2025年4月4日金曜日

鼻が壊れて鼻水が止まらないのは、地味に辛いというか、相当辛い・・

  


 最近、治療のために夜、眠る時に、鼻にマスクをするようになって、想像していたよりも、ずっと難しくて、「さあ、寝るか・・」と思うと、本来ならば、リラックスしていくところを少々、緊張してしまう日が続いていました。

 日常的には、呼吸をしている時に、口で呼吸をしているか?鼻で呼吸をしているのか?など、全然、意識しておらず、ましてや、夜、眠る時など、どうしているのかなんて、全然、考えたことはありませんでした。

 それが、鼻にマスクをしなくてはならなくなって、マスクからは、空気が送られてくるとなると、その狭い空間で空気の摩擦が起こるわけで、その空気が出てくる圧力に自分の呼吸が合わせられないと、ブクブクと妙な音をたてたり・・と思うとなんか焦って、意識的に鼻から空気を吸おうとすると、一瞬、空気が圧縮されて、マスク内は逆に空気がない状態になったり・・そんなこんなで往生しているうちに、空気が出てくる圧力が強くなってきて、かえって眠れなくなってしまったりして、ここのところ、夜、眠る時には、妙な緊張感を感じる日が続いていたのです。

 私が就寝時に使用している機械は、そこまで精巧に作られている機械ではないので、慣れるまでには、けっこう大変だとは聞いていたのですが、想像以上で、ちょっとウンザリしていました。

 夜中、空気が送られてくるので、当然、鼻は乾いた状態になるわけで(微量の水分も含まれていますが・・)、なんか、鼻の調子が悪いな・・なんか逆に鼻がぐずぐずする・・とちょっと感じていたと思ったら、あっという間に鼻が崩壊状態で、ある日、鼻水が止まらなくなりました。

 それは、鼻水が出て、ちょっと鼻がぐずぐずする・・なんていうのとは、まるで別次元の鼻水の出かたで、もう蛇口が壊れた水道状態・・よくも、こんなに出てきて、止まらないものだ・・と思っていたのですが、もうそれが2~3日もすれば、落ち着くかと思っていたら、全然、落ち着かず、とうとうお医者さんにかかるハメに・・。

 当然、鼻マスクのせいばかりだと思っていたのに、お医者さんに行ってみたら、原因はそれだけではなくて、アレルギーや風邪も併発していると・・。またまた抗生物質のお世話になることになりました。

 お医者さんで処方箋を書いてもらって、薬局に行くと、前に並んでいた男性も鼻がグズグズで、薬を買っていました。今、そんな季節でもあるのです。

 一つの病気がまた、別の病気を呼ぶ、本当に高齢者みたいというか、虚弱体質というか、自分でも情けない状態になってきました。

 こんな時に限って、外は晴天続きなのですが、この鼻では、どうにも外出もできず、鼻に詰めたティッシュもあっという間にぐじゅぐじゅに・・。汚い話で恐縮ですが、もう鼻がダメというのは、頭は、ボーッとしてくるし、もう身体もだるくなってきて、こんなに辛いとは・・と思いながら、鼻に詰めるティッシュを丸め続けているのです。

 こんなことになるとは思いもよらず、数日後には、滅多にないエステを予約してしまっているので、なんとか、それまでに治ってくれるように祈るような気持ちです。

 

アレルギー 鼻水


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2025年4月3日木曜日

英国入国の際に必要になったETA(電子渡航認証)

  



 「4月2日から、英国に入国する欧州からの観光客は、英国国境のセキュリティ強化を目的とした有料のデジタル文書である電子渡航認証(ETA)を事前に取得し、携帯することが義務付けられる」ということで、欧州からの観光客?私は欧州からの観光客?それとも日本人?と、一瞬、ちょっと考えてしまいました。

 いやいや・・私は日本人です・・。

 調べてみると、これは、1月に米国、カナダ、オーストラリア、日本等を含む約50ヵ国と地域には、すでにこの制度は導入されているとのことで、次の段階として、今度は、欧州諸国もそれに加えられたということらしいです。

 このETA(電子渡航認証)を取得するには、専用のアプリ「UK ETA」をダウンロードするか、それができない場合は、英国政府のウェブサイト「gouv.uk」にアクセスする必要があります。

 ビザ(就労、留学など)を持つ者以外は、英国入国の際には、全員、これが必用とのことで、ヒースロー空港、マンチェスター空港等、到着時に英国の国境管理を通過する必要がない特定の空港を除き、英国を通過するほとんどの人(トランジット)も申請が必用になり、料金を支払う必要があるそうで、なかなか厄介なことです。

