2022年2月7日月曜日

パリのマルシェでの買い物 お花屋さんにも行列ができる

  マルシェに並ぶ季節の花 これが飛ぶように売れているのにビックリ 我が家のごくごく近所には、残念ながら、マルシェ(市場)がありません。少し離れたところにはあるのですが、わざわざ、少し遠いマルシェにはあまり行くことはありませんでした。 たいていのマルシェは、 曜日も時間も限られており(たいていは、午前中だけの営業)、子供が小さい頃などは、特に、仕事をしていれば、買い物は休みの日にまとめてするのが普通で、休みの日には、家事や雑用に加えて、子供のお稽古事の送り迎えなどに奔走しなければならず、買い物といえば、どうしても、日用品なども含めて一度に一ヶ所で買い物が済んでしまうスーパーマーケットが断然、効率的で、あまり、マルシェに行くことはなかったのです。 しかし、考えてみれば、今の時代にマルシェのような文化が続いているところは、パリ(フランス)らしいところでもあり、いちいち人手を介して、人とふれあいながら、買い物をするマルシェという文化も、いかにもフランス人らしいところであるとも思うのです。 場所により、曜日は異なりますが、週のうち、せいぜい2〜3日(常設のマルシェもあるにはありますが・・)屋台のようなお店が軒を連ね、肉や魚、野菜などの生鮮食料品を中心にチーズやソーセージ、ハム、パテ、ジャム、キッシュ、お菓子、パンなどの加工食品、生花など、加えて衣料品、雑貨などを扱っているところもあります。  マルシェでちょっと気になったゴルゴンゾーラ 先日、天気もよく、新鮮なお魚が欲しくなって(以前、カーフールでお魚を買って、生で食べても大丈夫?と確認して買ったにもかかわらず、酷い目にあったことがあって以来、お刺身にして食べたい魚を買いたい時には、マルシェに行くようにしています)、ここのマルシェのお魚は、おススメ!と聞いていたマルシェに思い立って、出かけてきました。 メトロの駅を上がってすぐの場所にあるマルシェに入っていくと、いかにもマルシェといった感じの並べ方をした野菜や果物のお店、ちょっとグロい場合もあるお肉やさんなどなど、スタンダードなマルシェのお店が軒を連ねていて、そこそこの人出です。 そういえば、パンデミック以来、マルシェにくるのは、初めてのこと、全てのお店ではありませんが、プラスチックのバリアがつけられているお店もちらほら・・。行列ができて、やけに賑わっているお店もあれば、人が寄り付かないお店もあるのは、マルシェの残酷なところです。 食料品の場合、産地やお料理の仕方などを直に聞くこともできて、また季節のものを確認して買うことができるのは、安心なこと、しかし、お客さんが皆、いちいち、そうやって一通り話しながら買い物をするので、時間はかかります。 私は目当てのお魚屋さんに行って、生で食べられるお魚をゲット。そのお店は、ブルターニュから直送しているお魚をメインに扱っており、そうでない場合にも正直にこれは、スペインから・・とか、これは、養殖もの・・などと、教えてくれます。 そのお店の人曰く、「フランス産」などのマークがつけられていても、それは嘘である場合も少なくないそうで、(実際にコントロール(チェック)がきちんとなされていないため、産地偽装?は、けっこう多いのだとか・・」「うちは、間違いなく、正確に記載しているからね!」とのこと。   私は、お刺身にできるイカとイワシ、鱸(スズキ)は鱗と内蔵だけとって、中の卵は残してもらって買ってきました。これでお刺身とイワシのつみれ汁や鱸の半身は中の魚卵と一緒に煮物を作り、久々のお魚を堪能しました。 お魚については、いつも思います。マルシェが近くにあったらいいのに・・と。 そして、何よりも意外だったのは、ミモザやチューリップなど、春先らしいお花や淡い色合いのバラなどで美しいお花屋さんにも結構、行列ができていたことで、花より団子の私は、ビックリ!「うわっ!フランス人は、こんなにお花を買う人がいるんだ・・」ということでした。   日曜日には、閉まってしまうお店が多い中、「パン屋さんとお花屋さんは開いている」と言われているフランスですが、やはり、不景気だインフレだと言いながら、お花屋さんが繁盛しているのもフランスらしいところなのかな?とも思います。 しかし、考えてみれば、マルシェというのは、決して安いわけでもなく、ある程度のこだわりを持って、時間的にも経済的にも比較的余裕がある人が集まっているところでもあるので、全てのフランス人の家庭がお花に彩られているとは、考えづらいような気もします。 しかし、久しぶりのマルシェは、なんだか楽しくて、また、気が向いたら、マルシェ巡りをしてみるのも楽しいかも・・と思ったのでした。 これを書くのにあたって、「マルシェ」って日本語で何と言えばいいのかな?と調べたら、「フランス語で市場を指す言葉・・の次に、「ハウス食品で販売している「カレーマルシェ」の商品名」と出てきてビックリしました。パリのマルシェ<関連記事>「もうカーフールで魚は買わない」「PICARD(ピカール)...

