2022年10月13日木曜日

マクロン大統領1時間のインタビュー生番組 圧倒的な話すチカラ

   フランスでは、そんなに珍しいことでもありませんが、先日、マクロン大統領が夜のニュース番組の中で、1時間近くにわたり独占インタビューに答えて語る番組が生放送されました。 様々な国際問題について、ロシアのウクライナ侵攻について、フランスのウクライナへの武器供与、ロシア・プーチン大統領との交渉について、核兵器について、エネルギー危機について、ガソリン不足問題、原子力発電について、ベラルーシ、イランやアルメニアの問題について、などなど、これでもかというくらい喋りまくりました。 ジャーナリストのキャロライン・ルーとの1対1の対話、途中ウクライナからのジャーナリストの質問などを挟みながら...

2022年10月12日水曜日

必須アイテムになったガソリンスタンド検索アプリ pénurie mon essence

   ガソリンスタンドを探すためのマップ ほどほどなところで解決すると思われていたフランスのガソリン不足問題。 そもそもガソリンの供給も危うい状態に製油所のストライキが重なって、日々、問題は拡大し、深刻化している上に、危機感を煽られる人が続出。中には、ポリタンクを抱えて過剰にガソリンのストックを始める人までいたり、どこのガソリンスタンドでも、長蛇の列・・と思っていたら、もう列ができる以前にガソリンスタンドのタンクも空になって補給されなくなり、今やガソリンのあるガソリンスタンドを探すことが難しくなり、ガソリンスタンド検索アプリなるものが必須アイテムになっています。 9月の時点で、すでに政府が軽油やガソリンを置いているガソリンスタンドをリストアップし、燃料の種類、ブランドの種類、部署や町単位での検索が可能なサイトを提供し、定期的に更新しています。フランス政府のガソリンスタンド検索サイト また、ユーザーによって開発された«...

2022年10月11日火曜日

コロナウィルス第8波 公共交通機関(閉鎖空間)でのマスク義務化検討中

      フランスでは、今年の5月半ばに公共交通機関内でのマスク着用義務化が撤廃されて以来、夏の間は、ほとんどマスクをしている人がいなくなっていました。それでも、マスクをしている人が決してゼロにならなかったのも事実で、これまでマスクを忌み嫌っていたフランス人、よほど痛い目にあったか、恐怖が植え付けられた人なのか・・と思っていました。 3月の段階で、屋内でのマスク義務化が撤廃されて、最後まで残っていたのが公共交通機関でのマスク着用義務でした。 そして、7月末で、2020年3月から施行されていた保健衛生上の緊急事態の期間が終了し、それとともにコロナウィルス感染対策...

2022年10月10日月曜日

チップについて、一番ケチなのはフランス人

    テレビのニュース番組で、「チップについて、一番ケチなのは、フランス人という研究結果が出ています」という話を紹介していて、堂々、一番のケチはフランス人!、2位がイギリス、3位がイタリアなのだそうです。 「フランス人はケチだもんな・・」と思いつつ、それとほぼ同時に「えっ??チップ??」と私は、ハッとさせられていました。 正直なところ、恥ずかしながら、私はいつからだったか、記憶もないほどにチップというものをすっかり忘れていて、ここのところ、レストランなどに食事に行っても、チップというものを払った記憶がなく、チップというものの存在すら全く忘れていたからです。 そもそも、私はそんなに...

2022年10月9日日曜日

ランチタイムの中華料理屋さんでの風景 Impérial Choisy

   フランス人の定番中華メニュー ナム(春巻き)とカナールラッケとチャーハン 我が家の食卓は、かなり和食というか、日本の食卓に近い料理をすることが多いため、そのための食材の確保のためには、普通のフランスのスーパーマーケットでは、手に入らないものがあって、たまに調味料系や野菜などの買い物に13区のチャイナタウンにあるタンフレール(アジア系スーパーマーケット)に出かけます。 日本食料品店は、オペラ界隈に何軒かあるのですが、こちらよりも広範囲の商品があり、値段も多少安いので、13区に行くことの方が多いのです。 13区のタンフレールに行った時には、それがお昼時に重なれば、必ず行く中華料理のレストランがあります。もうかれこれ、10年以上は通っているお店で、いつ行っても活気があり、ちょっと時間を間違えると行列するハメになるほどの人気店です。 このお店をどうやってみつけたのか?今となってはどんなキッカケで行き始めたのか?記憶もないくらいなのですが、中国人のお客さんも多く、常連さんが多いのにもその人気が伺えます。値段も良心的なわりには、クォリティもたしかで、フランス人のお客さんも少なくないのには、「知っている人は知っているんだな・・」と感心させられます。 以前に比べると、いつのまにか、お店も格段にきれいになって、今では店舗を地下のスペースにまで拡張しています。 先日、ちょうど、買い物に行った際に久しぶりに食事に寄って、変わらない安定したお料理を楽しんできました。 ちょうどお昼時で、仕事の同僚らしき男性客の集まりが多く、世の男性のランチはこんな感じなのか?とちょっと興味深く、観察していました。 隣に座った二人組の男性、先輩の方は、ちょっと馴れた風を装っていて、何ページもあるメニューを見ながら、後輩くんに、オーダーするの手伝おうか?などと言っていて、しかし、実のところは、そんなに詳しくもなく、オーダーを始めるのを聞いていると、実は後輩くんの方が詳しい感じ・・。こういう人っているよな・・ちょっとカッコ悪・・と思いながら、様子を伺っていました。 また、少し離れたところにいる4〜5人の、やはり会社の同僚と思われるグループの男性たちは、揃いも揃って、皆がカナールラッケ(Canard...

