パンデミックが始まって以来、もう大小さまざまの波が訪れて、なんとなく定期的にコロナウィルスの感染者数をチェックする習慣がついてしまいました。当初は毎日のように仰々しく感染者数がテレビでも発表されていたりしましたが、今やもうそんな報道もなくなり、自分から探しにいかなければ現状は把握しにくくなりました。
私はこれまで15万人以上のコロナウィルスによる死亡者を叩き出しているフランスで生活しながら、今まで、一度も感染せずに生き延びてきました。コロナウィルスによるパンデミックが騒がれ始めたのは、2020年の2月頃のことでした。
それから3月にあっという間にロックダウンという前代未聞の事態に陥りましたが、実際にコロナウィルスと見られる症例がフランスで見られ始めたのは、2019年の11月頃と言われており、その当時は原因不明の病気として処理されていましたが、その翌月の12月頃に異常にだるくて発熱し、起きれなかった時期があったので、もしかしたら、その時に感染していた可能性がないでもないと思っていますが、幸いにも、解熱剤を飲んでひたすら寝ることで回復したので、結局、それが何であったのかはわからないままになっています。
ワクチン接種が始まってからは、ワクチンに対する懐疑的な思いもあったものの、いつもフランスは世界的にも感染率のトップを走っているような状況だったので、もはやワクチン接種による副作用等のリスクよりも感染するリスクの方がよほど高いと思い、これまで2回目のブースター接種までしています。
私には、軽い心臓疾患もあるため、やはり感染は怖いのです。そんなわけで、コロナウィルスの蔓延状況は、常に気になり、感染者が多くなればなるほど、感染する確率も上がるわけで、それなりに注意を払って生活しているわけです。
この2年半の間にフランス人でも、人が多いメトロの中などでは、少数ではありますが、しっかりマスクをする人はするようになり、またマスク義務化が撤廃された当初は「いつまでマスクなんかしてるんだ!」などと言われることもあったり、あれだけマスク嫌いだと思っていたフランス社会においても、今ではマスクをする人はそれはそれでOKという市民権を得て、マスクをしていても、していなくても、好きなようにしていられるところは、大変な変化です。
それが、10月中旬には、小康状態を保っていたと思われていたフランスのコロナウィルス感染が、11月半ばを過ぎて以来、再び増加し始め、感染者数の増加とともに入院患者数も増加し、再びリバウンドが始まったのは確実、第9波に突入したと言われています。
これには、月初に祝日があったり、大規模なストライキがあったことにも起因していると言われていますが、比較的、暖かい気温の日が続いていた後、例年どおりの寒さがやってきたことも原因と言われています。
そうでなくとも、これから年末年始にかけてはノエルなどの行事も控えていて、人が集まる機会も増え、また、ワクチン接種の効果が一体どの程度なのかを示す指標となるデータも混乱状況にあるようで、不安要素は常にあります。
結局は、自分の身は自分で守ることが基本なので、より危険な状況ならば、やはり自分でより注意を払い、できるだけマスクをするようにするとか、アルコールジェルや手洗いを頻繁に行うようにするしかないわけです。
昨日、1日の感染者数を見てみたら、これまでせいぜい4〜5万人だったのが、急に6万人を突破していて、ギョッとしたのも束の間、何とは無しに日本も見てみたら、なんと日本は桁違いの12万人突破で、1日の死亡者数も100人以上・・一体、どうなっちゃったの?とフランスの感染増加以上にビックリしました。
たしかに、この冬に向けてのタイミング、感染増加は世界的なもののようです。
コロナウィルス第9波
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