2022年2月6日日曜日

フランスは最悪の時を超えた? 感染者数ピークアウト

   ヨーロッパ内でもダントツの感染者数を叩き出していたフランスの新規感染者数が下降に転じ始めました。一時は、50万人を超え、連日40万人台を記録していた感染者数は、20万人台まで下がり始めています。 一時は、少しでも出かけると、感染者追跡アプリから、「感染者と接触しています」という通知が来て、いい加減、ウンザリしていたのですが、そういえば、いつの間にか、それも来なくなっています。 先日、月が変わって、「今月分の薬を取りに行かなければ・・でも、また薬局、検査で混雑しているから嫌だな・・」と思いながら、薬局に行ってびっくり・・あれだけ、検査のためにあれだけ行列していた人がいなくなっていました。 オートテスト(セルフテスト)のキットが広まったこともあるのでしょうが、どうやら峠を超えたのは、事実のようです。 先日、オリヴィエ・ヴェラン保健相は、2時間以上にもわたるテレビの生番組に出演し、視聴者の国民からの質問に答えるというかたちで、現在、そして、これからの感染の推移、それに伴う感染対策や制限の撤廃などに関する予定を語りました。 「我々は、最も困難な最悪の事態を過ぎた。しかし、依然として、病床は、ピークの状態で、このピークを乗り越えるためにも、まだまだ油断は大敵、今、多くの人々が感染しても重症化していないのは、ワクチン接種のおかげである。ワクチン接種をしていない人、ブースター接種の期限が切れそうな人は、注意して、必ずワクチン接種を行なってほしい!」と訴えていました。 このように、現職の大臣がテレビの生放送で、国民からの質問に生で答えるという2時間以上にも及ぶ番組、もう少し、質問を整理してもいいのでは?と思うほどに長い番組でしたが、私は、こんな番組が日本にもあったらいいのに・・と思いながら、見ていました。Covid-19:...

2022年2月5日土曜日

北京オリンピックについてのフランスでの報道

   昨年夏の東京オリンピックの際には、開催国以上の盛り上がりを見せていた感じだったフランスは、どうやら、今回の北京オリンピックの開会式は、さほど注目していません。 もちろん、開会式の模様は、報道されていたものの、その開会式自体よりも、ゼロコロナ政策の中国の厳戒なバブル方式の一般市民とオリンピック関係者を絶対に接触させない感染対策ぶりに時間を割いて報道しています。 オリンピックのために中国に入国した選手やジャーナリストなどが、空港到着時から宇宙服のような防護服に身を包んだスタッフに誘導され、数度にわたるPCR検査や完全に一般市民とは隔絶された管理下におかれた宿泊施設での食事の供給なども人間ではなく、ロボットがしている様子などが、映し出されています。 選手はもちろんのこと、ジャーナリストの移動なども、中国政府承認の運転手による車での移動のみが許され、中国政府が報道してほしくない場面などは、容赦なく遮断されている様子などまでもが報道されています。 また、監禁状態になっているのは、オリンピック関係者だけではなく、現地の2300万人の北京市民自体が半監禁状態になっていると違和感をあらわにしています。 ル・モンド紙(フランス大手新聞社)などは、「今回のオリンピックは、中国のゼロコロナ政策、習近平国家主席の体制支配、緊迫した外交状況などから、決して人気のあるイベントとは言えない。」と書いており、また、他社からも「複数の要因(パンデミックや政治的な要因)から、緊張要因が絡み合う世界的なイベント」、「健康と政治的な理由から、史上最も閉鎖的な大会になることは間違いない」などなど、かなり否定的な報道が目立ちます。 夏の東京オリンピックの際は、パリ・トロカデロ広場に巨大スクリーンが設置されて、フランスでは、大熱狂であったことを思えば、今回のオリンピックには、何もないことが、その注目度を物語っています。 今回のゼロコロナバブル政策の制約の実行は、現在の中国の政治体制を反映しているとも言われています。  これは、2008年の北京オリンピックの時と比較されており、「当時、中国が目覚ましい経済成長、国際貿易への解放、住民の生活水準の向上により、徐々にこの国が自由化していくだろうと世界が期待していたとしたら、2022年には、その期待がなくなっている」 「かつては、自由で創造的かつダイナミックであった国が、習近平は断固として計画的に民主化を抑制し、中国15億人の生活を掌握されることが確実になっている」 「この北京オリンピックの「鳥の巣」と呼ばれるオリンピック競技場の設計に携わった芸術家は現在、亡命中」。 「そもそも、今回のパンデミックの起源となった中国は、その起源となった証拠を隠したまま公表していない」と、「中国政府がパンデミックの起源に関する真の調査を妨げようとし続けていることは、科学界と世界中の人々に対する冒涜である」と大会開幕の数時間前に約20人の国際的科学者が中国当局に対し、2019年末に中国で初めて検出されたコロナウィルスの起源について、WHOの合意のもと、真に独立した調査を許可するよう求める声明を発表しています。 それに追い討ちをかけるように、「この大会で使用される雪が100%人工雪であり、環境を破壊してまでスロープを一から作ったということで物議を醸した」とも取り上げられています。 競技が始まれば、スポーツごとの盛り上がりは見せるでしょうが、幸先は、あまりよくない雰囲気・・。 オリンピック選手には、罪はありませんが、スポーツ以外のことで、騒がしすぎるオリンピック、純粋にスポーツを楽しむ気にはなりにくい気がしています。北京五輪 ゼロコロナバブル<関連記事>「東京オリンピックの閉会式 パリではみんなが大熱狂だった!」「パラリンピック閉会式に見る日本とフランスの温度差」「柔道は意外とフランスに浸透しているスポーツ フランス人 女子柔道家 クラリス・アグベニェヌ金メダル...

