2022年10月3日月曜日

フランスに来て、ペンキ塗りも楽しくなりました

 今の家に引っ越してきて、考えてみれば、そろそろ20年近くが経って、家の中の、あちこちに綻びが見え始め、ここのところ、メンテナンスを心がけています。我が家のアパートは賃貸なので、そもそも備え付けのものは、自分で修理せずにも管理人さんに頼めば、修理の人を寄越してくれたり、交換してくれたりするので、ここのところ、軒並み、トイレの修理を頼んだり、お風呂の湯沸かし器用のバロン(給湯器)を交換してもらったりしました。 家の中もいつの間にか煤けた感じにもなり、壁紙が剥がれてきてしまったり、猫がガリガリ壁紙で爪とぎをしてしまったり、汚れてきたのが気になり、壁紙を剥がして、ペンキ塗りをするのが最近のマイブームになっています。 そもそも、パンデミックのロックダウン中に始めたペンキ塗り(ロックダウン中に、外出せずにできること、この際、ペンキ塗りや家の修繕をするという人も多かったために、この手のお店は、ロックダウン中でも営業許可が下りていたお店の一つでもありました)でした。 家の中にいる時間が増えると、家の中の汚れがやたら気になり始めます。 以前は、仕事や子供の送り迎えなどで、ほとんど家にいる時間がなく、家の中のことなど、あまり気にならなかったし、1日でもいいから、一度ゆっくり家にいてみたい・・これでは猫のために家賃を払っているみたいだ・・と冗談が出るほどでした。 しかし、家にいる時間が増えると、それなりに家の中で快適に過ごせるようにしたいと思うものです。 生活しているスペースでのペンキ塗りは、家具などをどかして、壁紙を剥がして、壁を一旦きれいにしてからやらなければならないので、どちらかというと、ペンキ塗りそのものよりも、その下準備の方が大変なくらいです。 日本に住んでいたら、決して自分でペンキ塗りするなどという発想はまるでなかったと思うのですが、フランス人はわりと自分の家の手入れ(DIY)(日曜大工)を自分でするのが普通なので、私もなんとなく、ペンキ塗りをすることに、そんなに違和感を感じなくなっていました。 カステックス前首相が首相を交代した時のインタビューで、「首相を辞めたら、まず何をしますか?」と聞かれて、「ペンキ塗りをしなきゃいけないところがあって・・」と答えていたのを聞いて、普通の人の生活に戻るんだな・・となんか、微笑ましい感じがした気がしました。 しかし、この間、日本にいる友人と電話で話をしていて、何気なく、「今、ペンキ塗りしていて・・」と言ったら、「えっ??ペンキ塗り?自分でやるの?」と驚かれて、今さらながら、「そういえば、私も日本にいたら、絶対、自分でこんなことはやらないかも?・・」と思ったのです。 日本でも、そういうことが好きな人はいるとは思いますが、私は決してそういうタイプの人間ではありませんでした。 しかし、一度、始めてみると、なかなか楽しくもあり、その部屋にある家具などのトーンに合わせた色のペンキを選びに行きます。Leroy...

2022年10月2日日曜日

カマイユ(Camaïeu)倒産に見るカマイユとユニクロ パリの微妙な比較

   フランスの服飾メーカー カマイユ(Camaïeu)は設立から38年。惜しまれながら、先週末でその幕を閉じ、フランス国内の512店舗全てが閉店しました。 カマイユ(Camaïeu)は、1984年に設立し、比較的低価格設定で、需要に応じて供給を調整する手法で、10年間であっという間に200店舗を抱えるフランスの人気ブランドの一つに成長しました。 急成長の途中、子供服、メンズにも手を広げますが、危機に直面して、これらは撤退。 2000年の時点でヨーロッパにも出店を始め、国際展開にも乗り出し、ネットワークを広げてロシアや中東のパートナーとも協定を結び、特にハンガリー攻略に乗り出します...

