2022年5月9日月曜日

5月8日のフランスでの戦勝記念日とG7の会議

  


 翌日には、世界中が注目しているロシアの戦勝記念日の前日の5月8日はフランスは1945年の戦勝記念日として、凱旋門の下でセレモニーが毎年、行われています。

 ロシアの戦勝記念日には、軍事パレードが行われるようですが、フランスの軍事パレードは7月14日のパリ祭(革命記念日)で、シャンゼリゼを華やかにパレードする光景は華やかで美しく、沿道には大勢の人々が集まります。

 パリ祭に比べるとフランスの戦勝記念日はこじんまりとしたものではありますが、やはり、華やかで美しいことには変わりはありません。

 しかし、今年ばかりはウクライナでの戦争中ということもあり、美しい騎馬隊に先導されて車をマクロン大統領の乗った車が凱旋門に向かっていく様子には、いささか、もやもやとした気持ちを感じずにはいられませんでした。

  


 第二次世界大戦のために犠牲になった何百万人もの人々に対して今でも最大の敬意をもって悼むという意味では、美しいセレモニーは尊いものであるには違いないのですが、テレビやネットなどの報道とはいえ、毎日のように、悲惨な戦禍を目にしている現在は、美しく身なりを整えている騎馬隊や兵隊を見ていると、戦争は決して、こんなにきれいなものではない・・という抵抗を感じてしまうのです。

 セレモニーは午前中の1時間程度で終わり、同日午後には、ウクライナ情勢に関するG7の会議が行われていました。今回のG7の会議にはウクライナのゼレンスキー大統領も参加しています。

 エリゼ宮は、同日中にこの会談で話し合われた内容について、17項目にわたって詳細を発表しています。

 第二次世界大戦終戦から77年、ロシアのプーチン大統領とその政権は、主権国家に対するいわれのない侵略戦争として、ウクライナに侵攻することを選択しました。G7は、ロシア大統領の行動は、ロシアとその国民の歴史的犠牲の上に不名誉をもたらすものであり、ロシアは法の支配に基づく国際秩序、特に第二次世界大戦後に戦争の惨禍から将来の世代を守るために起草された国連憲章に違反しているという確認を致しました。

 プーチン大統領と、ベラルーシのルカシェンコ政権を含むこの侵略の立案者と共犯者に、国際法の下で責任を取らせるために、国際刑事裁判所の検察官、国連人権理事会が委任した独立調査委員会、欧州安全保障協力機構の専門家ミッションなどによる、この分野での継続的な調査と証拠収集の作業を支持いたします。

 G7は、ゼレンスキー大統領に対し、ウクライナが自由で民主的な未来を確保できるよう支援し、同国が今日の自衛と将来の侵略行為を抑止できるよう、新たな約束を引き続き行う意思を再確認し、ウクライナ軍への軍事・防衛支援を継続するとともに、ウクライナのネットワークをサイバーセキュリティ事件から守るための支援を継続し、情報セキュリティも含めた協力関係を強化し、ウクライナの経済とエネルギーの安全保障を強化するために、引き続き支援を行うことを約束しました。

 プーチン大統領の戦争は、世界のエネルギー供給、食糧および肥料の供給、そしてより一般的に世界のサプライチェーンの機能に影響を与え、深刻な世界経済の混乱を引き起こしており、最も脆弱な国が最も大きな打撃を受けています。私たちは、世界中のパートナーとともに、この紛争がもたらす否定的で有害な影響に対抗するための努力を強めることで同意。

 ロシアの石油の輸入を徐々に削減または禁止するなど、ロシアのエネルギーへの依存を段階的に解消することを約束し、世界が代替エネルギー源を見つける時間を確保し、クリーンエネルギーへの移行を加速させることを含め、安定的かつ持続可能な世界のエネルギー供給と消費者にとって手頃な価格を確保するために、お互いに、またパートナーと緊密に協力することを確認。

 これらは、ロシアが依存する重要なサービスの供給を禁止または阻止するための措置をであり、経済のあらゆる分野でロシアの孤立を強化するものです。

 内容的には、これまでのG7の発表と大きな違いはありませんが、つまりは、ロシアの侵略行為を徹底的に非難し、ロシアに対する制裁、ウクライナへの支援を強化するということです。

 決して遠くはないところで起こっているこの戦争が一体いつまで続くのか、わかりませんが、子供の頃に戦争を知らない世代と言われていた私も、現在、戦地で暮らしているわけではありませんが、「戦争を知らない」という意味を今になって、深く思い知らされる気持ちです。

