2025年12月17日水曜日

フランスのファーストレディ ブリジット・マクロンへの訴訟

  


 フランスのファーストレディ ブリジット・マクロンに対して、フェミニスト団体「ヒステリック・トリコトーズ(Les Tricoteuses hystériques)」は、他の2つのフェミニスト団体とともに、訴訟を起こしたと発表しています。

 この騒動は、先週、パリのフォリー・ベルジェール劇場で行われたコメディアンのアリ・アビタンのショーを妨害したフェミニストの活動家たちに対して、観覧に来ていたブリジット・マクロンが「サル・コンヌ!(汚い雌犬たち!)」と暴言を吐いたことに端を発しています。

 そもそも、このコメディアン アリ・アビタン氏は、2021年にレイプ容疑で告発されていたのですが、この告訴は棄却されています。しかし、フェミニスト団体は、この告訴棄却に納得しておらず、この劇場で「アビタンはレイプ犯だ!」、と叫び、アビタンの肖像画が描かれたマスクを着用して彼のショーを妨害しようとしていました。

 ここに居合わせたブリジット・マクロンがショーを妨害しようとする彼らに対して暴言を吐いたのですが、これが、映像に記録されており、その映像があっという間に拡散されてしまったために、大統領夫人に対する大バッシングが起こったのです。

 この「サル コンヌ!」は、フランス語で汚い雌犬(あるいはバカ女)のような意味なのですが、この「コンヌ」という言葉はかなり下品な侮辱の言葉であると同時にこれが女性に向けて発せられた場合は、差別的なニュアンスもあります。

 そんな差別的な暴言を吐いた相手がフェミニスト団体というのがさらに始末が悪かった・・。

 大統領夫人としては、極めて不適切な言葉であることは、言い逃れようもないのですが、この自身の発言に対して釈明しようとしたインタビューでの発言がさらなる炎上を招くという事態になっています。

 彼女は、「傷ついた人がいたのなら申し訳ない」としながらも、基本的には謝罪を拒否し、「私はたしかに大統領の妻ですが、何よりも私は私自身であり、プライベートな場所では、発言する権利も考える権利もある」と言い、自らの侮辱行為を謝罪するどころか、私的な会話の公開されたことの方を非難しています。

 この訴訟を起こしている3つのフェミニスト団体は、この訴訟の目的を「フェミニストや性暴力の被害者の発言を公然と侮辱することは、許されないということを全ての人に喚起させるため」とし、怒りの矛先をおさめるつもりはないと息巻いています。

 今回の問題発言が初めてではないブリジット・マクロン。

 ショー開催の際の妨害行為を止めたかったのはわからないでもありませんが、それにしても、言い方や言葉の選択がマズかっただろうに・・とは思います。

 その時々で、飛び出す言葉に驚くことはありますが、まさに大統領夫人の口から出た「サル コンヌ!」には、周囲は驚いたのだと思います。

 以前、職場でおばさんたちの間で言い合いになった時、そのうちの一人が「このアマが!」と暴言を吐き、凍り付いたことがありました。「このアマ・・」とは、あまり日常では聞かない言葉が思わず飛び出てきたことで、その人の一面を見た気がしたのです。


ブリジット・マクロンへの訴訟


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2025年12月16日火曜日

はじめての OSTEOPATHES オステオパット 整骨医 

  


 足の付け根の部分の痛みがもう3ヶ月近く続いていました。転んだとか、どこかにぶつけたというわけでもなく、いつの間にか・・という感じだったのですが、そのうち治るだろう・・と思いつつ、湿布をはったり、痛み止めのクリームを塗ってマッサージをしたりして、ずっと様子を見ていました。

 思い当たることといえば、秋の初めに娘がパリに来た際に、ママはもう少し筋肉をつけるトレーニングをした方がいいと言われて、それを忠実に守って、スクワットを毎日40回やるようにしていた・・ということくらいです。

 こういう場合はキネ( Kinésithérapeute (キネジテラプート・通称キネ)(運動療法やマッサージなどを行う医者)に行った方がいいんだろうな・・と思いつつ、キネには、昔、娘がまだ小さい頃に気管支炎にかかったときにキネに行きなさいといわれて、キネに行ったら、娘の胸をバンバン叩く治療がなされ、それが見るに堪えずに途中で治療をストップしてもらって、帰ってきてしまった苦い思い出があり、なんとなく、その時の印象が強くて、足がなかなか向きませんでした。

