2025年2月26日水曜日

帰仏ギリギリのスケジュール

  


 一時帰国での日本滞在中、結局のところ、ほぼほぼスケジュールはパンパンになってしまうのは、いつものことなので、最近は、日本滞在中の旅行の予定や私にとって大切な美容院などの自分のケアの予定などをある程度、あらかじめ入れてから、帰国することを知らせるようにしています。

 周囲の叔父や叔母たちも高齢になってきて、この寒さの中、もう私のためにどこかに出てきてもらうことは、もし、なにかあったらと思うと少々、責任を感じてしまうようになり、かといって、日本に来ているのにまるで知らん顔というのも失礼かと、とりあえず、お電話だけはするようにして、もし、私の方から出向ける時間がとれたら・・ということにしていたのですが、結局、時間切れになってしまい、今回、お目にかかれなかった人もいました。

 うちは、親戚が多いうえ、私が幼少期から、父も母も兄弟姉妹たちと仲が良く、わりと濃いつきあいをしてきたこともあって、それぞれに、両親なき今でも、未だに海外生活の長い私や弟のことを気にかけてくれていて、こうして帰国した際には、声をかけてくださることは、とても幸せなことだと思っています。

 しかし、日頃、一人暮らしで比較的、気ままな生活をしている私にとって、予定が目一杯つめてしまうということは、本当に日本に滞在している時間限定のみのことで、嬉しい反面、体力的にもかなり厳しいところもあります。

 もう帰仏の日が迫りつつあり、もうそろそろ、フランスに持って帰る荷物の調整をする段になり、これは、私にとっては、その後のパリでの生活にかかわる真剣勝負。今回は、23kg×2個の荷物が持って帰れます。

 ほぼほぼ、その大部分は食料品なのですが、考えてみれば、1人でこれを消費するかと思うと我ながら、ちょっと恐ろしい気がしないでもありませんが、それだけ持っていけるのに、持っていかないという選択肢は、私にはなくて、これから計量しながら、まだ持てるのであれば、少し買い足しをしなければなりません。

 というわけで、最終日は、荷物の調整のために、一日、あけていたのですが、その日も覆いかぶさるように予定が入り、結局、そのさらに前日から、荷物の調整を開始し、暫定的に計量を始めました。

 そんな中、また従姉妹から、翌日には、定休日だったはずのお店が月曜日に休みだったかわりに営業するというお知らせが・・。もう一族郎党?皆が私の食料品集めに協力してくれるのですが、結局、スケジュール的にそのお店に行くことは、無理な状況に・・。

 しかし、それ以外にも、持って帰りたいものは山ほどあるわけで、別のもので荷物は調整することになりそうです。

 帰仏当日は、フライトが朝の便なので、家を出るのは、早朝、ほとんど寝ずに作業が続くことになりそうです。

 また、後日、ゆっくり書くつもりではありますが、今回、何よりも予定が狂ったのは、免税で買い物をしたものに関して、去年は、特に商品を手荷物にする必要がなかったのが、どうやら、税関の確認作業が必要になってしまったことです。

 そのため、最後まで、荷物のパッキングをきちんとしてから、ギチギチに荷物を詰めることができないのは、とても痛いところで、最後の最後まで、心許ない思いでパッキングが続くのは、けっこうしんどい気持ちで、こんなことなら、免税での買い物なんて、やめときゃよかったかな?・・と思い始めています。

 しかし、やってみなければわからないので、こんな手続きの変更にはめげずにチャレンジしようと思っています。

 本当に最後の数日が真剣勝負のラストスパートの怒涛のスケジュール。なんとか、飛行機に乗ったときには、もうヘロヘロ間違いなさそうな気がしています。


パッキング 帰仏の荷物 日本の食料品


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2025年2月25日火曜日

日本の街中や駅、長距離電車内のゴミ箱

 


 今回、わりと日本国内を数カ所、旅行してみて、気がついたことは、駅や新幹線などの車内にゴミ箱がないことです。これまでも、街中でも、ゴミ箱は、なかなか見当たらなくて、ゴミどうするの?と来日した外国人のようなことを感じたりしていたのですが、まさか長距離の電車の車内でさえも、ゴミ箱がないのには、驚きました。

 たしかに長距離電車の発着がある東京駅や品川駅、新宿駅などにもゴミ箱が見当たらず、でも、さすがに車内で駅弁を食べたりして、当然、けっこうなゴミが出そうな長距離線の車内くらいには、ゴミ箱というものがあるものだと思っていました。

