2025年8月2日土曜日

59歳保育士アシスタント 昼寝中の子どもに性的暴行で告訴 拘留

  


 ヴィック・ラ・ガルディオール(オクシタニー地域圏・エロー県)の保育園に勤務していた59歳の教員助手の女性が児童に対する性的暴行・性的虐待の罪で告発され、公判前拘留されました。

 もうバカンス期間に突入しているのに・・なぜ?今?と思ったら、この告発については、すでに7月初旬にメールによる通報があり、それから捜査が進められてきた模様です。

 3歳から4歳までの少なくとも9人の児童に対する性的暴行・性的虐待の罪で起訴されているこの女性は、保育園教員のアシスタントという職にあり、昼寝時間を利用して、昼寝中の子どもたちに性的暴行・性的虐待を行っていたと言われています。

 捜査開始以降、他の保護者も名乗り出ており、被害者の数はさらに増える可能性があります。

 3歳から4歳までの子どもに対しての性的暴行?というのは、あまりピンとこなかったのですが、検察の発表によれば、彼女が行っていたのは「デジタルディスペクション(指による性交、挿入と自慰行為)」とされています。

 3~4歳の子どもからしたら、さぞかし恐怖の時間であったであろうと、想像するだけでも痛ましい話ですが、この告発メールが保護者から市長に送られたのは、7月1日の夜のこと、この容疑者は、7月3日には、停職処分になっています。

 彼女は、この保育園には2024年10月から勤務していたということですが、教育現場には10年間働いていたといういわゆるベテランの部類に入る人物だったといいます。

 しかし、彼女を知る周囲の人々の評判は、パーティーガール?(パリピ?)、抗議活動家、自由奔放な女性と評しており、彼女の住むアパートでは、かなり変わった人物で多くの人と仲が悪かった・・と言われていたようです。

 この手の児童対象の性的虐待の容疑者が59歳の女性ということにも驚きますが、この業界?で10年も勤務してきたということがますます驚きと恐怖を感じます。

 アシスタントとはいえ、こういう職員の採用は、どのように考査されているのかも、見直す必要があるのかもしれません。

 子どもを保育園に預けるのは、子どもを安全に教育してくれる場と信じて、預けている親にとってみれば、怒りと憤りを感じる事件でもあります。

 今となれば、かなり昔の話になりますが、娘も保育園に通っていた時期があったので、子どもを保育園に預ける親としては、そうそう選択肢が多いわけでもないため、そんなに選べるわけではありません。

 ですから、やっと滑り込めた保育園は、いかにしても安全かつ信頼のおけるものであってもらわないと、親の立場としてはお手上げ状態・大変困るのです。

 余談になりますが、保育園のお昼寝には、私には、先生に注意された苦い思い出があります。

 とにかくお昼寝が嫌いだった娘は、保育園のお昼寝の時間にも全く寝なかったようで、「○○ちゃん(娘)と○○ちゃん(当時の娘のお友だち)は、お昼寝を全くしないで、他の子を起こして回るので、お昼寝の時間は、2人には、別の部屋にいってもらいます」と怒られて、失笑したことがありました。

 後にも先にも学校で娘について、注意されたのは、その時だけなので、よく覚えています。


3~4歳の児童に性的虐待の保育士アシスタント


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2025年8月1日金曜日

検査続きで疲れて病気になりそう・・

  


 いよいよ7月ももう終わり、パリは8月に入ると多くの人々がバカンスに出てしまいます。

 バカンスに出てしまうのは、私のかかりつけのお医者さんも同じで、彼女がいなくなってしまう前に一度、血液検査をして、その段階で私の状態をチェックしてから、必用な薬の処方をしていきましょう。ということで、7月の終わりに、まず1回目の血液検査をして、その結果を持って、彼女のところに行きました。

 前回の血液検査では、血糖値が少々高めで・・と言われていたので、多少、糖分を控えるように心がけていたので、少しは、良くなっているかな?と、血液検査の結果を見るのは、まるで、成績表を見るみたいな気がしていました。

 検査というのも学生時代のテストのような感じとも少し似ていて、点取り虫というわけではないのですが、少しは、よい成績を取りたいと思ってしまうのが心情で、結果、血糖値は、ほぼ正常値になっていました。ところが、今度は、肝臓の数値が良くないと言われ、「これは、ちゃんと調べた方がいいから・・」と、自分は8月の2週目からバカンスに出てしまうので、その前にもう一度、念入りな血液検査をして、肝臓のエコーもとってもらって、その結果を持って、来てくださいとのこと。