 しかし、あまりに長い間、痛みが抜けないので、これがいつまでも続くのは辛いな・・と思い、いつも通っているかかりつけのお医者さんに相談したところ、腰と足の様子を少し見てくれた結果、骨盤がズレているから、これは、OSTEOPATHES (オステオパット)に行きなさい・・と、近所のオステオパットのお医者さんを紹介してくれました。

 正直、このOSTEOPATHES (オステオパット)というフランス語を私は知らず、思わず、「えっ?それなに?」となり、つい、「キネじゃないんですか?」(キネというのは、フランスではよりポピュラーなので・・)と聞いたら、「あなたの今のケースはオステオパットです」というので、言われたとおりに予約をとりました。

 このオステオパットというのは、整骨医のことでした。正直、整骨医というのも私は日本でも行ったことがなかったし、なんとなく、ニュアンスはわかるものの、どのように治療するところなのかは知りませんでした。

 ここ数年、今まで聞いたこともなかったフランス語の医者の名前(例えばプニュモログとか・・)を初めて聞いて、実際に行くことになるケースが増えたな~と、つくづく思います。

 行ってみると、人体模型のようなものがいくつもあって、私の身体の状態を見て、模型を使って、「この部分が歪んでいるので、それを治します」と説明してくれました。

 施術自体は、15分程度でしたが、ちょっと優しくソフトにプロレス技をかけられた感じでしたが、この施術だけで、骨盤の位置が一瞬で改善されました。

 しかし、痛みはすぐには消えるわけではないそうで、とりあえず、一週間くらいは、ソファには座らないこと・・、運動は避けること・・などの注意を受け、帰ってきました。

 先生曰く、やはりスクワットが原因だったろう・・と。1ヶ月経っても改善されないようだったら、連絡ください。もしくは、問題は他にあるかもしれないから、かかりつけのお医者さんにもう一度行って、相談した方がいい・・とのことでした。

 このオステオパット・・治療とは別にショックだったのは、保険が適用にならないこと。ガッツリ治療費、取られました。70ユーロも!!

 とはいえ、ここ数ヶ月間、ずっと痛みが続いていた足の付け根の部分、これで良くなってくれればよいのですが・・。

 これで、良くなれば、今度こそは、キネ(運動生理学医・理学療法・運動療法)に行って、身体に支障が出ない程度の軽い運動方法を相談してきたいと思います。

 しかし、スクワットくらいでこんなことになるとは・・健康のためにやっていることが、別の支障を生むという悪循環。全く情けない限りです。


OSTEOPATHES オステオパット 整骨医


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2025年12月15日月曜日

フランス人は豊かになったはずなのに、倹約の傾向も高い

  


 世界9ヵ国の消費者の予算選択を比較した大規模調査によると、フランス人はお金を使うことに対して最も悲観的で倹約家であることが明らかにされています。

 この消費減少は、政治的、経済的不安定性によるものと説明されています。

 もともと、意外と倹約家と言われているフランス人、インフレ傾向は数年前に比べて鈍化しているにもかかわらず、消費は回復しておらず、近い将来にこれが回復する可能性も低いと見られています。

 来たる2026年の購買意向を調査した結果では、フランス人の43%が来年の消費量を減らす意向を示しており、消費量を増やす予定の人はわずか10%、残りの47%が現状維持と答えています。

 この購買意欲をスコアに表したものが購買意向スコアとして発表されていますが、フランスのこのスコアは-33%。他のヨーロッパ諸国ではドイツー21%、スイスー20%、イタリアー17%とやや低い数字。これに対して湾岸諸国などの一部の国ではサウジアラビア+4%、アラブ首長国連邦+6%とプラスの数字になっています。

 したがって、この消費量の減少は、世界的な傾向ではなく、ヨーロッパ、しかも特にフランス特有の現象ということもできます。

 これは極めて不安定な政治が原因であるという見方も強く、ここ数年、あらゆる予算を削減するために来年度の予算編成がなかなかできず、社会保障もいつ削られるかもわからない状況下、消費者は将来の生活をはじめ不安を感じると、慎重かつ防御的な姿勢をとり、貯蓄を増やし、購入を延期し、支出を慎重に管理するようになる・・という鉄則どおりにフランス人は動いている・・感じです。

 一方、フランス国立統計経済研究所(INSEE)によれば、「フランス人は10年前に比べて9%裕福になっている(最富裕層は23%増加)」という報告もあります。

 INSEEによると、2024年には50%の世帯が20万5000ユーロ(約3,700万円)を超える総資産を保有しているそうで、その大部分は不動産61%、金融資産22%、事業資産11%、その他の資産6%で構成されています。

