2024年7月7日日曜日

オリンピック直前 パリ市内観光事情 五輪付きのエッフェル塔

  


 野次馬根性丸出しで、オリンピック五輪付きのエッフェル塔を見ておきたくて、エッフェル塔に行きました。エッフェル塔は言わずと知れたパリの観光地の一つですが、日常では、あまり訪れることはありません。

 しかし、エッフェル塔に五輪が取り付けられたと聞いて、これは期間限定、今しか見られないエッフェル塔を見ておきたい!とエッフェル塔に行ってきたのです。

 エッフェル塔は、残念ながら観光地の中でも治安の悪い場所としても有名で、特に夜中のエッフェル塔近辺でのひったくりや強奪、レイプ事件などは事欠かない場所でもあり、日中とて、警察官や憲兵隊の数は相当なもの、数分に一度は、警備隊の一団とすれ違うといっても過言ではありません。


 特に憲兵隊の巡回などは、ライフルというのか?長い銃を抱えており、そんな武器を見るだけでも、ちょっと腰が引けるところだと思いますが、パリに来て以来、最初はギョッとしたものの、私の知る範囲では、リヨン駅などには、いつもこの銃を抱えた憲兵隊が巡回しているので、もう慣れたというか、むしろ、ここまで警戒が厳しいのだから、むしろ安心だと思うようにすることにしています。

 私は、とりあえずは外からエッフェル塔の姿が見られればいいので、登ろうとは思わないのですが、私のように、外から眺めるだけでも全然、OK!という人は多いです。

 目を輝かせてうれしそうにエッフェル塔を訪れる人が後を絶たないのを見るにつけ、エッフェル塔ってすごいもんだな・・と思います。

 当然、観光客が立ち寄るところには、観光客目当ての無認可の露天商(水やクレープ、エッフェル塔の置物やキーホルダーなどを売っている)、観光バスや観光客目当てのトゥクトゥクなど、パリ市内のふつうの場所ではあまり見かけないものにも遭遇します。

 一時はこの露店クレープの生地がマンホールに大量にストックされているのが発覚して大騒ぎになったこともありました。

 パリ市内を廻る観光バスはパリ市内、いくつかの地点を経由しながら、廻っているものが数種類、存在するのですが、どの観光バスにも必ずエッフェル塔は入っています。

 考えてみれば、パリ市内を廻る観光バスというものには、乗ったことがないのですが、この観光バスがあまりにしつこく観光客の家族をつかまえて客引きをしていたので、「今どきは、観光バスまで客引きをするのか?」とビックリして見ていると、「今日は時間がないから・・」と断っている家族連れに、「じゃあ、明日の分を今日、買っておいた方がいい・・明日、待ち時間を節約できるから・・」とかなりしつこく、ちょっと嫌な感じがしたのです。



 念のため、観光バスはいくらくらいするものなのか?聞いてみたら、なんと1周約2時間で一人45ユーロ(約7,800円)ということで、想像以上に高くてビックリしました!

 効率よくパリ市内を廻れるという意味ではよいかもしれませんが、パリはそんなに広くもないので、市内に普通に走っているRATP(パリ交通公団)のバスでも充分に廻れます。しかも自分のペースで・・。

 あとで、その観光バスを調べてみると、これは、「6月3日から9月8日の価格」となっており、まさにオリンピック?便乗価格。オーディオガイドがオリンピックスペシャルになっているということで、しかもネットでの価格は45ユーロが38.25ユーロになっています。

 例えば、これに家族4人で乗るとしたら、180ユーロ(約32,000円)もかかるわけで、パリ観光ってお金かかるなぁ~と、そう考えると、パリを訪れている観光客ってお金持ちなんだな~と見方が変わってきます。

 その他、エッフェル塔は外から眺めるだけなら無料ですが、登ろうとすると、一番上までのぼるには、一人 35.30ユーロ(約6,100円)、2階まででも 22.60ユーロ(約4,000円)、なんなら階段でのぼったとしても(2階まで)14.20ユーロ(約2,500円)です。

 治安の話に戻れば、なんだか先日、ベルサイユ宮殿で特別治安部隊が出動し、宮殿内の観光客に避難勧告が出される大騒ぎになったとのこと。治安部隊が動きだしたことから、俄かに「よもや!テロ?」とデマがSNSで流れ出したそうですが、結局のところは、露天商の間のケンカにナイフを持ち出した・・とか、そんなことだったようですが、現場は一時、騒然となったようです。