 まったく我ながら、あっちが引っ込めば、今度はこっち・・と、次から次へとガタが来て、検査ばっかりしている感じで、その度にハラハラして、疲れます。

 特に検査の前の夜は、何も食べてはいけないので、そのあたりもストレスで、検査自体もやっぱりストレス。フランスでは、ひとつひとつ検査は、別の場所で、別々に予約をとって、診てもらうので、処方箋を持って、予約を取ります。

 ところが、エコーなどの検査は、ただでさえ取りにくいうえに、バカンスで医者がいつもどおりには、人がいないため、予約がいつも以上に取りにくくなっています。それでも彼女が処方箋に「緊急」と書いてくれたので、通常の予約よりは早く予約がとれた方だったと思います。

 血液検査の方は予約が必用はないとはいえ、こちらもやはり前日の夜から絶食。エコー検査は、朝9時の予約がとれていたのですが、なんのための予約?と思うほど待たされて、結局、検査をしてくれたのは、10時頃。

 もしかしたら、深刻な病気なのかもしれない・・とビビりながら、ひたすら待っていたのですが、もう前日の夜8時から何も食べず、水も飲んでいない状態なので、もうお腹がすいて、ふらふらです。

 検査自体はエコーなので、そんなに複雑な検査ではありませんが、慣れない検査でもあり、そのうえ、もしかしたら、重病かも・・などと思っているので、小心者としては、検査が終わると、もうグッタリ・・。

 その結果を持って、今度は、もとのお医者さんに戻るのですから、もう今週は、1週間、ほとんど検査と医者通いで、なんだか生活のリズムが崩れて、グッタリです。

 幸いなことに結果は、ひとまず、すぐに深刻な状態というわけではないらしく、肝臓の働きが悪くなっていて、若干、脂肪肝で数値はよくないものの、炎症等は起こしていないので、食事に気をつけて、筋トレ等の運動をするようにということでした。

 しかし、脂肪肝というのは、なんだかデブと言われたみたいでショックで、「やっぱり少し痩せた方が良いですか?」と聞いたら、体重は多すぎるわけではないから、痩せる必要はないけど、とにかく食事に気を付けて、油ものと糖分は避け、アルコールはNG。

 もう数年間、アルコールは飲まなくなっているのに、ショックでした。

 とはいえ、ひとまず、すぐにどうにかなってしまうというわけではなかったので、本当は安心しちゃいけないんだろうけど、とりあえずホッとしたところです。

 ヤレヤレ、いつも検査に行くと思うのですが、検査ってすごく体力・気力ともに消耗するし、健康に良くないなあ・・と思うのです。


検査


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2025年7月31日木曜日

欧州 × 米国間の関税について、マクロン大統領が沈黙を破った

  


 欧州と米国との間の貿易協定、欧州製品のアメリカへの輸出に15%の関税がかけられるという、どう見ても不均衡な貿易協定が締結して以来、ずっと沈黙を守ってきたマクロン大統領がとうとうその沈黙を破りました。

 週なかばに開催された閣僚理事会において、マクロン大統領は、「これで終わりではない!我々はそこで止まるつもりはない!」と断言しました。

 とはいえ、協定が締結してしまった今、これは、苦しい言い訳には違いなく、マクロン大統領は、同時に「ヨーロッパ諸国は充分に恐れられていなかった・・自由になるためには、恐れられなければならない・・だが、我々は、充分に恐れられていない」と語っています。

 しかし、あくまでも完全な譲歩を認めてはおらず、「これは物語の終わりではない!我々はそこで止まるつもりはない!」と続け、「この合意は、短期的に可視性と予測可能性をもたらすというメリットがある」と述べ、この合意が「フランスと欧州の利益を守る」ものであると指摘し、特に「航空分野を含む一部の主要輸出部門の関税免除」と「我々の健康・環境基準」へのいかなる挑戦も脅かすものではないと断言しました。

 明らかに不利な協定をのまされたにもかかわらず、メリットがあると言い張るあたり、なかなかな苦し紛れの負けず嫌い・・関税15%の貿易協定が締結してしまった以上、これはいかにも苦しいエクスキューズにしかなっていません。

 結局のところ、マクロン大統領は、「欧州はまだ自らを充分な力があるとは考えていない・・自らを充分な大国と認識していない」と認めています。

 まあ、この期に及んで、国家元首としては、「やられた!」とか、「参ったな~」とか、言うわけはなく、これが精一杯だったとは思われますが、なんとしても、フランスだけではなく、欧州全体の話。まとまっているようで、それぞれ違う国の集合体。マクロン大統領の思うようには、事は運ばなかったということです。