 この手続きには、パスポート、顔写真を提供し、一連の質問に答える必要がありますが、10分程度でできる簡単な申請だとされていますが、入国の少なくとも3営業日前までにETAの申請をすることが推奨されています。

 取得したETAは2年間有効です。

 料金は現在、10ポンド、4月9日から、16ポンドになるそうです。1週間で6ポンドも値上げするとは、この期間にとりあえず取っておこうと駆け込み申請を狙っているのか?と邪推してしまうところです。

 英国政府は、この制度を「移民制度のデジタル化」による「国境の安全確保」の必用性と説明していますが、旅行に追加費用がかかることになったことだけは、たしかです。

 これに対して?EUも同様のシステムを導入する計画だそうで、欧州30ヶ国への渡航許可システムである「Etias」(欧州渡航情報・認証システム)を導入し、2026年に発効する予定としています。

 しかし、欧州の場合は、英国と違って、陸続きに入国できるために、コントロールはより、複雑になる気もします。

 そういえば、英国にもしばらく行っておらず、一時は、あまりに気軽に行けることに気が付いて、やたらとロンドンに行っていた時もあったのに、パンデミックの前後?に娘の英国への留学がポシャって以来、なんだか、すっかり旅行の選択肢から、外れてしまって、ほぼほぼ忘れていたくらい・・このETA(電子渡航認証)のお知らせで思い出したくらいです。

 このようなシステム、日本入国の場合はこのようなシステムを導入しているのでしょうか? 


英国 イギリス ETA 電子渡航認証


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2025年4月2日水曜日

マリーヌ・ル・ペン氏に有罪判決 民主主義とはなにか?

  



 大物現役政治家に有罪判決、しかも、2027年の大統領選に立候補するであろう人物に対しての判決。

 フランスの代表的な極右政党、国民連合(RN)の実質的な党首であるマリーヌ・ル・ペン氏が公金不正流用(横領)の罪で懲役4年(うち2年は条件付きで転換可能)、罰金10万ユーロ、そして、仮執行付き5年間の選挙資格剥奪の判決を受けました。

 この「公金不正流用(横領)」について、裁判所は、「マリーヌ・ル・ペンは、2004年から2016年までの11年間にわたり、合計で290万ユーロの欧州の公的資金を不正流用(横領)し、この資金が実際には極右政党のために働いていた欧州議会議員の議会補佐官への支払いに故意に使用されたこと」に対して判決を下しています。 

 この判決では、マリーヌ・ル・ペン氏だけが特に注目されていますが、同時に9人の欧州議会議員が公金横領の罪で、12人の国会議員補佐官が盗品受領の罪で起訴されています。

 これは、長期間、組織化されたこの公金流用システムの中心にマリーヌ・ル・ペン氏が存在していたとみられています。

 マリーヌ・ル・ペン氏は、この行為を不正であると認めておらず、これは行政上の理解の相違であり、また、この判決を大統領選から、彼女を政治的に排除するために下された判決だと述べ、控訴を表明しています。

 正反対のことながら、裁判所もル・ペン氏も相手に対し、「民主主義への冒涜」を訴えていいるのも奇妙なことといえば、奇妙なことです。

 彼女に関しては、どうにも金銭的にグレーの報道が多く、過去にもオリガルヒ(ロシア)との繋がりなどを取り沙汰されていたこともあったと記憶しています。

 マリーヌ・ル・ペン氏は、判決が言い渡されると、即刻、退去。顔を伏せたまま法廷を横切り、車で立ち去り、静かに怒っている感じでしたが、その後はさっそく反撃を開始。あちこちのインタビューに答え、この判決に対する反論を展開しています。

 裁判所は、この判決に関して、罪を認めていないということは、再犯の恐れがあるということ、ましてや、「その人物が重要な役職、今回の場合は、大統領選を目指す意志が強ければ強いほど、その人物が公金流用(横領)で有罪とならないなどという事態は、民主主義の公的秩序を揺るがすものになる」、「全ての訴訟対象者と同様に、選出された国会議員が優遇措置の恩恵を受けないようにしなければならない」、「これは、国民が政治に求める信頼と相容れないものである」と説明しています。

 いいこと言うな・・。

 

マリーヌ・ル・ペン


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2025年4月1日火曜日

一年に一度くらい来てくれる害虫駆除 今年はちゃんと来てくれた

  