 今は、特に警戒が厳しいというよりも、警備はいつも厳しいのですが、なにか少しでも起こったときの反応の仕方が過敏な感じ・・今は、政情も少々?不安定、しかもオリンピック前ということで、少しでもなにかあれば、対応の動きが過激なようです。

 いよいよ、学校も夏休みに入り、本格的なバカンスシーズンに入り、パリを脱出する人は、この週末から少しずつ、消えていくはずですが、これから選挙が終わって、翌週にはパリ祭があり、パレードもオリンピックのために、いつもと違ってシャンゼリゼではなく、Avenue Fochで行われます。最初、フォッシュをオッシュと聞き間違えて、えっ?日本大使館前の通り?と思ったのですが、違いました・・(凱旋門を挟んで斜め反対方向の通り)。

 これからちょっと、特別なイベントが続くパリ、その中を観光するのは、けっこう大変そうです。


五輪付きエッフェル塔


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2024年7月6日土曜日

フランスも日本も選挙 どっちの選挙にも行けない・・

  

 フランスでは国民の政治への関心が高いために、選挙といえば、大概、投票率は日本では想像もできないほど高いのですが、今回は、皆、当然のことながら、思うところが激しくあるようで、もうこの2~3週間、選挙の話題ばかりです。

 私は、フランス国籍ではないので、いつものことながら、フランスでの投票には行けないのは仕方ありません。

 そして、日本でも東京都知事選挙を目前に控えているため、その報道は、少しずつYouTubeなどで見ています。東京都知事選挙は国政選挙ではないために、在外投票はできないため、こちらの方も私は投票ができません。

 フランスも日本も選挙で大騒ぎなのに、そのどちらにも行けないのがとても残念です。

 東京都知事は、国政選挙ではないとはいえ、日本の将来に大きく関わる大変な選挙です。海外から見ている日本のニュースや、海外で生活しながら、「いつのまにか、おやおや日本、いつのまにか、おかしなことになってる・・」、「フランスであたりまえのように進化していることが日本では昔のまんまだ・・」なんてことが増えてきて、「どう考えても、日本の政治、今のままでいいはずがない!と憤りのようなものを感じるようになっています。

 日本人は真面目でポテンシャルは高い国民性を持っているのに何が悪いのか?といえば、政治が悪いのです。賢く、健全な志を持った力強いリーダーが国を率いて行けば、日本は確実に生まれ変われると思うのです。しかし、もう時間的な猶予はありません。まったなしです。

 しかし、もう長い間、日本でそんな割に合わない政治家なんていうものを志す若い人はいないのではないかと思っていました。しかし、今回の選挙では、そんな志がありそうな人も存在しています。日本が今のままでいいはずはありません。

 長期にわたる権力は腐るといいますが、まさにそのとおりなのではないかと思いますし、また明らかに偏向報道をしているテレビなどの日本の大手マスコミも(私は日本のテレビは見られないので詳しくはわかりませんが・・)マスコミの役割を果たしておらず、腐りきっています。

 主要な候補者同士が討論・議論をしているところをテレビなどで流さないというのは、フランスでは信じられない光景です。

 東京都知事選挙は地方選挙とはいえ、日本の首都であり、日本の将来を大きく左右する立場にあり、重大な問題です。私は、できることならば、一時帰国して、住民票を一時、日本に戻してでも投票に行きたかったくらいです。

 私は生まれも育ちも東京都だし、もし、将来、日本に本帰国することがあるとすれば、東京に帰るので決して他人事ではありません。

 一般的には、現職の知事が優勢であろうと言われているようですが、東京都民?日本国民が日本を今のままにしておいていいと思っているとは思えないのに、どうしてそのような予想になるのか?よほど、利権の恩恵に預かって、それを守りたいと思っている人が多いのか?それともこのままの日本の状況が続いても未来の世代のことはどうでもいいと思っているのか?全く、理解しがたいです。

 海外から見るからこそ、そんなのおかしい!と思うことが浮き彫りに見えるということもあると思うのですが、「誰に入れたらいいかわからない・・」などという言い訳は通用しません。わからなければ、知る努力をして、どの候補者がどんな姿勢で選挙に臨んでいるか?どんな志を持っているのかを知ろうしなければなりません。それは国民の義務です。