 彼が言うように、これが本当に「まだまだ終わりではない」のならば、禍を転じて福と為す・・挽回の道を探ってくれるように期待します。

 これは、輸出する欧州側にも痛手であると同時にアメリカの消費者にとっても痛い話に違いありませんから・・。


欧州製品のアメリカへの輸出に15%の関税 マクロン大統領


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2025年7月30日水曜日

EU(欧州連合)アメリカとの貿易協定締結 EU製品への15%の関税

   


 EU(欧州連合)は、アメリカとの貿易協定を締結し、EU製品への15%の関税のほか、7,500億ドルのエネルギー購入(特にロシアのガスの代替を目的としていると伝えられている)と6,000億ドルの融資を約束しました。

 当初の30%という提案からは、減らされたものの、なぜ?あまりに一方的に見える協定に、これほど早く屈服してしまったのか? なぜ?欧州はアメリカに踏みにじられるままにしているのか?などなど、怒りの声も多数、上がっています。

 この報を受け、フランソワ・バイルー首相は、珍しく怒りを爆発させ、この協定は、服従であり、欧州にとっての暗黒の協定であると表明しています。

 これは、ユーロの対ドル上昇により生まれたものであるという見方もあれば、今後の免除対象品目の交渉は、まだ続いているという見方もあります。

 すでに航空機部門や特定の化学物質、特定の農産物および重要な原材料に関しては、この免除対象品目に加えられています。

 これに続くものとして、フランスにとって、大きな影響を受けると言われているワインやスピリッツについては、先行きが見えない状態が続いています。

 2024年にEUは、最大の輸出市場であるアメリカに50億ユーロのワインを含む80億ユーロ相当のアルコールをアメリカに輸出しています。そのうちの約半分はフランスが占めており、合計で24億ユーロ相当のワインと15億ユーロ相当の蒸留酒がアメリカで販売され、これは、アメリカの輸出量の約25%に相当します。

 例えば、ボルドーワインの売上げの20%はアメリカでの販売によるものと言われています。

 彼らが関税の免除を求めるのも無理からぬことであることは言うまでもありません。

 しかし、一方では、この手の国際ニュースに対しては、通常ならば、すぐに反応し、なんらかのステートメントをSNS上などで発表するマクロン大統領が現在のところ沈黙を続けているのには、なにか、別の動きが水面下で行われているという見方もあります。

 この貿易協定が締結されてしまった今、望みの綱は、この免除対象品目のリストがどの程度に拡大されるかですが、これは、週末に発表される予定とのことで、この時点で何らかの説明がマクロン大統領からなされるのではないか?とも言われています。

 これら欧州からの輸出品に関する課税に対して、現在のところ、アメリカ製品に対しては0(ゼロ)となっていることについて、特にIT(情報技術)、電子機器などの分野では、欧州には、代替品を生み出す能力がないということも同時に指摘されていることでもあります。

 いずれにしろ、なんだか振り回されている感が拭えないこの貿易戦争の行方は、まだまだ、混迷していきそうな気配です。


欧州・米国間 貿易関税15%


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2025年7月29日火曜日

日本人ファーストへの疑問

  


 ここのところ、よく目にするようになった「日本人ファースト」という言葉に複雑な気持ちを抱いています。

 大きく言えば、「自国の国民を優先する」ということなのだとは思いますが、それを曲解?してのことなのか?外国人ヘイトのような動きもあるようで、昨日、X(旧Twitter)上で、日本に長く在住している外国人が「ここのところ毎日、私に、帰れ!と言ってくる日本人が表れます・・」と投稿しているのを見て、なんだか心が痛みました。

 何より、日本人である私自身が外国人として、長く海外(フランス)で暮らしているわけで、これが逆の立場だったら、なんと悲しいことだろうか?と思ったのです。

 一時、パンデミックの際に、ウィルスが発症したのがアジアだったということで、一部の人々の間で、アジア人ヘイトのようなものが起こったことがありましたが、それ以外で、ことさら、外国人に向けてのヘイトというものを目の当たりにしたことはありません。(だからといって、差別が全くないというわけではありませんが、これは外国人という括りでの差別というものとは違います)