 しかし、留意すべき点は、46%の世帯が未払いのローンを抱えており、その半数は49,200ユーロを超える金額であることに留意すべきです。これらのローンを差し引くと、純資産の中央値は148,100ユーロ(10年間で9.7%増)となります。

 富裕層上位10%の資産は15%増加しています。

 INSEEの報告を簡単に要約すれば、全世帯の半数が総資産の93%を保有し、最富裕層10%が48%を保有しているということで、簡単に言えば、再富裕層の資産が増え、数字を引き上げているだけで、格差がより広がったとも言えます。

 この見解は、会計検査院傘下の機関である強制課税評議会が最近発表した報告書とも一致しています。同評議会は、現行の富裕税制度を「重税、複雑、不平等、そして非効率」と評しています。

 というわけで、数字の上では豊かになったと言われるフランスも実質上、一般庶民の富が増えているわけではなく、むしろ、将来に不安を感じているからこそ、消費を控え、貯蓄にいそしむ傾向にあるというところ。

 ケチと言われるフランス人はますますケチになっていきそうです。


フランス人は倹約家


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2025年12月14日日曜日

世界的大ヒットと言われている インターマルシェのコマーシャル

 


 2分30秒という長い「インターマルシェ」のCMが世界的に大絶賛を受けているらしいのです。

 これは、フランスのスーパーマーケット インターマルのシェ今年の冬のクリスマスバージョンのCMで、12月初旬に公開されるやいなや、3日で2,000万回再生されたという世界的大ヒットと言われているCMです。

 100%フランス製でAIは一切使用していないというこのCM制作は、広告代理店ロマンスとモンペリエを拠点とするスタジオIllogic Studiosが約100人を動員し、1年にわたるクリエイティブプロセスを経て完成されました。

 「愛されなかった者」と題されたこのCMは拒絶されたオオカミが森の動物たちに受け入れられるために、より良い食生活を学び野菜を調理し始め、ついには、、森の動物たちのクリスマスディナーに受け入れられていく物語を実写とアニメーションを融合させながら描いています。

 この世界的な大絶賛は、昨今、多くのCMクリエイターたちが生成型AIに取って代わられるのではないかという不安を表明している中、クリエイターたちは、「機械にアーティストの代わりはできない!」、「人間の感情や感受性を伝えるには、手作業による作品が重要である」という一種のムーブメントによるものもであると言うこともできます。

 このCMの大ヒットにより、インターマルシェはこのCMに登場する「オオカミのぬいぐるみ」の発売を予定しているそうです。

 一方、同時期にAI広告を発表したコカ・コーラは大バッシングを受け、また、オランダのマクドナルドのAI広告も猛烈な批判にさらされ、同社は広告を削除する事態に陥っています。

 思わぬ大成功を遂げた「インターマルシェ」は、私たちの「愛されていなかったオオカミ」が世界中に愛されている!と喜びの声を表明しています。

 CMに関しては、フランスでは、細かな禁止事項なども多々あり、また、日本のCMのように大々的に有名タレントや俳優が登場することはないCMが基本となっており、全然、色合いが違うものです。

 たまに見かける日本のCMは、日本人としては、それはそれなりに懐かしい感じがするものではありますが、今回の大ヒット作品のように、広い世代に優しく何かを訴えかける芸術的なCMというものにも、日本の広告業界も挑戦してほしいと思っています。


インターマルシェの大ヒットクリスマスCM


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2025年12月13日土曜日

ユーロスターでハムとバターのサンドイッチが禁止に!

  


 「ユーロスターでハムとバターのサンドイッチが禁止に!」最初、そんな見出しを見て、正直、「何それ??」と思いましたが、これは、2025年4月から英国が禁止しているルールの具体例のひとつだそうです。

 しかも、ユーロスターは、「ハムとバターのサンドイッチ、あるいはチーズが含まれたサンドイッチは、乗車前に食べるのならOK!しかし、乗車後には食べないでください」と、なんだかよくわからないことを言っています。

 英国が最近、科しているルールをシンプルに説明すれば、英国当局はヨーロッパ大陸での口蹄疫(こうていえき・牛、豚、羊などの偶蹄類(ぐうているい)が感染するウィルス性の家畜の伝染病)の症例増加を受け、英国の家畜保護のため、この規則を導入しました。

