2021年9月25日土曜日

クラック(コカインを含んだ違法薬物)常用者溜まり場の中毒者の強制締め出し

    フランスは、ヨーロッパ最大の麻薬消費国であることが、最近、頻繁に報じられるようになりましたが、麻薬の蔓延が特別なニュースにもならないくらいの現在では、麻薬よりもクラック(CRACK)と呼ばれるコカインの一種のドラッグの急速な拡大が問題となっています。 このクラックは比較的安価なことから、「貧乏人の薬」などとも揶揄され、低所得者やホームレスなど、生活が不安定で荒れがちの階層の人々にも、手に入りやすく、広まりやすかったこともあり、パリ北部(19区近辺)のスターリングラードの広場は、いつの間にか、このクラックの聖地?のような状態に陥り、このクラックの売買や常習者の溜まり場のようになり、スターリンクラックなど皮肉な呼び名をつけられたりしています。 このスターリンクラックには、このクラックを常用している人々が暴れて騒ぎを起こしたり、暴力的な行為に走ったり、女性を襲ったりと近隣住民は、穏やかな生活を脅かされ、悲鳴を挙げ続けていました。 もともとパリ北部とそこからちょっと外れたサン・ドニなどの地域は、治安の悪いことで有名で、このクラックが出現する以前から、暴力行為を伴う事件・犯罪が多発している地域でもあり、低所得層が多く、パンデミックにおいても、パリ近郊の中では、最も感染が悪化した地域でもありました。 今は、おそらく、日本からのツアーなどは、ほとんどないのだと思われますが、以前、普通に日本から多くの観光客がパリに訪れていた頃は、この近辺のホテルなども宿泊場所に入っていて、日本人の観光客のガイドをしていた人が、オプショナルツアーの代金などの大金を持っているところを狙われて、殴り殺された事件などもありました。 とにかく、もともとそのような治安の悪い地乗りもあって、違法薬物が広がり、根付きやすかった背景は容易に想像がつきます。 今回、フランス政府はこの状態を打開しようと、200人の警察官を動員し、この場所(エオール庭園やスターリングラード庭園)のクラック常用者を別の場所(ポルト・ド・ラ・ヴィレット)へ強制的に移動させる作戦を開始しました。La...

2021年9月24日金曜日

トラブルの絶えない娘の学生生活最後の2年間

   娘は、小学校から高校まで、近所にあるカトリック系の私立の学校に通い、その後、2年間、通称プレパーと呼ばれるグランドエコール準備学校に通い、実際にグランドエコールに通学したのは、2年間、残りの2年間は、スタージュ、留学の予定をびっしり入れ、学校に通うことなく卒業を迎える予定になっていました。 プレパーを卒業してからは、初めての一人暮らしも経験し、概ね順調に全てが進んでいたのですが、トラブルが絶えなくなったのは、最後の約2年にわたってのことで、そもそもはパンデミックが引き金になっています。 今回のパンデミックのために人生が大きく変わってしまった人も少なくないと思いますが、間違いな...

2021年9月23日木曜日

締めたり緩めたり・・フランスの感染対策のさじ加減とその背景にある死生観

    ワクチン接種の拡大とヘルスパスにより、コロナウィルス感染が鎮静化しつつあるように見えるフランスは、今度は、ヘルスパスによる制限を緩和していくことを検討しつつも、そのさじ加減に慎重な態度を保っています。 フランスは、9月15日から医療関連就業者に対して、ワクチン接種の義務化を決行し、3,000人にも及ぶ停職処分となった人々までいますが、逆に?ヘルスパスによる行動制限は、地域ごとに緩和させていく方向で検討を進めているようです。 しかし、また現段階では、ワクチン接種が遅れて開始されたために猶予期間を与えられていた12歳〜17歳の未成年に対して、9月30日から、大人同様にヘルスパス...

2021年9月22日水曜日

シャンゼリゼ・ラッピングされた凱旋門とディオールの躍進

    行くと、「あ〜やっぱりいいなぁ〜」としみじみと思うのに、滅多に行かないのは、ルーブルなど、パリにある数々の名所も同じなのですが、シャンゼリゼもまた、滅多に行くことはありません。 そんなに遠いわけでもないけど、特に用事もないので、わざわざ行かないというのが正直なところ、せいぜいノエルの際にシャンゼリゼの街路樹にイルミネーションが灯される頃になると、今年のイルミネーションはどんな感じかな?などと気が向いた時だけ、ひょっと行ってみたりするだけです。 以前は、日本人会がシャンゼリゼにあり、そのスペースで公文の教室をやっていたりしたので、当時は、毎週のように来ていましたが、それも移転...

2021年9月21日火曜日

フランスのスーパーマーケットの顧客獲得戦略のトレンド 会員制特別割引システム

    フランスの大手スーパーマーケットチェーンは、顧客獲得のための制度を模索し始めています。 現在、フランスのスーパーマーケットの顧客獲得のための会員制特別割引の先駆けは、大手スーパーマーケットチェーン・カジノ(Casino)グループで、カジノは、2019年に月額10ユーロ(約1,300円)を支払うことで、同店での買い物の際に10%の割引を受けることができるというシステムを開始しており、これにより、カジノグループはすでに20万人の常連固定客を獲得するという大成功を収めています。 これに次いで、モノプリ(Monoprix・カジノグループ)も、月額 9.9ユーロ、6ヶ月で 54.9ユーロ(約7,000円)、1年間で...

2021年9月20日月曜日

フランスのヘルスパスは成功したのか?

    パンデミックが始まって以来、これまでに、フランス政府から、個人の携帯向けに、ダイレクトにメッセージが入ってきたことが2回ありました。 一度目は、2020年3月の最初のロックダウンの際で、それは、「コロナウィルス感染拡大のため、大統領がロックダウンを宣言しました。ウィルスの感染拡大を防ぎ、命を守るためにこのロックダウンの規則を厳格に守ってください。日常最低限の買い物や仕事のための外出の際には、外出証明書が必要になります」という内容のものでした。 全国民に対してこのようなSNSでのメッセージが送ることが、なぜ可能なのだろうか? 携帯電話の番号をなぜ把握しているのだろうか? 個人...

2021年9月19日日曜日

10週連続のヘルスパス反対デモと3,000人の医療従事者の停職処分と戻ってきた日常

 すっかり戻った日常を皆がゆったりと楽しむパリの光景    ヘルスパス(ワクチン接種2回済み証明書、72時間以内のPCR検査陰性証明書、6ヶ月以内にコロナウィルスに感染した証明書)による公共の場所(レストラン・カフェ、文化施設、娯楽施設、商業施設(2万㎡以上の施設)等)への入場制限を行う規制が発表されて以来、このヘルスパスに反対するデモは10週目を迎えました。 また、9月15日からは、医療施設で働く医療従事者(病院、高齢者施設、民間介護、ホームヘルパー、消防士、救急隊員など)に対しては、ヘルスパスだけではなく、ワクチン接種の義務化が正式に法的に執行され、この時点で1回目のワクチン接...