2021年9月14日火曜日

母の命日を忘れている非情な娘 海外生活での親との別れ

    9月は母の命日があったことをすっかり忘れていました。数日前、従姉妹から、今日は、おばちゃまの命日だね・・とメッセージがあって、ハッとさせられました。 母が亡くなったのは、15年前のことで、今でも、その時のことは、強烈に覚えているものの、命日そのものは、正直、一体、何日だったのか、はっきり覚えてもいなかった非情な娘です。 母が亡くなった年の夏、多分、7月だったと思いますが、例年どおり、私は、娘を連れて、日本に夏休みの一時帰国をしていて、私たちがフランスに帰国した後、これまた例年どおり、両親は、夏休み、東京が暑い時期を八ヶ岳の山荘に長期で滞在していました。 母は、亡くなる10年...

2021年9月13日月曜日

クレープの本場フランス・パリにある原宿のクレープ屋さんをコンセプトにした逆輸入バージョンのクレープ屋さん

    最近、パリの街を歩いていると、パリの街のところどころに日本のエッセンスを感じるお店を見つけることが多くなりました。 それらのお店は、なぜか、しっくりと街の中に馴染んでいるものもあれば、どこかそこ一画だけが、異次元な空間だったり、色々ですが、このお店は明らかに異次元の世界で、また違う形で人目を引く感じではあります。 私自身、お店の前をたまたま通りかかっただけなのですが、そのお店の色使いといい、雰囲気といい、かなり独特なもので、狭いながらも、お店を一歩入れば、そこは、とてもパリとは思えない空間なのでした。 中に入って、お店の人に聞いてみたところ、そこは「原宿のクレープ屋さん」をコンセプトにしたお店なのだそうで、中はマンガの主人公と思われる人形やポスター、布などが一面を覆い尽くし、途中でオーナーは一度変わっているものの、そのままの形でもう10年ほど、そこに存在しているのだとか・・。 もともとクレープといえばフランスが本場・・その本場のフランスでわざわざ原宿のクレープの逆輸入バージョン・・なかなか大胆な発想です。 「どんなお客さんがいらっしゃるのですか?」と尋ねてみたところ、ちょっと苦笑しながら、「まぁ、普通のフランス人はいらっしゃらないですが、かなりコアな常連客に支えられておりまして・・」とのことでした。 このパンデミックで倒産して閉店に追いやられたお店は数知れず、その中で生き残ってこれたのですから、なかなかなものです。  いわゆるフランスの折り畳まれているクレープではなく、コルネ式で生クリームがたっぷり入ったクレープは、ショコラ、フランボワーズ、キャラメル、バナナ、ミックスフルーツ、アイスクリームなどに加えて、ツナとコーンとトマトのサラダやモツァレラチーズとトマトなどの甘くないものもあり、変わり種には、唐揚げのクレープや、納豆とアボカド、抹茶味のものなどもあります。 価格設定も4ユーロ(520円程度)から6.5ユーロ(850円程度)くらいとパリでの外食としては、かなりお手軽な感じです。 最も人気なのは、イチゴやバナナ、フランボワーズ、生クリームが入った上にチョコレートケーキかチーズケーキまでトッピングされためちゃくちゃボリューミーな「プリンセスクレープ」なるものだそうです。(6.5ユーロ) 一番人気のプリンセスクレープ それでも、このようなお店が10年以上もパンデミックの危機さえも乗り越え、脈々と続いていることを考えれば、この種のコアな客層もフランス人の中にしっかり定着していることを思わずにはいられません。 クレープといえば、フランスの食べ物で、それが日本に渡って、変化球バージョンでフランスに戻ってきているこの不思議な現象。 私は、日本でクレープを食べたことがないので、日本の味が再現されているのかどうかは、わかりませんが、パリに来て、日本の味が恋しくなったら、こんなクレープバージョンもあるので、試してみてはいかがでしょうか?パリにある原宿のクレープ屋さんPrincess...

2021年9月12日日曜日

9週目のヘルスパス反対デモと黄色いベスト運動

    フランス全土のワクチン接種率が80%を超えても、ヘルスパス反対のデモは一向に止むことがありません。 フランスでは、先週末までの段階で少なくとも1回目のワクチン接種を受けている人は4,954万人に上り、これは12歳以下の人口を除いた(ワクチン接種ができない人々を除いた)全国民の85%に該当します。 それでもヘルスパス反対のデモが止むことはなく、またそのデモも暴徒化の傾向が見られます。Manif anti-pass sanitaire : situation violente à #Toulouse cet après-midi. Des individus s'en sont...

