2023年9月29日金曜日

超高級車で回るパリ フェラーリ・ランボルギーニでのパリ・プチツアー

  


 シャンゼリゼを歩いていたら、もうノエルのイルミネーションの準備が始まっていて、街路樹には、ライトアップ用の電球?がとりつけられ始めていて、まだ9月というのに、なんだか、今年はやけに早くないか?と驚かされました。

 また、依然として工事中のルイヴィトンのとなりのビルは、つい、この間まで、白っぽいディオール仕様のカバー(工事を隠すためのカバー)だったのが、なんだかメタリックな感じのルイヴィトンのマークが一面にバ~ンと貼られていて、あれ?ここディオールじゃなかったっけ?と思いつつ、まあ、どっちにしてもLVMHだな・・などと思いながら、シャンゼリゼは、少し来ない間に様変わりする場所だな・・と思っていました。

 すると、シャンゼリゼの脇道、(ジョルジュサンク(George Ⅴ)あたり)に飛びぬけて派手な車を発見! そういえば、以前から、なぜか、フェラーリとかポルシェとか、やたらと派手な車が停まっている通りがあったな・・と思い出しましたが、それは、この場所ではなく、もっと上の方(凱旋門に比較的近い場所・シャンゼリゼからの脇道)だったのに、どなたか知らないけど、停車場所を変えたのかな?と思っていると、どうやら、私の思っていたのとは、違う理由で停まっている車だったようで、車のフロントには、何やら、広告のような紙が・・。

 「まさか?こんなところでフェラーリ売ってる??」とびっくりしてのぞき込むと、どうやらそれは、レンタル?だったようで、フェラーリとランボルギーニでパリを廻るツアーのようなもので、免許を持っていれば、自分で運転することもできるし、運転してもらって、ジョルジュサンクから、エッフェル塔、エリゼ宮、コンコルド広場、アンヴァリッド(軍事博物館)などを20分ほどで回ってくるプライベートプチツアーのようなものでした。



 自分で運転したい場合でも、隣には、この管理会社の人が同乗するので、ランボルギーニの場合は、一人だけしか乗れず、フェラーリの場合でも3人までしか乗れません。

 また、お値段が強烈で、ランボルギーニ、おひとり様 199ユーロ(約3万1千円)、フェラーリだと1人129ユーロ(約2万円)、2人 159ユーロ(約2万5千円)、3人 189ユーロ(約3万円)と設定されています。

 まあ、考えようによっては、超高級なトゥクトゥクのようなものですが、20分でこのお値段、フロントに置かれている値段表には、要予約となっているので、「予約が必要なんですね・・?」と聞いてみると、「いやいや、今すぐでも乗れますよ!」と。

 いくらなんでも、20分でこのお値段、そうそう利用する人がいるとも思えないのですが、そこはシャンゼリゼ、立ち並ぶお店は高級店ほど行列ができていて、カフェフーケなどのテラス席も満席です。いないこともないかもしれません。



 観光客は通貨の違いなどもあって、金銭感覚が麻痺しがちな傾向もあり、ましてや、せっかくパリに来ているのだから、少々、お高くても・・などと気が大きくなるのもわからないではありませんが、この、初めて見かけた超高級車によるプチツアーという新しいビジネスに驚かされたのでした。

 しかし、平日の昼間などは、まだマシだとしても、けっこう、渋滞も多いパリの中心部、このコースを廻って、20分では到底、済まないことも多々ありそうでもあるし、ましてやこんな超高級車のしかもオープンカー。このように走っていれば、観光客だということは、わかっても、狙われることも充分に考えられるし、そういった対策はとられているのか?と少々、心配にもなります。

 たしか、昨年だったと思いますが、パリの街中の観光地っぽい場所には、トゥクトゥクが急増し、また、それが結構な値段でビックリした覚えがありますが、今度のフェラーリやランボルギーニは、またさらに、桁違いのお値段です。