 みな、食べた駅弁のお弁当の箱などは、しっかり持ち帰ったりしているのを見かけるので、「これはスゴいもんだな・・日本でしか成立しないシステム?だな・・」と思うのです。

 これまで、日本に来た際に長距離を旅行する場合は、飛行機を利用していたので、あまり、考えなかったのですが、今回、新幹線などの長距離電車を利用したいと思ったのには、「電車の車内で駅弁というものを食べてみたい!」という子どもみたいな希望があったのです。

 中には、食べてみたいお弁当の2つのうち、1つを選べなくて、両方買ってしまうということもしてしまったこともありました。

 しかし、お弁当を食べたあと、以前(といっても大昔ですが・・)はトイレあたりにあったはずのゴミ箱がなくなっていること、そして、到着後の乗客は空になったお弁当のゴミをちゃんと持っていることに気がつきました。

 たしかに、このゴミ箱がない場合、その大量なゴミ収集の作業はなくなるわけで、ひとりひとりが自分のゴミを持ち替えれば、こんな効率的?なことはありません。しかし、それは、きっとフランスではありえないこと、ゴミ箱がなければ、皆、好き勝手な場所にゴミを置いていくだろうと思います。

 よく、海外でのサッカーの試合などのスタジアムで、試合終了後に日本のサポーターが帰ったあとは、ゴミが落ちてなくて、とてもきれいだと海外では、絶賛されていますが、あれは、スタジアムだけではなく、日本国内のいたるところでも、個々人が同じようにゴミを処理しているんだ・・と思って、やっぱりスゴいんだな・・と、今回は実感した次第です。


街・駅・新幹線のゴミ箱


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2025年2月24日月曜日

日本のパン屋さん 日本のパン

  


 日本に来て行きたいお店のひとつに日本のパン屋さんがあります。期間限定というか、限られた日本滞在期間の中で、食べたいものは、たくさんあり、食事の回数にも限りがあり、また、胃の許容範囲もあるので、その全てを網羅することは、なかなか難しいのですが、それでも、一度は食べておきたいと思うのが日本のパン屋さんのパンです。

 一時は、「限られた日本滞在の中で、なにもパンを食べなくても・・パンなら、いくらでも、パリで美味しいパンがあるしな・・」などと思っていた頃もあるのですが、よくよく考えてみれば、「日本のパン屋さんにあるようなパン」は、パンといっても独特なものであることに思い至りました。

 パンごとき?(失礼!)で大げさではありますが、日本のパンは、ある種、私にとっては、日本食の一部のような位置づけで、最近、パリでもいわゆる日本の食パンのようなものが、一部のブーランジェリーで扱われるようになったり、また、まさに「日本のパン屋さん」とうたっているブーランジェリーAKIには、日本の食パンはもちろんのこと、メロンパンやカレーパン、クリームパン、あんぱんなどなど・・を扱い大成功をおさめています。

 しかし、それは、パリでは、ごくごく特別なパン屋さんなのです。

 「ふわふわ・・」とか、時には、「もっちり・・」といった食感のパンや、「ふわふわ、かつ、もっちり、かつ、トーストにすれば、「さっくり・・」なパンや、さまざまな食材をつかったいわゆる「お惣菜パン」のようなものは、「日本独特なパン」で、私が渡仏当初、いわゆる日本のサンドイッチ(たまごサンドやツナサンドなど)を作ったら、珍しがられてびっくりしたことも思い出されます。

 今、日本のパン屋さんは、さらに充実し、お惣菜パンも多種多様になり、かつ、フランスにあるようなバゲットやパン・ド・カンパーニュのようなハード系のパンもあったりして(これも日本人に受け入れられやすいようにアレンジされているようですが・・)、日本人の器用さやアレンジの巧さをつくづく感じさせられます。

 私が日本に帰国時に一度は行きたいと思っているパン屋さんは、そこまで有名なお店ではありませんが、人気のお店ではあるらしく、午後になると、ほぼ売り切れで、欲しいものが買えなかったりするのですが、毎年毎年、これまで見かけなかったパンが登場していることも楽しみのひとつです。

 「美味しいものは、逃せない!」と常に思っている食い意地の張っている私は、そのパン屋さんでも、「滅多に日本に来ることがないので、これは!という美味しいものありますか?」などと聞いてみたら、「まぁ!どちらから?」というので、「フランスです」と言ったら、「うちの職人の中にもフランスで修行していた者がいるんですよ!」という答えが返ってきて、「え〜?だったら、パリでもお店だしてください!」と頼んでみましたが、そんなに簡単な話ではないですね・・。

