2022年4月15日金曜日

エネルギー価格の高騰に伴うエネルギークーポンの配布

    昨年末の段階で、フランス政府は電力・ガスをはじめとする価格の高騰が続く対策として、100ユーロのインフレ補償手当を支給していました。 我が家も100ユーロを受け取り、「これなら、いつもの電気代を考えたら、今回の電気代の支払いにはおつりがくるくらいだな・・」と、ニンマリしていたら、なんと、100ユーロでは足りずに追加分を慌てて支払うハメになり、「やっぱり、電気代もずいぶんと値上げしているんだ・・」と、その時点でようやくインフレを実感するという私のボンヤリ具合を自覚したくらいでした。 私は車を持っていないので、ガソリンの価格が高騰したといっても、あまり実感はなく、食料品などの価...

2022年4月14日木曜日

日本帰国時、帰仏時のダブル時差ボケの苦しみ 超長距離フライトの後遺症

    なんだかんだいっても、日本への一時帰国は楽しいことに溢れています。限られた滞在期間にやらなければならないことは山積みで、その中でのキツキツのスケジュール調整にちょっとウンザリすることもあるし、1日くらい家でダラダラとボーッとしたいな・・などと思っても、すかさず「ゆっくりするのはパリに帰ってからにすればいいでしょ・・」などと娘に言われて、「それもそうだ・・」と思い直して、結局、ギッチリと予定が埋まっていきました。 それでも楽しい日本での滞在期間が苦しくなってしまう一因には、「時差ボケ」という、どうすることもできない現象が大きく影響しています。 若い頃は、日本到着後も...

2022年4月13日水曜日

日本で見たフランス人モード全開の娘

   今回の日本への一時帰国は、何かと忙しく過ごしましたが、その間、娘のフランス人モードが垣間見えるできごとがいくつかあって、あらためて、彼女がフランス人であることをちょっと、面白く、ちょっと頼もしいような気もして、また、明らかに同年代の日本の女の子とも違うことを再確認させられたのです。 フランス人といっても様々なので、一概に全てのフランス人に通ずるわけではありませんが、概して、フランス人は締まり屋で無駄なお金は使いません。DIYなど、家の中の手入れなども、自分たちの手でできることは自分でするのが、一般的です。 今回、長いこと日本へ行けなかったために、誰も住んでいなかった実家はあち...

2022年4月12日火曜日

羽田発ロンドンーパリのフライトと静まり返った羽田空港・ファーストクラスラウンジ

 深夜便で機内食サービスが1回のみのためにファーストラウンジが使えました 前代未聞の長距離フライトで、日本へ一時帰国をしていましたが、 とうとうフランスへの帰国の日が近づいてきたと思ったら、予約していたフライトがキャンセルになり、1日前倒しの経由便に変更になり、最後の最後までバタバタと日本滞在の日を過ごすハメになりました。 それでも、前日に繰り上がったとはいえ、夜遅くのフライトだったため、出発当日は、ほぼまるまる使え、きっちりと荷造りをして、羽田空港に向かいました。 フライトは、ロンドンまではJAL、ロンドンからパリはエアフランスの経由便でした。 あらかじめ、羽田からロンドン、パリ行きの場合...

2022年4月9日土曜日

日本のお金・銀行事情に驚いた!

