2023年12月20日水曜日

フランス人の死に至る三大疾患

   今週、発表された、フランス公衆衛生局、Insermおよび保健省統計局(Drees)が実施した主な死因に関する調査によると、がん、心神経血管疾患、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)が三大死因として挙げられています。 ただし、これは、2021年のデータをもとにしているので、パンデミックの影響を大きく受けていた年でもあるので、一般的な年とは異なる結果となっている向きもあります。 フランスでは、年間で約66万168人が死亡していますが(2021年)、そのうちの4分の1がガン、5分の1が心神経血管疾患、そして10分の1が新型コロナウイルスによるものであったというデータが出ています。 ガンに関しては、肺、気管支、気管の腫瘍が最も多く、次いで、結腸直腸腫瘍...

2023年12月19日火曜日

インフレと最低賃金(SMIC)引き上げ

   フランス政府はインフレに関する INSEE(国立統計経済研究所)の統計発表結果を参考に、2024年1月1日からの最低賃金(SMIC)の引き上げを発表しました。 これにより、最低賃金は、フルタイムの場合、現在の月額1,747.20ユーロ(手取1,383.08ユーロ)から、1.13%増加の1,766.90ユーロに上昇します。時給にして、現在の11.52ユーロから11.65ユーロ、つまり0.13ユーロ(20円程度)の上昇です。 手取り金額1,383.08ユーロは、現在のレートで換算すると、約215,000円程度になりますが、現在の円安の状況や物価の違いなどを考慮すると、これが日本に比べて、安いのか高いのかは、簡単に評価することはできません。 フランスでは、この最低賃金(SMIC)は、物価の上昇に応じて、毎年、改定されており、一機に上昇はせずとも、長いスパンで考えると確実に上昇はしています。例えば、2012年には、最低賃金は、1,398.37ユーロであったことを考えれば、368.53ユーロも上昇しています。 また、1月1日以外の年度中にも、インフレ率が2%を超えた場合には、再評価が行われます。なので、通常は年1回の改定ではありますが、2021年には、1月、10月の2回、2022年には、1月、5月、8月の3回、2023年は、1月、5月に見直しが行われているので、今回は2021年以来、8回目の改定となっています。 今回の最低賃金の改定に先駆けて、労働大臣はこの点を強調して、2021年から13.5%上昇していると、なんだか、今回の上昇が今一つであることを煙に巻くような発言もしています。 この見直しに関しては、最も所得の低い世帯の...

2023年12月18日月曜日

私が日本に持って行ったお土産でビックリしたこと 朝からチーズ?

