2025年4月13日日曜日

どんどん拡大するディズニーランド・パリ 

  


 パリに来る人に、「ディズニーランド・パリ」に行きたいと言われたら、「えっ?なんで?」と思ってしまう私ですが、意外にも「ディズニーランド・パリ」は、パリでは、もっとも人気の観光地のひとつであるようです。

 特に欧州圏内、ロシア方面などからの観光客にとって身近なディズニーランドはパリのディズニーランドで、パリに来た際には、ぜひ行きたい!と思う人も多いのです。

 一時、パンデミックの際は、他の遊興施設同様、しばらくオープンできずに厳しい時期もありましたが、根強いディズニー人気は依然として堅調で、ここ数年、景気のよい話が続きます。

 ディズニーランド・パリは、大きくは「ディズニーランド・パーク」と「ウォルト・ディズニー・スタジオパーク」との2つのパークで構成されており、現在は、主に「ウォルト・ディズニー・スタジオパーク」の面積を2倍に拡張する大規模な改修工事が進行中です。

 この改修工事の完成は、まだ先のことなのですが、この改修段階の中、5月15日には、この中の「ワールド・プレミア」が一般公開になります。この「ワールドプレミア」は、「来場者を映画のプレミアを祝うハリウッドの夜に誘う世界観」とのことで、異次元の空間を楽しめるスペースが表現されているようです。

 ディズニーランド・パリは、今回の全体の拡張・改修工事に20億ユーロ以上も投資しており、この「ワールド・プレミア」に続き、2025年内には、ピクサー映画「カールじいさんの空飛ぶ家」を題材にした新しい限定アトラクション(空飛ぶメリーゴーランドに乗って、空中を回転する)が追加され、2026年には、「アナと雪の女王」の世界、「ライオンキング」にインスパイアされた没入型?の世界がオープンする予定になっています。

 また、ディズニー・セコイア・ロッジホテルはホテルの近代化を継続するために、2026年から1,000室の改修工事が始まり、「ウォルト・ディズニーの遺産のハイライトを発見しながら自然の泡の中で呼吸する」機会を提供するとのこと。

 こうして、新しいアトラクションや新しいスペースの様子を聞くと、新たな「夢の世界」に広がっていくことを感じます。

 私自身は、ディズニーランド・パリには、ずいぶん前に娘と2回ほど行ったことがあるだけで、その時は、どうにも東京ディズニーランドと比べてしまって、そこまで感動はせず、しかも、今ほどの盛り上がりは感じられなかったものですが、この最近の繁栄ぶりを見ていると、着々と進化を続けている様子です。

 そもそも、この「ディズニーランド・パリ(当初はユーロディズニー)」は、1983年の「東京ディズニーランド」の大成功に海外進出の機運が高まり、候補地を厳正に審査して、車で4時間圏内に6,800万人、飛行機で2時間圏内に3億人の人口があることから、充分な集客を見込んでオープンしたというだけあって、これだけ拡張することができるまでに大成功したとも言われています。

 当初はフランスあるあるで、メンテナンスが行き届かず、ストップしてしまうアトラクションがポツポツあったりして、「ディズニーランドなはずなのに・・こんなことある?」と思ったこともあったのですが、それも改善されていったのでしょう。

 パリ市内では、ノエルの時期になると、チュイルリー公園内に移動遊園地ができたり、季節限定でヴァンセンヌの森にも、それよりも少し大きな移動遊園地ができたりもしますが、いずれも、けっこうクラッシックなアトラクションが多く、ディズニーランドのような、一歩、足を踏み入れると夢の世界というような世界観とは違います。

 これだけ、色々な新しいものが次々と登場する時代に、なにか違うものができてもよさそうなところ、ディズニー人気というものは、ヨーロッパでもなかなかなパワーがあるようです。


ディズニーランド・パリ


<関連記事>

「フランス最大の移動遊園地 フォア・デュ・トローヌ・パリ(Foire du Trône)」

「チュイルリー公園の気球が夏には戻ってくる!」

「ディズニーランドパリ・ユーロディズニー8ヶ月ぶりに再開 一般社会よりも厳しい衛生管理」

「初めてSPA(スパ)に行ってきました! SPA Aquatonic Paris Val d'Europe 」

「パリに巻き起こる「エミリーパリへ行く」現象と経済効果 Emily in Paris」


2025年4月12日土曜日

「拷問および蛮行を伴うレイプ」で起訴されたボルドーの4人の男

  