 だいたいパリなんて、外国人だらけの街です。

 しかし、私はやっぱり外国人であることにはかわりなく、フランスが何らかの(戦争などの)非常事態に陥った場合、一番、優先されるのは、フランス国民だということは、承知しているし、そんな事態に陥った場合には、日本に帰ろうかと、心の中のどこかでは、うっすら考えないではありません。

 しかし、日常では、現在のフランスの法律に基づいて、それなりに合法的に滞在しているわけですから、外国人であるからといって、なんら恥じることはないと思っています。

 フランスでは選挙権こそないものの、その他の社会保障等は、外国人であろうと、合法的に滞在している場合には、ほぼフランス人と同じ保障が受けられるようになっているし、そもそも、現在、移民はフランス人にとって、重要な存在でもあり、フランス人だけでは、とても国は廻らないのが現状なのだと思います。

 だからといって、フランスで外国人が優遇されているとも思いませんが、海外からの留学生などに関しては、きちんとした手続きを踏めば、かなりの門戸も開かれており、援助などもあるようです。

 しかし、今回の日本の「日本人ファースト」旋風の、なんだか外国人を攻撃するような動きは、お門違い・・。日本という国が凋落していって、国民が生活苦に陥っているのが、外国人が優遇されているからだ・・というのは、短絡的すぎる気がします。

 たしかに日本人の弱者への援助とのバランスが悪いということは、あるのかもしれませんが、今の政治では、それをやめたところで日本という国は良くならないだろうし、根本的な問題は、そこではないと思います。

 生活への不満が募るとどこかを攻撃したくなるのもわからないではありませんが、ターゲットの違うものを攻撃しても意味がありません。

 娘は現在、日本で仕事をしていますが、彼女の周りの友人たちは、フランス人をはじめとして、外国人の方が多いくらいのようですが、彼らは恐らく、同年代の日本の若者よりも、ずっと多くの税金を日本に払って日本で生活しています。

 今回の「日本人ファースト」の波は、選挙公報にその単を発しているものであり、政党に先導されている向きがあると思いますが、根本的な問題は何なのか?もう一度、考えてみる必要があるように思います。


日本人ファースト


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2025年7月28日月曜日

子どもに残すもの

  


 時間の過ぎるのが加速度的に速くなっている気がする今日この頃、自分の後始末についても、少しずつ考えるようになってきています。

 我が家は、すでに両親ともに他界してしまっているので、次は自分の番だな・・という気持ちが父が亡くなった後から徐々に頭のどこかにあるようになりました。

 我が家の場合は、母が先に亡くなってしまったので、母が亡くなったときの相続手続き等は、全て父が処理してくれたのですが、父が亡くなったときには、私も弟も海外で生活していたこともあり、もう自分たちだけでは、到底、無理な話で、人づてに、信託銀行を紹介してもらって、すべて銀行におまかせでやってもらってしまいました。

 父は、自分の財産について、何も説明してくれていなかったので、一体、どこに、どれだけのものがあるのかなど、全くわからなかったので、そんなことも含めて、全て銀行がやってくれました。けっこう取られましたが、これは法律上の知識もないため、仕方ありませんでした。

 ある程度の段階で、一応、手続きの原案のようなものが銀行から送られてきて、一度、サインをして送り返し、一度、帰国した際に正式な書類にサインして、終わりでした。

 私たちは、結局、全てを2等分ということにしたので、不動産に関しては全て弟と私の共同名義になっており、今度、私たちになにかあった場合には、私の場合は全て娘が相続することになるわけですが、私としては、できるだけ面倒にならないようにしておいてあげたいな・・とぼんやりと思っていました。

 とはいえ、私の場合、そこまでたくさんの資産があるわけではないし、相続人も娘一人だけなので、そんなに問題はないとは思うのですが、それでも、海外で生活している分だけ、関わっている銀行の数も恐らく、ふつうの人よりは多いため、それなりにややっこしいものになるだろうから、なんとか少しでも明解にしておかなければとは、思っていました。

 特に、弟と共同名義の分については、弟も同じように考えていたらしく、できるだけ簡単にして、少しでも娘(弟の)に残してあげたいと思っているらしく、その手続きの時だけは、少し、弟と話し合い、決めきれないでいたら、娘が、「別にちゃんとやれるから、心配しなくてもいいよ・・」と言ってくれたので、結局、そのままになっています。

 弟と今度は、自分たちの娘への相続について、話していたとき、弟がやたらと、「少しでも娘に残してやりたい」というので、もうそんなに心配しなくても充分に資産はあると思われる弟がなぜ?そんなに娘により多くを残してやりたいと思うのか?と、私は、ちょっと、疑問に思ったくらいです。

