2021年9月30日木曜日

マクドナルドの水が呼び起こす大論争 Eau by McDonald's

  フランスでは、マクドナルドが環境問題を理由に年末までにプラスチックボトルの販売を取りやめる代わりに、精製水を販売することで、大論争が起こっています。 「マクドナルドでは、水道水が利益の源」「今世紀最大の詐欺」大手新聞社の見出しもなかなか辛辣なタイトルを掲げています。 現在、フランスのマクドナルドでは、コカコーラを始めとするオレンジジュースや清涼飲料水は、紙コップで販売されていますが、同時にそれ以外のミネラルウォーターやスパークリングウォーター(エヴィアンとバドワ)に関しては、その品質保持のためにペットボトルで販売されていました。 マクドナルド側は、これまでフランスのマクドナルドでは、平均して7500万本のボトルが販売されており、この新しい取り組みにより、1,000トン以上のプラスチックの消費を抑えることができると4月22日のプレスリリースで発表していました。 しかし、このミネラルウォーター、スパークリングウォーターに代わるものとして、マクドナルドが新たに販売している水...

2021年9月29日水曜日

シャンゼリゼのアップルストア Apple Store Champs-Elysées

  先日、期間限定で幻想的なアートでラッピングされているという凱旋門を見に、久しぶりにシャンゼリゼに出かけた時に、たまたまアップルストアがあるのに気がついて、「そういえば、私の壊れているパソコン・・放ったらかしにしたままだった・・」ことを思い出しました。 私のパソコンが壊れたのは、よりにもよって、ロックダウンのさなかのことで、お茶を飲みながら、パソコンのそばに置いたままにしていたお茶のカップを猫が見事にこぼしてくれたのでした。 パソコンに液体は大敵だと知りながら、置き去りにした私が悪かったのですが、今さらながら、パソコンがないと、こんなにも困ることなのかと私は、呆然としたのでした。...

2021年9月28日火曜日

2021年バゲットコンクール優勝・グランプリ獲得のバゲット Le Grand Prix de la baguette de tradition française 2021

  バゲットコンクール・グランプリを獲得したお店はいたって普通のパン屋さん 毎年、パリでは、バゲットコンクール(Le Grand Prix de la baguette de tradition française)が開催され、その年の最高のバゲットが選ばれ、グランプリ・優勝したバゲットを作るパン屋さんは、賞金4,000ユーロを獲得し、その年、一年間、そのバゲットはエリゼ宮御用達のバゲットとなります。 パリ市によって行われるこのバゲットコンクールは今年で28回目を迎えます。Makram Akrout, fils de boulanger, gagne le concours de la "meilleure...

2021年9月27日月曜日

ヘルスパスのQRコードのオンライン上の盗難と偽造QRコードへの警告

   ヘルスパスにより、日常を取り戻しつつあるフランスですが、ヘルスパスの登場とともに出現したのは、偽造ヘルスパスの販売や、ヘルスパスQRコードのオンライン上での盗難事件です。 そもそも、偽のワクチン接種証明書(QRコード付き)がSNSで出回り始めたのは、ヘルスパスが起用されるよりもずっと前からの話で、ワクチン接種が広まり始めた6月の時点で、すでに大問題になり、実際にそれにパリの病院の看護師が加担していたことなどが発覚したりしていました。 SNS上では400〜500ユーロで販売されていると言われている偽造ワクチン証明書に加えて、ワクチン証明書(ヘルスパス)QRコードがオンライン上で盗まれるというケースまで登場し、フランス国民健康保険機構は、現在までのこの不正なヘルスパスの数は、約36,000件にも上っていると見積もっています。 先日もマクロン大統領とカステックス首相のヘルスパスのQRコードがSNSに流出し、二人のヘルスパスが新しく作り直されたという話が物議を醸していましたが、このケースは、実際にそれを使用するためには、あまりに有名人すぎて、多分に嫌がらせや挑発的な意味があったように思われますが、実際に一般人も知らないうちに、オンライン上で自分のQRコードが盗まれているということは、充分にあり得ることなのです。 そもそもヘルスパスのチェックは、(例えばレストランなどの入店の際などでも)非常に簡単なもので、自分の携帯に保存したQRコードをかざして、お店の人が同様に携帯で、ピッピッと読み込むだけで、詳しい内容などは、チェックしていません。 ヘルスパスのQRコードには、名前と生年月日、接種したワクチンの種類と2回目のワクチン接種の終了日が記載されているだけのものなので、本人確認も行われない(IDカードとの照合など)ため、正直、私のヘルスパスを誰か別の人が使用しても、全くわからないのです。 まあ、せいぜい、性別、年齢などで、明らかに違いがある場合は、気がつかれる可能性もないではありませんが、これまで私がヘルスパスを提示した際には、ヘルスパスの内容を詳しく見られたケースなどは一度もなく、盗まれたヘルスパスを使用していてもほとんど発覚しないのではないかと思ってしまいます。 マクロン大統領やカステックス首相のように、盗まれたヘルスパスがSNS上で出回ったりすれば、すぐに発覚しますが、一般市民の場合は、盗難にあったことさえも気づかない可能性があります。 しかし、マクロン大統領のヘルスパスを盗んだ犯人はすでに確定されているようで、追跡をすれば、犯人特定は可能なことのようです。 とはいえ、不正に使用されたヘルスパスは、無効になるため、その場合は、新しいヘルスパスを作り直す必要があります。#COVID19...