 自国を守るために軍隊が必要なのは理解できますが、これまで華やかで美しいパリ祭の軍事パレードなどを見るにつけ、これが見られてフランスにいてよかった!などと思って見ていた自分が今は少し恥ずかしいような複雑な気持ちです。

 シャンゼリゼをパレードする戦車なども、人を攻撃すための兵器で、これまでのように単純に美しく華麗なパレードをうわ〜っ!かっこいい!素敵!などという気持ちでは見られなくなりそうな気がしています。


G7  戦勝記念日 軍事パレード


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2022年5月8日日曜日

パリでのベランダ菜園 本格的な種まき開始 ベランダでの野菜の育て方

  


 私がベランダで野菜を育て始めたのは、最初にアフリカに住むことになってからで、現地でどんな食料が手に入るかもわからず、また、距離的にも、早々簡単には日本には戻れないことから、「現地で手に入らないなら、自分で育てればいいじゃない・・」という母のアドバイスから、いくつかの野菜の種を荷物に忍ばせて渡航したのが始まりでした。

 今から考えると、アフリカでは大きなベランダがあったにも関わらず、まずはフランス語を勉強しなければ・・と、他のことに必死で今から思うに大変もったいないことをしたと思います。

 それでも、ベランダのほんの一角に枝豆を育てた記憶があるのですが、あまり期待もしていなかったこともあり、毎日、水をやる程度で、大した世話もしなかったのに、手がかかるわりには、大した収穫もない・・などと、あまり魅力的なものには感じませんでした。

 今から思えば、やり方が適当すぎたのですが・・・。

 その後、主人の仕事の関係でフランスに転勤になり、娘が小さい頃には、通勤に時間がかかっていたこともあり、仕事と子育てで一杯一杯で、野菜を育てるなどという時間の余裕もなく、ベランダで野菜の栽培を始めたのは今の住まいに引っ越してきてからでした。

 それがいつだったか、はっきりと記憶もないくらいなので、もう10年以上は経っていると思いますが、その間、色々な野菜を育ててきました。

 基本的には、フランスで手に入りにくい野菜が中心で、特に紫蘇や三つ葉、小ネギなどの「やくみ系」の野菜は欠かせなく、たいていは、前年にこぼれ落ちた種や冬になって枯れたと思われても春になると自然と復活してくれるので助かります。

 今年は新しく山椒の苗を手に入れたのですが、どうやら今のところ枯れずに順調に育っています。和食を作ったりした時には、このやくみの面々があるかないかで、ずいぶんと食卓が引き立ちます。

 フランスの気候とベランダのような狭い場所でも栽培できる野菜には限界があり、広い庭があったら、大根やキャベツ、とうもろこしなどにも挑戦したいところですが、これまでかなり収穫ができたのは、春菊や水菜、小松菜などの葉野菜(これらは比較的簡単です)、そして何より我が家のベランダ菜園でのメインイベントは「きゅうり」です。

 


 これは、今までに失敗した経験から、まずは種まきの時期が大事で、春先に種を蒔くのですが、3月、4月は暖かくなったから、そろそろいいかな?などと思っても、また急に寒くなったりもするので、5月を過ぎて、天気予報を見て、ある程度、気温が上がる日が続きそうなことを確かめてから、プランターに少々、土に肥料を混ぜて土を盛り、5㎝ほどの間隔をあけて、指で穴を作り、2〜3粒ずつの種を植えて行きます。

 発芽して、本来ならば、間引きをするらしいのですが、もったいないので、私はある程度、その2〜3本の芽が10㎝くらいまでに育ってきたところで、根分けして、もともとのプランターからはみ出した分は別のプランターに植え替えます。

 土はできるだけ根につけたまま、植えかえると、根付きやすく、その後、しばらくすると、それぞれにスクスクと育ち始めます。それから、ある程度を過ぎると、きゅうりは本当に毎日の変化が目に見えるように、ジャックと豆の木みたいにぐんぐん育つので、成長が楽しみになります。

 ある程度まで育つと蔓(つる)が出てくるので、その時点で支え棒を脇にたててあげると、蔓を巻いてぐんぐん伸びて行きます。自分の脇に棒がたっているのに、となりの棒を横取りしようとするものもあったりして、人間でもこう言う人いるよな・・と思ったりして、それはそれで面白いです。

 途中、土が沈んでいくので、土を足してあげると良いです。

 夏の暑い間は、ベランダ一面が緑で囲まれ、ここのところ数年にわたる夏の猛暑の際にもよい日除けになります。育ってくるにつれて、かなり大量の水が必要で、朝晩、かなりの水をやる必要があります。