 我が家は賃貸のアパートなので、水回りの点検や排気口のお掃除や害虫駆除などなど・・定期的に来てくれます。全く一方的な日時指定なので、「この日に点検(など)に行きますので、家にいてください」とアパートの入り口に張り紙がされているので、当然、平日の日中などは、家にいられないことも多かったので、そのままスルーしていた時期も長かったのですが、今は、比較的、時間も自由が効くので、できるだけ家にいるようにしています。

 それも、○○日の午前中、とか、○○日の午後・・とかいう大雑把な指定なので、けっこう拘束される感じでもありますが、個人で呼ぼうと思ったら、それはそれで厄介なので、できるだけ、その時にお願いするように日時を合わせて待ち構えています。

 午前中にしても、午後にしても、早いうちに回ってくれれば、その後は出かけられるので良いのですが、最後にまわされてしまえば、一日中、待っていることになるので、その日は一日潰れてしまいます。

 しかも、どんな人が来るのかもわからないので、ちょっと身構えるというか、緊張もします。時々、家に押し入るための詐欺とかいうニュースを見たりすることもあるので、ちょっと警戒もするのです。

 とはいえ、「予告しておきながら、全然、来ない」ということも3~4回に1回くらいは、来ないこともあるので、待つにしても、「来ないかもしれないけどね・・」と思いながら、一応、待っています。

 こうして、至るところで、腹を立てないように、セイフティネットを張っているのに気が付きますが、これも長くフランスで暮らして、いつの間にか身につけた「少しでもストレスを回避する悲しい生活の知恵」です。

 そもそも、予告の日程どおりに来ると思って期待するから、(まあ、ふつうに考えれば、約束の日時に来ることは期待とも言わないかもしれないけど・・)腹も立つわけで、最初から「来ないこともある・・来るかもしれない・・」くらいに思っていれば、「やっぱりね・・」となります。

 今回は、予告どおりの日に午後・・という指定どおりに来てくれました。といっても、実際に害虫駆除といっても、なんか、害虫除けの薬を水回りの排気口何か所かに、プシュッ・・プシュッ・・とピストルのようなもので張り付けていってくれるだけのことで、数分で済んでしまいます。

 思えば、フランスに来たばかりの頃は、こういう一つ一つのことに、いちいち腹を立てて怒ってばかりいた気がしますが、今では期待していないので、ずいぶん楽になりました。

 逆に考えれば、日本は何でもきっちり、ちゃんとしているので、ちょっとそれから外れるとキレたりする人もいるのかもしれません。

 とはいえ、やっぱり、日本で生まれ育った私としては、時間どおりに事が運ぶ日本のような国の方が本当はラクなんですけどね・・。


害虫駆除


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2025年3月31日月曜日

ビブリオテック エリアにある屋台村が楽しい

  


 先日、映画を見るために、久しぶりにビブリオテック(フランス国立図書館)のあるエリアに行きました。ビブリオテックの駅も久しぶりでしたが、一時は、きれいにしても、すぐに汚れていくパリのメトロの駅の中では、いつ行っても清潔できれいに保たれていて、また、全体的にゆったりと整然としている駅で、いつ来ても印象の良い駅です。

 このエリアは、パリの中では、新興エリアで、文化的に近代的に発展させようとしている感じの街のつくりで、ある意味、パリらしくないとも言えないこともありませんが、けっこう、DECATHLON (デカトロン)(スポーツ用品店)やDARTY (ダーティー)(電化製品)、よく見るちょっとおしゃれなチェーン展開のカフェやバーなどもあり、なかなか悪くないエリアです。

 ビブリオテックというだけに、もちろん、大きなフランス国立図書館や映画館、催事場などが色々、揃っているし、オフィス街でもあります。

 これまで私が知らなかっただけかもしれませんが、映画館の前の広場には、屋台村を思わせる色々な種類のテイクアウトフードのカミオン(小型トラック)が集まっていて、その中央には、テーブルと椅子がぽつりぽつりと置かれていて、テイクアウトした食べ物をそのままオープンエアで食べられるようなスペースが設けられていて、平日のランチタイムには、けっこう賑わっています。



 最近、時々見かけるようになったハンバーガーのカミオンや、チャイニーズ、アクラ(魚のすり身を揚げた料理)やパエリア、和食風のBENTOなどなど、国際色豊かなお店があります。



 そもそもカミオン(小型トラック)といえば、以前はカミオン・ピッツアはわりとよく見かけるものだったし、我が家の近所にも来ていたことがあったのですが、いつの間にか(どうやらパンデミックの頃以来)見かけなくなっていました。

 しかし、考えてみれば、ピザが焼けるのなら、他の料理だって、できないわけはなく、ただ、どの程度、受け入れられるのかを考えれば、ハンバーガーあたりが、一番、手っ取り早くフランス人には、受け入れられやすいのかもしれません。



