2025年4月14日月曜日

ソフィ・マルソーと柔道家テディ・リネールがかけつけた大阪万博フランスパビリオン

  


 賛否両論飛び交っていたらしい大阪万博には、フランスからは、女優ソフィ・マルソーとパリ・オリンピックのゴールドメダリストの柔道家テディ・リネールがフランスパビリオンの開会式に参加しました。

 多くの国が技術革新に焦点を当てる中、フランスパビリオンは、ロダンの彫刻やジブリアニメスタジオ風のオービュッソンのタピストリー、ノートルダム大聖堂のガーゴイル、フランスの誇る数々のハイブランドやアルザスワインなどが展示され、ビストロスペースも設けられています。


 また、樹齢1,000年のオリーブの木がフランスから運ばれてきているとのことで、内心、樹齢1,000年の木をそんなことして、大丈夫?とも思います。

 巨大な白いカーテンで覆われたフランスパビリオンは、一部、写真を見る限りでは、なんとなく、ディオールのギャラリーを想起させる感じもあります。

 このフランスパビリオンのテーマは「愛の讃歌」で、壊れることのない絆で結ばれた二人の人間の結びつきを想起させる共通の糸である日本の伝説「赤い糸」からインスピレーションを得ていると言われています。

 オープニングにかけつけた女優ソフィ・マルソーは、「赤い糸は、希望と忍耐を結ぶ力強いシンボル、私は14歳のときから、日本に対して長い歴史、忠誠心のようなものを感じてきました」と挨拶。

 雨天の中、大阪万博への最初の来場者の間でも、フランスパビリオンはもっとも人気のあるパビリオンの一つとなっているそうです。

 このフランスパビリオンには、費用5,800万ユーロ(うち4,250万ユーロは国が負担)、スポンサーには、LVMH・ルイ・ヴィトン、ディオール、ショーメ、セリーヌ、モエ・シャンドンなどが名を連ねています。

 また、柔道家テディ・リネールは、「柔道は日本発祥のスポーツであるため、ある意味、日本とともに暮らすことは、当然のこと。今回で日本訪問は50~60回目になりますが、日本は私に多くのものを与えてくれた国であり、他のどの国よりも、日本にはフランスと共通する厳格さとノウハウがあることに気付かされています」と話しています。

 なんだか、未来の技術とかそんなことを無理に掲げるよりも、フランスくらいの、あれこれ理屈をつけながらも、半分、フランスのコマーシャルみたいな感じがいいのかな?とも思わないでもありません。

 フランスでは、このフランスパビリオン以外の万博のハイライトとして、「火星隕石」、「藻類に偽装した?ハローキティの彫刻32体」、「幹細胞から生まれた小さな鼓動する心臓」などを挙げています。

 また、同時に、この万博が日本の世論調査では長らく、このイベントに対する無関心とその高額な予算に関連する不信感を浮き彫りにし続けており、これまでに販売されたチケットは、予想(1,400万枚)を遥かに下回る870万枚に留まっており、6ヶ月間の来場者目標2,800万人とは、およそかけ離れているということも紹介しています。

 これに対して1970年の大阪万博では、6420万人の来場者数を記録したそうで、長らくその記録が破られなかった、かつての成功もちょっとだけ紹介していますが、もはや、その一時的な性質と廃墟化によって批判の対象にもなっている、時代にそぐわないものであるという見方も強く、日本の報道によると、このスペースは、ホテルとカジノの複合施設を建設するために10月には取り壊され、「グレートリンク」のわずか12.5%のみが再利用されるだけとなっている・・と報じています。


大阪万博フランスパビリオン


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