   今回も私が日本に持っていたお土産類は、9割方、食料品でした。 主に、チーズ(いつもの定番はコンテ、パルミジャーノ、今回はリクエストがあって、一部モンドール)、バター、ドライセップ茸、インスタントスープ(今回はアスパラガス)、タラマ、ちょっと珍しめのスナック菓子類、チョコレート、マドレーヌなどなど、あらかじめ、リクエストがあった分は別として、一部は、あの人は、これが好きだったな~とか思いながら、買い集めるのですが、買い進むにつれて、だんだんわけがわからなくなり、だいたい、前もって会う約束している人は別として、誰に会えるかもわからないので、その数でさえ、不特定なので、最終的には、まあ、これくらいあれば、足りるかな?という感じになってしまいます。 それらをこちらのスーパーマーケットなどのエコバッグなどに入れて渡しています。 概ね、日本ではやたらと高い乳製品は大好評なので、友人などに渡すと、「さっそく明日の朝、食べるから、美味しいパンを買って帰ろう!」などと言って、実際に翌朝、「美味しく頂きました!」などとご丁寧に朝の食卓の写真を送ってくれたりするのですが、バターはともかく、「えっ?朝からチーズ?」となんとなくビックリしてしまうのです。 たしかに私が子供の頃は、朝食でもチーズトーストなどは食べた記憶はあるし、ヨーロッパでもホテルなどのバイキング式の朝食などでは、薄切りのチーズが並んでいたりもするのですが、フランスに来て以来、朝からチーズ?というのは、どうもピンと来なくなっています。 チーズといえば、どちらかといえば、食後に食べる感じで、なんとなく、朝からチーズ・・などというとウッとくる感じがするようになっています。 私が子供の頃、我が家では、チーズはどちらかというと、父がお酒を飲む時のおつまみのような感じでした。 そういえば、父が仕事でヨーロッパに出張に行って、帰ってきた時に、外国人との商談での食事での様子について、「ようやく食事が終わったと思ったら、チーズの盛り合わせがでてきて、それをみんな、嬉しそうに食べるんだ!」と話してくれたことがあって、「へえ~~?」と思ったことを今、これを書きながら、思い出しました。 今は、まさにその逆バージョンで、私が持って行ったチーズを「美味しく朝食にいただきました!」という友人の話に「へえ~~?」と思うのです。しかも、彼女はモンドールまで朝から食べたというので、さらにビックリです。 まあ、うちの夫だったら、大歓迎だったかもしれませんが、実際にかなりのチーズ好きだった夫も朝は、たいていは、バゲットにカフェオレで、チーズは食べていませんでした。 いずれにせよ、日本人の方がしっかり朝ごはんを食べる人が多いということなのかもしれません。 私もパリではほとんど朝食をとりませんが、日本に行くと、わりとしっかりと食べることが多いです。しかし、私の場合、正直、チーズとパンよりもお味噌汁に干物と納豆とごはん・・といった和食の朝食の方が好きです。 また、お土産についてですが、シンガポールからやってきていた弟にもチーズいらない?バターは?と一応、お伺いをたてたのですが、どれも、「いらない・・」と冷たくあしらわれ、結局、彼が目を見開いて、喜んでくれたのは、なぜか宮古島に行った時にみつけて私が感激して山のように買ってきたチーズ味の「カール」(スナック菓子)(最近は、関東では販売しなくなったらしい・・)でした。<関連記事>「パリでちょっと気の利いたクリスマスカードを探すのは大変」「エシレバターが小さくなった!」「日本での「おフランス」の高級イメージ商法」「やっぱり美味しかったマドレーヌ Le...

2023年12月17日日曜日

フランス政府 2024年から薬の服薬指導を紙からQRコードへ移行開始

   フランス政府は2024年から薬の服薬指導の紙を廃止し、QRコードに置き換えることを目的とした試みを開始することを発表しました。 2024年はひとまず、一部の薬の箱に、このためのQRコードが付加される予定で、長期的には、この薬の箱の中に入っている服薬指導の紙の廃止を検討する予定です。 私がフランスに来たばかりのころ、フランス人はやたらと薬(ヤバい薬というわけではない)に頼りたがり、また、医者も気安くやたらと薬を処方するような気がする・・と思いました。 そして、医者の処方箋をもらって薬を出してもらう薬も全て箱入りの薬で、やたらかさばる感じがした覚えがあります。それは今もあまり変わりません。 現在、私は3か月ごとにかかりつけのお医者さんに通って処方箋を書いてもらって、薬をもらってきていますが、3ヶ月分の薬もそれぞれが箱入りとなるとなかなかこんもりとした量で、また、その箱の一つ一つには、まず読むことのない薬の服用指導の紙が入っており、この服用指導の紙に関しては、ほぼほぼ包み紙同様の扱いで、即刻、ゴミ箱へ直行してしまうもので、まず、読んだことがありません。 だいたい、紙に書いてあることは長すぎる上に細かい文字で読みにくく、ごくごくたまにその薬について、知りたいことがあったとしても、薬の名前でググって調べる方がラクなので、全く必要がありません。 私でさえも、こんな具合ですから、病院などでは、けっこうなゴミの量になるそうで、これは、なるほど、すごくいらないものだな・・と思います。 これまでにも、フランスでは、環境問題に関しては、レシートが廃止されたり(とはいっても、頼めば貰えますが・・)、紙の広告のチラシなどが大幅に削減されたり、ファストフードの店内飲食には再利用できる容器が使われるようになったり、様々な試みが続いてきましたが、まだまだあるな・・削減できるもの・・と思います。 その一つ一つは、大した量ではなくとも、小さいこと(でもないけど)の積み重ねで、少しでも環境問題を改善していこうと国主導でどんどん動いていくことが、大切なのだなぁと思います。 それでも、やはり、QRコードの取り扱いに慣れていない一定の層はいるわけで、そういった人々に対する「薬剤師向けの紙の指示書の提供」など、さまざまな「解決策」が検討されているようです。 しかし、まあ、そうでなくとも、たいていの場合、薬局の人は聞けば薬についても、よく教えてくれるし、結構、おしゃべり好きな人が多い印象なので、難しい説明書を読むよりもずっとわかりやすいのではないか?とも思われます。 それに加えて、処方箋を出してもらう段階で、お医者さんに色々、聞くこともできるし、たとえQRコードがなくても、薬の名前でググれば、たいていは出てくるので、やっぱり、この紙は、ほとんど必要はありません。 むしろ、薬の名前+(たとえば)副作用などと調べれば、ピンポイントで知りたいことが出てくるので、その方が全然ラクでわかりやすいです。 いずれにしても、環境問題にせよ何にせよ、政府主導でどんどん対応していく感じが日本にはないフランスのよいところだな・・とも感じます。薬の服薬指導QRコード <関連記事>「フランス政府が導入する繊維製品修理ボーナス」「2023年1月1日からファストフードの使い捨て容器廃止へ」「フランスの食品廃棄物救済アプリ...