 これは、ユーロスターに限った話ではなく、EU加盟国からの旅行者が手荷物に肉(生肉・乾燥肉を問わず肉製品全て)や乳製品を英国国内に持ち込むことを禁止したもので、包装済、真空パック済、免税品を問わず、個人消費用の肉製品と乳製品の持ち込みを禁止したもので、これらの製品を持っている場合は、国境検査の際にこれらの品物は税関職員に引き渡さなければならず、違反した場合は最高5,000ポンド(約5,900ユーロ)(約104万円)の罰金が科せられます。

 この規則は今年の4月に制定されたようですが、ユーロスターの中という国境の境がはっきりしない乗り物の中については、これまで曖昧にされていたものを、つい最近、ユーロスターが具体的に「ハムとバターのサンドイッチ」をホームで食べるのはOKだが、車内はNGというおふれを発表したのです。

 ハムとバターのサンドイッチが特に名指しされているのは、ハムとバターのサンドイッチ・・いわゆるフランスでいうところの「サンドイッチ・ジャンボンブール」はフランスのもっとも伝統的?というか、シンプルでポピュラーで比較的安価でお手軽なサンドイッチの代表で、サンドイッチの王道(バゲットにバター、大ぶりのハムが挟んであるサンドイッチ)のような存在だからだと思います。

 口蹄疫はヒトには感染しない病気だそうなので、ユーロスターの車内での食べ物にまで厳しく規制する必要があるのだろうか?と思いますが、規則ならば仕方ありません。

 私は、つい先月、ユーロスターでロンドンに行ったばかりでしたが、その時には、そんな話はまるで知らず、駅でもずいぶん、このジャンボンブール・サンドイッチを売っていたような気がするし、ましてやロンドン到着後の手荷物検査など全くしていなかったので、今、こんな規則を聞いても、俄かに信じ難い気がしないでもありません。

 だいたい、1日、何十便というユーロスターがパリ⇔ロンドン間を走っていますが、ただでさえ、混雑が大変なところ、こんな規制までして、大丈夫?とさえ思います。

 とはいえ、日本入国の際も肉類(ハムやサラミ・ソーセージなど)の持ち込みは禁止されており、かつてはお土産に生ハムやサラミなどを持って行っていったのが一切、持っていけなくなってしまいました。

 この禁止がどれだけ意味のあることなのか?よくわかりません。

 もっとも、パリからイギリスに行く場合に、なにもわざわざユーロスターの中でジャンボンブールのサンドイッチを食べなくてもいいかな?私はおにぎりの方がいい!などと思いますが、フランス人にとったら、もっともお手軽に食べられるハムやチーズのサンドイッチを車内で食べられない・・(考えてみたら、ハンバーガーなどもダメですね・・)のは、残念なことなのかもしれません。


ユーロスター車内の食べ物制限


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2025年12月12日金曜日

アラン・ドロン 没後も続く家族の泥沼劇

  


 フランスの大スターであった俳優アラン・ドロンが亡くなってから、もう1年以上が経過しました。

 彼の晩年から亡くなるまでの彼の周囲(主に彼自身と子どもたち)のドタバタ劇は彼の名声を汚しまくり、見るに堪えないものでした。

 あれから時間が経って、そんなドタバタ劇も忘れ去られようとしていたと思っていたら、また、彼の子どもたちがマスコミを巻き込んで相続争いをしている様子がまた、再燃しています。

 彼をめぐってのドタバタ劇が表沙汰になり始めたのは、彼の子どもたちが、当時、すでに認知機能が危うい状態であったアラン・ドロンまで抱き込んで、当時、一緒に生活していた日本人女性の追い出しを憲兵隊まで動員して始めたことから始まりました。

 亡くなる5年ほど前に脳卒中を起こし、身体機能をはじめ、一人で生活することはままならない状態であった彼にずっと寄り添って介護し、アラン・ドロン自らもパートナーと公言していた女性をです。

 この女性を兄弟そろって追い出したのち、その後、家族は落ち着くかと思いきや、今度は子どもたちの間で、アラン・ドロンの病状(認知機能検査にパスできなかった)をアラン・ドロンが一番可愛がっていたといわれる長女が兄と弟に隠しており、アラン・ドロンを治療のために、スイスに移した・・とかなんとか・・・。

 これらのゴタゴタの争いごとも、全て、もう先が長くなさそうな父親の没後の相続争いの序章であることは明白で、特にこの長男がいちいちマスコミを使って、この醜い争いを煽るため、かつての大スターの晩年はハタから見るだけでも気の毒な、心穏やかな最期ではなかったであろうと思われます。