2022年10月1日土曜日

プーチン大統領のウクライナ領土併合宣言の演説

   クレムリンの神々しい大きな黄金の扉から、二人の兵士が大きなアクションで扉を開ける派手な演出の中、プーチン大統領が行った演説は再び世界中を騒がせ、フランスでも大騒ぎしています。 プーチン大統領は、その荘厳な演出とはうらはらに何やらせかせかと壇上にあがり、せっかく、こんな派手な演出をするならば、堂々と威厳のある感じで登場してもよさそうなものに・・と思いながら、私は演説の中継を見ていました。 今回の彼の演説は、投票が行われる前から多くの国々がパロディだとか、とんだ茶番劇だと言っているドネツク、ルハンスク、ケルソン、ザポリージャでのロシアへの統合に関する住民投票が行われた時点で予想されていたシナリオどおりで、最初にウクライナに侵攻を始めると発表した時のような驚きはありませんでしたが、この演説が再び、周囲の国々からの制裁を強くし、連帯させ、ウクライナへの援助が追加されることになることは、予想がつくはずのことでした。 プーチン大統領は、この投票の結果を圧倒的多数でこの4地域をロシアに併合することになったと語り、併合地域の4人の代表者と共に、これらの地域がロシアに加盟することを正式に表明する加盟協定に署名した。彼は「国民投票により、何百万人もの人々の意思に疑いの余地がない選択がなされた」と述べ、「ドネツク、ルハンスク、ケルソン、ザポリージアの住民は我々の市民であり、永遠に我々の市民だ ロシアはあらゆる手段で国土を守る」と宣言しました。 このウクライナ領土4地域併合の公式発表直後、プーチン大統領はウクライナに対して「すべての軍事行動を停止」し、「交渉のテーブルにつく」ことを要求し「キエフは今日、国民の自由な選択を尊重して考慮しなければならない」とウクライナに「停戦」を求める一方で、プーチン大統領は、南部と東部の4地域の併合問題を今後の交渉で取り上げることを拒否するとも断言し、それが「平和に向かう」道への「基礎段階」であると主張しました。 相変わらず、身勝手自分本位の主張のみです。 しかし、ウクライナへの停戦呼びかけについて以外は、演説のほとんどは、欧米、特にアメリカを非難する内容のもので、あらためて、この戦争の根源がプーチン大統領の欧米を敵対視する過去のソ連への幻想に取り憑かれているものであることを感じさせました。 「ワシントンはロシアに対して、「全世界を略奪」し、ロシアを「植民地」にするという「新植民地主義的なドルの独裁を維持」するために戦いを挑んでいる」、ウクライナの同盟国である欧州連合やバルト諸国は、米国の金で動く「奴隷」である」という過激で極端な論法は、逆に欧米を煽っているような気さえしてしまいますが、これは、ウクライナや欧米に向けられたもの以上にロシア国民に向けた、はったりや洗脳である気もしています。 また、ロシアのガスをヨーロッパに輸送するために建設されたガスパイプライン、ノルドストリーム1および2に大規模な漏れを引き起こした爆発の背後に欧米がいると非難しました。ウクライナ侵攻の最初からの言い逃れと同じ方法で自分でやっておいて、相手の仕業にする戦法?です。 「あらゆる手段で国土を守る」と述べることで核兵器使用を匂わせつつ、「アメリカは広島と長崎に原爆を落とし、核兵器使用の前例を作った」と自国の領土を守るために核兵器を使用する正当性を持たせるような発言に、アメリカも大激怒。 これに対して、バイデン大統領は、プーチン大統領演説の直後に「アメリカと同盟国はNATOの領土を隅々まで守る用意がある」「アメリカと同盟国は脅かされることはない」と警告に加え、この派手な式典はクレムリンの指導者の強さを示すための「見せかけ」であり、逆に「彼が窮地に立たされている」ことを物語っている、と述べています。 一時は、プーチン大統領とも、ほぼ毎日のように電話会談を行っていたマクロン大統領もEUの議長国の任期が切れたこともあるのか、最近はパッタリと彼との電話会談も減りました。しかし、この演説には、他国同様、「ロシアによるウクライナのドネツク、ルハンスク、ザポリジャ、ケルソンの各州の違法な併合を強く非難する。これは国際法およびウクライナの主権に対する重大な侵害である。フランスはこれに反対し、ロシアの侵略に立ち向かい、全領土に対する完全な主権を回復するためにウクライナの側に立つ」と声明を発表しています。 ウクライナだけでなく、アメリカ、欧州連合、G7、NATOと全てを敵に回し、ロシアが困っている状況なのは、明白で、30万人を部分的動員にと発表したとたんに、国民からも再び反発をくらって、ロシアから出国しようとする人が20万人を超えていると言われる中、必死の抵抗なのかもしれません。 しかし、プーチン大統領が「いかなる手段を持ってしても守る」のは、ロシアの領土であり、国民ではないことは、突然、動員されて戦禍の盾に使われようとしている国民にも伝わり始め、その国民の士気を高めるため、そして、ウクライナの攻撃を停止させるのが、一番の目的なのだと思います。 まことに理解し難い言動ばかりのプーチン大統領ですが、この先のシナリオをどう考えているのか?全然、読めませんが、この戦争がこのまま歳を越してしまうのは必須な感じがしてきました。プーチン大統領演説 ウクライナ領土併合<関連記事>「ロシア・ウクライナ問題 パンデミックの次は、本当の戦争の危機」「プーチン大統領の演説にフランスの大統領選挙報道が吹っ飛んだ!」「在ウクライナ...