2023年12月16日土曜日

パリのノエルのイルミネーションさんぽ

   早いもので、今年もあっという間に一年が過ぎようとしています。12月も残り半月ほどになり、ノエルまでもう一週間と少しになりました。 先月から少し、フランスを離れていたこともあり、なんとなくノエルに乗り遅れた感じもあり、また、今月は、どういうわけかお天気の悪い日が多かったりで、さっぱりノエルのイルミネーションを見に行けていませんでした。でも、その乗り遅れを取り戻すように、今年は、ぐる~っと一気に気になるところを見てきました。 最初に行ったのは、ギャラリーラファイエットで毎年、一応、チェックする感じです。特に買い物もないのに、店内のドームのような空間のデコレーションやショーウィンドーを覗いています。 今年は、大きなサンタクロースがあしらわれたツリー型の飾りで、ドームの天井に映える感じではありましたが、個人的には、今一つな感じの印象・・同様にショーウィンドーも今一つ惹きつけられる感じが薄い印象でした。 後日、今度は、マドレーヌあたりから、フォーブールサントノーレを通ってルー・カンボンを横目で眺めつつ、ヴァンドーム広場へ、そして、チュイルリー公園を通ってシャンゼリゼまで歩きます。 このコースは、けっこうハイブランドのお店なども多く、通り自体も可愛い大きなアーチ状のデコレーションをしていたり、オリジナルのクリスマスのモニュメントを飾っていたりするので、お店に入らずとも、通り沿いを歩いて行くだけでも、「お~~可愛い!素敵!」と楽しみながら歩くことができます。 マドレーヌ寺院の近くのディオールは今年のディオールの統一デコレーションでお店が飾られており、なかなか華やかで、その脇にあるヴィラージュ・ロワイヤルというスペースはいつもきれいにデコレーションされていますが、しっかりノエルバージョンになっています。 そこから、フォーブール・サントノーレを歩いて行くと、ハイブランドのお店が軒並み華やかなデコレーションのパレード状態、ルー・カンボンと交差するあたりで、再び、ディオール、そして、シャネルの独特なシャネルっぽいデコレーションに「ほ~~っ!」となります。 しばらくすると、マンダリンオリエンタルホテルのオーソドックスではあるけど、シックで上品なデコレーション。  そして、ヴァンドーム広場に行き付く直前には、ちょうどショパールとルイヴィトンが重なって見えるポイントが見えてきます。このショパールとルイヴィトンのデコレーションは毎年楽しみで、特にショパールのデコレーションはいつも品がよくて私が好きなデコレーションの一つでもあります。  昨年のルイヴィトンは、これでもか!というくらいインパクト大な感じで、むしろ、ちょっと引く感じがしてしまったのですが、今年はそれに比べるとかなり、トーンダウンした感じがして、むしろ、隣のグッチの方がインパクトがある感じさえしました。(しかし、後になって、やはり、ルイ・ヴィトンにはびっくりさせられた!)  今年のヴァンドーム広場には、ブルーの回転木馬が設置されていました。  そして、現在、マルシェ・ド・ノエルをやっているチュイルリー公園を横目に、コンコルド広場を通ってシャンゼリゼへ・・。しかし、ここで、私は少々ズルをして、コンコルド広場からジョルジュサンクまではメトロで移動。 今年のシャンゼリゼは、やけに早くから、街路樹のイルミネーションの準備をしていたので、何か特別なことがあるかと思いきや、特別なことはなく、いつもどおりに17時にイルミネーションが点灯します。 17時きっかりにまず、パラパラと白いライトがつき始め、白いライトでシャンパンフラッシュが始まり、15分おきにこのシャンパンフラッシュタイムになります。 しかし、白いライトがキラキラするのも一瞬はきれいなのですが、正直、個人的には、これはなくてもいい気がします。オレンジのライトの方が華やかでシャンゼリゼにも合っているし、実際にシャンパンフラッシュが終わって、ライトがオレンジに切り替わって明るくなると、周囲から、「お~っ!」という声が上がるので、このコントラストを感じさせるためならば、シャンパンフラッシュも良いですが、写真に撮っても、シャンパンフラッシュはあまり映えません。 しかし、さすがにシャンゼリゼともなると、このお店がきれいとか、もう、そういうのを超えていて、この通り全体が全て華やかで美しく、やっぱりパリのノエルのデコレーションの中でも王道な感じがあります。ゲランのお店のデコレーションはいつも同じトーンながらオリジナルな感じで好き そして、ついさっき、今年は、昨年に比べると控え目だと思っていたルイヴィトンですが、なんとずっと工事中だったビルが完成?したのか、ど~んと大きなきらきら光るトランクになっていて、ビックリさせられまさした。今年のルイヴィトンは控え目になっていたなど、前言撤回です。街路樹のイルミネーションも霞むルイヴィトンのキラキラトランク なお、蛇足ですが、シャンゼリゼのイルミネーション全体の写真は、17時半頃、日が沈んでしまう直前、そして、ちょうどゲランのお店の前あたりのシャンゼリゼの中央にある場所がきれいに写真が撮れるポイントです。通りの真ん中にこんな立ちスペースまであります! パリには他にもきれいなイルミネーションはたくさんありますが、歩いて回れる範囲で、なかなか良いコースだったと、けっこう満足しました。パリ...