 日本の銀行のATMがこんなに混んでいることにビックリした・・  私が一時帰国をしている時に、しなければならない私的な用事の中に、銀行関係の用事があります。日頃は、日本の銀行口座もほとんどは、ネットバンキングで時々、パリの自宅からネットで確認したりしているのですが、今回は、そのうちの一つが暗証ナンバーを間違えたか何かでブロックしてしまい、「お取り扱い銀行の窓口までおいでください」と表示され、つながらなくなってしまったことによるものでした。 「窓口までおいでください」と気安く言われても、フランスからではそうそう簡単に窓口に行くこともできずに、次回の、一時帰国の際には行かなくちゃ・・と思っていました。 現在、フランスで口座を持っている銀行も、現在ではほぼ自ら出向くということは、まずなくなり、もともと通帳というものがないフランスでは、ネットバンキングへの移行も早かったように感じています。 というわけで、それは、私に限ったことではなく、フランスの銀行に行っても、受付には一人か二人、お客さんもほぼ、予約制なので、あまり人が多くいることはありません。 ところが、久しぶりに日本の銀行へ行くと、けっこうな人。順番待ちの番号をとって、大勢の人々が待機しています。また、ATMにも結構な行列。現金を下ろしたり、振込をしたり、キャッシングまでできるようになっているので、ただお金を引き出すだけでも、久しぶりでちょっと戸惑ってしまいました。 日本で買い物をしたり、食事に行ったりしていると驚くのが、日本では、カードは使えない・・というお店もけっこうあるし、しかも、結構、私の周囲には、カードを使える場所でも現金を使って生活をしている人が多いということです。 最近、フランスでは、コロナウィルスの影響もあり、少額からカードを受け付けるお店が圧倒的に増え、あまりハイテク化の波にはのっていない私でさえも、フランスで現金をおろして使うということは、滅多になくなっていて、カードに頼り切った生活になっています。 だいたいパリは治安もあまり良くないので、高額の現金を持ち歩くということも、あまりしたくはないし、殊に、パンデミック以来は特に衛生面でもお金に直に触れるということにちょっと抵抗が生まれています。 それが、日本に来て、叔母二人と話していて、彼女たちが、一切クレジットカードの類を持っていないという事実が発覚して、驚愕!日頃の生活ぶりから見て、けっこうお金を使っている人たちです。それが、これまで一切現金でしか、生活していなかったと知ってびっくりしました。 彼女たちは、70代、私よりも少し上の世代とはいえ、頑なにその生活を貫いているあたり、この期に及んで、彼女たちが現金生活から脱却するとは考えづらく、もしかしたら、こんな人々が想像以上に多いのでは・・それが銀行の人の多さに繋がっているのか?と妙に納得させられた気もしたのです。 また、彼女たちは、誘い合わせたかのごとく、携帯もガラケーでスマホは使用していません。私とて、スマホを器用に使いこなせているとは言い難いとはいえ、今やどこかに出かけるにしてもスマホなしだとかなり不便を感じるようになりました。 フランスでのワクチンパスもスマホに読み込みだし(紙に印刷しても良いにはよいけど・・)、だいたい、今回の一時帰国にしても、日本入国に際しては、スマホにMy...

2022年4月8日金曜日

帰仏間近の切迫スケジュール 食事の回数がどう考えても足りない!

   ここのお寿司も美味しかった!ガリまで最高でした! 帰仏の日が迫って、気忙しいだけでなく、実際、忙しく毎日を過ごしています。やらなくてはいけないことは、リストアップしていたのにもかかわらず、そのリストを見ることも忘れていて、とはいえ、大まかには、どうしてもやらなければならないことは、一応、済ませているのに、ギリギリになって思いついたことなども間に割って入り、慌ててその用事を済ませたり、本当にいつもいつも日本への一時帰国の終盤戦は、目まぐるしくなってバタバタで、あいも変わらず、どうしてこう毎回、学習せずに、同じことを繰り返すことになってしまうのか?自分でも嫌気がさしてきます。 し...

