ここのところ、私は老人なみに医者通いばかりしている気がします。そんなに深刻な状態ではありませんが、そもそも私には心臓などの持病があり、だいたい3ヶ月に一度はかかりつけのお医者さんに通い、一応、チェックしてもらって処方箋を書いてもらって、薬を飲みながら生活しています。
2~3回、心臓専門医にもかかったことはあったのですが、しばらくご無沙汰していたので、かかりつけのお医者さんに行った時に、ずっと心臓専門医にかかっていないんじゃない? そろそろ、また行ってチェックしてもらった方がいいから、まず血液検査をして、その結果を持って、また心臓専門医に行った方がいいかもしれない・・と言われて、血液検査をしたのがそもそもの始まりでした。
血液検査はすぐにできたものの、心臓専門医の予約が数ヶ月先になるというので、一応、血液検査の結果を持って、いつものかかりつけの医者に行きました。すると、心臓の他に肝臓の数値に問題があると言われて、今度は別の検査をするように、そのための処方箋を書いてくれたのですが、今度はその検査の予約が1ヶ月後と言われて、まぁそんなに緊急にというわけでもないだろうから、まあいいか・・と検査の日を待っていました。
そもそも検査なんて気が進まないものです。
過ぎてしまえば1ヶ月など、すぐに過ぎてしまうもので、検査の日の前日の夜9時以降は何も食べないで朝も水だけにしてくださいなどと言われたものだから、なんだか余計に前夜からドキドキして、私もけっこうチキンだな・・などと思いながら、当日の朝はいつもよりずっと早起きして検査に行ったのです。
今回の検査は病院内の放射線科に予約を入れていたので、他の患者さんもたくさんいる中、やはり検査の場所は前日から食事がとれなかったりすることもあるせいか、早朝というのに結構、混んでいて、時間を決めて予約しているのにもかかわらず、結構、待たされるハメになりました。
まあ、それ以前にもう1ヶ月も待っているので、ここでちょっと待たされるくらいで腹をたてても仕方ないし、なんだか検査を受けたくない気持ちもありました。
健康診断と違って、明らかに異常があるから受けに来ている検査で、一体どんな結果が出るのか知りたくないという気持ちもあって、正直、入院した方がいいとか、手術が必要だなど言われたら、どうしよう? あまり積極的な治療はしたくないしな・・などと思いながら、しかし、この検査を先延ばしにしたところで、いつまでも不安な気持ちが残るだけだと自分に言い聞かせていました。
かかりつけのお医者さんには、ラジオを受けてきなさいといわれていたので、私はてっきりレントゲンだとばかり思っていたら、実際の検査はエコグラフィーで、そういえば、エコーなんて、妊娠していた時以来のことだな~と思いながら、検査を受けました。
仰向けに寝てください、こっち向いて横になって、あっち向いて横になって・・などと言われながら、私には、エコーで映し出された画面は見えず、また見たところで全く私にはわからないけれど、検査をしている人には、その場で結果が見えているわけで、びくびくしながら、まな板の上の鯉状態。黙って彼女の言う通りにしていると、彼女の方から、「特別に深刻なことではないから、お医者さんに結果を持って行って、薬を処方してもらうか、食餌療法をしてみるかになると思います」とその場で言われて、診断結果をもらって、まずはホッとして、帰るとすぐにかかりつけのお医者さんに予約をとったのです。
相談の結果、「しばらく食事に気をつけて様子を見て、改善されるようだったら、それに越したことはないし、それでもダメなようだったら、薬を飲むようにしましょう。一度、薬を飲み始めると一生つづけなければならなくなるから・・」と言われて、嬉しいような哀しいような気持ちでした。
最近でこそ、できるだけ野菜を多くとるようにしようなどと、少々、食事には気を付けているものの、私は若い頃からお酒が大好きで、結構、飲んでいたし、熱いもの、辛いものなど、およそ身体に悪いものばかりが好きで、「身体にいい・・」などと言われるだけでマズそうな気がしていました。
それでも、フランスに来てからは以前よりはずっと飲まなくなっていたし、ここ半年ほどは、あんなに好きだったお酒が全然、飲みたくなくなっていて、冗談みたいに「お酒が飲みたくないなんて、私、死ぬかもしれない・・」などと思っていました。
身体というのはうまくできているようで、私がお酒を飲みたいと思わなくなったのには、身体が拒否していた状態だったのかもしれません。
とはいえ、長年の習慣で、飲みたくなくても、スーパーマーケットなどでワインの瓶などが積みあがっていたりすると、なんだかワクワクする気持ちは残っているので、なんだか少し哀しいです。
ひとまずは、食事に気をつけて様子を見るということで、一件落着したのですが、もはや食べることくらいしか楽しみがないのに、食事に気を使わなければならない=好きなものを好きなだけたべられないのはとても悲しいことです。
しかし、好きなものを好きなだけ・・といいつつも、その大部分は食い意地の方が勝っていて、実際にそんなに食べられるわけでもありません。
体力も低下してきて、食べられるものも減ってきて、できなくなることが増えていきますが、身体の調子が悪いのは何よりも辛いこと・・死んでもいいけど、死ぬまでは元気でいるために、それなりの努力をしていかなければならないんだな・・と戒められる検査でした。
検査 エコー 食餌療法
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