 でも、そのパン屋さん、正直、「AKI」のパンよりもずっと美味しいです。

 しかし、日本のパンもフランスのパンもそれぞれ別物?とも思いますが、それぞれ美味しいです。


日本のパン屋さん 日本のパン


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2025年2月23日日曜日

冬の山荘で凍る でも想い出が蘇ってきて、心が温かくなりました 想い出も心を満たしてくれる


 娘が小さい頃は、日本の小学校に体験入学させたかったり、また、学校のおやすみの都合などもあったので、自ずと夏に一時帰国することが多く、一時帰国中には、一度は、山荘に数日間滞在することが多くありました。

 しかし、一時期を境に、両親が一緒に旅行するのが難しくなってきたり、また、我が家の山荘は避暑のために利用することが多かったので(夏は湿度が低く、涼しい代わりに冬は寒い)冬に日本に来た場合には、行く気にならず、本当に長い間、一時帰国をしていても、山荘に行っていませんでした。

 我が家の山荘は、両親が夏の間には、暑い東京を避けて、少なくとも1ヶ月以上は、滞在していたのですが、母が最期に、山荘で倒れ、その後、東京の病院に転院したものの、助からなかったこともあり、父はその時以来、結局、最期まで山荘に行くことはありませんでした。

 それでも、私が夏に日本に帰国していた際は、たいがい一度は山荘を訪れ、家の中の空気を入れ替えたり、掃除をしたりして、手入れをし、通常は管理事務所におまかせしているのですが、私も弟も海外で生活しているために、ほぼほぼ利用することがありませんでした。

 それが、娘が日本で暮らすようになってから、近くにスキー場もあることから、彼女は冬でもたまに行くようになりました。ただ、何人かの人がその山荘の鍵を持っていたはずなのに、私以外の人間は、鍵が見つからないというとんでもない事態になっていました。

 娘は、山荘に行くたびに、管理事務所に行ってから、鍵を借りて、帰るときに、鍵を返しに行くということをしており、今回、私が一時帰国をしている間に私の鍵でスペアキーを作りました。

 しかし、その鍵がちょっとややこしい特殊な鍵であるために、スペアキーを作ったところで、私の持っている鍵自体がすでにスペアキーであったために、そのスペアキーをもとに作った鍵が使えるかどうかわからないと言われ、私の滞在中に鍵を試してみる必要がありました。

 我が家の山荘は、東京の祖父母の家を建て替える際にそのドアやサッシ、家具などをそのまま利用して建てた家で、その東京の家にいた頃から、私が祖母にもらった鍵であったために、私は、大好きだった祖母にもらった形見というか、お守り代わりに大切に持っていたかったのです。

 そんなこんなで、今回は、この冬の寒い時期に山荘に行くことになりました。

 夏は避暑のために使うほど涼しい?場所であるだけに、日常的に使っていない山荘は凍りつくような寒さで、一応、薪を使う暖炉があるのですが、そうそう簡単に家は温まりません。

 凍りつくような寒さの中で、必死に暖炉に薪をくべて、家を温めようとするも、入れたお茶があっという間にキンキンに冷えるような寒さ、娘はわずか、空気がぬるみかけたところで、早々に断念して、電気毛布にくるまって寝てしまいました。

 私は、久しぶりに訪れる山荘にあるひとつひとつのものが懐かしく、そんな空間にひたりながら、暖炉に薪をくべつづけましたが、だんだん時間が経つと、薪が燃えて、パチパチいいながら、薪が燃える色の変化や炎を見つめて、一心に薪をくべていくのが、どんどん楽しくなりました。

 山荘ゆえ、周囲との家も東京とは比べ物にならないくらい離れているし、あまり来ている家もないので、あたりは闇の中で、驚くほど静か。家の中のひとつひとつのものには、想い出があり、もちろん、この家が建てられた頃のこと、両親とこの家で過ごした日々のこと、また、夏の期間に友人たちと来たことなどをぐるぐると思い出し、不思議だけど、ジンと心が温まっていくような時を過ごしながら炎を見つめていました。

 そんな炎を見つめながら、想い出が次々と蘇って湧き出てくるのに自分でも驚き、こんな時間の過ごし方もいいな・・と思い、今回は、長期間、山荘に滞在することはできませんでしたが、今度、日本に来たときには、もう少し、長く滞在できる予定を組もうと思いました。

