先週末は、フランス全土で、ワクチンパス反対、ワクチン反対などを訴え10万5000人がデモに参加しました。 今回のデモは、ワクチンパスが施行される直前ということもあり、また、マクロン大統領がこの数日前にワクチン非接種者についての過激な発言をしたこともあり、年末年始にかけては、少しずつ減少していたデモ隊が再び、増加し始めています。 パリでは3つのデモ隊に分かれて18,000人が参加しています。デモに参加している人々の主旨は様々で、ワクチン接種そのものに反対している者、ワクチンパスに反対している者、政府の強引なやり方に抗議する者、自由を制限されることに対して抗議する者、マクロンの過激な発言に対して抗議する者などがごちゃ混ぜになっています。 もともと、フランスのこのヘルスパスやワクチン接種に関するデモは、もうずっと途切れることなく続いており、特にヘルスパスの施行が発表された直後は23万人以上が集まる大変な盛り上がりを見せていましたが、ワクチン接種が進み、ヘルスパスが浸透するとともに少しずつ縮小していたので、フランス全土で10万人超えのデモは久しぶりのことです。 いつものことですが、警備にあたる警察との衝突もいくつか起こっており、パリ市内では、逮捕者10名、軽傷者3名、他の地域では24名の逮捕者、軽傷者7名が発生しています。 これらのデモは時には暴徒化することあっても、街中を練り歩いて行進して歩くのが普通ですが、このデモが、フランス領サンピエール・エ・ミクロンで、ワクチンパス反対のデモ隊が過熱し、代議士の個人宅を攻撃するという事態にまで陥る事件が発生しました。L'agression...
2022年1月11日火曜日
2022年1月10日月曜日
IHU変異種とデルタクロン 新しい変異種の出現のニュースの信憑性
昨年の12月の段階から、世界では騒がれ始めているのに、なぜか、フランスでは、あまり報道されていない新しい変異種があるというのを小耳に挟んでいて、気になっていました。 それは昨年12月初旬にマルセイユの大学病院の感染症専門医ディディエ・ラウルト教授のチームが新しい変異種を発見したと発表したことから「IHU変異種」と呼ばれ、世界の一部の科学者を心配させているのだそうです。 実際に「French variant」と検索すると、このIHU変異種について書かれた数百件の記事がヒットします。時には、「この変異種はオミクロンよりもさらに多くの変異がある」とか、「フランスの科学者が警鐘を鳴らす」といった記事にも遭遇します。 しかし、実際にフランスでは、この「IHU変異種」については、あまり報道されていません。 この新しい変異種は「IHU型」と呼ばれ、昨年10月にフランスとコンゴで発生した別の型と関連があり、12月中旬に発表されたフランスの公衆衛生局による最新の調査では、その後300人強の陽性例を出しています。 しかし、「この変異種はフランスにおける感染者の1%未満以下であり、これは非常に少ない症例数、解釈には慎重であることが望ましい」と公衆衛生局は指摘しています。この変異種については、変異種をリストアップしているWHOの定義によると、リスクがあると疑われているものではありますが、必ずしも危険というわけではありません。 この変異種の発見が、他の科学者によるレビューや検証がまだ行われていない段階で発表され、それが以前にクロロキン(本来は、マラリアの治療薬)を使ってのコロナウィルスの治療に成果をあげて、一躍、ヒーローのような存在になったディディエ・ラウルト教授のチームによるものであったことが、誇大広告の引き金となったと現段階では、言われています。 IHU変異種が検出されたのは、フランスでオミクロンが広がり始める前の段階であったことから、新しい変異種であり、その存在は事実ではあるものの、オミクロンほどの警戒をすべきものとは、考えられないとされ、むしろ、イギリスのインペリアルカレッジなどは、必要以上に危機感を煽る報道は避けるように戒め、騒ぎを沈静化するために、「このIHU変異種の発見は、南フランスでの症例の急増を説明するものではない」、「フランスで何百人もの人々をICUに送ったわけではない」などとの、この騒ぎを鎮静化させる声明を発表しています。 クロロキンを使ってのコロナウィルス治療の研究成果を発表したラウルト教授は、一時、救世主のようにマスコミを賑わせたものの、結果的に1年以上経った現在、この治療法が浸透していないことからも、これは、結局、お騒がせ・・というか、マスコミが勝手に騒いだだけだった・・と思わせられます。 そんな経緯もあり、フランスでは、あまりこの「IHU変異種」については、騒ぎにはならず、それどころか、デルタ変異種がおさまらないうちにオミクロンの驚異的な感染拡大で、それどころではない状況です。 そして、昨日、「キプロス大学生物学教授のLeondios...