2023年12月15日金曜日

極上の温泉と最高のお料理とおもてなし 鹿児島県霧島温泉 石原荘

  ごくごく若い頃には、海外ばかりに目が向いて、温泉に行きたいなどとはあまり思わなかったのですが、海外生活も長くなり、歳も重ねていくうちに、日本の温泉は、ことさら憧れの場所になり、ずっと、「日本の温泉に行きたい!」と、ゆっくりお湯につかって、のんびりして、美味しいお料理を食べることに憧れてきました。 今回の日本への一時帰国では、かねてから従姉妹に「すっごくいいよ~!」と教えてもらっていた鹿児島県霧島温泉にある石原荘という宿にどうしても行ってみたくて、その宿の予約を軸にして、日本行きのスケジュールを立て始めました。 前日に泊まった宿を出て、ひととおり観光をして、宿に着いたのは、4時ご...

2023年12月14日木曜日

12歳の少女が授業中に教師をナイフで襲う・・

   12歳の少女が授業中に教師をナイフで襲うという事件が起こり、騒然としています。この少女は、前の週にその教師と授業中に携帯電話を没収されたことで口論になった経過があり、この教師を殺す目的で、ナイフを持って登校していたと見られています。 彼女は、2ヶ月ほど前にアラス(フランス北部オードフランス地域圏)で起こったことと同じこと(教師が刺殺された事件)をしたかったと語っており、ある程度、計画的な犯行であったと見られています。 とはいえ、彼女は昨年度にも、教師に対する暴力事件で前の学校を退学になっていたという過去があり、今回もまた、同様の事件を起こし、教師に向かってナイフで切りつける前...