 あまりのお値段に、半分はやっかみの気持ちがないとも言えませんが、何より、こんな車でパリをうろうろして大丈夫なの?と本気で心配になります。

 観光客にせよ、こんな車を利用する人は、お金を持っているであろう人として目をつけられ、車に乗っている間に襲われなくとも、車から降りて、しばらくして、後をつけられて、襲われる・・など、犯罪者の絶好のターゲットになりうるのではないか?などと余計なことばかり考えてしまいます。

 オリンピックに向けて、観光客向けの新しいサービスが生まれていることは、悪いことではないのですが、このようなビックリ価格を見ると、なんとなく、微妙な気持ちになります。

 しかし、興味のある方は、こちらから、詳細をご覧になれます。Drive Ferrari Lambo


フェラーリ・ランボルギーニのパリツアー


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2023年9月28日木曜日

学校でのいじめの惨状に容赦ない闘いを宣戦布告するフランス政府

  


 久しぶりに登場した感のあるボルヌ首相が、深刻化するフランスの学校でのいじめ問題の惨状に今年度の絶対的な優先事項として、学校および子どもたちが生活するあらゆる場所におけるいじめ問題やハラスメントを掲げ、容赦ない闘いを主導すると宣言しています。

 新年度早々に自殺した子供の事件をきっかけに、この動きが加速化し、パワーアップしたカタチをとりましたが、この問題に関して、組織的に、あらゆる手段を総動員するといくつかの対応策を発表しています。

 まず、いじめに遭遇した場合の通報ナンバーを、より迅速な対応を可能にするために、これまで3本あったナンバーを「3018」に統一して一本化し、通報があった場合は、組織的にただちに「検察官」を送致すると発表。

 また、「SNSによって、嫌がらせ、いじめをする者を徹底的に排除する」とし、深刻ないじめ加害者の携帯電話を没収、またそれに関与した者らの携帯のSNSへのアクセスを禁止することを検討していると発表しています。

 携帯の没収やネットへのアクセス禁止とは、なかなか強引な手段でもありますが、具体的に、誰によって、どのタイミングにどのように実践されるかは、有罪判決を下した裁判官ではないか?などと言う向きもありますが、現段階では未定です。

 新年度が始まる前に、すでに、いじめ問題に関しては、いじめの被害者ではなく、いじめの加害者の方が学校を退学、あるいは、停学になるという法令が施行されたばかりですが、SNSによる嫌がらせやいじめに至る場合は、それだけでは、充分ではないということなのでしょう。

 このいじめ加害者の携帯電話の没収やネットアクセス禁止の新たな措置を見る限り、SNS上での嫌がらせがどれだけ拡大していることか?と思います。

 また、ガブリエルアタル教育相は、2024年度から、学校教育の一環として、学校カリキュラムの中に「共感」の授業を設けることを発表しています。このカリキュラムは実際にオランダで行われて、いじめ問題減少の効果が表れているという授業をモデルにしていると言われています。

 これだけでも、警察、検察などの法務省、携帯に関してのデジタル省、そして、教育省と省庁間をまたがって、連携した対応が必要な問題であり、ボルヌ首相が総動員で連携していいめ問題との闘いを主導するという意味がわかるような気がします。

 たかだか子供のいじめ問題とは、簡単に済まされない惨状が、これだけの政府間の連携に感じられます。

 一度には無理なことは、わかっていますが、これらの措置と同時に、なぜ?いじめるのか?なぜ?嫌がらせをするのか? についてを追求し、原因を考えることも必要なのではないか? 病んでいるいじめの加害者をただ罰するだけではなく、指導していく道も必要なのではないか?と思います。

 今、フランスの学校では、1クラスに2~3人、年間80万人から100万人のいじめの犠牲者が生まれていると言われており、問題は本当に深刻です。


学校いじめ問題 携帯電話没収 ネット遮断


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2023年9月27日水曜日

15歳の少女の不可解な失踪事件

  