2022年1月9日日曜日
1日の新規感染者が30万人でも閉鎖しない学校の大混乱 来週には学校はストライキの予定
ノエルのバカンスあけ1月3日に再開したフランスの学校は、衛生管理を強化し、とにかく検査を徹底することで、始まったものの、まだ1週間も経たないのに、すでに大混乱になっています。 なにせ、現在のフランスの新型コロナウィルスの発生率は10万人あたり、2391.2人まで上昇しており、単純に計算する限り、約40人に1人は感染しているという計算になります。 これで、特にワクチン接種があまり行われていない5歳〜11歳の年齢層の生徒が集まる小学校などは、この週数回の検査と隔離の確認、連絡に大わらわになるのも無理からぬことです。 学校再開以来、約5万人の生徒が陽性。約30の学校と10,800...
2022年1月8日土曜日
在宅中でも油断できないパリの治安 偽身分証明書による家宅侵入による盗難事件
偽警察官を見分けるために、警察が公開している本物の警察官の身分証明書 イル・ド・フランス(パリ近郊地域)では、昨年の1月から11月までの11ヶ月で、偽の身分証明書を提示して、個人の家宅に侵入しての窃盗事件が464件も発生していることが報告されています。 街中でスリやひったくりに遭うだけでなく、自宅にまでやってくるというのですから、家にいても、決して油断はできません。 この手の犯罪は、一昨年までの倍以上に跳ね上がっているので、今、流行?している犯罪の手口なのかもしれません。ちょうど、パンデミックの時期と重なっているため、観光客が激減したり、外出制限などで、街中の人出が通常のように...
2022年1月7日金曜日
日本からパリに来てくれた友人のコロナカルチャーショック
パンデミック以来、私が日本へ行くこともできなくなっただけでなく、日本から友人が来てくれることも、パッタリとなくなってしまっていました。 日本からフランスへの入国は、ワクチン接種さえしていれば、隔離もなく、さほど面倒なことはないのですが、日本に戻った時の隔離期間を考えると、まあ容易に海外に出るのは、難しく、旅行期間プラス隔離期間の日程をもってしても、検査だ隔離だ、公共交通機関を使わない移動だと、いつもはかからない余計な出費をも考えると、海外に出られるという人は、なかなかいるわけではありません。 12月の初めに、私は友人から、「年末年始にかけて、パリに行くつもりでいたんだけど、どうしよう?」と連絡があり、「パリは感染は増えているけど、みんな全然、普通に生活してるよ・・」と話していました。 彼女は、長いこと会えていなかった遠距離恋愛中の彼に会うためにフランスに来る予定にしていたのですが、現地の事情もよくわからないので・・と連絡をくれたのでした。 長いこと会えていなかった彼女の彼は、このパンデミックで、家族数名を亡くし、失意に暮れていたところに、彼女も「やっぱり行くのは、諦めようかな・・」と言い出したら、さらにガックリしてしまったそうで・・結局、彼女は、意を決してパリにやってきたのでした。 彼女は、エアフランスのチケットを予約していたのですが、予約していた便はキャンセルになり、翌日のフライトでパリに来たとのこと。彼女の住む地域には、パリへの直行便はなく、国内での乗り換えが必要なため、変更されてバタついたとのこと・・。 しかも、前日のフライトのキャンセルのために彼女の乗った飛行機は満席だったとのこと、航空会社からしてみれば、効率はよいとはいえ、この時期の長距離便(日本⇄パリは12時間)で満席状態というのは、なかなかリスクもあるのではないか?と少々、不安にもなります。 彼女曰く、日本での海外渡航用のPCR検査は3万円だったとかで、それが、当日の検査ともなると4万5千円なのだそうで、なぜ、PCR検査がそんな高額になるのか、それだけでもちょっとバカバカしい気分になります。 