 温泉旅行もよいけれど、こんな静かな時間の過ごし方もいいな・・と。

 薪に火がついて、その炎を見つめるというのは、不思議に心がシンとするもので、そういえば、暖炉の火が燃える様子だけを延々と流すYouTubeなどがあったな・・こういうことか・・と、それを実感できた時間でした。

 私自身、この山荘ができてから、冬にその地域を訪れるのは、初めてで、冬の景色というのも、また全然違うな・・とか、周囲(といっても広範囲ですが)も、すっかり整備されて、リゾート地になりつつあるな・・と思ったり、一晩だけの短い滞在でしたが、十分に堪能できた夜でした。

 果たして、娘のために作った合鍵は、しっかり使うことができて、これからさらに娘は、この家を利用することができるようになるわけで、私が若い頃、楽しんできたこの家を娘がまた、利用して青春?の1ページを刻んでくれることをとても嬉しく思っています。

 反面、もう結構、家ができて時が経っているというのに、日常的に生活しているわけではないので、中はけっこうきれいなままで、もしも、私が日本に本帰国するようなことがあれば、ここに住むのも悪くないな・・などとも、一瞬、頭をかすめたりもしたのです。

 しかし、現在のところは、まだ、しばらくは、パリで楽しみたい気持ちも捨てきれず、まあ、将来、そんな選択肢もあるかな?と思うくらいです。

 昔、両親と山荘を訪れていた頃、周囲が「もう暑いってば!・・」と言っていたにもかかわらず、父は暖炉に薪をくべ続けていたのを今では、ちょっと父の気持ちがわかる気がするな・・と思うのです。


山荘 暖炉 炎


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2025年2月22日土曜日

日本のランチタイムは早くて驚く

 


 日本に一時帰国の際には、友人たちと会って、一緒に食事をしたりするのは、このうえない楽しみのひとつです。季節柄ということもあり、夜だと寒いし、出歩くのがなんだか億劫で、大方、友人たちとの食事は、ランチタイムということがほとんどです。

 今回の帰国では、幸いなことに、寝心地の良いマットレスのおかげでほぼほぼ時差ボケというものがなく、とはいえ、夕方に急激に眠気が襲ってきたり、比較的、朝、早くに目が覚めてしまうということはあるのですが、前回の帰国の時と比べれば、格段に身体は楽です。

 少々、話はズレましたが、私の友人たち、「類は友を呼ぶ」で、私の友人たちは誰もが食べることに対して、真剣で、ましてや、そうそう頻繁には日本に来れない私のために、久しぶりの再会の場に美味しいお店を選んでくれます。

 ただ、その予約となると、ちょっとびっくりするのが、ランチなのに、時間が11時とか、かなり早い時間であることで、もちろん、お昼真っ只中の12時くらいになると、お店も混んで予約がとりにくかったりもするのかもしれませんが、ランチ・お昼ごはんが11時??というのが、ちょっとびっくりします。

 だいたい日本の飲食店は昼のオープンが11時というところが多いらしく、下手をすると、予約できないお店だったりすると、第一陣のお客さんが11時にどっと入るので、その少し前の時間に・・ということになるので、そんな時間からランチに取り組む?というのが、びっくりします。

 そもそも、私が日本に住んでいた大昔?は、私は仕事をしていたので、そんな時間にランチに行ったことはなかったのですが、もちろん、今だって、ふつうに仕事をしている方々は同じなのだと思いますが、そうではない人々は、お昼となると、この時間帯にどっと押し寄せているわけで、なんだか、そこのパワーはすごいな・・と思います。

 なるほど、お店の側からすれば、11時からオープンして、それだけお客さんが来てくれれば、一巡、余計にできるので、お店側からしても、お客さんの側からしても、ウィンウィンの関係です。

 パリの場合は、たいてい12時からというのがふつう?で、お客さんが最もランチに押し寄せる時間帯は13時です。そこからすると、11時の開店と同時にお客さんがとりあえず埋まって満員になる日本とは、2時間の時差があることになります。

 どちらがいいというわけでもなく、少しでも多くのお客さんに来てもらうために11時からお店をあける日本はやっぱり働き者なんだな・・と思います。

 現在は、軽く時差ボケしているままなので、11時にランチといっても、まあまあ大丈夫なのですが、これが日常だったら、なかなかキツいかな?とも思うのです。


日本のランチタイム


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2025年2月21日金曜日

山形のお食事の美味しいおススメ旅館 その②「天童荘」

 


