私は、長いこと花粉症に悩まされてきました。このアレルギー体質は、どうやら母型の遺伝が大きいようで、母をはじめ、母の兄弟姉妹、そして母型の祖母までが、みんなこの時期は特にひどいもので、みんなこの時期になると、涙目になり、ティッシュが手放せず、鼻を真っ赤にして、「もうこの鼻捨てたい!」などと口にしていました。
ずいぶん前に春先に日本に行く機会があったのですが、どうにもこの花粉症がひどすぎて、しまいには、呼吸困難に陥るくらい苦しい思いをしたので、もうこの時期に日本に行くのは絶対にやめよう!と思っていたくらいでした。
しかし、ここ数年、すっかり花粉症の症状もおさまり、そんな苦しい思いをしたことも忘れて、昨年の今頃、用事があって日本へ行ったのですが、花粉症のことなど全く思い出しもしないほど、全く大丈夫だったのです。
母は歳をとるにつれて解放され、「どうやら年齢とともにアレルギー反応の出方も弱まるみたいだから、あなたも歳をとってきたら、自然に治まっていくわよ・・」と言っていたので、私も歳をとったということか・・よかったよかった・・と妙に自分で納得していました。
ところが、今年になって、どうやらまた、花粉症が復活した模様で、目はかゆいし、鼻はグシュグシュで、もうティッシュが手放せずに、四六時中、鼻をかんでいる状態が復活してしまいました。
特に今年は酷いようで、今朝などは、朝早くにそのために目が覚めてしまい、落ち着くまで鼻をかみつづけ、少し落ち着いたところで、「ふ~っやれやれ・・」とため息をつき、朝からがっくり・・。
思うに私の場合は、年齢のためにアレルギー反応が弱まったわけではなく、ここ数年、コロナウィルスのために、ずっとマスクをし続けていたのに、今年はすっかり屋外でのマスクは外してしまっていたためでした。
幸いにもこれまで私はコロナウィルスには一度も感染せずに済んできたのですが、コロナウィルスのために否応なしにし続けてきたマスクのおかげで花粉症も防ぐことができていたことに、今年は実感しているのです。
マスクがここまで花粉症に有効だとは、思ってもいなかったので、逆に以前も花粉症だからといって、マスクをすることがなかった私、今からマスクをしたところで、花粉症がおさまるかどうかはわかりませんが、とりあえず、しばらく屋外でも、いや屋外だからこそマスクをしなければならないと思い直すのでした。
おかげさまでマスクは買い置きのものに加えて、何度もフランス政府が送ってくれたマスクが大量にあり、あらためてマスクを買い足す必要もありません。
まだまだ、私はアレルギー反応が弱まるほど歳をとっていなかったと思えば、悪くはないな・・とも思うのですが、体力の衰えはしっかり感じていて、アレルギー反応だけ据え置きとは、本当にトホホです。
昨年、マスクの義務化が撤廃されたばかりの頃に、スーパーマーケットの中でマスクをしている人に向かって、「おまえ、いつまでマスクなんかしてるんだ!」といちゃもんをつけていたおじさんに、「私は、花粉症なので・・」と言い訳している女性がいて、「なるほど、花粉症とは、上手い言い訳だな・・」と思ったことがあったのですが、考えてみたら、あの女性は本当に花粉症だったのかもしれない・・と今になって思うのでした。
花粉症 マスク
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