 私の場合、娘はもう立派に社会人として仕事をし、まずまずの稼ぎを得ているし、そこまで、娘に残すことを考えるよりは、娘と一緒に過ごす時間のためにお金は使いたいと思っているので、なんだか、そんなにお金残して、どうするの?と思ってしまったのです。

 お金をもらって嫌な人はいないでしょうが、まあ、そこそこのものがあれば、それでよいではないか・・と思ってしまうゆるゆるな私。お金は所詮、お金です。それよりも、「限られた時間を楽しく過ごすことに使いたいな・・」と言っている私に、「お金をより多く残してくれるより、その方が健全だよ・・」と娘は言ってくれているので、私は、そのようにしようと思いつつ、そんな私を理解してくれる娘に育ってくれたことを感謝しています。


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2025年7月27日日曜日

パリ・オリンピックから1年 パリ・オリンピック記念イベント開催

  


 パリ・オリンピックの開会式から1年が経ち、パリ市は、パリ・オリンピックを1周年を記念したイベントを開催しています。

 当日は、午前9時半、開会式のパレードが行われたセーヌ川で、約100隻のカヌーとカヤックのパレードが、その後、約30隻の音楽船と装飾船によるパレードが行われました。

 パリ・オリンピックのマスコットであった赤いフリージュ君たちも登場し、パリ市長は、「パリ・オリンピックは街を大きく変え、私たちにたくさんの幸せと喜びを与えてくれました!」と挨拶しました。

 このパリ・オリンピック記念式典には、IOC新会長カースティ・コベントリー氏も参加。なぜか、前会長のトーマス・バッハ氏も同席していました。トーマス・バッハ氏は、IOC名誉会長ということになっているそうです。

 パリ・オリンピックを歴史的なものとして、パリに刻んでいきたいという思いの強さがあちこちに見られ、そのひとつ、パリ・オリンピックでの様々な国籍のメダル獲得者に敬意を表し、「チャンピオンズモニュメント」が2025年末までには、パリ中心部の橋の一つに設置される予定だそうです。せっかくこのようなイベントを企画したのならば、それに間に合わせればよさそうなものに・・とも思いますが、これもパリらしいところです。

 パリ・オリンピックの中心地であったセーヌ・サン・ドニでは、オリンピック・アクアティックセンターがこの日は無料で開放。

 また、オリンピックの開会式で使用されたジゼル・ハリミやオランプ・ド・グージュなどの10人の著名な女性の先駆者を讃える金色の像がパリ北部のポルト・ド・ラ・シャペルに設置されています。

 大会期間中に設置されていたエッフェル塔の五輪は、現在は外されていますが、まもなく再設置され、2028年のロサンゼルス・オリンピックまで五輪付きのエッフェル塔として、再登場するそうです。

 パリ・オリンピックの開会式でセーヌ川の水上を華麗に走っていったゼウス・メタリックホースは、現在、フランス全土を巡回中とのことで、リヨン、マルセイユ、ボルドー、そして、なぜかフランクフルトを訪れた後、現在は、モン・サン・ミッシェルに滞在中。9月7日から29日までは、ナントに滞在する予定になっているそうです。

 そして、パリ・オリンピックのもうひとつのシンボル的な存在でもあった聖火台として使用された気球はすでにフェット・ド・ラ・ミュージック(音楽祭)の日からチュイルリー公園に復活していますが、毎晩、日没から午前2時まで地上60メートルほど舞い上がり、夏のパリの星として存在しています。

 お祭り好きなフランス人ですから、なんだかんだと理由をつけて、お祭りにしたがるのもわからないではありませんが、正直、一体、いつまで、オリンピックを引っ張るの?という気がしないでもありません。だいたいオリンピック1周年記念パレードなんて、他にやっている国があるのでしょうか?

 現実に、2026年度の予算は、どこを削るかで大論争中の財政難のなか、スポーツに割り当てられる予算が大幅に削減され、オリンピック後の深刻な後遺症に苦しんでいるスポーツ界も同時に存在しています。深刻な財政難とすでに終わったパリ・オリンピック記念の派手なパレード・・なんだかちぐはぐな気がしてなりません。

 オリンピックを機に、スポーツを奨励する機運にあったはずなのに、このようなお祭りだけ、なんだか派手にやっていて、実際のスポーツ振興には、予算削減なんて、なんだかおかしな話だと思わないでもありません。


パリ・オリンピック記念イベント


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