 山形2泊目に選んだお宿は、「天童荘」。ここも「お食事が絶品!」という強い推奨を受けて、選んだ旅館でした。

 ここは、前泊した「名月荘」に比べると、内装などにしても、もっと洗練された感じで、お金がかけられている感じ(もちろん「名月荘」も充分に豪華です)で、調度品やライティング、生けられているお花などにもセンスの良さが感じられます。


 お部屋にもよるのだと思いますが、私たちが泊まったのは、この旅館の中では、スタンダードなお部屋だと思いますが、部屋風呂と半露天風呂がありました。

 ここは、お食事は部屋食ではなく、食事時には、別のお部屋に出向くようになっていますが、これもまた個室(かなりゆったりとした広めの空間)で、専任?の給仕の方がお世話してくださって、ゆったりとお食事ができます。

 お食事に関しては、全く文句なしどころか、出てくる一品一品が否のつけようのない全てが絶品、しかもまた、品数の多いこと、器から盛り付けなども最高。

 季節の素材をふんだんに使い、立春過ぎたタイミングということから、春を感じさせる献立でした。そもそもこの旅館の前身は、「鰻屋さん」であったそうで、これでもか!というほど献立が出てきた最後には、見事な鰻が登場します。



 最初に出てくる様々な器を使ったいくつもの小鉢と一合桝に入った桝寿司、お椀、お造り




 そして、この旅館がこだわりを持って提供している「米沢牛」を使ったすき焼き、ただし、お品書きに「天童ワインすき鍋」とあったので、「えっ??ワイン??」ワインのすき焼きはちょっとな〜〜と正直、思ったのですが、このワインが主張が強過ぎず、このすき焼きを温泉卵でいただくようになっています。




 すき焼きとなれば、白いご飯が欲しくなり、本来は、後で登場するはずのご飯をこのタイミングでもお願いしてしまいました。とにかく、お肉はもちろんのこと、添えられている野菜も最高でした。



 そして、この後、お口直し?のソルベの代わり?のような存在のようなゆず風味のサラッとした葛湯が登場、これがまた、爽やかでなかなかよく、そして、最後に堂々と鰻が登場します。

 この鰻はさすが、前身が鰻屋さんとしての誇りを汚すことが微塵もないというか、素直に言えば、見事なもので、鰻そのものは、もちろんのこと、その焼き方が素晴らしい。



 側面がカリッとしていて、それでいて、身はふんわり、正直、私がこれまで食べた鰻の中でも、余裕で3本の指に入るくらい美味しい鰻でした。本当に、その場で一緒に食事をしていた娘も従姉妹も3人揃って、美味しすぎて、困り顔・・。

 人はあまりに美味しいとなぜ、困った顔になるのかも不思議です。

 そして、デザートには、苺ゼリーと練乳アイスにあんこがちょっと添えられています。


 

 なにか、言いたい私は、苺は苺だけで、わざわざゼリーに包まなくてもいいのに・・などと口走ったのですが、それまた、大きな間違いで、こんなに苺を食べやすく、苺の味を引き立ててくれるゼリーの包み方を私はこれまで知りませんでした。

 そして、朝食は、わりとふつう・・だと思ってしまったのですが、後から、あらためて、写真を見ると、これをふつうの朝食と勘違いしてしまった私もちょっとどうかしていたと思うのですが、文句のつけようのない充実したお食事でした。




 難を言えば、というか、どうしても難をつけたいみたいな感じがしないでもありませんが、たまたま私たちのお部屋がそうだっただけかもしれませんが、部屋(2部屋)と洗面所、部屋風呂と半露天風呂などの導線がいまいちな気がして、また、細かいようですが、コンセントや電気のスイッチの位置などが、少々使いづらい気がしたのと、大浴場がそれほど大浴場でもなく、洗い場に3人用の場所しかなかったりするのが、少々、使い勝手が悪い気がしました。


 まあ、それぞれのお部屋にお風呂がついているので、あまり利用する人がいないのかもしれませんが、それでも、これまで少々、温泉旅館に泊まってきて、この微妙な大きさの大浴場は、初めてだな・・と思いました。

 しかし、ここのお料理は、本当に素晴らしく、だいたい、ふつうすき焼きの後に鰻が出てくるって、ちょっとおかしいでしょ!と思うところが、堂々と出てきて、しかも、その両方がものすごくレベルが高いので、私の中では、この旅館では、まったくもって、お食事がメインで、食事に温泉付き・・という受け止めをしています。