 しかし、ある程度、育ってくるとハトがやってくるという恐怖もあり、一時はハトが巣作りを始めて、朝起きると小枝が盛ってあり、避けても避けても翌朝になると小枝が・・ということもありましたが、アルミホイルを細く切って、支柱にからめてたなびかせておくと、ハトが寄って来なくなることがわかってから、そんなこともなくなりました。

 5月の初旬に種を蒔くと、7月初旬には、黄色い花がつき始め、7月中旬くらいから収穫できるようになります。

 特に2年前のロックダウンの際などは、3月から4月にかけてのことだったので、外出ができない中、ベランダでの野菜の栽培は気持ちを和らげてくれて、実際に食料にもなり、大変、助かりました。

 太陽と土と水のチカラってすごいんだな〜〜とそんなことに感動していると、なんだかゆったりした気持ちになるのです。

 フランスでもきゅうりは売っているのですが、大きなきゅうりで日本のきゅうりのようなカリッとした食感ではなく、フランス人の主人に言わせると水分が少ないきゅうり・・などと言うのですが、なるほど、そう言う感じ方もあるのか・・と思いながらも日本のきゅうりが断然好きな私としては、毎年きゅうりを育てるのは、ここ10年ほどの年中行事になっています。

 その他、にら、なす、ししとう、さやえんどう、スナップエンドウなども、育てやすいです。



 

 特ににらは多年草なので、数年にわたって、切っても切っても生えてくるので、とても便利です。我が家はにらが伸びてくると餃子やニラ饅頭を作ることにしています。ただ、時に小さな土と見間違えかねないような黒い虫がついてしまうこともあるので、その時には、殺虫剤はできるだけ使いたくないので、牛乳を水で薄めたものをスプレーすると、虫がいなくなります。

 今年もきゅうりの種まきの頃合いを見計らっていたのですが、どうやら今週末から来週にかけては気温が上昇するらしく、昨日、ここぞとばかりにきゅうりの種を蒔きました。

 一応、発芽まですれば、きゅうりの場合はたいてい順調に育ってくれるので、今年もうまくいくことを願っています。

 狭いベランダですが、夏はきゅうりにほとんどのスペースを用い、1シーズン200本近いきゅうりが収穫できます。この夏に収穫できるきゅうりのために、我が家はパンとビールでぬか床まで作っています。

 あまりにたくさん採れすぎて、キューリのキューちゃんまで作ったこともありました。

 最近では、秋から冬にかけて、野菜が育たない時期には、次の年のために、前年に使った土をほぐして、野菜くずなどを混ぜて翌年の栽培のための土を準備するようになりました。

 我が家のベランダはせいぜい一畳ちょっとほどの小さなベランダですが、植物がそだっていくのは楽しいことで、そのうえ食べる楽しみもあり、今では、私の海外生活には欠かせないものになっています。 


ベランダ野菜栽培


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2022年5月7日土曜日

ついにギャラリーラファイエットグルメにまで登場した日本のパン屋さんブーランジェリーAKIとおにぎり

   


 ギャラリーラファイエットから、コマーシャルメールが来て、大抵、いつもは、スルーしてしまうのですが、スルーしようとしたら、「GOURMET JAPONAIS グルメ・ジャポネ」という文字が目に入ってきて、ふと目を止めると、なんと「グルメで東京を感じよう!」「日本の美食を味わおう!」と銘打って、パリにある「日本のパン屋さん」こと、ブーランジェリーAkiや、おにぎり屋さんGili-Gili、WAKAZEの日本酒などが出店していることを知って、びっくり!

 パリ1区のサンタンヌ通りに「日本のパン屋さん」として、オープンしたブーランジェリーAKIは、今や同じ通り沿いにお餅のお店からカフェまで一体、何軒あるかわからないほど人気が拡大し、最初はオーソドックスないわゆる日本のパン屋さんにあるような食パンやカレーパン、あんぱん、クリームパンなどから始まって、いわゆる日本のショートケーキやロールケーキ、お弁当などにまで、商品の種類が増えて、最近は可愛く彩られたメロンパンが大人気なのは、知っていました。

 それが、パリのグルメ界の王道とも言えるラファイエットグルメにまで登場したのには、驚きです。ラファイエットグルメは、少々お値段は高いのですが、あちこちのお店を回ることなく、美味しいものが確実に手に入るので、便利といえば、便利なのです。