 選挙権というものは権利であると同時に義務でもあると思っています。

 どうか、投票できずに悔しい思いをしている私の分も東京都民の方々はどうか選挙に行って投票してきてください。そして、日本が本来のポテンシャルを取り戻してくれることを切に願っています。


東京都知事選挙


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2024年7月5日金曜日

オルリー空港まで開通したメトロ14号線

 


 メトロ14号線は、パリに来た当初から私が一番利用することの多いメトロで、当初は、ほんの短い路線でマドレーヌから ビブリオテック・フランソワ・ミッテラン駅までの7駅だけしかありませんでした。


 それが少しずつ延長し、ついには、ここに来て、オリンピックのおかげ?なのか、オルリー空港まで開通し、反対側は、サンドニ(オリンピックのスタジアムがあります)まで通じる21駅を有する路線になりました。

 当初から比べると3倍の長さになり、平日は、2~3分に1本くらいの本数で、ほとんど待ち時間もなく、何よりもありがたいのは、自動運転のために他の路線がストライキをやっている時でも、まずストップしてしまうことがないことです。

 とにかくパリのメトロの中でも最もトラブルの少ない路線なのではないか?と思います。

 正直、私自身はオルリー空港を利用することは稀なのですが、それでも空港までとなると、これまでは、そこまで遠くはないのに(特にオルリーは)、とても行くのが億劫な感じがあったのですが、14号線が空港まで開通したことで、パリ中心部のシャトレから空港まで25分という便利さで、実際に空港まで乗ってみましたが、また空港の駅(メトロの駅)がきれいで、空港までのアクセスもラクラクで、ちょっと感動ものでした。



 気のせいかもしれませんが、このパリ中心部から空港まで25分というのを達成するためかわかりませんが、他の路線よりも若干、走行速度が速いような気もします。



 空港駅から空港までのアクセスの案内等もわかりやすく表示されていて、また、空港からパリに行く際のチケット売り場などは、かなり大きな駅のチケット売り場よりもさらに大きく、券売機などもたくさん用意されています。


 ただ、空港からの旅行者が大きな荷物を持って乗るための車両には、なっていないために(CDGシャルルドゴール空港から走っているB線などには、荷物置き場のようなスペースがあったりもする)、大量の観光客が大きなスーツケースなどを持って乗って、その乗客でいっぱいになった場合は、どんな感じになるのかな?とちょっと思いました。


行先を入力するとどうやって行ったらいいか教えてくれます


 しかし、パリにあるメトロの中では、14号線の車両は、比較的、ゆったりしている方ではあるうえ、オルリー空港からの便は比較的、国内線やヨーロッパ線が多いので、荷物も少なく見積もっているのかもしれません。

やっぱり五輪は人気みたいで、記念写真を撮る人が絶えない


 これが、いよいよオリンピック本番になって、オリンピック関係者やオリンピック観戦のためのお客さんで埋まるようになったとき、どんな感じになるのかは、想像がつきません。

 今のところは、電車も駅もピカピカで新しくてきれいで、大変快適で、どうせ、すぐに落書きだらけになったり、汚してしまったりするのだろうな・・と思いつつも、やっぱり新しくてきれいなものは、気持ちよくて、「パリも進化したなぁ・・長い間、工事のための閉鎖期間をガマンしたかいがあったな・・」などと思います。

 この拡張工事には、35億ユーロの費用が投じられているそうで、あまりに多すぎてピンとこないほどですが、どうやら、これで終了というわけではないらしく、将来的には、現在は建設段階の15、16、17、18号線との接続により、さらに延長していく予定になっているそうです。


メトロ14号線 オルリー空港開通


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2024年7月4日木曜日

アルカション(ボルドー)のビーチ近くの街 バカンスに向けて地域住民を守る罰則

  


 ボルドー南西にある人気のビーチがあるアルカション(Arcachon)(ジロンド県)の街では、この夏のバカンスシーズンに向けて、観光客の無礼な行為を避けるための対応を強めることを決定し、罰金付きの規則を制定しています。