 フランスのサヴェルヌ(アルザスとロレーヌの間あたり)の人口が約230人という小さな町で、15歳の少女が突然、行方不明になったという話が大きく報じられています。

 彼女は、土曜日の午前中11時頃に家を出て、ストラスブールに住むボーイフレンドに会いにでかけました。駅までの3キロほどの道のりを電話しながら歩いている様子が11時30分頃までに2人に目撃されています。

 実際には、彼女の携帯電話は11時22分に不通になっていますが、その直前に彼女は自分の乗る乗車予定の時間と到着時間を知らせるため、ボーイフレンドにメッセージを送っています。

 この事件は、彼女が乗っているはずだった電車に彼女は乗っておらず、携帯も繋がらなくなってしまったことから、まず、家族に連絡が行き、比較的早い段階で、彼女の両親は、警察に連絡を入れました。

 のどかな街並みで、街中の人すべてが知り合いのような場所で、突如、何の痕跡もなく姿を消してしまった彼女を家族はもちろんのこと、周囲の人々も大いに心配して、もう数日が経過していますが、未だ行方不明です。

 この事件が失踪事件というのかどうか?わかりませんが、彼女は直前までボーイフレンドに会いに行く途中であり、その時間等の連絡をとっていたことを考えれば、彼女が自ら失踪することは考えづらく、また、彼女が歩いていたと思われる駅までの道には、交通事故等の痕跡もなく、事故とも考えづらく、事件性が高いです。

 彼女の母親はマスコミの前に登場し、涙ながらに、娘の無事を祈っている、そして、捜査に協力して下さっている憲兵隊をはじめ、ボランティアの方々にもとても感謝していると語っています。

 彼女が行方不明になって以来、彼女のカード等が使われた痕跡もなく、彼女の生命の痕跡が絶たれてしまったのではないかと心配されています。

 推理小説のような話でもありますが、人口230人あまりのすべての人々が知り合いであるというような町で、土曜日のお昼近くという時間帯に目撃者が2人だけで、突然、姿を消してしまうというのも不思議な気もしますが、かなりな田舎町、しかも駅までの道のりは歩道ではなく、あまり人目につかないような自転車用のルートを歩いて行かなければならないのです。

 そのルート上にも何も痕跡がなく、また、駅の防犯カメラ等にも彼女は写っておらず、電車内でも彼女は目撃されていないことから、彼女が駅に行く途中で車で連れ去られたのではないか?と見られています。

 彼女が乗っているはずだった電車の到着を待って、駅を何度も歩きまわったという彼女のボーイフレンドの心情を考えるも、いたたまれない気持ちにもなります。もしも、彼女と会う約束をしていなかったら、こんなことにはならなかったかもしれない・・と自責の念にもかられてしまいそうです。

 娘を持つ親として、ちょっと想像するだけでも恐ろしい話ですが、正直、娘がその年ごろに、私は、ほとんどそのような心配をしたことがなく、今さらですが、冷汗もの。このような事件を聞くたびに、よく無事に何ごともなく、育ってくれたことを奇跡のような気がしてしまいます。

 しかし、我が家の場合は、特に娘が未成年の間は、突然、片親になってしまったために、裁判所の監督下にあったということもあり、具体的にこのような心配はしなくとも、娘を一人にすることはできる限り避けていたし、何より、彼女は勉強に忙しくて、休日にボーイフレンドと遊びに行くなどということも全然、ありませんでした。

 しかし、未成年の失踪事件、行方不明事件は、フランスでは年間4万件くらいあるそうで、その中には、自ら家出するようなケースも多く含まれているとはいえ、そんなにいるのか?と、この事件の中で最も驚かされた情報です。