 美食を誇るパリの真ん中で、選りすぐりの名店が軒を連ねるラファイエットグルメに登場するのは、かなりパリの中でも評価を得ているということです。

 昨今の日本食ブームはSUSHI、ラーメンに止まらず、日本のパン、お餅、おにぎりにまで広がろうとしていることを思い知らされる感じです。



 さっそく行ってみると、Akiとおにぎり屋さん、お酒は同じブースにひとまとめになっており、Akiに関しては、高く積み上げられたケースから察するに、おそらく、目玉商品はメロンパン、その他はスイーツ系のお餅(桜もちやいちご大福、どら焼きなどなど)やどら焼きなどでした。

 

 こうして人気のメロンパンを見ると、もはやメロンパンというよりもシュークリームみたいです。

 おにぎりは比較的小さめで、具は、梅干し、昆布、明太子、梅おかか、鮭、ツナマヨなどの想像よりもオーソドックスなラインナップ(私が行った時には、かなり売り切れていました)でした。

 

 お昼すぎの時間だったために、棚はガランとしていましたが、それだけ売れているということです。ショーケースの写真を撮らせてもらっていたら、写真を撮っているとは知らずに私の後に行列ができてしまったほどです。

 気になるお値段ですが、メロンパンは1個5ユーロから5.8 ユーロ(680円〜800円)、おにぎりは、3ユーロから 4.5ユーロ(400円〜600円)となかなかなお値段です。

 おにぎりに関しては、もはや、別のコーナーにテイクアウトができるコンビニのような食料品がおいてあるスペースには、常駐のおにぎりもあり、こちらに関しては、かなり変化球バージョンの具で、サーモンクリームチーズ、チキン蜂蜜マスタード、ツナスパイス、牛肉照り焼き、とともになぜか、なす味噌というユニークな品揃い(こちらは 1個3.8ユーロ(500円程度))でした。


 このラファイエットグルメのAkiやおにぎり屋さんの出店は現在のところは、期間限定で、5月31日までのようですが、そのうち、もしかしたら、本格的に常設店になる・・なんてこともあり得ないではありません。

 しかし、先月、日本に一時帰国していた身としては、どう考えてもこのお値段は受け入れ難く、なんなら、自分でおにぎり作って売りたいくらい・・と思ってしまいますが、まあ、GLF(ギャラリーラファイエット(グルメ))価格ということもあり、他の店舗の商品と比べてみれば、相応な価格ではあります。

 何より、これで、けっこう売れています。

 考えてみれば、パリの外食、特に日本食店、ラーメン屋さんの値段などを考えれば、普通といえば、普通なのですが、パリで外食する場合、特に日本食の場合は、決して円換算をしていたら、とても食べる気がしなくなるので、「円換算はご法度」、これがパリで日本食を食べる時の心構えかもしれません。


*ちなみにこれは期間限定の出店であったため、現在は入っておりません。


ギャラリーラファイエットグルメ Aki


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2022年5月6日金曜日

中国とともに赤塗りされた日本の鎖国 6月にはようやくG7並みに水際対策緩和と発表

   



 3月1日から日本の新型コロナウィルス感染対策のための水際対策が緩和され、フランスからの入国についても、入国後の隔離が撤廃されたり、公共交通機関の利用などができるようになって、ずいぶんと日本も入国制限が緩和されたような気になっていました。

 しかし、考えてみれば、これは日本人、日本国籍を持った人に対して、また観光目的以外の外国人に対してのみのことで、一般的には、外国人に対しては、依然として鎖国を続けています。

 先日、仏紙で「強制検査、検疫...予防接種を受けていても、旅行者の入国を制限している国はあるのか?」という記事を見かけて、ギョッとさせられました。

 新型コロナウィルス感染も多少、落ち着きを見せ始め、多くの観光客が夏休みを前にして、旅行先を検討する時期に入って、多くの国で国境規制が緩和されました。それでも多かれ少なかれ入国制限を課しています。

 「中には、自国への入国を全面的に禁止している国もあります」(記事の中では日本は名指しされてはいませんが・・)、色分けされた世界地図を見れば一目瞭然、全面的に禁止している国は真っ赤に塗られた日本と中国、そしてトルクメニスタン(中央アジア南西部の小さな国)、かなり特異な感じで扱われています。

 この世界地図を見てもわかるように、濃いブルーはワクチン接種済みの人に対しては制限なし、薄いブルーの国は、出発前の検査を義務付けています。

 例えば、ニュージーランドでは、5月1日(日)以降、フランスを含む約60カ国の観光客に対し、予防接種を受けた場合の入国を許可しています。ニュージーランドに加え、EU諸国、カナダ、メキシコ、アルジェリア、チュニジアなどがこのグループに入っています。