 日々、起こっている事件を見ていると、本当に枚挙にいとまなく、禍に巻き込まれずに今日まで生き延びてきたことが不思議でもあり、幸運であったと思ってしまうことがあります。

 昨日、目にした事件は、ボルドーで起こった事件だったので、娘が学生時代に数年過ごした場所でもあり、パリ以外では、なんとなく、少しだけ近く感じる地方?都市でもあるだけにチラッと目をとめたところ、その場所柄というよりも、この大雑把に言うところの「性加害事件」について、「ありがちだけど、あんまりだろ!」と思う「同意・不同意問題」が論じられていたので、それについて、少し触れたいと思います。

 この事件は、「2020年11月から2023年9月までの間にパートナーと彼が招待した男たちから集団レイプを受けたとして、ある女性がパートナーを2023年11月に告訴した」ことから、始まっています。

 彼女は、パートナーが複数回、集団レイプすることを可能にした支配戦略?についても説明しており、また、この現場は撮影されていたと話していました。

 捜査官は、この男性の他の4人のメンバーに事情聴取を行ったところ、この告訴人が述べたのと同様の場面を経験したと述べています。つまり、彼らは、あっさりと彼らの野蛮な行為を認めているわけです。

 まず、この告訴人のパートナーである問題の核にいる男性は、2024年7月に逮捕されますが、彼は、「彼自身を含む、彼の歴代のパートナーと男性グループとの間の性的関係の存在」には異議を唱えなかったものの、「それは合意に基づくものであった」と断言。

「自分には、犯罪歴もなく、犯罪を犯した人間であると思ったことは一度もない」と自負しているそうで、明らかに極端な行為であったにもかかわらず、自由奔放な性的快楽に浸っていたことを自認しており、女性たちは、合意に基づいて行動していたと信じ込んでいるようです。

 しかし、当該人物宅から押収された複数のビデオからは、明らかに女性たちの同意がなかったことは明白であると裁判所は判断しています。

 最初の事件を発端に捜査が進められ、拡大されていった結果、この蛮行は、2011年から2024年までの期間、さらに長い期間行われていたことが判明し、被害者はこれまでのところ5人が特定されています。

 また、これに加わっていた他の4人の男性も逮捕されています。彼らは40歳から57歳という決して若くない年齢層なのにも驚きですが、もっとも、この蛮行が始まったのは、2011年からということで、今から14年前のことなので、これも彼らがもう少し若かったころから、継続的に行われてきたためなのか?よくわかりません。

 しかし、やはり、もっとも驚きというか、不思議というか、この男性側が都合よく、男女間の支配的関係は意に介さずに「同意のうえのことだと信じていた」と全く悪びれることなくその行為を続けていたという点で、どうしたら、そういう都合のいい考え方になれるものなのか? まったく理解ができません。

 しかし、性加害問題に際して、この「同意・不同意問題」は少なからずあることのように思いますが、これが単にカップル同志だけでなく、仲間まで招待してとなると、さらに悪質です。


性加害 同意・不同意


<関連記事>

「度を超えているフランスのDV 逮捕・投獄・釈放後に元妻を焼き殺す凶暴さ」

「陰惨な事件が続くフランス 被害者・加害者ともに若すぎる」

「15歳の少女をメッタ刺し、生きたまま火をつけた未成年の男子に懲役18年の判決は妥当か否か?」

「妻を殺して3ヶ月間ウソをつき続けた男 逮捕拘留の末、自白」

「数度にわたる殺害予告の末、逮捕・拘留も、釈放され、元パートナーを殺害した男」

 


 

2025年4月11日金曜日

パリの大気汚染は20年間で半減した

  


 エアパリフ(Airparif・イル・ド・フランス地域の大気質(大気汚染)を監視するために環境省に認可された大気質監視協会)は、パリ(イル・ド・フランス)の大気汚染は、20年間で半減したと発表しました。

 この大気汚染が改善されているのは、はっきりとはわかりづらいとはいえ、ここのところ、お天気が良い日が続いて、パリの空ってこんなに青かったかな・・と思うほど、青空がきれいに感じていたので、このエアパリフの発表を見て、ああ、大気汚染が改善されていることも空が青く感じる理由のひとつだったのか・・と単純に思ってしまいます。

