私としたことが、クリスマスあたりから、熱を出したり、おなかをこわしたりと、そんなに重症ではないものの、体調を崩して、比較的、おとなしく暮らしていました。
とはいえ、体調を崩す前まではクリスマスマーケットをのぞいてみたり、ノエルのデコレーションを見に行ったりとパリのクリスマスの華やかな街並みは、ひととおり見て回って,クリスマスを一応楽しみました。
クリスマス前のパリはイルミネーションだけでなく、人々の雰囲気もなんとなく華やいでいて、どことなくウキウキした様子が伝わってくる感じで盛り上がりを感じられましたが、しばらく、おとなしくしていて、久しぶりに街中に出たら、なんとなく、師走とか、年の瀬という感じはイマイチで、やはりパリはクリスマスの方がメインなのだな・・と感じました。
しかし、なんとなく、街中にいる人がいつのまにか、けっこう入れ替わっているというか、パリの住人はけっこうバカンスに出ているのか、なんとなく、いつもはいない人々がけっこういる雰囲気で、この時期は、フランス国内からも海外からも観光客が多い時期なのだと、今さらのように思わせられました。
思えば、昨年のクリスマスの前後は、オミクロン株が登場したばかりの頃で、感染者数もうなぎ上りだった時期なので、少しでも外出すれば、とたんに感染者追跡アプリからアラートが入り、「あなたは感染者と接触しているので検査をしてください」というメッセージが来るので、もうちょっと外出するのもウンザリするほどで、すでに観光客は少しずつ入ってきてはいたものの、例年のようには、戻っていませんでした。
昨年の年末年始にかけては、本当にフランスはものすごい勢いの感染者数をたたき出していたので、体感的な感覚では、2人に1人は感染している・・そんな感じでした。
そんな感じだったので、冬のこの時期のパリの観光客というものを久しぶりに目の当たりにして、この時期もこんなに観光客がくるものだったんだな・・とこの2~3年のブランクを経て、あらためて思い出した気がしたのです。
観光客には、比較的、敏感に対応するのか? いつもは、こんなところに焼き栗を売っている人はいないのに・・と思ったり、平日の昼間なのに、こんなに人がいるの?と思ったり、また、メトロの中などは、比較的マスクをしている人がいるのに、観光客らしき人々に限って、マスクをしていない人が多かったり、けっこうマナーが悪かったり、観光客ってこんなだったっけ?とちょっとビックリするやら、がっかりするやら・・。
パリの住民は自由でハッチャケているようでいて、それなりの秩序を保っているんだな(そうではない場所もあるけど・・)と思ったり、なんとなく、いつもと違う街の様子にすっかり人あたりしたのか、再び体調が悪くなり、なんか再び熱が上がってきた感じて、寒気までし始めたので、ちょっとギョッとして、今、お医者さん、ストライキやってるのに、ヤバい・・とちょっと買い物をしただけで、早々に帰宅したのでした。
帰り道のバスの中で、まさか・・いやいや一応、確かめておいた方がよいと思い、とりあえずコロナウィルスの検査をしようと薬局に寄ったら、医者のストライキの影響かどうかはわかりませんが、薬局はえらい混雑していて、早く帰って横になりたいところ、行列にならぶハメになりました。
幸い、コロナウィルスは陰性でしたが、しばらくはおとなしくしていようと思います。
しかし、忘れていたパリの観光客、パリの観光収入は決して侮れないものであることには違いなく、今回、中国での感染爆発に際して、日本をはじめ、イタリアやインドなど、中国人の入国者には、検査を義務付けるなどの対策をいち早くとっているにもかかわらず、フランスは「今回の中国の感染急増は今のところ新しい変異種によるものではない」という理由から、特段の措置には踏み切っていないようで、少しでも観光客を逃したくない様子が透けて見える気がしています。
しかし、欧州内での検討会ののちに、結局は、フランスも1月1日以降、中国からの入国に関しては、機内でのマスク着用や検査を求めることを決定しています。
パリの観光客
<関連記事>
「観光客が戻ってきたパリ 今年のスリ、ひったくりなどの犯罪のトレンド「観光客なりすまし」」
「パリの治安の悪化再び エッフェル塔近辺で暴力を伴った強盗事件で一晩で12人逮捕」
「パリで犯罪から身を守る方法は、まず、犯罪の手口を知ること」
「パリでも日本語を堂々と話す叔母 そして、それが通じる不思議」