 また、アメリカ、モロッコ、インド、アフリカ諸国の半数は、ワクチン接種を受けた旅行者に依然として陰性検査を要求している国のグループに入っています。

 そして、アジアの一部の国では、ワクチン接種を受けた旅行者が、出発前の検査で陰性であることに加え、到着後に隔離期間を設けることを現在でも要求している。例えばマレーシアでは、当局が指定するホテルに24時間隔離しなければなりません。

 中国については、国内でさえもかなり厳しい感染対策措置がとられているニュースが報道されているので、問題外としても、日本はその中国と同じ分類の「問答無用に入国を認めない鎖国を続けている国」なのです。

 そもそも、同じワクチン接種をしていながら、外国籍だから入国させないというのは、おかしな話です。だいたいウィルスは国籍の区別をするわけではありません。何もウィルスは今さら外国からだけ入ってくるわけではありません。

 せめて、最低でも、日本人に対して入国の際に行なっている検査等を同様に行えば、外国人とて入国を許可するべきだと思います。

 在外邦人の方々は心あたりのあることかもしれませんが、ただでさえ、アジア人というだけで、いっしょくたにされがちで、中国と日本の区別もよくついていないフランス人(ヨーロッパの人)も少なくない中、あらためて、この地図を見せつけられて、ますます同一視されかねない嫌な感じがしているのです。

 20年ぶりの円安の中、外国人観光客には、本来ならば、日本に旅行するチャンスです。パンデミック前までは、日本行きの飛行機はほぼフランス人でいっぱいだったほど、日本はフランス人に人気の旅行先でもありました。

 こちらの知り合いにも、「私も一度は日本に行ってみた〜い!」という人はたくさんいました。この日本人気が消え去らないうちに、なんとか外国人に対してもいつまでも鎖国などせずに、必要ならば検査を義務付けても、扉を開いてあげてほしいです。

 一部では、日本はグローバル化を叫びながら、いつまでも内向きな国だという酷評も受けています。

 さらに言わせてもらえば、日本人に対して行なっている現在の水際対策でさえ、機内で濃厚接触したからといって、隔離させておきながら(現在は家族のみということになっているらしい)、隔離解除には検査も義務付けないというザル方式。これでは「やってます感」だけをアピールしているとしか思えません。

 しかし、昨日、ヨーロッパを訪問していた岸田首相がロンドン滞在中にシティでの講演で「新型コロナウィルスのための水際対策を緩和すること」を発表。「G7(主要7カ国)並みに円滑な入国がとなるようにさらに緩和していく」「日本は今後とも世界に対してオープンだ」「みなさん日本にお越しください。最大限のおもてなしをします。」と宣言しました。

 講演後の記者会見では、この水際対策緩和について、「連休後の感染状況を見極め、6月にも専門家の意見も踏まえて水際対策を含め新型コロナ対策を段階的に見直す」「さらに日常を取り戻して行きたい」と語りました。

 ヨーロッパ首脳との会談とともに、ヨーロッパですっかり日常が戻っている様子に刺激を受けてくれたのか・・足並みを揃えるのが得意な日本・・岸田首相が鎖国解禁を思い直してくれるきっかけになってくれて、よかったと思っています。

 贅沢を言わせてもらえば、せっかく緩和するならもっと早くしてくれればいいのに、なぜ6月から?6月は燃油サーチャージが大幅に値上げされるタイミングです。

 しかし、ようやく日本の鎖国も終わる兆しは、やはり朗報です。

 これで円安緩和も少し期待できるかもしれません。


日本の鎖国 水際対策


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2022年5月5日木曜日

加速するインフレ 食用オイルが棚から消えた

  


 ウクライナ戦争によるインフレが世界中で進んでいる模様で、フランスもどうやら例外ではないようです。このインフレ騒ぎは、ガソリン等の燃料費の価格高騰から始まり、電気代等の値上げに対して、フランス政府は早々に低所得世帯にエネルギーチケットを配布したりして対策を講じてきました。

 ここのところは、今度は食料品の価格高騰について問題になりつつあり、スーパーマーケットの棚を見ても、世界有数のひまわりオイルの輸出国であるウクライナ戦争から派生したと見られる特にひまわりオイルを皮切りに食用オイルの棚が見事に空、または品薄になり、オリーブオイルは、まあまああるものの、たとえ、あったとしても「一人2本まで・・」などと張り紙がされています。



