新型コロナウィルスによるパンデミックもまだおさまり切らず、まさかのウクライナ戦争での混乱で、パリからの直行便も欠航になっている中、パリーロンドン経由のフライトで現在、日本に一時帰国しています。
出発ギリギリまで、フライトが予定どおり飛んでくれるかどうかも不安な中、日本入国のためのPCR検査やそれを日本オリジナルの書式に書き込んでもらったり・・、誓約書等、必要な書類を準備して、わずかばかりのお土産を揃えてバタバタと準備を進めて、シャルル・ド・ゴール空港からロンドンへ、そして、ロシア上空を避けての迂回ルートのロンドンー羽田便でパリの家を出てから、約20時間後に羽田空港に無事、到着いたしました。
空港についてからの何重にもわたる書類やアプリのチェック、唾液検査などを経て、検査も無事陰性で、そのまま自宅に直行、久しぶりに日本の我が家に戻ってきました。実家に戻って、とりあえずはヤレヤレといった気分ではありました。
日本にある実家の家は、両親が他界して以来、年に2度くらいやってきては、そのたびに、家の中のものを片付けているものの、まだまだ片付けは終わらないまま、今回のパンデミックのために、2年間は日本に来ることもできずに放置状態になっていました。
幸い、同じ敷地内に従姉妹家族が住んでおり、時々、覗いてもらったりはしていたのですが、2年間放置していた家のあちこちは、埃やカビで大変な状態に・・。湯沸かし器がつかなくなっていたり、洗濯機が動かなくなっていたりと、まず、正常な状態に戻すのに、あっちこっちとかけずり回ることになりました。
金曜日の夜に到着したものの、幸いなことに日本は土曜日も日曜日も営業しているところが多く、用事を1日にたくさん済ませることができるのは、助かります。
ところが、日本に着いてから、バタバタと動き始めて、翌日、入国の際に入れることが義務付けられている感染対策アプリ「MY SOS」が突然、ぶーっ!ぶーっ!ぶーっ!と振動と鈍い音を立てて鳴り響き、なんと娘の方だけにアラートが!
今回のフライトは娘と一緒でしたが、予約の際に、かなり空いているであろうということを予想して、ふたり、たてに1席ずつ予約を入れていました。おそらく、隣に予約が入らなければ、それぞれが2席ずつ使えるだろうと目論んでいたのです。
実際に飛行機に乗ってみると、娘の隣は空席でしたが、私の隣は、残念ながら、かなり体格のよさそうな外国人の男性が座っていました。
「え〜〜〜〜?なんで?ついてない!」と思った私は、一瞬、娘の隣に席を移ろうとしたのですが、それ以外にも何席も空席の場所があったために、二人ともが横になって眠れるように、CAの人に頼んで、私は別の空席に席を移動させてもらったのです。
結果的に、それが私には幸いしたのですが、娘の座席の前後2席以内に座っていた人が到着後に感染したことが判明。娘には、「あなたは濃厚接触者となりました。1週間は、自己健康管理に努め、自宅隔離してください」というメッセージが・・。
なんともショッキングなことで「濃厚接触者は待機期間緩和の対象外です。入国翌日から7日目までアプリの通知に応答し、待機を継続してください。違反した場合は見回り対象となります。陽性者の検体解析結果は判明次第、お知らせしますがオミクロン株以外であった場合は14日目まで待機継続となります。」との通知で娘は到着早々、1週間の自宅隔離となってしまいました。
座席は半分くらいしか埋まっていなかったにもかかわらず、濃厚接触者とは、なんたる悲劇!長いフライト中も私たちは食事時間以外はマスクを決して外すこともなく、ひたすら耐えてきたというのに、いくつものハードルを乗り越えて、せっかく入国できたのに・・・。
私は、幸いなことに座席を空いている場所に移動させてもらったことで難を逃れましたが、本来ならば、濃厚接触者と常にいる私も通知は来ていないものの立場は同じはず。
なんとも、残念な結果となりました。
長距離フライトを利用される方は、もし、空席があるようなら、できるだけ、人を避けた場所に座席を移動させてもらうことをお願いした方がこのような1週間待機になるリスクが低くなるかもしれません。
機内濃厚接触者 1週間隔離
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