゃれでかわいいものがたくさん)のものをセレクトしてあるお店です。
パリの雑貨店といえば、ピローヌ(Pylones)などは、日本進出も果たしていて、有名ではありますが、ピローヌのはっきりしとした色使いの商品とは違い、どちらかといえば、シックでパリらしい上品な、フランス人好みな色使いのものが多く、パリらしさを楽しめるお店でもあります。
食器やランチョンマットなどにしても、色合いは、やさしく、どこかフランスらしいエスプリの効いた色合いが揃えられていて、おしゃれな家庭のテーブルにならぶ様子が目に浮かぶような商品です。
何よりも私がこのお店で気に入ったのは、このお店の商品の色、原色ではない深みとエッジの効いた落ち着いた色合いの小物たちが、しかも、いちいちおしゃれだったり、可愛かったりするのですから、このお店を一つ一つ覗いていくだけでも、相当な時間を楽しむことができます。
ペット用の可愛いお皿や動物をモチーフにした可愛らしい商品もあります。
こんなお店を覗いて、商品を眺めていると、生活そのものを楽しもうとするフランス人の生活が見えてきます。また、日頃、フランス人が好んで身につけたり、使用していたりするもののエスプリを感じる事ができます。
フランス人は、パンデミックをよそに、ほぼ通常と変わりない生活を始めているものの、日常のパリが戻っていないのは、海外からの観光客が通常の3分の1程度しかいない事です。このお店の場所などは、立地条件もよく、観光客がいたら、さぞかし、すごい人出だろうと思う場所です。
パリ観光局の発表によると、パンデミック前の基準年である2019年には1020万人であった観光客は、昨年は、360万人程度であったそうです。それでも、そんなにいたの?というくらい観光客を見かけない印象ですが、パリにまた、観光客が戻ってくるようになったら、さぞかし、こんなお店も賑わうのではないか? とすると、逆に考えれば、ゆっくり見られるのも今のうちかもしれません。
パリにいらっしゃることがあったら、フランス人の日常が垣間見えるようなこんな雑貨屋さんをのぞいてみるのも楽しいかもしれません。
⭐️Fleux Paris
36, 39, 40, 43, 52 Rue Sainte-Croix de la Bretonnerie 75004 Paris
月〜土 11:00~20:00, 日 13:15~19:30
パリの雑貨屋さん
Fleux Paris
<関連記事>
0 コメント:
コメントを投稿