 フランス人ってそんなにひまわりオイル使ってるの?と逆に不思議に思ってしまうくらいですが、品薄、値上がり確実・・と、急激に買い占めが起こったものと思われます。

 そんなわけで、食用オイルについては、値上げとともに、そもそも商品自体がないので、一体、どの程度、値上げしているのか?中には、4倍近く値上げしているとの話もありますが、今のところ、我が家には、とりあえずの買い置きがあるので、価格が高騰している食用オイルを買ってはいません。

 現在のところは、まだ棚から姿を消していないオリーブオイルに関しても、フランスの農業・食料問題を専門とする経済学者、ブルーノ・パルマンティエ氏は、「インフレに加えて、オリーブの木は過去10年間、地球温暖化の犠牲になっており、オリーブオイルの価格は自動的に上がっている」と述べており、オイルの価格上昇は地球温暖化も関連していることを語っています。

 彼は、ひまわり油に代わる第一の油として、「フランスでは、10月に収穫が予定されているひまわり油の生産が農家で増え、フランス国内の需要を調整する可能性がある」として、フランス産の菜種油を推奨しています。

 ヒマワリ油の世界的な不足は2023年初頭まで続くと予想されており、世界銀行は「2024年までインフレが続く」と予測しています。

 また、他の食品に関しても、昨日の仏ル・パリジャン紙によると4月の食品インフレ率は、パスタ15.31%、冷凍肉11.34%,、小麦粉10.93%,、オイル9.98%,、マスタード9.26%と発表しています。



 フランスは世界の中でもかなり、食料品自給率の高い国ですが、だからといって、スーパーマーケットなどに置かれている商品がフランス製のものとは限らず、フランス製の食料品よりも安い商品が多く輸入されて売られているのが現実でもあります。

 そもそもガソリン価格が高騰した時点で少なくとも、輸送費は確実に余計にかかっているわけで、欧州内からの低価格の輸入品の方が価格が高騰し、もともと高価であったフランスの製品の方が値上げ率が低いという逆転現象も起こっています。

 食用オイルについては、我が家は、もともとそんなにオイルを使うわけでもなく、安くなっていた時に少し買ってストックしているので、現在のところは、あまり、実感はありません。もともと、私には、生活必需品に関しては、ストック癖があり、ストックのストックがないと買い足しておくので、2020年のロックダウンでほぼ2ヶ月間買い物に行かなかった時もなんとか、生活できていました。

 考えてみれば、あのロックダウン騒ぎの時も買い占めが起こり、トイレットペーバーがなくなったり、小麦粉がなくなったりしましたが、別にこれがなくてはどうしてもダメということもないので、なければ別のものを代用してなんとかするということは、例えば日本の食料が手に入りにくくても、他のものを代用してなんとかするトレーニングは長年にわたる海外生活で培ってきているので、買い占めに走るほどには心配はしていません。

 現在の物価上昇を受けて、フランスの大手スーパーマーケットチェーンルクレールは、今年の夏に向けて、6~7%の物価上昇を見込んだ上で、フランスで最も必要とされる12品目については物価上昇の影響を受けないように対処すると発表しています。

 もっとも、今回のインフレはパンデミックで弱った経済状態の上に全世界を巻き込んでいるウクライナ戦争が大きな原因であることに違いなく、なにもかもを奪われて避難しているウクライナの人々のことを思えば、インフレに文句を言っている場合ではないかもしれないとも思うのです。

 この戦争を機会に、多くの国で軍事体制の見直しが行われているように、国民の生活を守るためには、自国のことは自国で賄うという体制に変化していくのかもしれません。


インフレ ひまわりオイル 物価上昇


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2022年5月4日水曜日

約1ヶ月ぶりのマクロン大統領とプーチン大統領の電話会談

 


 ロシアによるウクライナ侵攻が開始される前後にかけては、かなり頻繁にプーチン大統領と電話会談していたマクロン大統領ですが、ウクライナの首都キエフ近郊ブチャにおけるロシアが行っていると見られる残虐行為が公表されて以来(3月29日以来)、プーチン大統領との電話会談がパッタリと行われなくなっていました。

 この間、フランスは大統領選挙があったこともあるとは思いますが、あまりに凄惨な状況に言葉を失ったのかもしれません。

 プーチン大統領と直接、話のできる人は、今、世界中にそんなにたくさんいるわけではなく、たとえ、説得が叶わなかったとしても、対話を続けることができる人がいることは大切なことで、これでマクロン大統領が、プーチン大統領とのコミュニケーションを絶ってしまうのではないかと少し心配でもありました。