 このお食事、絶対におススメなので、ご興味がある方は是非、行ってみてください。


山形 天童荘 

山形県天童市蒲田2−2−18


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2025年2月20日木曜日

山形のお食事の美味しいおススメ旅館 その① 「かみのやま温泉 名月荘」

  


 今回の山形旅行は温泉はもちろんのこと、食事が美味しいことで有名な旅館を紹介してもらい、まさに食事が素晴らしく、感激してきたので、ここにご紹介したいと思います。

 私は、ここ数年、日本に一時帰国するたびに、温泉旅行に行くようになったのですが、以前は、ほとんど日本国内の旅館というものに泊まったことはなく、正直、そんなに詳しいわけではありません。



 しかし、ここ数年で周囲から勧められる宿に行くようになったのですが、年々、そのお料理のレベルが向上している感じで、今回もまた、すばらしいお料理に出会ったので、ご紹介したいと思います。

 ただ、外観に関しては、現地の人も驚くような何十年ぶりかの大雪で雪景色だったため、私個人としては、趣のある素晴らしいものでしたが、いつもの景色とは異なると思います。

 まず一泊目に泊まったのは、「名月荘」という旅館でしたが、お部屋にも露天風呂がついていて、大浴場、そして家族風呂、貸切風呂などもあり、丘から外を見渡せるような作りの独創的なお風呂もあって、ひととおり、お風呂にはいってみるだけでも、とても楽しく、お風呂の合間にお茶を飲んだり、本を読んだりするスペースに加えて、たまこんにゃくが煮えているお鍋が置いてある場所もあり、からしまで置いてあって、ついついつまみたくなります。




 そして、お食事は各お部屋に食べているタイミングに合わせて、運んできてくれるのですが、スタッフの対応がとても温かく、とてもリラックスしてお食事ができます。




 冷たいものは冷たく、熱いものは熱く、お品書きに合わせて、さまざまな種類のお料理を少量ずつ、品数はかなりな量ですが、地元の山の幸、海の幸を生かし、旬の味わいを感じさせてくれ、その野菜の火の入り具合なども、どれも絶妙なもので、見た目にも美しく、これといって存在感がガツンとくるお料理は多くないのですが、とても丁寧に作られていることがわかります。





 私は、ここで初めて食べた「赤根ほうれんそう」もとっても美味しかったし、鰹と蟹の出汁にその場で卵を溶き入れてくれるスープなども、うなるほど美味しかったです。




 終盤には、山形牛のステーキが出てきますが、これもちょうどいい焼き具合、ちょうどいい大きさ、ちょうどいい量で、このあと、もちもちうどん(中に入っているお揚げがふわふわで超絶美味しい)と、こしひかりにお漬物がついてきます。





 最後のデザートをいただいている頃に「お夜食用におにぎりをお作りいたしますが、いかがでしょうか?」と言われ、満腹にもかかわらず、誘惑に負け、3人で5個(具材が5種類だったため)のおにぎりをつくってもらい、夜食どころか、ひとつはその場でたべてしまったほどです。とても美味しいお米でした。



 そして、朝ごはんは、もちろん、ご飯にお味噌汁、焼き魚にまぐろの山かけ、なめ茸、だし巻き卵、サラダ、ぜんまいの煮物、黒大豆、お漬物に梅干し、そして、焼き海苔も温めてくれるという心遣いには、感動。ご飯はおひつで出してくれますが、食べきれない分は、お持ち帰りをさせてくれます。



 なにせ、美味しいお米、そして、見事な炊き上がりなので、何もおかずがなくとも充分に美味しいご飯です。

 こうして、山形一泊目は、大満足、満腹状態で終わり、私自身は、そんなに簡単には、また来るということは、難しいと思いますが、娘は、すっかり気に入った様子で、スキーに行った帰りに是非、一泊したい・・「ここは、おひとりさまの宿泊も受け付けてくれますか?」などと聞いていて、「あまり、ハイシーズンだとお断りさせていただくこともあるかもしれませんが、だいたいは、大丈夫、というよりも割高になるかもしれません」と言われていました。

 母としては、一人ででも来ようとしている、彼女のこの旅館への惚れ込みっぷり、そして、彼女は、きっと本当に一人ででも来るんだろうな・・と彼女の行動力のパワフルさを感じながら、娘を眺めていたのでした。


山形 かみのやま温泉 名月荘 山形県上山市葉山5−50


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