2021年9月11日土曜日

パリの成人のワクチン接種率98% フランス全土でトップ

    2021年9月7日の数値によると、パリの成人の予防接種率は98%で、フランス全体でトップのワクチン接種率に達しています。 これに未成年者を含めることにより、84.6%にまで低下しますが、それでも全国平均を上回る数字です。 12〜17歳の53.8%は、すでに2回のワクチン接種を受けていますが、残りのこの年齢層に関しては、新年度の開始以来、特定のプロトコルに従って学校で予防接種を受けることができることになっているので、これもじきに上昇すると思われます。 この数字はフランス公衆衛生機関により記録されたワクチン接種者の数を住民の数で割ることにより算出されている数字です。 正直、パリでここまでワクチン接種率が上昇していたということは、毎週のように反対デモがパリ市内でも起こっていることを考えると、少し意外な感じもしますが、パリは、人が多いとはいえ、小さい街で、デモが起こってはいるものの、首都ということで、注目されることから、他県からやってくる人がデモをする場所に選んでいるのであって、必ずしもパリで起こっているデモはパリ市民によるデモではないということかもしれません。 この数字から見れば、たとえパリ市民がデモに参加していても、彼らは既にワクチン接種済みで、ワクチン接種に反対しているというよりは、ヘルスパスの制度に反対しているか、政府のやり方に反対していると思われます。 とはいえ、ここまでこの数字(ワクチン接種率)が上昇したのは、PCR検査を提示しないワクチン未接種の人々が多くの場所にアクセスすることを禁止するヘルスパスの実施以来のことで、やはり、ヘルスパスの起用がワクチン接種率の上昇に大きく寄与したことは、もはや疑う余地がありません。 また、パリが全国トップとなったのは、パリは最もヘルスパスがない場合に日常生活が送りづらい場所であるのかもしれません。 先日、平日昼間に、パリ市内のPCR検査場を見て歩いた時に、未だ市内のあちこちにテントを張った仮設PCR検査場があるものの、想像以上に暇そうだったのは、やはり、パリ市内のワクチン接種率がここまで上昇していたことによるものだったのです。 なので、週末で多くの人がパリに遊びにくるタイミングならば、少し様子は違ったのかもしれません。 政府の統計によると、180万人のパリジャンがワクチン接種を済ませていますが、それは、パリ市民の話で、パリは東京と同じで、他府県から、また、海外からの観光客(今はまだ少ないとはいえ、他の地域よりも多い)も多い場所でもあり、パリ市民のワクチン接種率が上がったとはいえ、それ以外の人の流通も多い場所でもあるのです。 このワクチン接種率を反映するように、パリの病院では、デルタ変異種による影響が比較的、低く抑えられていたと言われています。 また、パリに続き、セーヌマリティム、マンシュ、オルヌ、カルヴァドス、シャラントマリティム、コートダモールでは、成人のワクチン接種率が90%以上にまで上昇し、パリに続いています。 フランスの全国統計によれば、成人のワクチン接種率は82.1%。どうやら、ワクチン接種率も地域により、かなりバラつきが多いようでもあります。 とはいえ、パリのこの驚異的な数字は、ちょっと、ホッとするところでもあるのです。パリの成人ワクチン接種率98%<関連記事>「フランスでのヘルスパスの浸透状況」「フランス政府の何があっても押し通すチカラ」「ヘルスパス反対デモ7週目 地域ごとのワクチン接種率・デモ動員数・感染率は連動している」「フランスは、ヘルスパスがないと身動きが取れなくなる! 義務化という言葉を使わない事実上の義務化」!function(e,i,n,s){var...

2021年9月10日金曜日

25歳以下の女性への避妊ピルの無料化に踏み切るフランスの事情

    オリヴィエ・ヴェラン保健相は、2022年から25歳以下の女性に対して、避妊ピル等の避妊に関する処方(パッチ、インプラント、膣リング、ホルモンIUD(またはIUD)、さらには筋肉内注射等)を無料化することを発表しました。 フランスでは、ピルなどの避妊薬に関連する費用は、既に2013年から、15歳から18歳の少女に対して、そして、また、2020年8月からは、15歳未満の子供に対しても国民健康保険で100%カバーされてきました。 この避妊薬の無料化により、その後5年間の期間を経て、この該当年齢の少女の人工中絶の割合を1,000人あたり9.5人から6人へと大幅に減少させることに成功しています。成功しているとはいえ、それでもそんなにいることが驚きではありますが、さらに驚くことには、毎年、12歳から14歳までの1,000人近くの若い女の子が妊娠し、これらの妊娠のうち770人が中絶手術を行なっているという事実です。 これには、私個人としては、あまりピンと来ないというのが正直なところで、1,000人が妊娠して、そのうち770人が中絶という厳しい現実に直面しているのも悲劇ですが、残りの220人は、どうしているのでしょうか? この統計が取られている年代が12歳から14歳ということもなかなかショッキングなことです。 今回のオリヴィエ・ヴェラン保健相の発表は、これらの無料化の措置を25歳までという年齢制限の引き上げをしたということですが、これは近年、浮上してきている若年層の貧窮化の問題が背景にあります。「妊娠の危険に晒される道を選んだ場合に、女性が自分自身を守ることができず、避妊をすることができないのは耐え難いことです。若い女性が経済的な理由から避妊を断念し、更なる悲劇を生んでいる状況を改善するために、国は2200万ユーロを投じて、これらの女性を守る」とオリヴィエ・ヴェラン保健相は語っています。La...