 アルカション(Arcachon)は、ビーチだけでなく、デュヌ・ド・ピラ(Dune de Pyla)というヨーロッパ最大の砂丘がある場所でもあります。

 アルカション市は、住民の良好な共同生活と生活の質を維持したいと考えており、この規則は、住民の快適さと静けさを確保するために日常的に取り組んでいる自治体が守る価値観から成っていると説明しています。

 このビーチに近い街でのこの夏の禁止事項と罰金は、「上半身裸で街を散歩した場合は、罰金150ユーロ(約26,000円)」。「犬のフンを始末しなかったり、紙屑などを私有地に投げ込んだりした場合には、750ユーロ(約13万円)」、「夜中から午前4時にかけて騒音を発生させた場合、そのパーティーへの参加者には、450ユーロ(約7万8千円)」の罰金が課せられる可能性があるとしています。

 この罰則と罰金の設定のバランスについては、どのように決めているのかはわかりませんが、バカンス先で開放的になっている観光客には、ありがちな迷惑行為なのかもしれないし、そこに住む住民にとっては、悩ましい迷惑行為であるに違いありません。

 この罰則・罰金がどのように街中に掲示されるようになるのかは、わかりませんが、バカンス客にとっては興ざめなことかもしれません。しかし、住民にとっては、それだけ見過ごせないほどマナーが悪化しているということかもしれません。

 これがどの程度、効力を発揮するのかどうか?この取り締まりだけでも大変な労力がいることだと思いますが、結局、パンデミックの時のマスク同様、規則は罰則なしには、守られず、しかも罰金つきでなければ効力を発揮しないということかもしれません。

 ビーチに近い街ならば、暑いなか、ビーチに出て、男性ならば、つい上半身裸のままで街に出てしまうということもありそうですが、せめてTシャツくらい着なさい!ということなのです。

 これに加えて、ビーチではすでに禁止されているタバコの喫煙に関しては、財政措置によりこの原則が強化され、パラソルの日陰でタバコを吸った場合は150ユーロ(約26,000円)の罰金、街の芝生に吸い殻を捨てた場合は750ユーロ(約13万円)の罰金が課せられます。

 これには、約40台のビデオ監視カメラが警察をサポートし、市がこれらの規則を執行できるようにしているということですから、なかなか力が入っています。

 バカンス地とはいえ、街に出るときには、Tシャツなどを着て、ゴミはゴミ箱に捨て、連れてきたペットのフンはきちんと始末し、夜遅くに騒音を発することなく、ビーチではタバコを吸わない・・という、ふつうに考えれば、そんなに難題でもありません。

 しかし、おそらく、こんなことでも、あらためて、罰金付きの罰則とされれば、窮屈な思いをする人も多いのかもしれません。


アルカション 人気ビーチのある街での罰金付き罰則事項


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2024年7月3日水曜日

この男 自分をトム・クルーズと勘違いしている? と話題のマクロン大統領の投票ファッション

  


 異例の急な展開での選挙の投票日、投票状況の雲行きの悪さにさぞかし心穏やかではないと思われたマクロン大統領がブリジット夫人を連れて投票に表れ、リラックスした様子で散歩中、周囲の人々の写真撮影の希望に応じたりていたことが一部、ネット上などで話題になっています。



 というのも、スーツ姿を見慣れている彼が違う服装をしているだけでも話題に上りそうなところが、黒いキャップにサングラス、革ジャン、スカーフと、これまたラフに見えながら、ブランド尽くしのブリジット夫人を伴ってのお散歩にSPがついて歩くわけですから、一目を惹くことは間違いありません。



 この彼の投票に向かう姿はあっという間にSNSで拡散され、「この男、自分をトム・クルーズと勘違いしている・・」、「トップガンかよ?」、「彼は今日、数少ないリラックスしたフランス人の一人だ!」などと評されています。

 全世界からも、このマクロン大統領の国民議会解散・選挙・極右勢力の躍進については、酷評をかっている今回の大混乱の成り行きには、その後、あまりマクロン大統領も前面で大きなコメント等を発していないことから、さすがのマクロン大統領もさぞかし、頭を抱えていることだろうと思いきや、この姿を見て、「さすがに大統領!ハートが強い!」と思いました。