 夫が急に亡くなったときにも感じたのですが、不幸に見舞われたり、また、困難に陥っている人々に対しては、特別ないたわりの情を示し、協力してくれるフランス人の国民性?からも、また、しかも、このようなすべての人々が知り合いのような田舎町での人々の協力体制がどんなに強力なものであるかは、想像に難くないところです。

 もしも、彼女を連れ去った犯人がいたとしたら、間違いなく、この事件が国中で大騒ぎになっていることを知っているはずで、一体、どのような人物がどのような目的で彼女を連れ去ったのか? 異常者であれば、再犯の恐れもあるわけで、出来るだけ早い事件の解決が切望されます。

 また、捜索のために公開されている彼女の写真を見る限り、ブロンドの悲しいほど可愛らしい女の子です。しかし、私の勝手な見解ではありますが、14~15歳という年齢は、やたらと事件に巻き込まれることが多い気がするのは私の気のせいでしょうか?


15歳の少女の失踪事件


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2023年9月26日火曜日

今度はプリンターが壊れて大わらわ・・

  


 夏、真っ盛りの時期に冷蔵庫が壊れて、なんとかネットで色々、調べて復活を試みるも結局、功を奏さず、あきらめて、慌てて冷蔵庫を買いに行ってから、まだそんなに経っていません。

 もう買い替えると決めると、もうすぐにでも・・となり、やはり結構な大きな出費となるため、さすがにネットで買うのは、躊躇われ、自分の目で見て、サイズ感などを目の当たりにして選びたいと電気屋さんに行って注文し、翌日には、冷蔵庫が届いて、壊れた冷蔵庫は、引き取ってもらいました。

 新しい冷蔵庫は、運んできてくれた業者のおじさんがセッティングしてくれて、スイッチを入れて、ちゃんと稼働するか確認してくれて、1時間くらいして冷えてから、中身はいれてください・・と教えてくれました。

 やはり、新しい冷蔵庫はよく冷えて(あたりまえですが)、快適でしたが、慌てて、設置してもらったために、電源コードの位置が悪く、一旦、コードの向きを変えるためにコードをいったん外して、電源を差し替えたら、いきなり、ピーピー冷蔵庫がアラームのような音がし始めて、何ごとか?と焦って、ちょっと絶望的な気分になりました。

 とにかく、電化製品、そして、ネット、いわゆるデジタル関係などに、ものすごい苦手意識を持っている私(苦手意識だけでなく、実際に苦手)は、必要以上にパニック状態になるのです。

 とにかく、大金をはたいて、今、届いたばかりの冷蔵庫に、もうアラーム??と焦りまくり、配達に来てくれたおじさんを呼び戻そうかと真剣に考えたくらいです。

 しかし、幸いにも、アラームの音は、次第に小さくなっていき、そのうち、消えてくれました。慌てて、おじさんを呼び戻さずにすんで、少々ホッとしました。

 そんな冷蔵庫の故障から、そんなに経っていないというのに、今度は、プリンターが壊れて、また、慌てることになりました。少し前から調子が悪くて、怪しいな・・と思っていたところ、ついに壊れてしまったのです。

 たまたま郵送しなければならない書類があって、パソコン内に保存していたものを印刷しなければならないタイミングでした。結局、プリンター用のインクを買ったばかりだったので、ケチ根性で、このインクが使える機種にしようと同じメーカーのものを選び、さすがに、それをネットで注文すると、配達は翌日、または翌々日・・となっていて、おいおい・・2日間も来るかどうか待ち構えていなくちゃならないの?と思ったものの、運よくプリンターは翌日配達され、ヤレヤレ・・と安心したのもつかの間、今度は、そのプリンターとパソコンを接続しなければなりません。

 そういえば、前のプリンターの時には、まだ家に娘がいたので、娘任せにしていた私。コードで繋ぐならともかく、無線でwifiにつなぐとなると、私には、ハードルが高くなり、ものすごいストレスです。

