日々、起こっている事件を見ていると、本当に枚挙にいとまなく、禍に巻き込まれずに今日まで生き延びてきたことが不思議でもあり、幸運であったと思ってしまうことがあります。
昨日、目にした事件は、ボルドーで起こった事件だったので、娘が学生時代に数年過ごした場所でもあり、パリ以外では、なんとなく、少しだけ近く感じる地方?都市でもあるだけにチラッと目をとめたところ、その場所柄というよりも、この大雑把に言うところの「性加害事件」について、「ありがちだけど、あんまりだろ!」と思う「同意・不同意問題」が論じられていたので、それについて、少し触れたいと思います。
この事件は、「2020年11月から2023年9月までの間にパートナーと彼が招待した男たちから集団レイプを受けたとして、ある女性がパートナーを2023年11月に告訴した」ことから、始まっています。
彼女は、パートナーが複数回、集団レイプすることを可能にした支配戦略?についても説明しており、また、この現場は撮影されていたと話していました。
捜査官は、この男性の他の4人のメンバーに事情聴取を行ったところ、この告訴人が述べたのと同様の場面を経験したと述べています。つまり、彼らは、あっさりと彼らの野蛮な行為を認めているわけです。
まず、この告訴人のパートナーである問題の核にいる男性は、2024年7月に逮捕されますが、彼は、「彼自身を含む、彼の歴代のパートナーと男性グループとの間の性的関係の存在」には異議を唱えなかったものの、「それは合意に基づくものであった」と断言。
「自分には、犯罪歴もなく、犯罪を犯した人間であると思ったことは一度もない」と自負しているそうで、明らかに極端な行為であったにもかかわらず、自由奔放な性的快楽に浸っていたことを自認しており、女性たちは、合意に基づいて行動していたと信じ込んでいるようです。
しかし、当該人物宅から押収された複数のビデオからは、明らかに女性たちの同意がなかったことは明白であると裁判所は判断しています。
最初の事件を発端に捜査が進められ、拡大されていった結果、この蛮行は、2011年から2024年までの期間、さらに長い期間行われていたことが判明し、被害者はこれまでのところ5人が特定されています。
また、これに加わっていた他の4人の男性も逮捕されています。彼らは40歳から57歳という決して若くない年齢層なのにも驚きですが、もっとも、この蛮行が始まったのは、2011年からということで、今から14年前のことなので、これも彼らがもう少し若かったころから、継続的に行われてきたためなのか?よくわかりません。
しかし、やはり、もっとも驚きというか、不思議というか、この男性側が都合よく、男女間の支配的関係は意に介さずに「同意のうえのことだと信じていた」と全く悪びれることなくその行為を続けていたという点で、どうしたら、そういう都合のいい考え方になれるものなのか? まったく理解ができません。
しかし、性加害問題に際して、この「同意・不同意問題」は少なからずあることのように思いますが、これが単にカップル同志だけでなく、仲間まで招待してとなると、さらに悪質です。
性加害 同意・不同意
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