2021年9月26日日曜日

11週目のヘルスパス反対デモ・動員数大幅減少 

    ヘルスパス反対のデモは、11週目を迎え、未だ続いているものの、動員数は、内務省の発表によれば、63,700人と大幅に減少しています。 ヘルスパスの起用が発表されたのが7月12日、ヘルスパス(ワクチン接種2回摂取済証明書、72時間以内のPCR検査の陰性証明書、6ヶ月以内のコロナウィルス感染証明書)がないと身動きが取れなくなるような、限りなくワクチン接種義務化に近いような内容に、国民は、慌ててワクチン接種に走り、また政府の強制的なやり方に反発を感じた人々は、バカンス期間中にも関わらず、異例のデモが始まりました。 一時は、21万人を超える全国的な規模の(8月7日がピークだった・・...

2021年9月25日土曜日

クラック(コカインを含んだ違法薬物)常用者溜まり場の中毒者の強制締め出し

    フランスは、ヨーロッパ最大の麻薬消費国であることが、最近、頻繁に報じられるようになりましたが、麻薬の蔓延が特別なニュースにもならないくらいの現在では、麻薬よりもクラック(CRACK)と呼ばれるコカインの一種のドラッグの急速な拡大が問題となっています。 このクラックは比較的安価なことから、「貧乏人の薬」などとも揶揄され、低所得者やホームレスなど、生活が不安定で荒れがちの階層の人々にも、手に入りやすく、広まりやすかったこともあり、パリ北部(19区近辺)のスターリングラードの広場は、いつの間にか、このクラックの聖地?のような状態に陥り、このクラックの売買や常習者の溜まり場のようになり、スターリンクラックなど皮肉な呼び名をつけられたりしています。 このスターリンクラックには、このクラックを常用している人々が暴れて騒ぎを起こしたり、暴力的な行為に走ったり、女性を襲ったりと近隣住民は、穏やかな生活を脅かされ、悲鳴を挙げ続けていました。 もともとパリ北部とそこからちょっと外れたサン・ドニなどの地域は、治安の悪いことで有名で、このクラックが出現する以前から、暴力行為を伴う事件・犯罪が多発している地域でもあり、低所得層が多く、パンデミックにおいても、パリ近郊の中では、最も感染が悪化した地域でもありました。 今は、おそらく、日本からのツアーなどは、ほとんどないのだと思われますが、以前、普通に日本から多くの観光客がパリに訪れていた頃は、この近辺のホテルなども宿泊場所に入っていて、日本人の観光客のガイドをしていた人が、オプショナルツアーの代金などの大金を持っているところを狙われて、殴り殺された事件などもありました。 とにかく、もともとそのような治安の悪い地乗りもあって、違法薬物が広がり、根付きやすかった背景は容易に想像がつきます。 今回、フランス政府はこの状態を打開しようと、200人の警察官を動員し、この場所(エオール庭園やスターリングラード庭園)のクラック常用者を別の場所(ポルト・ド・ラ・ヴィレット)へ強制的に移動させる作戦を開始しました。La...

2021年9月24日金曜日

トラブルの絶えない娘の学生生活最後の2年間

   娘は、小学校から高校まで、近所にあるカトリック系の私立の学校に通い、その後、2年間、通称プレパーと呼ばれるグランドエコール準備学校に通い、実際にグランドエコールに通学したのは、2年間、残りの2年間は、スタージュ、留学の予定をびっしり入れ、学校に通うことなく卒業を迎える予定になっていました。 プレパーを卒業してからは、初めての一人暮らしも経験し、概ね順調に全てが進んでいたのですが、トラブルが絶えなくなったのは、最後の約2年にわたってのことで、そもそもはパンデミックが引き金になっています。 今回のパンデミックのために人生が大きく変わってしまった人も少なくないと思いますが、間違いな...