 そもそも、家のネット環境、携帯などに関しては、デジタル世代の娘に一任していて、未だに、よくわかっていない私。ラクラクとこなしていく彼女がやってのけるように、私にはいくはずもなく、もうとりかかるのも大変、気が重く、それでも致し方なく、これまたネットで調べて、接続の仕方をしらべ、手順どおりにプリンターを設定するためのファイルをダウンロードして、手順どおりに進めるも、「接続するプリンターが見つかりません・・」と出てきます。

 何度、繰り返してもできずに、仕方なく娘に電話。まずは、家のネット環境とプリンターを繋がなければならないということに気付かずにいた自分が情けないやら、もう疲労でぐったり。

 そんな中、外で携帯でのネットが繋がらなくなり、もうトラブルに次ぐトラブルで、もう心底ウンザリ。

 いちいち、このようなトラブルのたびに私から「助けて!」メッセージが届く娘には、もう慣れているとはいえ、いい加減、あきれられていることはわかっても、どうしようもないのです。

 結局、娘に教えてもらったとおりにプリンターとネット環境を繋いで、なんとか、プリンターは稼働するようになり、おまけに、携帯電話の方もプリンター騒ぎでワタワタ携帯を懐中電灯がわりに使った際に私がいらぬところを触ってしまったおかげで、ネットが絶たれたことが判明。

 娘も呆れて、「まさかとは思ったけど・・」と返す言葉もない様子。

 デジタルネイティブ世代にはわからない、この電化製品、ネット環境周りのことに対する苦手意識(というか苦手)とこのストレス。

 今の時代を生きていくためには、必要不可欠なものとは知りながら、これらのことでトラブルが起こるたびに、過剰に絶望感を感じるのです。

 昭和生まれの私が子供の頃には、携帯やネットなどはSFのような話だったのに、あっという間に時代が変わり、もはやそれがないと生活できないくらいになっていて、見事に私は、それに取り残されそうになりつつあるのを必死にぶらさがっている感じです。

 以前、私が若い頃に、家庭用ビデオができて、母がテレビの録画などができなくて、「なんで、こんなことができないんだろう?」と不思議に思ったのを記憶していますが今の私は、娘にとって、きっと、そんな存在になっているのだろうと、このような件で娘に頼るとき、いつもあのビデオの録画のことを思い出すのです。

 と、ここまで書いたところで、今度はタブレットが壊れた模様。今度はこっちのネットが繋がらなくなった!!今年は色々、壊れる年なのか・・本当についていない・・もう嫌だ・・新しいの買った方が早いかもと思ってしまうのはダメですか??


デジタルネイティブ


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2023年9月25日月曜日

ワインの国フランスでのノンアルコールワイン市場拡大

  


 これまで私は、ノンアル、あるいは、ノンアルコールといえば、ビール・・かな?と思っていたのですが、どうやら、最近、フランスではノンアルコールワインなるものが市場を拡大しつつあるらしく、ノンアルコールのワインなんて、あるんだ??とちょっと驚かされました。

 そもそも私にとって、アルコール飲料は、その味はもちろんのこと、多少なりとも、酔い心地を楽しみたいというものでもあって、アルコールが入っていないなら、なにもそこまでして、ビールを飲みたいというものでもなく、私はこれまでノンアルコールビールですら、飲んだことがありませんでした。

 それが、ここのところ、ノンアルコールワインの市場が拡大していると聞いて、ノンアルコールワインなんてあるの?と驚いた次第です。

 ワインといえば、原材料はぶどうで、アルコールが入っていないならば、ぶどうジュース?と思ってしまいそうなところですが、ノンアルコールワインとは、正確に言えば、脱アルコールワイン、あるいは、非常に低レベルのアルコールのみを含むように作られたワインの一種であると言われています。