 しかし、多くの人が集まるオフィス街や映画館近くのエリアならば、毎日のように、食べるランチ・・バラエティに富んだメニューが楽しめるのは、ランチ難民にとっては嬉しいことだと思います。


 どうやら、このテイクアウト業界界隈は、カフェやレストランに行くよりもずっと経済的で、価格設定も10ユーロ前後にターゲットが絞られている感じで、気軽に利用しやすい感じでもあります。

 いわゆる観光地ではないけれど、ちょっと面白いパリの一面を感じられるこのエリア、ちょっと覗いてみるのも楽しいかもしれません。

 


パリの屋台村 ビブリオテック


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2025年3月30日日曜日

朝食が好き 最期の晩餐は朝食がいいかもしれない・・

  


 最近のマイブームは朝食で、いわゆる朝食っぽい食事が自分は好きなんだな~と、あらためてそんなことを思っています。

 日本に行ったときに、温泉に行ったりしたときの、温泉旅館の和朝食などは、私にとっては、究極の朝食で、豪華な夕食は温泉の楽しみのひとつなのですが、さんざん食べ尽くした翌朝でも、ごきげんで食べられる朝食もその楽しみのひとつです。

 朝から、こんなにたくさん!と歓呼する旅館の和朝食はもちろんのこと、ふつうの家庭でも食べるような、ごはんとお味噌汁、納豆、お漬物、のり、たまご焼き(それに魚の干物などあったら、すごいですが・・)などの朝食も、海外にいれば、もの凄いご馳走です。

 以前、職場にいた同僚が子どもと日本に帰国していた際に、子どもが、実家のお母さまが用意してくださった、いわゆる、ごくごくふつうの和朝食に、「晩御飯みたいな朝ごはんだね!」と言ったという話には、当時も今も、大きく頷ける感じがしたものです。

 しかし、私は、トーストに簡単なサラダにコーヒーなどの朝食も、これもまた好きです。朝でなくとも食べたくなるような食事です。

 私はフランスでは、朝からお米のご飯を食べることは滅多にありませんが、いわゆる、朝ご飯みたいな晩御飯を食べるときは、とっても贅沢している気分です。

 私が子どもの頃は、父は、1日に一度はお米を食べないと気が済まない人だったので、たいてい父は朝からご飯とお味噌汁、焼き魚と納豆、あるいは、卵焼きなどとお漬物・・という食事で、朝、パンを食べるのは、お休みの日で、スープ(トマトとか、コーンとか、クラムチャウダーとか・・)とツナ缶とか、イワシのトマト煮とかを添えたサラダとトーストというのが定番でした。

 母に言わせれば、パンだと手間がかかるから・・ということでしたが、なるほど、今、思い返せば、今の時代ならともかく、私の子どもの頃ですから、スープといっても、大皿にスプーンで飲むようなスープで、今でもあの頃の食卓が思い浮かびますが、母も大変だったろうな・・と思います。

 今の私がパンにサラダにコーヒー・・なんていう簡単な感じではありませんでしたが、それでも、今、思い起こせば、私が自分で作っているサラダ用のドレッシングは、あの頃、母が作ってくれていたドレッシングと同じ味だと思います。

 そして、これは、今となっては、ほんと、滅多に食べないけど好きなのは、イギリスの朝食で、これは、私がイギリスに留学していた頃、ほんのわずかな期間、ホームステイしていた家庭で出してくれた、いわゆるイングリッシュブレクファストで、薄切りのパンをトーストしたものに、ベイクドビーンズ、焼いたトマト、ソーセージの朝食で、たまにM&S(マークスアンドスペンサー)に行ったりすると、このベイクドビーンズの缶詰を買ってみたりすることもあります。

 当時、最初にこの朝食を見た時は、「なにこれ?朝から、グチョグチョな豆・・」とゲッソリしたのを覚えていますが、その家庭で出してくれる料理の中では、朝食が一番マシ(失礼!)で、それも、ごくごく短期間だったので、今では懐かしい・・私にとっては、なんとなく郷愁を感じる朝食でもあります。

 おかしなことに、なんと一番長く生活しているフランスでは、フランスらしい朝食というものは、あんまり食べずに来たのですが、夫は、よく縦半分に切って、ちょっとトーストしたバゲットにバターなどを塗って、コーヒー(カフェオレ)に浸して食べていたので、これがフランス人の食べ方なのね・・と、一緒にそんな食事をしていたこともありました。

