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深夜便で機内食サービスが1回のみのためにファーストラウンジが使えました |
前代未聞の長距離フライトで、日本へ一時帰国をしていましたが、 とうとうフランスへの帰国の日が近づいてきたと思ったら、予約していたフライトがキャンセルになり、1日前倒しの経由便に変更になり、最後の最後までバタバタと日本滞在の日を過ごすハメになりました。
それでも、前日に繰り上がったとはいえ、夜遅くのフライトだったため、出発当日は、ほぼまるまる使え、きっちりと荷造りをして、羽田空港に向かいました。
フライトは、ロンドンまではJAL、ロンドンからパリはエアフランスの経由便でした。
あらかじめ、羽田からロンドン、パリ行きの場合、飛行機搭乗に際してのPCR検査陰性証明書はいらないことは確認してあったものの、何かと心配でもあり、いかなる附則の事態にも対応できるように、少し早めに空港に到着。結局、いつものチェックインと異なるのは、ワクチン3回済証明書の提示くらいなものでした。
飛行機は、23時35分発のフライトでしたが、20時にはチェックイン。久しぶりの羽田空港で時間を過ごすのもいいな・・と思っていたのです。最後にコンビニで買い物をして、手荷物検査へ進みました。
いつもなら、手荷物検査では、「香水の小瓶や化粧品など小さな液体などや、パソコン等の電子機器は、手荷物から取り出してください」と言われるところが、今回は別に取り出すようには言われず、その代わりにX線での確認に時間をかけているようでした。
パスポートも全てオートチェックになっていました。羽田空港も変わりました。
パスポートチェックも終わって、さて、今度は免税店で買い物!と思いきや、空港内の店舗はすでに17時で全店閉店しているとかで、何も買えず・・「なんで?事前にJALの人は、教えてくれなかったのだろう?」と思いつつ、もはや、再び、外に出ることもできずに買い物は断念せざるを得なくなりました。
それでも今回は、チェックインの際に、深夜のフライトゆえ、機内食のサービスが到着2時間前の1回だけになるために、ラウンジをお使い下さいと言われており、SAKURAラウンジが閉鎖のために、ファーストクラスのラウンジへ。(私の予約はエコノミークラスなのに・・)
ファーストクラスのラウンジなど初めての体験でした。これは、今回のフライトで唯一の思わぬ僥倖でした。広々として、贅沢な空間のラウンジで、食事は好きなものが注文できるのは、少なくとも1回分の機内食の代わりとしては、絶対にこちらの方がいいわけで、出発前の時間は、食事をしながら、最後に友人たちと電話で話したりしながらあっという間に過ごしたのでした。
ゆず塩ラーメンが美味しかった・・欲張って、デザートにたい焼きまで、食べてしまった
今回の帰りの便は、行きと違ってほぼ満席、空席を見つけて移動するということもできませんでした。どうやら、今回のフライトは小さな子供を連れている人もちらほらいて、欧州在住の人が多い感じでした。
なにせ、他の欧州行きのフライトはロンドンかヘルシンキ行きしか飛んでいないようで、ロンドン・ヘルシンキ以外へ行きたい人も、必ずこれらの地を経由しなければならないわけで、いくら渡航する人が減っているとはいえ、ほぼ満席になるのも致し方ないのかもしれません。
3月に日本に来た時のフライトでは、機内サービスなども、ここは病院??という感じだったのに比べて、CAさんも通常どおりの服装でのサービスに切り替わっており、緊迫感は薄れているような感じでした。
しかし、フライトが長いことに変わりはなく、羽田ーロンドンのフライトは14時間15分かかりました。通常の羽田ーロンドン便は12時間程度、現在の航路の航空時間は、だいたい3時間程度余計にかかっているそうで、天候や航路の状況により±1時間だということで、便によって、14時間から16時間の間のようです。
重ねて、問題は、そこから経由する便への乗り継ぎで、私の場合は、ロンドンで3時間待ちのエアフランスのパリ行きの予約にしてもらえましたが、たまたまロンドン行きの便で隣に座っていた女性は、同じパリに行くのに、最初はヘルシンキ経由を提案されたものの、それをロンドン経由に変更してもらったものの、ロンドンーパリ行きの乗り継ぎ便は、ロンドンで6時間待ちの便にしか、予約が入れられなかったとのことでした。
やはり、直行便を予約していて、結局、直行便が欠航になったために、経由便に振り替えになった人が多く、その振り替えの予約の際には、かなり粘って、乗り継ぎの際の待ち時間が長すぎない便を予約してもらう試みが必要かもしれません。
14時間のフライトの後に、ヒースロー空港で6時間待ちとは・・ロンドンまでのフライトだけでも十分に疲れているところに、また長時間の空港待機はとても辛いです。今回、私の場合、JALのサイトでのフライト変更の予約はエラー続きで結局電話しなければならないハメになりましたが、この時に機内に乗り合わせた他の女性、2人とも、サイトはエラー続きで結局、電話で予約したと話しており、現在、多くの欠航便の振り替え手続きで混乱しているとはいえ、これには、骨が折れました。
しかも、事態が事態とはいえ、直行便から経由便に変更なのに、料金は同じでした。
ロンドンに到着すると、またヒースロー空港内での乗り換えの際には、遠いターミナルへの移動とともに、再び、手荷物チェック(羽田と違って、ヒースローでは、手荷物の香水の小瓶や化粧品など小さな液体などや、パソコン等の電子機器は、手荷物から取り出さなければならない)を受けなければなりません。
結局、フライト+待ち時間トータルで約20時間後にようやくパリCDGに到着しました。パリ・シャルル・ド・ゴール空港では、一応、ワクチンパス(ワクチン接種3回済み証明書)が求められるということになっていたので、携帯のワクチンパスを準備していたものの、まさかのノーチェックで肩透かしをくらった感じでした。
このチェックは、アトランダムに行われているようで、全員に対して行われているものではないようです。いつもなら、日本からの到着便は午後3時とか4時なのに比べて、今回、私がパリに到着したのは、午前中(現地時間)。昼過ぎには、自宅に戻ることができました・・がよくよく考えてみれば、日本から帰ってきたのに、日付が変わっていて、もはや時間と日にちの感覚が壊れた感じです。
今回の一時帰国では、日本滞在中、ずっと時差ボケがなおることがないまま、フランスに戻ることになりましたが、時差ボケがなおらなかったからと言って、フランスに戻った時に時差が元通りになるかというと、そういうわけにはいかずに、これはまたしっかり、時差ボケをし直しているわけで、パリの自宅に戻って、どこか煤けた感じの家を掃除したり、日本から持ち帰ったものを片付けたりして、ちょっとホッとして、あまりの疲労にちょっとだけ横になろうとゴロンと寝転がったが最後、しっかり寝てしまい、目が覚めると午前1時、そこから、お風呂に入ったりして、もう一度、寝直そうとしても眠れず、とはいえ、身体は激疲れ状態。
しかし、この厄介な時期に、色々なトラブルに見舞われたとはいえ、無事に日本へ行って帰ってこられ、日本で桜も見て、美味しいものもたくさん食べて、友人や親戚数人には会えて、凝縮した楽しい時間を過ごすことができ、とりあえず、当面の食糧も確保してきました。
日本の友人たちは、気軽に「今度はいつ帰ってくるの?」と言ってくれましたが、こんなフライトは、しばらくは、ごめん被りたいので、少なくともパリー羽田間の直行便が回復するまでは、ちょっと無理かもしれません。
羽田空港 ファーストクラスラウンジ 羽田ーロンドン迂回便 経由便待ち時間
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