 思い返してみれば、パリ市は、この環境問題への取り組みが、そこまで環境アピール??と、ちょっといやらしいくらいにかなり、パワフルにというか・・露骨というか、車に対する規制などが、どんどん厳しくなったり、ナンバーごと(奇数・偶数)に交通制限したり、居住者および配達用などの車以外は侵入禁止にする地域があったり、歩行者天国(もしかして死語?)にする地域があったり、色々と取り組みが続けられてきました。

 私自身は、パリでは車を運転しないので、このような規制もあんまり関係ないな・・と思ってしまうものの、車を愛用していた人々にとっては、ずいぶんと厳しい話だな・・とも思っていました。

 まあ、交通網は充分に発達しているパリは、公共交通機関で充分に動けるというか、その方がラクだったりもするのですが・・。

 また、個人的に最も感じるのは、自転車に乗る人が増えたことで、これは大きな変化のひとつかもしれません。パリの道路には、自転車レーンが多く設けられるようになりました。この自転車の普及は、そもそもの環境問題に加えて、パンデミックの際の感染回避しようとする人々が通勤に自転車を利用する人が増えたこともこれをさらに加速化させたように思います。

 今では、パリ・リヨン駅などの大きな駅にも自転車置場ができていますし、街中にも自転車置場を見かけることも増えました。私は、最近は、もう自転車にもめっきり乗らなくなりましたが、何が嫌って、自転車は、かなり頑丈な鍵をかけておかないと、盗まれるリスクも高く、これを気にして自転車ででかけるのは、もう面倒になったからです。

 とはいえ、今では、20年前には考えられなかったくらい自転車人口が増えたと思います。

 このことは、大気汚染改善に、少なからず影響していると思われます。

 エアパリフによれば、「2005年から2024年の間に人体の健康に最も有害な規制対象の大気汚染物質(微粒子と二酸化窒素)の濃度が半減した」のだそうです。

 こうして良い結果が公表されることは、なんだか自分では何もしていないけど、良い成績表をもらったような、そんな気になるのはげんきんなものです。

 とはいえ、これを維持するためには、さらなる厳しい規制が必用であると、2030年に向けての新たな欧州の制限値を設けることも付け加えています。

 というのも、イル・ド・フランスの中でも、大気汚染が改善されていない場所、特に環状道路(A1、A3、A4、A6高速道路)の周辺地域は、問題視されています。

 また、このエアパリフは、「大気汚染削減対策の継続と拡大により、7,900人の早期死亡を防ぐことができる」と締めくくっているます。

 ただ、シンプルに空が青くなるのは、気持ちいいことです。


パリ大気汚染半減


<関連記事>

「フランスのニュースでも取り上げられている明治神宮外苑森林伐採問題」

「自転車泥棒の組織化と自転車登録・マーキングの義務化」

「アパート内の自転車置き場での自転車泥棒」

「モンマルトル歩行者天国化計画と世界遺産登録」

「2024年に延期されたパリ中心部の自動車交通規制」

 

2025年4月10日木曜日

新手の物乞い スーパーマーケットの中で・・

 


 パリ・オリンピックの前後には、すっかり姿を消していたホームレスや物乞いをする人々は、すっかりもとに戻ってきました。街中やメトロの駅の通路などに座り込んでいる人には、若い人から年配の人まで、年齢性別問わず、色々な人がいるし、それが子連れだったりするときには、とてもやるせない気分にもなります。

 彼らは別に他人に危害を加えたりすることはないのですが、できれば、遭遇したくない気持ちになってしまいます。

 メトロの中だと、車内を集金に歩いている場合もけっこうあって、また、駅の通路にそこそこの荷物を置いて、場所を陣取って、昼間から、寝袋のようなものに潜って寝ていたりもするので、この人たちは、夜、動いているのかと考えたりもします。

 昨日、時々、立ち寄るスーパーマーケットに行ったら、お店の前にホームレスの人が「小銭をください」と店内に入っていくお客さんに呼びかけているのを見かけました。

 お店の真ん前に陣取られては、お店も迷惑だろうに・・と思ったものの、私は、そのまま、横を通り過ぎて入店。あまり重い荷物にしたくないので、今日は控え目にしておこうと思いながら、店内を見て歩きつつも、ついつい、重くなってしまったかも・・と思いながら、レジへ。