 しかし、大統領選挙に再選が決まった直後に、「来週早々にもプーチン大統領とは話をする準備がある」と語っていたとおりにマクロン大統領は、昨日、プーチン大統領と約1ヶ月ぶりの電話会談を約2時間にわたって行いました。

 マクロン大統領は、ロシアがウクライナに対して行った侵略戦争がもたらす結果の極めて深刻さを改めて強調し、マリウポリとドンバス情勢について深い懸念を表明し、ロシアに対し、ここ数日始まったアゾフスタル製鉄所からの避難を人道支援団体と連携して継続させ、国際人道法に従って避難民が行き先を選択できるようにするよう要請しました。

 また、世界の食料安全保障への影響を考慮し、黒海を経由するウクライナの食料輸出に対するロシアの封鎖を解除するために、関連する国際機関と協力する用意があることを表明しました。

 そして、ロシアに対し、この壊滅的な侵略を終わらせることで、国連安全保障理事会の常任理事国としての責任を果たすよう求め、平和とウクライナの主権と領土保全の完全な尊重を可能にするための交渉による解決に向けて努力する意志を引き続き表明しました。

 一方、プーチン大統領は、「西側諸国はウクライナが行っている残虐行為を無視している。止めるように圧力をかけるべきだ」と主張。また、「西側諸国はドンバス地方の町や集落に対する戦争犯罪および大規模な砲撃を終わらせる手助けが可能である」と提案。

 「西側諸国がウクライナ当局に適切な(ロシアにとって)影響力を行使し、ウクライナへの兵器供給を停止すれば、これらの残虐行為に終止符が打てる」と語りました。

 ウクライナが残虐行為を止めるために圧力をかけよと言いながら、ウクライナへの兵器供給を停止すれば、残虐行為に終止符が打てるという支離滅裂な話。

 そもそもロシアがウクライナに侵攻しなければ、西側諸国もウクライナへの兵器供給などしないわけで、ロシアが停戦しない限り、西側諸国も兵器供給を止めるはずはないのです。こうして、二人の電話会談がなされている間にも、マリウポリでは、国連と赤十字の支援により、アゾフスタル製鉄所から民間人を一部避難させた後も、民間人が避難している建物を含む原発の領土に発砲し続けています。

 先日、ロシアのラブロフ外相の「ヒットラーにはユダヤ人の血が入っていた」との発言(ウクライナのゼレンスキー大統領がユダヤ系であるのに非ナチ化のために戦うか?ということについての正当化しようとする稚靴な言い訳)にイスラエルが激怒した話が伝えられていましたが、このラブロフ外相の発言によって、イスラエルはエストニアに対してイスラエル製スパイク対戦車ミサイルのウクライナへの供与を許可しています。

 イスラエルはこれまで、このウクライナ戦争に関して、ロシアへの経済制裁も武器供与も行わず、中立な態度をとってきましたが、ロシアはこのイスラエルをも怒らせてしまいました。

 やることなすこと、すべて裏目裏目にでて、さらに残虐行為を加速させている感のあるロシアですが、残念ながら、マクロン大統領との会話は平行線のままのようです。

 しかしながら、マクロン大統領は、今後も交渉による解決に向けて努力する意志を示しているので、一時中断していたマクロン大統領とプーチン大統領の電話会談は続くものと思われます。

 今回も2時間以上にもわたる長い電話・・仲の良い友人となら、2時間の長電話もなんのことはありませんが、明らかに意を反する相手とこんなに長時間、怒らせないように、また、自分も怒らないように電話を続けることは、大変な緊張状態です。

 いみじくも、大統領に再選された際にプーチン大統領は、マクロン大統領に対して、「新しい任期での成功とともに、健康をお祈りします」という不気味なメッセージを送っています。

 しかし、プーチン大統領も大変なストレスの中、心身ともに健康ではない気がします。


マクロン大統領とプーチン大統領の電話会談


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2022年5月3日火曜日

パリに日本人観光客が戻る日は遠い 燃油サーチャージ大幅値上げ

 


 2020年のパンデミック以来、飛行機も飛ばなくなって、ロックダウンの中、家の窓から空を見上げて、「いつもなら、飛行機雲の1つや2つは見えていたのに・・」と思っていました。あの時は、飛行機ではなく、時折、大型のヘリコブターのようなものが見えて、「ああ〜また誰かが地方の病院に移送されているんだな・・」などと思ったものです。