 以前、エリザベス女王の国葬でイギリスを訪問した際に空き時間をやはりラフな服装でロンドンの街を散歩し、一部でひんしゅくを買っていたのを思い出します。

 彼がこのようなファッションが好みなのかどうかはわかりませんが、どうにもしっくり来ずに違和感が感じられるのは、うまく着こなしていない、とってつけたような感じが隠せない気がします。

 しかし、一方では、わざとこのような姿で街に投票に表れたのも、「選挙の行方には、ひるんだりしていない、リラックスしている姿」を逆にアピールしようとしたものなのかもしれません。

 ともあれ、さすが大統領、こんな大騒動になっても、やはり、ただものではない感じがこのファッションに表れている気がしてなりません。


マクロン大統領トム・クルーズファッション


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2024年7月2日火曜日

初めてSPA(スパ)に行ってきました! SPA Aquatonic Paris Val d'Europe

  


 SPA(スパ)とか、エステとか、時々、駅の広告などで横目に見ながら、「いいな~一度、行ってみたいな~」と思っていたのですが、まあ、そこまで真剣に「絶対!行ってみたい!」というほどでもなく、特にパリ市内だと恐ろしく高そうだし、かといって、そうじゃないと、なかなかパリからは遠そうで、「いつか、機会があればね・・」くらいに思っていました。

 それが、昨年の私のお誕生日に娘がSPAのチケットをプレゼントしてくれて、「やった!こういうの、ずっと行ってみたいと思ってたの!ありがとう!」と喜びつつも、その後、急に用事ができて、日本に行かなければならなくなったり、その後、パリに戻ってからは、体調を崩したりしていて、行きそびれていました。

 チケットは1年間有効だったので、慌てて行くこともなかったのですが、ようやく、今だ!と思い立って行ってきました。

 場所は、パリ郊外のVal d'Europe (ヴァル・ド・ヨーロップ)という場所にあり、ディズニーランドのわりと近くです。滅多に郊外には行かないので、久しぶりにRER A線の先の方まで行って、のどかな景色を車窓から眺めてきました。

 正直、どういう内容のチケットなのかも、よく確認しないままに行ったので、とりあえず、水着と水泳用帽子は持ってくるようにということだったので、プールのようなものはあるのだな・・と思っていましたが、それに加えて、ハマム、そして、全身トリートメントのようなものがセットになっているチケットでした。

 


 まず、プールの方に行ってみると、泳いでいる人は誰もおらず、みんな温泉のように浸かっています。温度は温泉のように温かくはありませんが、浸かっていても暑くもならず、寒くもならないジャストの温度な感じです。

 一つのプールの中に水の中を歩くコースのある場所、異なる種類のジャグジーがいくつかあって、滝に打たれるみたいな感じのお湯が降ってくる場所、身体のサイズに合わせたジェット水流が要所要所にあたるようにできているコーナーが数種類、また仰向けに水流を受けるパターン、うつ伏せのパターン座るパターンのものも何種類もあって、ひととおり、試して、自分のお気に入りのものを探りだすと、もうそこで気持ちよく身体がしびれて、ほぐれていき、「ここでこのまま死ねたらいいのに・・まさに極楽!」などと思いながら、ついついウトウトしてしまい、時間の経つのを忘れそうになります。

 


 いやいや、せっかく来たのだから、ハマムにも入っておこう・・とハマムにも行ってみましたが、やっぱり水に浸かりたい誘惑にかられて逆もどり。もうふやけそうなほど堪能して、できれば、この泳がないプール・・月1でもいいから来たいかも?と思いました。(ただ、ちょっと遠いのが難といえば、難ですが、Navigoで来られる距離です)

 そして、まさに初めてのボディトリートメントのラウンジに行くと、コーヒー、ハーブティーやりんごジュース、りんごやクッキーなどがおいてあり、お腹が空いていた私は、コーヒーを飲みながら、りんごにかじりつきました。セルフサービスですが、料金は込ですので好きな物を好きなだけ食べられます。





 さて、トリートメントは個室で1対1で若い女性がやってくれましたが、まず、土か海藻のパック10種類くらいある中から好きなものを選びます。私はプールに行ってからボディの方に行ったので、水着にガウンを羽織っていたのですが、水着は脱いで、これだけつけてください・・私は外に出てますから・・と言われて渡された紙でできたなんだかよくわからないものを渡され、これは、どうやって使うものか?しばし、考えてしまいましたが、まさか頭にかぶるものでもないだろうし、胸につけるもの?それともパンツ? ゴム状になった紐に紙がついているので、どうとでも受け取れないでもありませんが、まあ、やっぱり一番大事なところかな?と思ってパンツにしてみたら、正解でした。