 このお店は、最近は、スーパーマーケットでは、セルフレジがめっきり増えているというのに、相変わらず、昔ながらのふつうのレジなのです。レジに並ぼうとすると、先ほど、入口にいたホームレスの男性が商品をいくつか持って、近付いてきたので、並ばずに先にレジを通してほしいというのかと思いました。

 こういう人はたまにいて、多くの人がけっこうな量の買い物の会計をするのに並んでいるところを自分は1つ、2つの商品だけなので、先に通してほしいという人です。

 ところが、このホームレスの人、先に通してほしいのではなく、これを「買ってほしい」とレジに並ぼうとしているお客さんに頼んで歩いているのです。

 私は、ちょっと初めての展開にドギマギしてしまい、なんだかちょっと怖くなって、うつむいてしまったのですが、そこは慣れたもの?というか、次々と後に続くお客さんに頼んで歩いているのです。

 彼が持っていたのは缶ビール1缶とパンと鴨のテリーヌでした。数人に声をかけたところで、ちょっと彼と話し始めた老婦人が見捨て置けない気になったのか、彼の持っていた缶ビールだけが彼女の買い物の中に入っており、ホームレスの男性は、いつの間にか、店の外に出ていました。

 その老婦人のすぐ後ろにいた男性が、「大丈夫・・もし、ダメだと言われたら、自分が支払うから・・」と言っているところを見ると、レジを通る時に、彼女は会計から外すつもりにしているのだ・・と思いました。

 私は、あまりに執拗に言い寄られたら、セキュリティの人を呼ぼう・・と心の中で思っていましたが、同時にお店の外でお金をもらうのを待っているだけでなく、店内に入ってきて、お客さんに買ってもらうという新しい手法に転じたホームレスに驚いたというか、積極的というか、お店に入って、商品を盗んだりはせずに、他の人に買ってもらおうとする、そのあたりの線引きが微妙だな・・とへんなことに感心しました。

 このような物乞い?の人は初めて見たので、こういうことが度重なれば、お店の方も黙っておらず、それこそ、セキュリティの人が出てくると思います。妙に抗ったりすると、危険かも?と、思ってしまうのは、当然といえば、当然だとも思うのですが、周囲の人々(お客さんたち)が、皆、明らかに動揺して、無反応で、皆がほぼ無視している状況だったのは、なんだかフランスにしては意外といえば、意外でもありました。

 こういう時にちょっとだけ思い出すのは、私自身はこういう人にお金をあげたことはないのですが、亡くなったフランス人の夫は、かなりの確率でお金をあげていたのを思い出し、今回も、きっと夫だったら、買ってあげていたんだろうな・・などと思ったのです。


スーパーマーケット ホームレス


<関連記事>

「あれだけいたパリの露天商はどこへ行ったのか?」

「フランス全土が震撼とした のどかなアヌシーの公園で起きた難民による子供を狙った襲撃事件」

「スティーブン・スピルバーグ「ターミナル」にインスピレーションを与えた伝説のホームレスCDGで死去」

「パリ シャルルドゴール空港(CDG)でナイフを振り回した男 射殺」

「インフレにつれてスーパーマーケットでの万引きが急増」



 



2025年4月9日水曜日

すごかったパリ17区の大火事

 


 先日、夜のニュース番組をつけたら、パリ17区で大火災!という映像が流されていました。映像はDIRECT(生中継)と出ていて、サマータイムになり、日が長くなり、まだ真っ暗にはなっていない独特なブルーの空に炎が燃え上がる映像に、「なかなかな規模の火事だな・・何が燃えているんだろう? どこなのかな?」と思っていました。

 その時の生中継では、パリ17区というだけで、その規模の大きさ、消防車60台、消防士が200人出動しているというだけで、詳しい火災現場や、火災の原因などは流れていませんでした。

 しかし、だんだん日が暮れてくるにつれて、火災現場の引きの映像が流れ始め、引いてみると、環状線ごしに、ものすごい黒い煙幕が広範囲にわたってパリを覆っていて、その時点で、「もしかしたら、これ、家からでも見えるのかも?」と慌てて窓のカーテンをあけてみると、なるほど、家からでもパリの街を大きく黒い煙幕が覆って煙が流れていくのが見えました。

 我が家はパリの中心地ではないうえに、比較的、上の方の階にあるために、パリが高層建築が少ないこともあって、パリ祭の時の軍事パレードの航空ショー?のトリコロールの噴煙などが辿っていく道が見えたりもします。