 夫が生きていた頃は、私は日曜日も仕事のことが多かったので、滅多にチャンスがありませんでしたが、ゆったりした日曜日の朝には、夫が「クロワッサンとか、パンオショコラ買ってこようか?」と、ものすごく素敵な提案をしてるアピールをしてくれていたことがあったので、夫にとっては、平日はバゲットにカフェオレ、お休みの朝食はクロワッサン・・そんな朝食が理想だったのかもしれません。

 いずれにせよ、今は朝食を抜いてしまったりすることも多いのですが、朝食を朝、食べないだけで、昼に食べたり、夜に食べたりしていて、あらためて、私は朝食というものが好きなんだな・・などと思っています。

 よく最後の晩餐というか、人生の最期に何が食べたい?なんていうことを言うことがありますが、私は、和食にせよ、洋食にせよ、簡単な「朝食」が最期に食べたい食事かもしれません。


朝食


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2025年3月29日土曜日

久々のギャラリーラファイエット・グルメには、ピエール・エルメのパワーを感じた!

  


 久しぶりにギャラリーラファイエット・グルメに寄ってみたら、パック(イースター)を前に、チョコレートの彫刻のようなものが、あちこちに出ていました。

 なにかにつけて、チョコレートを別のカタチで売る感じは、毎度のことですが、イースターともなると、イースターエッグのたまごの形のチョコレートやにわとりの形のチョコレート、また、うさぎや、その他の小動物の形のチョコレートだったり、まさに手を変え、品を変えという感じです。

 ギャラリーラファイエット・グルメの地上階は、正面入り口を入ると、まず、スイーツのお店がウワッと目に飛び込んでくるのですが、入口、正面を陣取っているのは、ピエール・エルメ、入口を入って右手は、長いことダロワイヨが入っていたのですが、とうとう、その座(ダロワイヨが長年陣取っていた場所)は他のお店に入れ替わっていました。

 そして、入口を入ってすぐの左側のスペースは、だいたい今、注目のパティスリーだったり、ブーランジェリーだったり、アイスクリーム屋さんだったりが、期間限定で入っています。

 その期間限定のスペースには、現在、「ピエール・エルメ」のチョコレートが陣取っていて、その正面には、常設の「ピエール・エルメ」のスイーツ(マカロンやケーキ類など)があり、入口付近の大部分を「ピエール・エルメ」が占めています。

 この「ピエール・エルメ」の存在感というか、パワーというか・・そんなものをひしひしと感じます。



 この期間限定のスペースは、ショコラティエとしての「ピエール・エルメ」のスペースで、これまた、「サロン・ド・ショコラ」??と思うような、大きなオブジェのような芸術作品というか、一見すると、なんだかよくわからない(失礼!)芸術作品のようなチョコレート。

 これまで、どちらかというと、マカロンで有名になったといってもよいピエール・エルメ・・実はショコラティエでもあります。


 それが、ピエール・エルメといえば、かなりのお値段なのは、間違いないのですが、ちょっとだけ覗いて見ると、すかさずお姉さんがやってきて、「今、これを買うと、このタブレット(板チョコ)がついてきます!」と、商売っ気もバッチリです。

 大きなチョコレートは、正面のものは、どうやら売り物ではないようですが、両隣は79ユーロ、39ユーロとわかるようなわからないようなお値段でした。

 その他のブーランジェリーやスイーツなどのお店は、Nicolas Pciello(二コラ・パシエロ)のお店が新登場していたくらい?でここ最近で大きな変化はありません。



 それにしても、老舗的存在だったダロワイヨが消えたのは、けっこう驚きで、長いこと、ダロワイヨって、もう、あんまり流行ってないのにな・・と思ってはいたものの、実際に姿を消してしまえば、それはそれで、ちょっと寂しいような気もします。

 ダロワイヨの代わりのスペースを勝ち取ったのは、CYRIL LIGNAC(シリル・リニャック)という、昨年、期間限定のスペースに登場していたパティスリーです。

 本店にも行ってみたことがありますが、とてもキラキラで、私などは、少々居心地の悪い感じがしたくらいです。

 


 今回、可愛い小動物のチョコレートなども並んでいましたが、このパリのスイーツ業界もなかなか競争が激しいようです。

 とはいえ、一応、ラファイエットグルメに出店できているということは、それぞれの店舗にとって、一定のステータスでもあります。

 その中でも、これだけの存在感を示している「ピエール・エルメ」をあらためて、恐るべし・・と感じたのでした。

 スイーツの世界は甘くないのかも・・。


ギャラリーラファイエット・グルメ ピエール・エルメ


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