2022年9月30日金曜日

定年退職年齢延長反対と賃上げ労働条件改善のデモ・ストライキ

   マクロン大統領が、「誰もがもっと長く働かなければならない」として、法定退職年齢の引き上げや、年金の拠出期間を43年に延長することを提案したことから、フランスでは、大規模なデモが巻き起ころうとしています。 29日には、パリだけでも少なくとも4万人が集結し、この定年退職年齢引き上げと賃上げ・労働条件改善を訴えるためのデモを行いました。フランス全土では、少なくとも200ヶ所で25万人を動員したなかなか大規模な動きです。 現行ではフランスでは、法定退職年齢は62歳と定められていますが、これを2023年には62歳4ヶ月、2024年には62歳8ヶ月、2025年には63歳、そして最終的に2...

2022年9月29日木曜日

パリでお気に入りの生ハム屋さん ヴィアンダス デ サラマンカ VIANDAS de SALAMANCA

  私は子供の頃から、断然、和食党だったので、特にフランスに来て、食事に期待はしていませんでした。むしろ、パリは日本食材を扱うお店が他の海外都市よりも多いので、そういう面ではありがたいな・・くらいに思っていました。 しかし、それとて、どこででも簡単に手に入るわけでもなく、最近こそ、普通のスーパーマーケットでも日本食材は少しずつ置かれるようになり、お寿司などはどこのスーパーでも置いてあるようになったものの、そのクォリティーと値段のバランスはどうにも悪すぎて、とても食指がうごくものではありません。 となると、日ごろ簡単に手に入るものの中で美味しいものを探し出すわけで、フランスで美味しいと再確認したのは、パンとバター・チーズ、チョコレート、ケーキ・・、そしてもう一つが生ハムです。 生ハムは、日本でも食べたことはありましたが、私にとっては、あまり身近な食品でもなく、それほど価値を見出してもいませんでした。 しかし、フランスに来て以来、目醒めてしまったのが生ハムで、シャルキュトリー(Charcuterie)と呼ばれるソーセージ、ハム、サラミ、パテ、テリーヌなどが食文化の大きな位置を占めるフランスで、このシャルキュトリーの中で私が最も魅せられたのは生ハムだったのです。 普通のスーパーマーケットにも生ハムはたくさん置いてありますが、一旦、深みに入り出すとより美味しい生ハムを求め始めるのです。 そして、その結果、現在のところ、私のお気に入りの生ハム屋さんは、サンジェルマンデプレにあるヴィアンダス...

2022年9月28日水曜日

体調不良で一気にダウン・・インフルエンザかコロナか? まずはコロナの検査から・・

 薬局内の一角にある小部屋の検査用スペース 先週は、日本にいる娘がコロナウィルスに感染して、高熱が出たり、咳が止まらなかったすると聞いて、心配な1週間を過ごし、いざという時には、日本にかけつけようか?などと、私にしては珍しく、毎日、娘に電話をして、安否?の確認をしたりしていました。 しかし、まあ、幸いにも彼女は順調に回復し、その間、東京都からの食糧支援物資などを送ってもらったり、何より、隣に住んでいる私の従姉妹が食事をピンポンダッシュのように届けてくれたりしてくれたようで、まだ全快とはいかないまでも、無事に隔離期間を終了し、ヤレヤレ・・どうやら、私が日本に出向くまでもないな・・と安心したところでした。 それが、今朝、起きたらどうにも具合が悪い私、明らかに熱があり、頭も痛くて、全身がだるく、身体のふしぶしが痛くて、一気に病人になっていました。...

2022年9月27日火曜日

ドクターストップの制度にメスが入る リモート診療でズル休みが増えた

    フランスの病欠には、医師のドクターストップの書類があれば、3日間の待機期間を経て(何のための待機期間なのかは不明)4日目からは、病欠の間の日当が国民健康保険から補償されます。 そのため、有給休暇を無闇にやたらに消化してしまいたくない人は、ズル休みのために、このドクターストップの制度を利用する人もけっこういるようです。 もちろん、本当に深刻な病気で長期間病欠しなければならない時、また子供が病気の場合などにも子供の看病のためにこのドクターストップの書類を書いてもらうこともできます。特に病欠が長期間に及ぶ時などは、経済的にも生活が脅かされることになるし、無理して子供を置き去りにし...