 そこでは、うんちくを延々と語りそうなフランスでは、そんなものを「ワイン」と呼んでいいのか?などと論争が起こりそうなところでもありますが、一応、欧州連合では、この「ワイン」という名称は、少なくとも7%のアルコールを含んだものに制限する法律があるそうなので、ノンアルコールワインをワインと呼んでよいものかはわかりませんが、現在、一般的に売られているノンアルコールワインのアルコール含有率は香りを保つための、せいぜい0.3%程度で、カロリーは一般的なワインの3分の1と言われています。

 カロリー3分の1というのは、ちょっと惹かれる気もしますが、ワイン好きのフランス人に言わせれば、アルコールの入っていないワインなど、「カカオの入っていないショコラみたいなもの・・」と、かなり邪道な扱いをする人もいます。

 当初は、糖尿病患者やスポーツ選手、妊婦を対象に作られていたこのノンアルコールワインは、現在ではアルコールを摂取したくない人すべてに市場が開かれつつあります。

 このノンアルコールワインは、アルコール入り?のワインからアルコールを除去して作られる製法が主流であると言われていますが、そもそも発酵をおさえて造る製法もあるようです。

 ぶどうを発酵させて、アルコール入り?のワインを作るところ、そこからアルコール分を除いてしまったら、一緒にワインの香りも飛んでしまいそうなところですが、そこを香りを損なわずに製造するところが、ノンアルコールワインの生産者の腕のみせどころのようです。

 実際にフランス人のワイン離れが語られるようになって久しく、特に若者たちの間でよく飲まれているのは、ビールやウォッカなどを使った別の飲み物に変化しつつあり、スーパーマーケットの売り場を見れば一目瞭然、かつて、広いスペースを割いていたワインのカーヴ(ワイン用のスペース)は縮小され、代わりにビールの棚がずっと拡大し、種類も大幅に増えました。

 そんなワインの人気停滞から、なんとか、別の顧客層を拡大しようとしているワイン市場、一部のワインの生産者は、ノンアルコールワインの生産を選択する人が増加していると言われています。

 実際にジロンド県(ランディラ(ボルドー地方))の大手ワイン輸出業者がこのノンアルコールワインのために、350万ユーロを投資して、ワインを約 40℃ に加熱する新しい工場を建設しています。

  この真空温度ではアルコールと香りが蒸発し、その後、香りのみが脱アルコールワインに戻るそうで、ワイン市場の客離れに貢献できるものであると期待されているそうです。

 個人的には、ノンアルコールビールと同じで、酔わないアルコールなしのワインは飲まなくてもいいかな?と思ってしまいますが、カロリー3分の1という点では、魅力的に感じるところもあるので、ノンアルコールワインという呼び方よりは、カロリーオフワインという方が、売れるのではないか?などとも思います。

 それでもフランスでは、秋になるとスーパーマーケットでは、ワインフェアなどをやっていて、カタログ片手にワイン好きのおじさんたちが集まってくるのですが、やはり、見渡す限り、どう考えても、年齢層は高め、「アルコールは控えて・・」などと言われる人も多いのだろうと思えば、このワイン離れの進むフランスでのノンアルコールワイン市場の拡大は、たしかに需要はあるかもしれません。


ノンアルコールワイン


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2023年9月24日日曜日

フランスのジャンクフードの広告についての警告

  


 フランス公衆衛生局は、最新の報告書の中で、ジャンクフード広告が子供や青少年に与える影響と、フランスにおける肥満の蔓延におけるジャンクフード広告の役割を明確に指摘しています。 

 同局は、ジャンクフードメーカーの無責任なマーケティング慣行を禁止する時期が来ていると、明確に企業名を挙げて、勧告しているのです。ジャンクフードメーカーは、子供たちをターゲットにして、脂肪分が多すぎたり、甘すぎたり、塩味が強すぎたりする製品を販売することを非難し、このような商品の広告の禁止を呼び掛けています。

 ジャンクフードといえば、いわゆるファストフードのようなものを思い浮かべますが、上の写真にあるような、お菓子、駄菓子の類、そして朝食用のシリアルなどまでが含まれていることにはちょっと驚きです。