2022年2月4日金曜日

在外選挙人証 3ヶ月以上かかってやっと受け取れました!

  凱旋門から歩いて5分ほどの場所にあるパリの日本大使館 私が在外選挙登録をパリの日本大使館に提出したのは、昨年の10月20日頃のことでした。これまで20年以上もパリに住みながら、忙しさと煩わしさにかまけて、海外にいても日本国民ならば選挙に投票する権利がありながら、その権利を放棄し続けてきてしまっていました。 これまでは、海外にいては、日本のこともよくわからないし、投票しようにも誰に投票したらよいかわからないし・・などと思っていましたが、それにしても、最近の日本政府の様子を見ている限り、どう考えてもおかしいと思うことが増え、わからないなりにも色々調べてでも、投票するべきだと思うようになったのです。 在外選挙登録というものは、その気になれば、すぐできるものとタカを括っていたこともありますが、在外選挙人証を受け取るまでには、思いのほか時間がかかりました。 昨年に在仏日本大使館に書類を提出して、在外選挙登録をした時に、その書類は日本の外務省経由で、日本の最終住居地の区役所に送られ、その区役所が在外選挙人証を発行し、また外務省経由でパリの日本大使館に戻ってくるということで、約2ヶ月かかると言われて、仰天しました。 しかし、2ヶ月経っても何の連絡もないので、「どうしちゃっったんだろう?」と思いながらも、近々に選挙もないし・・とひたすら待っていたのでした。 それが、昨日、突然、日本大使館から、「在外選挙人証」を書留でお送りしますので、ご住所の確認をさせてください」という電話連絡をいただきました。こちらの郵便事情を今ひとつ信用していない私は、「遠いわけではないので、取りに伺いますが、窓口で受け取ることはできますか?」と聞くと、「今は、感染のリスクもありますし、遠い方には、お送りするようにしているのですが、もちろん、窓口でお渡しすることもできます。開館時間内でしたら、いつでも、おいでください。」と言われ、さっそく日本大使館に在外選挙人証を取りに行ってきました。 とりあえず、開館時間をチェックすると、パリの日本大使館の開館時間は、9時半から13時、14時半から17時までで、普通の仕事をしている場合、仕事の前や後、昼休みに立ち寄ることは、大変難しい時間設定であることを思い出しました。 大使館は、現在ビザを申請する人もあまりいないし、とても空いていて、待ちに待った「在外選挙人証」をようやく受け取ることができました。結局、3ヶ月以上かかりました。 「在外選挙人証」は、8.5cm...