 全く、不慣れなどんくさいおばさんだ・・と自分が滑稽で笑ってしまいました。

 私は、海藻パックの中から一つを選びましたが、全身に海藻のパックを表面、裏面に塗ってくれて、しばらくラップのようなものに包まれ、放置・・その後、海藻を流したあとは、全身をクリームでマッサージしながら塗ってくれて、今度は蒸しタオルで全身を覆ってくれて、しばらく放置。

 その間、ヘッドスパ?のつもりか、頭のマッサージをしてくれたのですが、これがどうにも頼りないもので、壊れそうな風船をマッサージしているような感じでどうにも物足りない感じ・・「もう少し強くやってください」とお願いしたのですが、それでも全く足りない感じ・・マッサージに関しては、日本のマッサージのようにツボをキュッキュッと強く推してくれる感じが好みなのですが、どうにもそういうのとは、感覚的にまったく違うもののようです。

 しかし、なにはともあれ、全て終わって、さっぱりすると、身体はほぐれたし、お肌しっとりで良い感じになりました。

 一度は経験してみたいと思っていたSPAを経験できて、大満足でした。娘よ!素敵なお誕生日プレゼントありがとう。

 ここは、ジムも併設しているようですが、全て、廻ると1日では足りません。私としては、ディズニーランドよりもこっちがいいな・・と思いました。


SPA Aquatonic Paris Val d'Europe 

15 Av.des Frenes, 77144 Montevrain


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2024年7月1日月曜日

パリオリンピックに向けてのセーヌ川の水上タクシー

  


 開幕まで1ヶ月を切ったパリオリンピックに向けて、ルーブル美術館とセーヌ川沿いのエッフェル塔を結ぶ水上タクシーが6月5日から運行を開始しています。

 これはセーヌ川を観光サービスの一部として有効活用したいという思いを込めたサービスで、午後2時から午後6時まで最大6人が乗船可能な水上タクシーがルーブル美術館とエッフェル塔間を運行します。パリの2つの主要な観光地、ルーブル美術館とエッフェル塔を訪れるのに最適な交通手段の一つであるとしています。

 予約はオンラインで24時間前まで可能となっており、予約すると5分以内にコンファームが届くことになっています。(Taxi Seine Paris)

 この水上タクシーは10台用意されており、観光客でも居住者でも利用できるとしていますが、なんせ、1回の利用で145ユーロ(約25,000円)とかなり高額です。最大6人乗ったとして一人あたり約24ユーロ、約4,150円・・。

 バトームーシュ(セーヌ川の遊覧船)の料金は、一人あたり17ユーロですから、かなり割高で、遊覧船気分で乗るとしたら、バトームーシュよりは、区間が短く物足りない気がしそうだし、タクシーとしたら、かなり高額だし、どっちつかずで中途半端な気もします。

 この水上タクシーだとルーブル美術館からエッフェル塔まで15分から20分程度だそうです。

 まあ、プライベート感を水上タクシーで楽しむとしたら、悪くはないのかもしれませんが、利用者が殺到する!という感じにはならないかもしれません。まあ、選択肢が一つ増え、バラエティが増えるという意味では悪くないかもしれません。

 パリ市は、ユネスコ世界遺産にも登録されていることもあり、このセーヌ川水域から見る記念碑などの歴史的建造物のある景観も観光の一つとして確立していきたい考えで、それに加えて、河川輸送は陸上輸送に比べて消費エネルギーが最大 4 分の 1 になるという環境問題への取り組みとしても有効であるとしており、セーヌ川を航行する 150 隻の商船のうち、40 隻がすでにエンジンを「グリーン化」していることもアピールしています。

 たしかに純粋に地上から見るパリの景観やバトームーシュのような比較的大きめな船から見る景観とも違い、6人乗りの比較的小型のボートの船上から見る景観は違って見えるかもしれません。

 予算に余裕のある方は、この水上タクシー、一度試してみるのも、珍しい体験になるかもしれません。

 この水上タクシー、パリオリンピック終了後も継続される予定だそうです。


セーヌ川水上タクシー


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