 しかし、この日に限っては、パリ祭のトリコロールの噴煙の何十倍ものボリュームで、こんなにものすごい黒煙で、近くの人は無事なんだろうか?と心配になるほどでした。

 私が外を見たのは、ちょうど、エッフェル塔がシャンパンフラッシュしている時だったので、21時ちょうどくらいだったと思います。キラキラ光るエッフェル塔に迫ってくるかもしれないと思われるパリを覆い尽くす黒煙は、とても奇妙な光景でした。

 翌日の報道によると、火災現場は、17区にある廃棄物処理場の施設だったようで、主に段ボール、プラスチックなどが選別されてやってくる場所だったようで、これが炎の勢いを強くした原因だったと言われています。それにしてもあんな黒煙幕、初めて見ました!

 近年、リチウム電池やセルなどが原因の火災が年間100件以上発生しているそうで(日用品に使用されているリチウム電池などは、特に火災の原因になるそう)、今回の火災の原因も同様のものであったことが疑われており、また、集積していた段ボールやプラスチックが炎の勢いを加速させ、大量の黒煙が発生した原因であったとも言われています。

 リサイクル企業連盟の会長によれば、リチウム電池やセルなどが原因の火災(100件)だけでなく、火災そのものが増加(年間140~150件だったものが、年間400~500件になっている)しているとのことで、驚くことに、これには、鎮火した火災の数は含まれていないということです。

 とはいえ、廃棄物処理場全体の建物は崩壊し、これだけの大きな火災にもかかわらず、死傷者は出ていないとのことで、不幸中の幸いでした。

 パリ警察署によれば、「黒煙の毒性は検出されなかった」と発表していますが、どう考えても、身体にいいわけありません。

 当面の差し迫った問題のひとつは、通常は、この処理場で受け入れていたゴミをどこに割り振るかが速やかに解決すべき問題、でなければ、いつかの年金問題のゴミ収拾業者のストライキの時のようなことになります。

 しかし、火事って怖いな・・意図的に燃やさなくても、炎と煙はあんなに燃え盛るものなのかと思いました。

 

パリ17区大火災


<関連記事>

「フランスのゴミの収集 フランス人の衛生観念」

「ゴミの捨て方に見るフランス人のモラル フランス人には、箱を潰して捨てようとか、そういう観念はない」

「自分の落としたゴミを拾ったら、びっくりされて、すごく感謝された!」

「年金改革問題 ストライキ続行で街中にゴミが溢れるパリ」

「ゴミ収集業社ストライキから20日後、民間のゴミ収集業社も無期限ストライキ突入」



2025年4月8日火曜日

季節の変わり目 服装選びが難しい季節だけど・・

 


 冬の間は、本当にお天気の悪い日が多くて、うんざりするほど雨ばかり・・しかも一日中雨だったので、春になって、お天気の日が続いているのはそれだけで嬉しく、気持ちも明るくなります。

 しかも、抜けるような晴天の日が多くて、パリは本当に晴天だと、その美しさも倍増するな・・などと思いながら、街を歩いています。

 落ち葉の季節には、パリは、どうしてこんなに落葉樹ばかり植えているのだろうか?と、枯れ葉の多さに、「掃除大変なのに・・」などと余計なお世話だろうことを思ったりもするのですが、冬には葉が落ちてしまうからこそ、春、木の葉が芽吹いてくる若葉の緑がきれいなんだな・・と、あらためて、そんなことを思ったりするお天気の良さです。

 しかし、お天気は良いのですが、けっこう寒いのはたしかで、気温はそんなに高くない(その日にもよりますが)ので、外出の際の服装はけっこう難しいです。

 あまりのお天気の良さに、「さすがにもう厚手のコートはなぁ・・」などと、私は思ってしまうのですが、パリジャン・パリジェンヌは「もう春だから、冬のコートは着ない・・」などとは、考えないようで、ふと気がつくと、メトロの中なども、もっこもこのダウンを着ていたり、けっこうがっつり冬服を着込んでいる人が目立ち、4月だからもうコートは着ないとか、そういう風には考えないんだな・・寒けりゃ、季節関係なしに着込む・・正直というか、素直というか・・合理主義?です。

 また、日によって、その日その日で、真冬みたいになったり、夏みたいになったりも見事に気温に適応した上手な服装選びをしているのには、毎年のことですが、感心させられます。