 フランスは、もともと広告に対して、すでに、かなり厳しい規制があることも事実で、私の知る限りでも、アルコール飲料などに関してはテレビのコマーシャル、映画館、若者向けの雑誌、スポーツ関連、また若者向けのwebサイト上の広告は禁止されています。街中の、例えば、駅やバス停などに、この種のポスターが貼られたりすることがありますが、必ず、その広告の中には、必ず過度の飲酒は健康を害するとか・・1日〇杯程度にしましょうなどの注意書きが書き加えられています。

 つまり、ジャンクフードもこのような扱いにするべきであるという意味合いであると思われます。

 この呼びかけを行っている Foodwatch France という機関は、バーガーキング、ネスレ、コカ・コーラ、モンデリーズ、ユニリーバなどを名指しにして、これらのメーカーが健康対策にたいする自発的な取り組みが不十分で効果がないものであると、これらのメーカーの製品に対する厳格な広告禁止を呼び掛けています。

 現在、日本で話題沸騰中のジャニーズタレントによる広告の是非などという問題ではなく、製品そのものを広告することを禁止しようという声があがるということは、メーカーにとっては、大変な痛手であることに違いありません。

 販売を禁止するほど、毒扱いはしないまでも、製品自体は許可?しておいて、広告は禁止というのは、大変に厳しい措置です。

 日本はフランスなどと比べると、大変、健康志向の強い国で、健康に良いことをアピールすることが何よりの広告効果をもたらす気もしますが、フランスとて、健康志向がないわけではなく、やたらと bio とか、グルテンフリーとかの表示があるものが増えてはいます。

 私が思うに、フランスで一般的に言われている1日に5種類の野菜か果物を!などという呼びかけも5種類??さすがに、ずいぶんハードル低い・・などと思ってしまいます。

 しかも、一般的に思い浮かべられるフランスの美味しい食べ物(チーズやバター、生クリーム、パン、ケーキなどのスイーツ類など)は、決して身体によいものとは程遠いイメージがあります。

 しかし、このような広告禁止を呼び掛けることで、単に広告をしないというだけでなく、少しでも健康に害が少ないものをメーカー側も開発していこうとする努力を促すことになるわけで、少しでも国民を健康に導いていくきっかけになります。

 とはいえ、そもそもジャンクフードに、背徳感はつきもので、これらの食品は、そもそも健康には、あまりよくないと知りつつ、たまにはいいだろう・・と食べたくなってしまう魅惑的な食べ物であることも、魅力のひとつです。

 このような動きがあるせいかどうかはわかりませんが、マクドナルドフランスは、一時、フライドポテトの代わりに野菜サラダとか、フライドベジタブルなるものをメニューに加えたりしていましたが、やっぱり、圧倒的にフライドポテトが人気です。

 日本に一時帰国したりした際に日本のテレビをつけると、ビールのコマーシャルの多さにビックリさせられますが、それはそれで、さすがにそんなに違和感も感じず、「あ~美味しそう!」と思うのですが、どちらかというと、一緒に出てくる食べ物の方が気になる最近の私です。

 なぜか、フランスにいると、ビールというものは、全然、飲みたくならないのは、気候のせいでしょうか?食べ物のせいでしょうか?

 しかし、最近は、若者のワイン離れが叫ばれ、フランスでもビール売り場が拡大しています。これも、コマーシャルがほとんどない状態での動向なので、コマーシャル戦略に慣れている日本のビールメーカーなどは、このビール人気にどうやって対応していくのか?きっと難しい課題なのではないか?と思います。

 それにしてもフランスのテレビコマーシャルなどは、有名タレントがでてきてのコマーシャルってあんまり見ない気がするのも日本のCMと違うところかもしれません。

 

ジャンクフード コマーシャル規制


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2023年9月23日土曜日

具合が悪くて、もしかして・・と、久しぶりにコロナ検査に行った・・

  