2021年9月9日木曜日

フランス人の子供の流行りの名前と名前の刷り込み

    子供の名前というものは、どこの国でも流行りがあるようで、日本でもキラキラネームなどと言われて、この子たち、おじいさん、おばあさんになっても、この名前??と思うような名前が流行った時期もありましたね。 名前の流行は、フランスでもあるようで、毎年、毎年、男の子・女の子別の人気の名前のランキングなるものが発表されたりしています。 ちなみに今年のフランス人の子供の名前のランキング(2021年)は、男の子で、1)Léo(レオ)、2)Gabriel(ガブリエル)、3)Raphaél(ラファエル)、4)Arthur(アーチュー)、5)Louis(ルイ)、6)Jules(ジュール)、7)A...

2021年9月8日水曜日

フランスでのヘルスパスの浸透状況

    フランスのヘルスパスについて取材してほしいというご依頼を頂いて、パリの街で、ヘルスパスがどんな風に使用されているのかを改めて、見て歩いてきました。 7月12日のマクロン大統領のヘルスパス起用の発表は、夏のバカンスを前に、ワクチン接種は義務化しないとしながらも、事実上、ワクチン接種に追い込む内容は、かなり衝撃的でもありましたが、一部の反感も買ってはいますが、結果的にこれをきっかけに多くの国民がワクチン接種を急ぎ始める大きな転換の機会となりました。 あえて、それをワクチンパスポートとはせずに、ヘルスパス(Pass Sanitaire)とすることで、ワクチン接種だけを強要する形ではなく、その許容範囲に72時間以内のPCR検査の陰性証明書や、6ヶ月以内にコロナウィルスに感染した証明書でも、ヘルスパスとして通用するという猶予を設けたのも、いきなり「ワクチン接種を義務化」というよりは、若干ではありますが、ソフトにする役割を果たしたかもしれません。 実際にヘルスパスが起用され始めたのは、7月21日からで、それから、徐々にヘルスパスが必要となる場所を拡大していきましたが、バカンス期間中ということもあり、「バカンス先でもワクチン接種を!」などと呼びかけながら、ワクチン接種率は上昇してきました。 それでもヘルスパス反対のデモは、8週連続で続いていますが、これがもし、72時間以内のPCR検査などで代用できるという緩さが含まれていなければ、フランス国民の反発は、もっともっと大変なものになっていたのではないか?と思っています。 なんといっても、フランス人は大人しく、ハイ!と従う人ばかりではありませんから・・。 私自身、ヘルスパスのシステムが発表された時点で、すでにワクチン接種が2回終了していたので、PCR検査を受けたこともなく、今でも人の集まる場所には、ところどころ見られるPCR検査場(簡単なテントが張られて囲いがしてある場所)や薬局で、どの程度、検査をしている人がいるのかは、あまり気にも止めていませんでした。 しかし、昨日、「ワクチン接種をできない(していない)人がどんな風にPCR検査を受けているのでしょうか?」とのお問い合わせを頂いて、あらためて、検査場の様子を見て歩くと、意外にも?検査をしている人がおらず、既に、フランスでは、ヘルスパスをワクチン接種をする代わりにPCR検査で凌いでいる人が少なく、ある一定の通過点を過ぎたという印象を受けました。 一時は、パリで行列ができる場所といえば、検査場という感じの時もあったので、そんな時はもう過ぎたのだということを実感しました。 現在、街中にあるPCR検査場に行列はなく、行列どころか誰もいなく中で待機している人が暇そうに携帯をいじっていたり、下手をすると、既に待機しているはずの人も居なかったりして、検査キットが取り残されたまま、もぬけの殻のところもありました。 たまに検査に来ている人に「ワクチン接種をしていないのですか?」と聞いてみたら、「まだ、ワクチン接種が1回しか済んでいないので・・」という答えが帰ってきて、なるほど・・と思わされたり、1回の接種が終わって2回目の接種を行うまでのしばらくは、期間をあけなければならないわけで、この検査をしにきている人もじきに検査はいらなくなるわけで、これからますます検査場は、人が少なくなっていくものと思われます。 しかし、検査場に入って聞いてみると、ワクチン接種をしている人でも検査は同様にできるということでしたが、渡航の際などは必要な場合があるものの、日常生活を送る分には、ワクチン接種をしていれば、まずPCR検査は必要ないわけで、感染して症状が出ている場合を除いては、そうそう検査を受けに来る人はいないのです。 それでも、現在のところ、フランスでは、国民健康保険加入者は、全て無料で検査を受けることができ、検査場にあるQRコードを読み込んで、健康保険ナンバーを入力して登録すれば、検査結果が携帯に15分程度で送られてくるようになっています。(10月半ばからは医師の処方箋がない限り有料化することが決定しています) 逆に考えれば、たとえ、感染していても、ワクチン接種さえしていれば、どこへでも行くことができ、普通の日常生活が送れるわけで、その点に関しては、少々疑問も残るところではありますが、一般的にワクチン接種をしていれば、感染率も重症化率も低くなり、何よりも、ヘルスパス起用の一番の目的がワクチン接種の拡大であることを考えれば、そこまで窮屈にするのは不可能、むしろ反感を買って、逆効果になるかもしれません。 現在のフランスのワクチン接種率は、79.2...