彼女が「フランスに行くかもしれない・・」と言うと、「まさか、ほんとに行くの?」と怪訝な顔をする人も周囲に結構、いたとかで、結局、ごくごく親しい人にしか話さずに来たとのこと。日本の厳しい雰囲気がなんとなく、想像つく感じもしたのです。 しかし、色々なことをクリアして、いざフランスに来てみると、「この自由な感じは、ホント、楽!」だったと話してくれて、その楽な感じにどっぷり浸かっている私は、逆に今、日本に行ったら、その厳しい感じがさぞかし、窮屈に感じるだろうと、そんな風にも思ったりしたのでした。 結局、この自由な感じが感染者を急増させていることには違いはないので、一概に日本の厳しさを責めることはできません。何といっても桁違いも桁違い、桁がいくつも違うほどの感染者を叩き出しているフランスと日本の空気感の違いは、言うまでもありません。 仕事関係の日本の人などが、「どうやら日本も感染が悪化してきたから、もしかしたら、また日本入国は、さらに厳しくなるかもしれない・・」などと話しているのを聞いても、日本での1日の感染者数は2,500人を超したくらい、フランスは?と聞かれて、「33万人を超えています」と言っても、もうどうにもお互いにピンと来なくなっていることを感じます。 これは、コロナウィルスにより生まれた新しいカルチャーショックの一つでもあるかもしれません。 もともと、世界中を渡り歩く仕事をしてきた私の友人は、順応性もあり、日本とフランスの現在の両方の様子を実際に体験して知っている貴重な友人ですが、フランスから日本に帰った時、時差ボケだけでなく、このコロナウィルスに対する温度差ボケに、ちょっとしたカルチャーショックを感じるのではないかと思いますが、幸い?現在、フランスから日本への入国の際には、6日間の隔離施設での隔離、その後、陰性の場合はさらに8日間の自主隔離期間があるので、その間に日本モードにシフトできるのではないか?と思っています。 彼女は、フランスでのPCR検査は、4-5,000円(旅行者)でそれほど高いわけではありませんが、現在は、検査は長蛇の列、2時間並ぶ苦行に大変な思いをしたようです。 そして日本に帰国後は、彼女には6日間の隔離施設での隔離プラス8日間の自主隔離というさらなる苦行が待っています。しかし、その隔離によっぽどうんざりしない限り、「また、春頃には来るから・・」と日本に帰国する前から、また来る気、まんまんです。 それにしても、フランスの状況は、現在のところ、少なくともあと1週間くらいは、この悪化が止まらないであろうという感染予報?が出ており、特に学校などは、学級閉鎖が10,800件、25,000人の生徒、4,000人の大人(教員等のスタッフ)が陽性、75,000人の生徒、3,000人の大人が隔離中とかで、また、隔離明けのタイミングもなかなか微妙でややこしく、学校は、なかなか混乱している模様です。 問題になっていたワクチンパスは国会で可決され、来週の上院での審議に備えている状況で、どうやら、予定どおり、1月15日からワクチンパスが施行される模様です。 この決定を受けて、これまでワクチンをせずにねばっていた人がこれでワクチン接種を受け入れるのか?とは、疑問でしたが、多少なりとも、これまで全くワクチン接種をしてこなかった人々がワクチン接種をし始めたと報道されています。 実際のところは、よくわかりませんが、初めてのワクチン接種を受けている様子のインタビューなどを見ていると、どちらかというと若者が多く、肝心の高齢者のワクチン未接種者の姿があまり見えないのは、気のせいでしょうか? とにかく、ワクチン接種を進めること、ワクチンパスを施行させることを軸に進めているフランスは、私の友人が「楽!