 ついこの間、天気のよい日の青空に、飛行機雲がいくつも重なっているのを見て、飛行機もずいぶん、増えたんだなぁ〜と感慨深い思いがしました。

 そんな中、5月に入って、どうやらパリー羽田の直行便が再開されるというニュースを聞いて、ちょっと嬉しくなりました。しかも、迂回便とはいえ、ルートが変更されて、私が3月に日本に行った時(あの時は直行便はなくロンドン経由でしたが・・)と比べると飛行時間が短縮され、パリ→羽田便は13時間45分(通常は12時間程度)、羽田→パリ便は15時間15分になったようです。

 しかし、喜んだのも束の間、今度は6月から燃油サーチャージが大幅値上げされるとのこと。JALの場合は片道36,800円、往復だと73,600円もかかることになります。ざっと1.8倍の値上げです。これは、あくまでも燃油サーチャージだけの値段なので、航空運賃にこれがのっかることになるのです。これは大変なことです。家族で旅行など、そうそう簡単にできるものではありません。

 JALは、この値上げをとりあえず6月、7月のものとしており、8月以降についての燃油サーチャージについては、未発表で2ヶ月間の石油市況平均が1バレルあたり6,000円を下回った場合は、8月以降は、この大幅な値上げを適用しないとしていますが、これはほぼ不可能なこと。今後当面は、値上がりすることはあっても値下げになることはあり得ない感じです。

 私としては、4月にフランスに戻ったばかりなので、当分、日本はいいかな・・とは思っていますが、長期的にこの値段が定着してしまうとなると大問題です。

 このところ、パリの街中を歩いていると、ずいぶん観光客が戻ってきたな・・と思うのですが、アジアからの観光客は少なく、ヨーロッパ周辺の観光客か、アメリカ人です。パリの観光客の多くを占めるのはアジア系の人々、これらの人々が観光客として戻らないことは、依然として大打撃です。(そして、皮肉なことにパリへの観光客には、ロシア人もけっこう多いのです。)

 特に日本からの観光客が戻らないのは、フランス入国は日本からなら、ほとんど問題もないのですが(私が入国した時にも、ノーチェックだった)、日本に帰る時には、72時間前の陰性証明書や日本入国時に提示しなければならない書類(今は少し簡素化されて、事前に「ファストトラック」というシステムができて、到着予定時間の6時間前までに「My SOS」というアプリをダウンロードして事前申請を行えば検疫手続きの一部を事前に済ますことができるようになったらしい)や空港での検査が待っています。

 ただでさえ、お休みがとりにくい日本で、もしも、入国時に陽性になれば、さらにしばらく自粛状態になってしまいます。

 日本から海外旅行に行く場合は、日本に帰国し、再入国する際には、どこに行ったにしろ、最低でも、ほぼ同じことが必要なので、パリに限ったことではありませんが・・。

 しかも、ただでさえ遠いヨーロッパ、いくら直行便が復活したとはいえ、迂回便でいつもよりも長い移動時間が必要です。

 その上、考えてみれば、ロシアからのミサイルがパリまで約3分20秒などと脅されている国にだれがわざわざ旅行に行くでしょうか? まさかとは思いますが、ここ数ヶ月間で、「まさか!」と思っていたことを次々とやっているプーチンが自暴自棄なことをやらかす可能性はゼロではありません。

 私は別にパリ旅行のネガティブキャンペーンをやっているわけではありませんが、あらためて考えてみれば、日本人観光客がわざわざ旅行先としてパリは選ばないだろうな・・友達にも気軽に「パリに遊びに来て!」などとは言えないな・・とちょっとガッカリしているのです。

 我が家の近くにあるホテルも、シーズンによっては日本人観光客がいたりしたのに、日本人どころか、お客さんが戻らず、空室だらけのようで、夜にも客室の灯りがつきません。

 世界一の観光大国と言われるフランス・パリも平和な日常を取り戻したようにに見えても観光客が戻らなければ、本格始動とはなりません。

 また、飛行機でさえも、本格的に直行便が再開するには、パンデミックまではほぼフランス人で満席であったほどに日本はフランス人にも人気の旅行先となっていたのに、日本が外国人観光客(一部の国をのぞいて)を受け入れないために毎日運行には戻らないでしょう。

 戦争も一向に解決の糸口も見えないまま、パンデミックもおさまらず、今年こそは・・と思い続けてもう2年以上。最近は、もう今年こそとは思わずに、パリオリンピックの2024年には、元にもどっているかな?と思うようになっています。


燃油サーチャージ値上げ


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