2022年2月3日木曜日

日本の雑誌のパリ特集と電気・ガス料金・高速料金値上げ(2022年から変わること)

   日本の「家庭画報」という雑誌の新刊の「パリ特集」の記事がパリ在住の人に、かなり衝撃的であったというツイートが舞っています。私は、その雑誌の記事を見てはいないので、多くを語ることはできませんが、「あれは、もはやSFに近い・・」「プチ贅沢どころではなく、あまりに特別な世界・・」「私の住むパリじゃない・・」などのツイートから、なんとなく、内容は想像がつきます。 それを100%否定するつもりはありませんが、きっとそれは、あまり現実的なものではありません。 しかし、日本でこういう記事が出続けることで、フランスに興味や憧れを持ってくれる人がいて、フランスに良いイメージを抱いてくださる方がいることは、フランスにとっては有難いことに違いありません。 たまに旅行で来るならば、その夢の世界に近い世界での時間を過ごすこともできるかもしれませんが、おそらく、恐ろしく高額な旅となることと思います。 フランスのインフレ率は、エネルギー価格の高騰を背景に2021年全体では1.6%に加速し、2018年以降で最も高い水準となりました。昨年の12月、1ヶ月だけで、消費者物価は前年比2.8%上昇したと言われ、多くの人が物価の高騰に喘いでいるのが現実です。 そして、2月からは、電気・ガス料金、高速道路料金、タバコなどが値上げになります。 電気料金は、1.6%(一般家庭用)、2.6%(商業用)の値上げ、ガス料金は平均3.5%値上げ、高速道路(有料道路)料金は、約2%値上げされます。これらの基本料金が値上げされることにより、そこから派生する商品やサービス全てが値上げされつつあります。 昨年末の段階で、フランス政府は、所得の少ない人に対して、(月収2,000ユーロ以下のフランス人3,800万人)「インフレ・ボーナス」の支給を発表し、すでに配布され始めていますが、これは、恒久的に継続されるわけではなく、一時凌ぎになるだけで、その先は、このインフレの煽りをもろに食い、生活が締め付けられていく人が増えていくのは、明白です。 一方、非課税貯蓄預金(Livret...

2022年2月2日水曜日

今年の夏、マルセイユにオープンする刑務所内のレストラン「ボーメ」Les Beaux Mets

   フランスでは、この夏、マルセイユに一風変わったレストランがオープンすることが話題になっています。 そのレストランは、なんとマルセイユにあるボメット刑務所内にあり、一般客向けにも公開される予定になっています。 マルセイユの「ラ・ターブル・デ・カナ」は、3年前から(2019年から)、保護観察中の囚人がさまざまなケータリング業務(コック、ウェイター、ウェイトレス、キッチンアシスタントなど)への従事、厨房での訓練と職業的統合を通じて再犯を防止し、社会復帰の準備をすることを目的として、このプロジェクトに取り組み始めています。 本来ならば、2020年末にオープンする予定であったこのレストランは、パンデミックの影響なども受け、予定が延期されてきましたが、とうとう今年の夏オープンする見込みがたったということです。 刑務所内でレストランをオープンして、一般客向けに公開されるのは、フランスでは始めての試みで、レストラン内の一般客のサービスには、主に刑期を終えた囚人が担当する予定になっています。 刑務所内の希望者は、このためのトレーニング(特に飲食業に特化した研修)を受け、シェフ指導のもと、レストランのメニューに取り組むことになります。 「ラ・ターブル・デ・カナ」では、すでに2019年にボメット刑務所の受刑者8名を対象に6カ月間の料理実習の実験コースを実施、マルセイユの下町にあるココ・ベルテンのレストランで接客のテストケースを実施しています。 2021年12月に、すで工事が開始され、普通のレストランと同じように厨房と40人収容のダイニングルームが設置される予定になっています。 ...