 今週に入って、体調が思わしくなく、微熱が続いて身体がだるく、鼻がグズグズ、ちょっと痰がからむような咳が出始めて、まあ、しばらくおとなしくしていれば、なおるだろうと、適当に放置し、タカをくくって、ちょっと出かけたら、いきなりまた、発熱。

 いつまでたっても治らず、翌日は、会議で人と会わなければならない予定もあり、「まさか・・でも、もしかして、これって、コロナウィルス??最近は、また感染者が増えていると言っていたし・・」だとしたら、他人に感染させては申し訳ないと、久しぶりにコロナウィルスの検査を受けようと出かけました。

 もうすっかり、元の日常に戻っているので、まだ薬局で検査してくれるのかな?と思いましたが、近所の薬局には、再び「コロナウィルスの検査します!」という看板が出ていて、検査をしてもらってきました。

 もう検査する方もされる方も慣れたもので、「ハイハイ!検査ね・・座って待ってて!」と言われ、パンデミック以来、ずっとお決まりの検査スペースになっている場所へ。ちょっと立って待っているのもしんどいくらいだったので、優しい心遣いに感謝しつつ、すぐに検査。

 検査はあっという間に終わり、「結果が出るまで、待ってて!」と、待つこと7~8分。

 「陰性でしたよ!」と言われておしまい・・。今やヘルスパスも何もいらずに簡単にやってくれました。

 ひとまず、コロナウィルス感染ではなかったことに多少なりともホッとして、しかし、だからといって、検査をしただけで、体調が改善するわけでもなし、翌日の会議は延期できるものでもなかったので、とにかく寝て治す・・と思って、その日はおとなしく寝ていました。

 ずっと忙しい日々を送ってきて、多少、具合が悪くても、これまで、なんとか休まずにのりきってきたのですが、だんだん自力で回復するのも難しく、時間がかかるようになり、下手をすると、さらに悪化するようになってしまった今、病気=安静に寝ている・・というのが、意外とシンプルな回復の手助けになることが、意外に新鮮でした。

 しかし、多少、回復したものの、翌日はちょっとまた、不安が残る感じのまま会議に出かけました。

 こうして自分が体調を崩してみると、気のせいかメトロに乗っている人の中にもマスクをしている人がいるのが目についたり、また、車内の手すりなどに直接触れたくないのか?紙でカバーして手すりにつかまっている人がいたりして、そんなに気にするなら、いっそのこと手袋をすればいいのに・・と思ったり・・。

 しかし、パリはあっという間に寒くなり、まさに、木の葉も色づき、路上には枯れ葉がけっこう目立つようにもなってきて、街を歩く人々も、今はきっと、一番、服装にバラつきのある時期かも?と思うほど、まだサンダルにTシャツの人もいれば、革ジャンやコートやマフラーをしている人までいます。

 私個人としては、もう秋めいてきたら、いつまでも夏っぽい恰好をしているのは、なんだかみすぼらしい気もするので、早めに秋モードに切り替えるようにしています。

 今朝の気温は10℃程度、私も風邪気味ということもあり、ヒートテックに薄手のコートを羽織って出かけましたが、やっぱりセーターも着てくればよかった・・と思ったほどです。

 季節の変わり目で、一日の気温の差も激しくなり、朝晩などは、寒いくらいなので、うっかりすれば、風邪をひいてしまう季節でもあるのですが、やっぱり風邪のような症状が出てみれば、未だにコロナ感染かも?とギョッとしてしまうのは、一体、いつまで続くのだろうか?と、ちょっとウンザリしているのですが、未だにこんなに簡単に検査してくれるなら、体調が悪いと思ったら、すぐに検査してもらった方が、やっぱり自分も安心だし、他の人に感染を広げてしまうことを避けれるので、せいぜい、この検査を利用させてもらおうと思っています。


コロナウィルス検査


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