 きっと、彼らは衣替えというものをしないんだな・・とも思います。実際に、私も、もう最近は、衣替えというものはしなくなりました。とはいえ、その日その日で上手く気温に適応する服装をしそこなうことが多いです。

 パリは場所にもよりますが、男女ともに、けっこうおしゃれな人を見かけることが多いのですが、今の季節は、周囲の人々の服装を見ていると、飽きることがありません。

 昨日は、やっぱり晴天にもかかわらず、けっこう本格的に着込んでいる人が多かったので、その色々な服装を見ているだけでも、けっこう楽しかったです。



 このおじさん、地味におしゃれだな・・と思い見てみると、Gパン以外は、同系色のジャケット、ベスト、スカーフ、くつ・・なるほど、こんな風にたくさん着ていても、中のベストを脱ぐだけでも、スカーフを外すだけでも、気温の変化に微妙に対応できそうです。

 また、肩から下げているバッグも使いこなした感じの、いい感じにこなれた感じの皮のバッグ・・こういう人のワードローブ、見てみたい気がしました。

 そこいくと、私のワードローブなど、整理がまったくついておらず、いつも同じ服ばかり・・色々と持っているのに忘れているものもたくさんありそうで、このおじさんを見て、近いうちにワードローブを片付けて、ちょっと整理してみようと思った次第です。


季節の変わり目の洋服選び


<関連記事>

「フランス人の衣替えの素早さにはいつも驚嘆させられる」

「フランスの天気予報は当たらないのに洋服選びが上手なフランス人」

「いつまで続くの?この気候? くもり時々晴れ、のち暴風雨・・」

「パリは急激に秋めいてきました・・」

「雨の日がグッと増えたパリ さすがのフランス人も傘をさす」






 

2025年4月7日月曜日

パリの極上エステ体験 NUXE SPA

  


 日頃、私は特にお化粧品にもあんまり興味がないし、年齢を重ねてきたからこそ、日頃のお肌のお手入れはこれまで以上に大切だと思いつつ、そこまでこだわりのあるケアをしているわけではなく、最低限、肌が乾燥しないようにしたり、夜用のクリームは、ちょっとだけ良いものを選ぶように心がけ、あんまりケチらずに、たっぷり使うくらいのことしかしていません。

 なので、エステとか、そういう類のものも、これまで、あまり積極的に行くこともありませんでした。

 それでも、SPAとか、マッサージなどは好きなので、機会があれば・・とは思っていました。昨年、お誕生日に娘がSPAのチケットをプレゼントしてくれたので、初めて、SPAとボディートリートメントをしてもらいに行ったのが、初めてでした。

 昨年、行ったところは、パリ郊外の広いスペースで、プールやジャグジーなどの開放的なスペースもあるアクアトニックというだけあって、エステよりもプールなどの施設が前面に出た感じの場所でした。

 そして、今年も娘がお誕生日にエステとボディートリートメントのチケットをくれたので、また、新しいエステ・ボディートリートメントに行ってきました。

 こちらは、NUXEという化粧品メーカーがやっているSPAで、パリの中心部にあり、しかも、私もけっこうよく行くモントルグイユ通りにあるので、家からそんなに遠くもなく、なんか行き易い場所でもあります。



 モントルグイユ通りは、美味しいもののお店がたくさんある通りとして有名なのですが、そんな中にNUXEの店舗は、間口は小さく、ひっそり・・と言いたいところですが、なんだか、季節のキャンペーンなのか、入口はピンク!(いつもは、マッドな感じのゴールドが基調の店構えです)おばさんとしては、ちょっと入りづらい感じでもあります。

 店舗の間口としては狭いのですが、パリのお店あるあるで、一歩、中に入ると、実は奥行があり、また、地下には、階段があって、どこまで下りていくの?という感じでシックな石造りの内装が広がっています。


 まず、入るとアンケート用紙?のようなものを渡されて、マッサージやエステに使うオイルの種類を選び、マッサージの強さや特にこんなところを重点的にしてほしいとか、こんなところに注意してほしいなどの質問用紙に記入します。



 さすがにきっちり時間で予約が詰まっているだけあって、時間どおりに個室に案内してくれます。

 NUXEのオイルやボディケアーのローションなどは、いくつか使ったことがあるので、なんとなく安心感はあります。

 個室に入ると使い捨ての紙の下着1枚だけをつけて、タオルにくるまって横たわります。個室の中は、薄暗い柔らかい照明と静かなBGMが流されています。



 なんとなく、日本のマッサージなどと違って、こちらのマッサージは、良く言えば優しい感じというか、撫でる程度のイメージがあって、私はアンケートに「強め」のマッサージを希望すると記入していました。

