2021年6月12日土曜日

ネット上で広まる偽のワクチン接種証明書・QRコード販売に、パリの病院の看護師が加担していた!

  



 以前、偽のPCR検査の陰性の証明書が出回っていたことがあったので、偽のワクチン接種証明書なるものも、きっと出てくるだろうと思っていたら、やっぱり出てきました。

 パリのサンタンヌ病院で1月から臨時職員として働いていた看護師が、ネット上で販売されていた偽ワクチン証明書の発行に加担していたことが発覚し、衝撃を呼んでいます。

 これは、偽のPCR検査の証明書と同じようにネット上で販売されています。

 例えば、スナップチャットでは、「ワクチン接種を希望せず、ワクチン接種済みとみなされたい人は、私に連絡してください。もちろん、無料ではありません。生理食塩水は 400 €です。」と、こんな文言が流されています。

 これからのバカンスシーズンに向けて、ワクチン接種証明書がなければ、色々と行動が制限されることが必須である現在、ワクチンを受けたくないアンチワクチン派の人にとっては、買ってでも欲しいものであるかもしれませんが、感染拡大回避のために広げているワクチン接種に偽のワクチン接種証明書なるものが横行すれば、何の意味も持たなくなります。

 この疑惑は、予防接種センター内での「1日10人以上の患者さんに対して、この患者さんは、自分の担当だ!」と固執する彼女の不自然な行動の変化を不審に思った同僚の密告から、彼女の行動が数週間にわたって観察され、発覚したものです。

 まさか、医療従事者の中から、このような不正が起こるとは、許し難い気持ちです。

 本来、フランスで、ワクチン接種を予約した場合、ワクチンの種類や接種場所は、指定できますが、それを誰が接種するかまでは、予約はできません。それを私の担当だなどと言い張ることが、どれだけ不自然なことか? 現在、次から次へとワクチン接種に訪れる人がいる中、ワクチン接種をする側とて、患者を選んでいる場合ではありません。

 同僚の密告を受けて、彼女の行動を追跡した医師は、彼女が自分の患者だと抱え込んだ患者は、同様に一度は、コロナウィルスに感染したと主張し、1回だけの接種でワクチン証明書を受け取っていることに気がつきます。

 しかも、その1回の接種さえ、行われておらず、通常、そのワクチンセンターでは、予防接種を受ける人々の皮膚はオレンジ色の消毒剤を使っていますが、彼女が担当した患者には、消毒剤の痕跡はなく、ワクチン接種が行われなかったことを示しています。

 彼女は、少なくとも1日あたり、10名に対して、実際にワクチンをせずにワクチン接種証明書を渡していたことがわかっています。彼女がいつからワクチンをせずに証明書を渡す闇の仕事に関わっていたのかはわかっていませんが、すでに相当数の実際はワクチン接種を受けていない証明書が出回ってしまっていると思われます。

 病院は直ちに看護師の契約を打ち切り、国家看護師団、検察官、地域保健局にもこの事実を通知しました。

 偽のワクチン接種証明書とQRコードを偽造するのではなく、実際には、ワクチン接種はせずに本物のワクチン接種証明書が配布されていたわけです。

 この看護師からワクチン接種証明書を買い取った人が追跡され、それが剥奪されるかどうかは、現在のところ、不明です。

 実際には、ワクチン接種を受けるのは、無料なのに、400ユーロ払って、不正をしてまで受け取りたいワクチン接種のQRコードと証明書。感染する危険と感染させる危険を軽減させるはずのワクチンをそこまでして、受けたくない、しかし、自由に行動するパスポートは欲しい。

 これは、「義務を果たさずに権利だけを主張しようとする」ダメなフランス人の傾向にも通ずるところがあります。

 ワクチンがそこまで嫌なら、せめて、感染しないように、自分自身で行動を規制すべきところです。

 そして、それを利用し、闇で商売をしようとする人々とそれに加担する医療従事者。

 また、驚くことに、この看護師を非難するよりも、病院スタッフの一部のメンバーは、ワクチン接種体制の機能不全を非難しているという、「それは私のせいではない」という責任回避のをする、いかにもフランスには、ありそうな、その後の騒動の発展の仕方なのでした。


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