2022年4月7日木曜日

京都 山城産の朝掘りたけのこと叔母の突然の訪問

   私の両親はすでに他界していますが、彼らの生前から、彼らの兄弟姉妹とのつながりは強く、父方、母方の両方の親戚(叔父叔母や従姉妹たち)と我が家はとても親しい関係を保ち続けてきました。 私の実家は、父の兄弟一家と同じ敷地内にあり、母の兄弟は、家から車で10分ほどのところに2家族がやはり、同じ敷地内にそれぞれの家を建てて暮らしています。 父方の兄弟姉妹、母方の兄弟姉妹は、他にもいて、彼らは都内から少しだけ外れた場所に住んでいます。 当然、家が近い叔父・叔母とは、行き来も頻繁で、隣の叔母・従姉妹は、本当に庭先から出入りが見えるような場所のため、「今、帰ってきた・・今、電気がついている・・じゃぁ、ちょっと、これ、渡してこよう・・」など、わたしたちが帰国している間は、顔を合わさない日はないくらいなのですが、それほどではないにせよ、車で10分圏内の叔父・叔母たちも、なかなかの頻度で連絡したり、一緒に出かけたりするので、帰国すれば、わりと頻繁に連絡をとっているのです。 母の妹にあたる叔母は、母方の親戚の窓口のようになってくれていて、彼女に話しておけば、だいたいのことは、親戚中に伝えてくれるという、私には、とても近く、とても大切な存在の叔母でもあります。 今回の帰国に関しては、数度にわたり、フライトがキャンセルになったり、羽田に到着しても、コロナウィルス検査で陽性になれば、しばらく隔離しなければならないので、それまで、一喜一憂させて、心配をかけたくないという思いから、隣に住む従姉妹にだけは、ヒースロー空港から、「予定どおりならば、明日、日本に到着します」と知らせ、母の妹である叔母には、家に着いてから、電話して、「実は、今、日本に帰ってきている」と驚かせてしまいました。 彼女には、今回の帰国の事情や滞在日程、また、どうしてもやっていかなければならないことなどを説明して、「ちょっと、やるべきことを滞在中に済ませなければならず、それがどの程度の時間がかかり、日程を組んでいけるのかわからないので、だいたい目処がついたところで、また連絡するね・・」と伝えました。 この叔父と叔母には、私が子供の頃から大変、お世話になり続けてきて、いつもは帰国のフライトを予約すれば、誰よりも一番に知らせる二人、たいてい叔父は羽田まで迎えにきてくれていました。 それが今回は、何も知らせずに来てしまい、コロナ禍ということで日本国内での親戚の集まりなどもしていなかったようで、私たちが帰国したからといって、いつものようにみんなで集まって・・などということも無理で、今回は、ごくごく近い親戚に運がよければ会えるか、そうでなければ、電話では話せるかな?くらいに思っていました。 一番近しい叔母に連絡した時点で、皆が知っていることはわかっていましたが、その叔母を通じて、別の叔母が、「忙しそうだから、電話も時間をとらせてしまうので、遠慮しておくね・・」と話していたということを聞きました。 そこまで言われて、電話の一本もしないのも失礼だと思い、こちらから電話をすると、その少し遠いところに住んでいるその叔母はとても喜んでくれて、電話でお互いの近況などを話し、「今回は、コロナということもあるし、忙しそうだから会うのは諦めることにして、次回、帰国の際には、会えるようにしましょうね・・」ということで、電話を切ったのです。 それから数日して、ある程度の優先的な用事は済み、どうにも今回は終わりそうにないことには、見切りをつけて、帰仏の日も迫ってきて、比較的、近くに住んでいる叔父・叔母と都内にあるお墓参りをして、一緒に食事し、しばしのおしゃべりの時間を過ごしていました。 そこに、食事だけ一緒にして、仕事のために家に戻っていた娘から「今どこ? 叔母さんが急に家に来たから、もし、すぐに帰って来れるようなら、待っていてもらうし、無理なら帰ると言っているけど・・」と電話があり、仰天。 「えっ?遠いのに、在宅を確認もしないで、突然?二人とも留守だったらどうするつもりだったのだろうか?」とびっくりして、また、叔父に頼んで急に家に送ってもらい、叔母と数分、対面したのでした。 以前から猪突猛進型の叔母ではありましたが、すでに80歳という高齢で、足も悪く、杖をつきながらの突然の訪問に、私も少々動揺し、家から、電車とバスを乗り継いで、悠に2時間はかかると思われる道のりを連絡もせずにやってきてくれた叔母に不安を覚えて、少し話をした後に、送ってきてくれた叔父に、このまま叔母を乗り継ぎのよい駅まででも、送ってあげて・・」と頼んだのです。 叔母は、私と電話で「今回は諦めよう」と話していたにもかかわらず、「今朝、京都から山城産の朝掘りたけのこが届いて、どうしても、これをあなたたちに食べさせてあげたいと思ったら、居ても立っても居られなくなって・・」とそのたけのこを茹でて、他の食糧とともに届けに来てくれたのです。 結局、叔父は2時間近くかけて、彼女の自宅まで送って行ってくれたようで、なんだか、私たちの帰国がみんなを巻き込んで、振り回しているようで、申し訳ない気持ちになりました。 コロナ禍でずっと会っていなかった叔父と叔母は、久しぶりに道中、車の中でゆっくり話したようで、怪我の功名でもあったかな?とちょっとだけ、良い機会であったかもしれない・・と思うことにしたのですが、夜になって、娘と共に、叔母の持ってきてくれたたけのこを食べて、ちょっとびっくり!こんな美味しいたけのこを食べたのは、初めてで、ちょっとありえないくらい感動しました。 茹でただけで、柔らかくて、ちょっとトウモロコシにも似た香りのこんなにほっくりした味のたけのこを食べて、この京都の朝掘りたけのこが叔母を突き動かしたことにちょっと合点がいくような気もしたのでした。 最初は、電話することさえも「邪魔しちゃいけないから・・」控えておくと言っていたはずの叔母を、この「京都山城産の朝掘りたけのこ」が突撃訪問モードにスイッチを入れたのです。 しかし、80歳という高齢にもかかわらず、2時間以上もかかる道のりを杖をつきながら、たけのこを届けてくれた叔母。嬉しいやら、申し訳ないやら、心配やら・・。 少なからず、私たちの一時帰国はいつでも、お騒がせでもあるのですが、結果的に今回は、さらにお騒がせになってしまったことや、叔父や叔母たちも、ずいぶん、おじいさん、おばあさんになってしまったんだな・・と、このパンデミックの間の失われた時間を実感するのでした。 それにしても、父方、母方の親戚ともに、食べ物に並々ならぬ情熱を持った家系であることも、あらためて実感させられたのでした。私たちが一時帰国の際には、食べたいものと食事の回数が足りなくなって焦るのも、そういう家系・一族なのだ・・と思うのです。京都山城産朝掘りたけのこ 一時帰国<関連記事>「パリから日本行きの直行便キャンセル 国際郵便も届かない」「パリーロンドン経由日本行きのフライトの今」「コロナ禍と戦時下の一時帰国 長いフライトの後の羽田空港での書類チェックとコロナ検査」「入国後1日目、MY...