パリオリンピック開催の50日前、エッフェル塔にオリンピックの五輪が取り付けられました。この五輪の取り付け作業は、夜中に1時間半ほどかけて行われたということで、パリジャン・パリジェンヌたちが目覚めたときに、「いつのまにかオリンピックの五輪が掲げられたエッフェル塔に生まれ変わっていた・・!」と驚くように演出?、サプライズ的な感じにしたかったようですが、日中は、観光客がもっとも多い場所でもあるエッフェル塔で、夜間でなくては、取り付け作業は不可能です。
「スペクタキュラー」と呼ばれるこれら 5 つの巨大なリングは、オリンピックの強力なシンボルであり、オリンピックごとに開催都市の象徴的な場所や建造物に設置されます。
オリンピックを開催する都市は、その中でも、もっともシンボリックな場所にメインの五輪を設置するそうで、2012年のロンドンオリンピックでは、タワーブリッジに、2021年の東京大会では、お台場湾だったそうです。
それにしても、パリの場合は、もう他にないでしょ!というくらい最もシンボリックなエッフェル塔に五輪が掲げられることは、その絵面からしても、ちょっと出来すぎ?という気もしてしまう感じで、もうさんざん、イメージ画像が出回っているせいもあるかもしれませんが、既視感さえ感じられるくらい、もしかして、もともとこの五輪のマーク、エッフェル塔についてた?と思ってしまうくらい、なんかピッタリな印象を受けました。
🇫🇷 Oh hisse !
— La tour Eiffel (@LaTourEiffel) June 7, 2024
🌐 Hoist the colours!@Paris2024 pic.twitter.com/lwnePzXd6j
エッフェル塔の 1 階と 2 階の間に設置された五輪は、幅約 30 メートル、重さ 30 トン、各リングは高さ 15 メートル、直径 9 メートルで、安全性はもちろんのこと、エッフェル塔やパリの光景の中でのバランスなども計算しつくされたものです。
また、この五輪には、リサイクル鋼材が使用されているということで、しっかりエコアピールもしています。
こうして見ると、やはり「今だけ!感」がありありで、実はその瞬間はいつでも今だけではあるのですが、五輪の設置されたエッフェル塔を一度は拝んで、記念に写真の一枚くらいはとっておこうかな・・と思ってしまうのですが、そんな風に思うのは、私だけではないようで、いつもにも増して、観光客は、この五輪のついたエッフェル塔をある種の特別感をもって、興奮して迎えているようです。
いわゆる「期間限定」というやつには、みんな弱いのです。
リングには 100,000 個の LED が付いており、日中はリングの色が維持されますが、夜になるとリングは白く点灯し、夜になってもリングは消えずに、浮いているように見えるようにデザインされています。この五輪は9月8日のパラリンピック閉幕までエッフェル塔に設置されています。
しかし、エッフェル塔は治安の悪い場所でも有名、特に夜間などは、充分に警戒してお出かけになることをおすすめします。
パリオリンピックの五輪 エッフェル塔
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