2022年2月1日火曜日

歯医者さんの変貌 金の扉と治療室のスクリーン

   私が一部を支払ったと思われる歯医者さんの金の扉の一つ パンデミックが始まってから、今回の治療に通い始めた歯医者さん、ロックダウンのために予約が延長になったり、バカンスのために中断したり、そうでなくとも予約が変更になったりで、なんだかんだでもう1年以上が経過しています。 そもそも歯医者嫌いで、ぐずぐず放っておいた私が悪いのですが、結局、1本は、インプラントにすることになり、出費もかさみ、時間もかかり、もう今年こそは何とか終わってもらいたい・・と願いつつも、私の方も思わぬ予定が入ったりして、予約が伸び伸びになり、今年に入って初めての歯医者さんへの通院でした。 もういい加減ウンザリとはいえ、この歯医者さんは、家から歩いて1分のところにあるうえ、現在のところに引っ越してから、もう長い付き合いで、気心も知れていて、多少のわがままは聞いてくれたりもするし(実際に保険の都合で、昨年に全て書類上は、治療済みにしてもらったりしている)、腕は確かなので、結局のところ、ずっと同じ歯医者さんに通い続けているのです。 昨年の夏のバカンスの後半あたりから、この歯医者さんは、改装工事を始めていて、本当は1ヶ月で終了するはずだった工事が、なんだか、ずっとバタバタ続いていて、治療室だけの場所は先に工事が済まされているものの、落ち着かない感じのまま年末を迎えていました。 久しぶりに行って、びっくりしたのは、この歯医者さんの診療室のいくつかの扉が全てゴールドになっていたことで、その趣味は別としても、私は、内心「この金ピカのドアの一つぐらいは、私が払ってる・・」と思っていました。 予約の時間は15時で、時間に遅れるのが嫌いな私は時間ぴったりに間に合うようにきっちり到着。前の患者さんの治療が長引いているのはいつものこと、5分ほどして、ようやく帰ったと思ったら、何だか患者さんではない人が入ってきて、バタバタしている様子・・その間、通りかかる歯医者さんが「マダム・・あと2分待ってね・・」と言いながら通り過ぎていき、また、さらに待たされることに・・(なぜか、フランス人はちょっと待ってて・・という時に「あと2分!」とか「あと1分!」とか言います・・しかし、それは、ちっとも2分でも1分でもないのです) 時間が経つにつれて、私も携帯を覗きながら、「時間がずれるなら、近いんだから、知らせてくれれば、時間どおりになど来なかったのに・・」と少々イライラし始め、「こんなことでイライラしていては、フランスでは暮らせない・・」と自分に言い聞かせながら、待たされること約30分、ようやく診療室に入ってびっくり!治療のために置かれた、すこぶる座り心地(寝心地)のよい長椅子の斜め上には、大きめのテレビ画面が・・。 「以前は、待合室にテレビがあったのに、今度は診療室につけたのか・・こんなところにテレビがあっても、治療してもらいながらテレビなんか見れないのに、へんなの・・」と思いながら、長椅子に腰掛けると、眩いばかりのライトがカチッとつけられ、治療が開始。 ライトの眩しさに目をつぶりつつ、治療を始める歯医者さんとアシスタントの会話に耳を傾けていると・・「これ、ネジのサイズが合わない・・1ヶ月もかかっているのに、こんな不良品が来るわけはない」などと言っているのが聞こえてきます。何やら嫌な予感・・。 もうまな板の上の鯉状態の私は、とにかく今日の治療が早く無事終わりますようにと祈るのみ・・どうやら、レントゲンの取り直しで、長椅子に寝たまま口内のレントゲン撮影、口の中をいじくり回されている間は、口もきけずにひたすら耐えていると、近くにあるパソコンをパチパチと操作、私がテレビだと思っていた画面には、私の口内のレントゲン写真が映し出され、どうやら、これはテレビではなく、パソコンのスクリーンであったことが判明。  スクリーンに映し出される私の歯 治療中の歯医者さんやアシスタントの女性の手に遮られて見えていなかった画面に気づいて、私は、思わず画面を指差して、「なにこれ!すごいじゃない!」と叫んでいました。 どうやら、さっきバタバタして、待たされていた間にいた工事の人たちは、このスクリーンのコネクションに来ていた人たちだったらしく、まだ治療室の外にいた彼らに向かって「私の患者さんがとっても感激してくれてるわよ!」と歯医者さんもご満悦の様子。 私が子供の頃の歯医者さんは、ちょっと治療をするたびに、「はい、ブクブクしてください!」などと言われていたことを思い出し(今ではブクブクする必要もなくなり、口内に入れられたチューブから勝手にプシューっと水が出て、また別のチューブがその水を吸い込んでいく)、その上、今、撮ったばかりのレントゲンがすぐに目の前の大画面に映し出される様子に時代は変わったものだとしみじみ・・、画面といえば、すぐにテレビと勘違いする自分が恥ずかしい気持ちになり、延々待たされたことなど、治療のあとは忘れていたのでした。 歯医者さんって今は、どこもこんな感じになっているのでしょうか?フランスの歯医者<関連記事>「コロナ禍中のフランスの歯医者...