2022年10月8日土曜日

エネルギー危機が疑問を投げかけるクリスマスのイルミネーションの是非

   今年も10月に入り、フランス人にとっての一大イベントのノエルの季節がもうすぐそこに見えてくる時期に入りました。なんでも時間がかかって物事がすんなりと進まないことが多いフランスでも、毎年、ノエルの準備だけは早く、だいたいトゥーサン(ハロウィン)が終わったかと思うと、街中はさっそく、ノエルのイルミネーションの準備が始まります。 ところが、今年のクリスマスのイルミネーションは、エネルギー危機、電気代の異常な高騰により、各自治体は、この年末年始のノエルのイルミネーションの是非を問われ、この一大イベントのノエルのイルミネーションを削減する方向で検討を始めているようです。 パンデミックの...

2022年10月7日金曜日

肉や魚の価格高騰でたまご人気が急上昇している!

 最近、買い物に行くと、気のせいか、スーパーマーケットの棚がガランとしているな・・と思うことがあります。特に肉や魚は、商品満載の感じが欠けている気がします。 一昨年末あたりから、「食品廃棄物防止」の試みで、賞味期限間近のものにアンチガスピヤージュ(無駄防止)の黄色いラベルが貼ってある商品を集めて置いていたケースが我が家の近所のスーパーマーケットから姿を消してしまいました。 思うに購買力が低下したために、仕入れを減らしているのか、別の方法で販売しているのかわかりませんが、結構、便利に使っていた私としては、残念なことです。 もともと、一度、痛い思いをして以来、ほぼスーパーマーケットで魚は買わなくなった私ですが、肉に関しては、もともとそんなに肉が大好き!(別に嫌いなわけでもないけど・・)というわけでもない私にとって、ボーッとしている私ですら気が付くほどに、明らかに以前とは値段が上がっていて、手に取ってみると、あまりの値段の高騰に、ちょっと「えっ??」と思ってしまうので、以前より肉を食べなくなっているかもしれません。 そんな中、多少、値段が上がっているとはいえ、まだまだ安い卵は、相変わらず、買い物に行けば必ず買うものの一つで、貴重な動物性タンパク質として頼りにしています。 卵焼きでもオムレツでも、ゆで卵でも、目玉焼きでも、茶碗蒸しでもケーキでも何にでも使える卵は、便利な食べ物で、簡単に食べられることも魅力です。 しかし、そんなことを考えているのは私だけではなかったようで、ここのところ、インフレ対策のためか、夏以降、肉や魚の売上が減少している代わりに卵の売上が180%増と目覚ましい躍進を見せているのだそうです。 フランス人が1年間に消費する卵の数は平均218個という数字を見て、これが多いのか?少ないのか?あまりピンと来なかった私は、では、日本人は?と思って調べてみたら、なんと、338個(一人あたりの卵の年間消費量)で、なんと堂々、世界第2位という卵大国!(ちなみに1位はメキシコの372個でした) 卵といえば、当然、海外の方がずっと食べているような印象があったのですが、意外にも日本人の方が卵を食べているようです。思えば、卵ほど日本人の食卓に欠かせない食品というのもそうそうないもの・・どおりで、私も海外にいても卵を重宝にして使っているわけでした。 考えてみれば、日本食には、卵焼き、だし巻き卵、オムレツ、丼ものなどに使う卵とじ、錦糸卵、炒り卵、ラーメンの味玉や月見なんちゃら・・など、思い浮かぶ卵料理はいくらでもあります。 そこへ行くと、フランス料理では、とりあえずクレープなどのお菓子作りなどに卵は欠かせず、キッシュやオムレツなどは、思い当たりはしますが、日本のバラエティに富んだ卵使いには、負けるような気がします。 しかし、このインフレと健康志向を機に、シャルキュトリー(ハムやパテ、ソーセージなどの肉加工商品)よりも安いうえに、はるかに健康的だと、あらためて、卵は注目を集めて、売上を急増させているようです。 こうなってくると卵を正当化する議論が始まるのもお決まりのパターンです。「卵といえば、コレステロールの過剰摂取を案ずる人がいるが、これは不当な評価で、必須ビタミンや抗酸化物質が多く含まれている優れものの食品だ!」などと今も、テレビで言っています。インフレ対応食品 卵 たまご<関連記事>「もうカーフールで魚は買わない」「フランスの食品廃棄物救済アプリ...