 彼の相続については、生前に彼は遺言書を残していたようなので、さすがに粛々と相続手続きが行われたのだろうと思っていましたが、ここへ来て、また、この長男が、父親の遺言状に異議を唱え、「妹を相続人から外すことを求めて訴訟」を起こしています。

 また、マスコミを巻き込んで・・。

 彼はマスコミに対して、「金銭の問題ではない、父親の無視された遺志が尊重されるようにしたい」とし、「悪意のある人々が父の弱みに付け込んで、金銭的に利益を得ようとしている」、「夜も眠れない・・」と。

 たしかフランスでも相続手続きの期限は6ヶ月、フランス国外で死亡した場合は1年延長されるとなっていますが、彼が死亡したのは、フランス国内。もうとうに相続手続きは済んでいるはずです。

 とすると、一度、分配されたものに対して、申し立てを起こしているということなのでしょうか?わかりませんが、ものすごい執念です。

 たしか、彼の遺言によると、長女に50%、他の男の子二人に25%ずつということだったと思うのですが・・。

 庶民からすれば、たくさんあるんだから、そんなに争わなくてもいいじゃない・・と思うところですが、たくさんあるほど、争いごとが起こるのかもしれません。

 アラン・ドロンは、彼が晩年済んでいたドゥシー(ロワレ県)の自宅の庭に建てられたチャペルの墓地に埋葬されているそうですが、静かに彼が眠れる日はまだまだ遠そうなのです。


アラン・ドロン相続争い


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2025年12月11日木曜日

メトロ15号線全線開通までの遠い道のり

   


 パリの新しい地下鉄15号線は、パリの首都圏ネットワークで建設中の路線で、全長75㎞、36駅の予定。通称グラン パリ エクスプレス プロジェクトと呼ばれているそうです。

 この地下鉄15号線は西、東、南の3つの区間で結ばれる予定になっています。このうちの南の部分の2025年末に予定されていた一般供用区間の運行開始が2026年の夏頃に延期されたということです。

 そもそもメトロ15号線の開通については、あまり記憶が定かではなく、延期と言われても、「あれ?そんなのあったっけ?」と思う程度なのですが、まあ工期がずれ込むのはフランスではよくある話です。

 むしろ、延期が半年くらいで大丈夫?そんな気さえしてしまうくらいです。

 この新しい路線の管理を担うイル・ド・フランス・モビリテスによれば、「最適なレベルの技術的パフォーマンスを保証するために、テスト段階を深化させる必要がある」とのことです。

 そもそも工期というものは、技術的パフォーマンスを保証するためのテスト段階も含めての工期だったはずで、これは理由にはなっていません。

 実際のところは、すでに行われていたテストにおいて、大きな問題が発生したために、それに対する対応には時間が必用だった・・というのが正しい説明のようです。

 そして、このグラン・パリ・エクスプレスプロジェクトの理事会のメンバーの一人は、この延期について、「テストの最初の段階で、この複雑さが私たちの判断が正しすぎることを意味していることがわかった」と述べており、結局のところ、延期することになったことまでも、「私たちの判断が正しすぎる」という超ポジティブな言い訳。あまりの言いぐさに眩暈がしそうになったほどですが、この発表に怒りを爆発させている人々も少なくありません。

 怒りを表明しているのは、イル・ド・フランス・モビリテスや15号線南が位置するシャンピニー・シュル・マルヌ市長などです。「私たちの民主主義社会において、公の言論や公約に対する敬意の欠如は公の意思決定者に対する不信感を増大させるだけである!」と極めて真っ当なことを言っています。

 しかし、言わせてもらえば、「もともと誰も信用などはしていないよ・・(とくに工期に関しては・・)」というのが正直な気持ちです。

 怒っているのはRATP(パリ交通公団)をはじめとする首都圏のタイムテーブルを組み立てている人々。この路線が加わってくるか否かで予定していたタイムテーブルが組み直しになるのです。

 個人的には、あまり広範囲に移動しているわけではないので、今のままのメトロで十分で、このうえ拡張してくれたりすると、逆に混雑するようになったり、問題が引き起こされる原因が増えるので別にこれ以上工事してくれなくてもいいのにな・・という気持ちです。

 一応、このメトロ15号線、最終的には2030年に完成する予定だそうですが、これもまだまだ当てにはならず、私の生きているうちにできるかな?くらいの気持ちです。


メトロ15号線


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