緩い・・」と感じたとおりにワクチン接種さえしていれば、ほぼ、日常の生活が送れるように、レストランやカフェ(食事やアルコールの提供、営業時間などは通常どおり)、その他の施設、店舗なども、閉鎖されてはいません。(ディスコなどは除く) しかし、10万人あたりの感染率は、とうとう2,000人を突破、50人に1人は感染しているという計算になります。こうなると、本当に身近な周囲の人々の中にも、必ず感染者がいる感じを実感するようになり、ほんとうに明日は我が身です。いくら、フランスの社会が緩くても自分の身は自分で守らなければならないと実感しています。 今日、処方箋をもらってあった薬を取りに行こうと薬局に行ったら、もの凄い人で、あまりの人の群れに恐れをなして、明日、朝、早くに出直そう・・と帰ってきてしまいました。 日本のニュースを見ると、感染悪化のために、「蔓延防止等重点措置」だとか、アルコール提供停止、時短営業などを検討中だとか・・。感染者30万人でも、みな朗らかに暮らしているフランスから見ると、思わず「えっ?それだけの感染者数で時短営業? こちらのもはや天文学的数字の感染者数をよそに、日本の経済は大丈夫なの?」などと心配にもなってしまいます。 フランスと日本、もはや比較にならないどころか、あまりの別世界ぶりにどちらが正解なのかは全くわかりませんが、以前に書いたことがありますが、危篤状態になった時に、比較的、あっさり?諦める気がするフランスの医療と、何がなんでも延命治療をしようとする日本の医療に見られる死生観の違いのようなものが、このコロナ対応にも反映しているのではないか?などと思ったりもするのです。<関連記事>「締めたり緩めたり・・フランスの感染対策のさじ加減とその背景にある死生観」「新規感染者数2,000人の日本と60,000人超えのフランス どちらが幸せか?」「...
2022年1月6日木曜日
フランスの1日の新規感染者数33万人突破 連日新記録更新とマクロン大統領の戦略
もはや、どうにも止まらないフランスの感染者数は、昨日よりもさらに5万人以上増加し、1日で33万人(332,252人)を突破しました。 感染者数だけでなく、入院患者数も1日で2,000人以上増加(現在、コロナウィルスによる入院患者数は20,688人)している今、オミクロン株は重症化しないから、感染者数だけで騒ぐことはない・・などとは、言っていられなくなる状況に陥りつつあります。 しかも、そのうち295人は、10歳未満の子供だということです。 にもかかわらず、フランスでは、一昨日のパリジャン紙のインタビューに答えたマクロン大統領の過激な発言の方が話題沸騰しています。 たしかに、こ...
2022年1月5日水曜日
フランスの1日の新規感染者数27万人突破 怒りと焦りが見える政府陣営の怒りの発言の数々
年末から、「1月の初旬には、1日の新規感染者数は25万人を超える可能性がある」と言われてきましたが、昨年のノエルに10万人を超え、10万人のしきい値を超え、そのわずか4日後には、20万人を突破した時点で、1月初旬の25万人突破も現実味をおびてきた・・と思っていたら、初旬も初旬、三ヶ日を過ぎてすぐに、25万人どころか27万人を突破してしまいました。 もう数字の感覚が麻痺してきており、27万人を超え、すでに27万人が「30万人近くの感染者を出している・・」という報道のされ方をするようになり、もう換算される桁が10万人単位になりつつあり、27万人が限りなく30万人に近いという感覚に...
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