 それでも、なんとなく物足りない感じのマッサージであろうと思っていたのは、間違いで、NUXEのローションを使った優しく丁寧なマッサージではあるのですが、本当に足のつま先から頭のてっぺんまで、丁寧に時間をかけて、全身を充分にほぐしてくれるような、満足感たっぷりのマッサージでした。

 そのまま眠ってしまってもいいくらいな感じでもあり、この際、色々、聞いておきたいという気持ちもあって、前半は、思わずよだれを流して眠りに落ちそうでしたが、途中から、このオイルはなに?とか、これは、なんのためにやっているケアなの?とか、色々と質問もしました。

 こういう時のエステティシャン?というのか、こういうサービスをしてくれる人、そういう教育をされているのかもしれませんが、わりと物静かな感じの人で、自分の側からは話しかけてきません。私の担当をしてくれたのは、恐らく20代後半から30代前半あたりの女性でしたが、落ち着いた雰囲気の感じのよい人でした。

 きっと、お客さんによっては、話しすぎてもダメ、ずっと喋っていたい人も恐らくいるだろうし(フランス人ならばとくに・・)、1対1の対応、しかも、あまりに無防備な体制になっているお客さんに対して、身体に接触するサービス・・なかなか、センシティブでもある感じです。

 ボディートリートメントがひととおり終わったところで、ボディはタオルで蒸された状態で、フェイストリートメントに入ります。

 こちらは、ゴマージュから入り、マッサージ、軽く保湿してから、パック、そして、さらに仕上げのトリートメント・・そういえば、一時、ゴマージュには、凝っていたことがあって、自分でできるスキンケアで、もっとも効果、前後の違いがもっともわかりやすく、すべすべになるのがうれしくて、一時ハマったことがありましたが、最近、すっかり忘れていました。

 今回は、プロにやってもらったゴマージュとフェイスパック・・すべすべ、しかもしっとりで、顔を見ずとも、自分で手で触れただけで、柔らかいお餅のような感じになって、思わずニッコリしてしまいました。

 考えてみれば、このようなケア、定期的にやってもいいはずなもの・・でも、そのお値段も、サービスもよくわからないうえに、やっぱり無防備に相手に身体を預ける(大げさですが・・)ので、ちょっと躊躇してしまうところもありました。

 今回、初めて、本格的なエステを体験して、個人的には、大満足。パリならではの地下もぐった石造りの空間に照明に・・そのあたりの雰囲気の演出の仕方はさすがフランス、おしゃれでとってもセンスが良いです。本当に至極の時を過ごすことができました。

 比較するのもおかしな話かもしれませんが、ディズニーランドなどに行くよりもずっと満足感があり、パリらしい体験型アクティビティかもしれません。

 色々なコースがあり、顔だけ・・とか、ボディだけ・・とか、その種類も色々あるようですが、今回、私が行ったのは、ボディ45分、フェイシャル45分の合計90分。時間いっぱいいっぱいまで、しっかりやってくれました。

 中には、水の中でやってくれるマッサージなどもあるようです。



 とっても、満足で、でも、担当してくれる人によってもずいぶん違うかもしれないな・・と思って、「あなたは、とても上手で感じもよかったから、次回もあなたを指名できますか?」と言ったら、「喜んで!」とお名前を教えてくれました。

 パリに来て、美術館とか、色々、巡りたい観光地もあるでしょうが、エステもちょっと楽しい体験かもしれません。

 とりあえず、「NUXE」のエステ・マッサージは、安心してご利用できるものでした。


NUXE SPA Montorgueil  32-34 rue Montorgueil 75001 Paris


<関連記事>

「初めてSPA(スパ)に行ってきました! SPA Aquatonic Paris Val d'Europe 」

「パリでビオコスメを買うなら絶対ここ! シティファーマ・CITY PHARMA」

「フランス人は、女を捨てない! パリのジムでの大らかなパリジェンヌたち」

「メイク用品・スキンケア・ヘアケア・日用品・お菓子・日用品がびっくりするほど低価格なお店「NORMAL(ノーマル)」」

「日本到着後の身体のメンテナンスは至福の時間」