2024年6月6日木曜日

偽造食料品の急増に思うこと

 


 フランスでは、清涼飲料水、お菓子、スナック類、乳製品、調味料などなどの偽造食料品が急増しており、年間150万の偽造食品が押収されており、1年間で4倍も増加しているようです。

 これらは、有名な大手メーカーの正規の食料品のパッケージを真似て偽造しているもので、ロゴの文字が一文字違えてあったり、その商品の顔ともいうべくパッケージのキャラクターなどが一部、違うアクセサリーをつけていたりと、パッと見では、気が付かない場合も多いそうです。

 問題は、これらの商品は、成分リストについての表示が不十分で、品質が保証されたものではないため、Unifab (製造者組合)は、健康被害にもつながるため、これらの偽造食料品には注意しましょうと呼びかけています。

 そして、この見分け方の目安として「通常の市場で販売されている商品の価格を3で割った場合、商品の品質が変わっている場合、ラベルに誤字がある場合・・、販売されている商品は詐欺商品である可能性がある」としています。

 これらの偽造食料品は、一般的には、大手のスーパーマーケットなどでは、ほぼほぼ扱われていないようで(スーパー側の信用問題に関わる)、通常はネット上や露店などで販売されているとのことですが、そもそも、この消費者たちは、偽造食料品であることを承知で購入している感も拭えません。

 そもそも、ネットで購入する場合は、ある程度、まとまった量を購入(こういった極端に安い食料品などは)することが多く考えられるため、特に調味料(ケチャップ等)に関しては、レストランなどの業者で購入していて、二次的被害を広げている可能性も考えられます。

 しかし、ここまでの偽造食料品ではないにせよ、今年初め頃に問題になった「ネスレのミネラルウォーターがミネラルウォーターではなかった事件」など、大手ブランドでさえも、ごまかしの手口は政府がらみとも言えないようなカタチで水面下で動いていたりしたことを考えれば、世の中、大なり小なり騙し合いみたいな感じでウンザリしてきます。

 海外から入ってくることが多いこれらの偽造食料品について、取り締まりをしているから、これだけ押収されていることが発覚しているわけですが、言わせてもらえば、個人的に家族がほんのわずかばかり日本から送ってくれる荷物などへの規制は、やたらと厳しくなり、送ってもらうときにも税金を支払わせ、受け取るときにまで税金をとられるという、どうにも納得のいかない厳しさで、どうして、個人をこれだけ締め上げておいて、偽造食料品で金儲けをしている会社には、こんなに抜け道があって、フランス国内にちゃっかり入り込み、挙句の果てには消費者に対して注意して買わないようにしましょうとか、健康被害のリスクがありますとか・・まったく、そっちの方をもっとなんとかしてよ!とモヤモヤします。

 この偽造食料品は、少しでも疑いがある場合、騙された消費者は14 日以内に商品を返品し、「SignalConso Web」 サイトで報告を行うことができます。「そして何よりもその製品を消費しないでください」としていますが、そもそも、そんなことは承知で購入している人が大多数だと思うので、それよりも、偽造食料品販売サイトを摘発してよ!と思うのです。

 そして、個人が家族や友人から送ってもらう正規の食料品に関しては、もうちょっと優しくしてよ・・と思うのです。


偽造食料品


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2024年6月5日水曜日

シャルルドゴール空港の詐欺広告 ロストバゲージ販売

  


 インスタグラム(Instagram)を覗いていたら、CDG(シャルルドゴール空港)の広告サイトが出てきて、「BAGAGE PERDU」(ロストバゲージ)を売っているというCDG空港の広告で、「ロストバゲージになったまま放置されている荷物を1つ1.95ユーロで売ります!」というものがあって、いろいろと、突っ込みどころが満載だな・・と思いながら、見てみました。

 もともと「ロストバゲージでおなじみの・・」というか、ロストバゲージは珍しくはないヨーロッパの空港(個人的には、CDGで荷物がなくなったことはありません)で、昨年だったか、一昨年だったかの空港のストライキ、また、それに重なっておきた荷物輸送のベルト?機器の故障などで、夏のバカンスのはじめの頃だったと思いますが、荷物が空港に山積みになり、持ち主の手に戻るのに数ヶ月かかるとか、もう回収不可能だ・・なんて話もあったので、そういえば、常に空港には、ロストバゲージ・・持ち主の手に渡っていない荷物が恒常的にあるのだろうな・・などと思ったのです。

 日本でも鉄道の忘れ物などが、時々、チャリティみたいに売られているという話も聞いたことがあるので、CDG空港でも、こういうのってあるのかな?と一瞬、思いました。

 しかし、それにしても、誰のものか?中身は何なのか?もわからないままに、スーツケースごと売るってどうなのよ? 買うにしたって、気味悪いだろし・・などと、この小さなインスタの中の広告に、一瞬のうちに色々なことを考えました。

 結論を先に言えば、これは詐欺なのですが、この広告は、広告料を払って掲載してあるもので、Instagram側は広告料を取って、詐欺広告を流しているわけで、「なんで規制しないの??」と思いました。

 このロストバゲージ販売のサイトは、パリ・シャルルドゴール空港になりすましたサイトで、本物のシャルルドゴール空港のサイトではありません。

 この広告では、「私たちの空港には紛失した荷物を保管するスペースがなく、空港ではさまざまなアイテムや電子機器が入ったスーツケースをたったの1.95ユーロで販売している」というものです。

 調べてみると、これは、最近に始まったものではないらしく、以前にもFacebookでも同様の詐欺広告が流されて、警告が出されています。

 結局、この詐欺は、購入しようとした者の銀行データを回収して、その銀行からお金を抜き取るというものです。

 InstagramやFacebookなどのSNSで、意外な情報に出会えることもたくさんあるのですが、それに乗っかるカタチで、必ずこのような詐欺も登場するので、いざ、もしも、購入・・と思いきる段に、一度、冷静に考える必要があります。

 このシャルルドゴールの詐欺サイトによるロストバゲージ販売は、ご丁寧に実際にこれを利用した感謝と喜びに溢れる客を装ったコメントまでついています。

 個人情報をうるさく言うわりには、なにかを購入する際のカード情報などには、ついうっかりしがち・・SNSには、有用な情報とともに詐欺も溢れています。

 しかし、ロストバゲージを販売とは・・詐欺にしてもすごい発想です。


シャルルドゴール空港 ロストバゲージ販売


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2024年6月4日火曜日

健康サプリグミ市場の飛躍的な躍進に警鐘

 



 どんな業界にもトレンドというか、流行のようなものがありますが、ここ数年、フランスでは、健康サプリグミの売り上げが爆発的に伸びているそうで、その形状や効能、味、香りなどからも、たしかに流行りそうだな・・という感じはします。

 この健康サプリグミの売上は2021年に90%、2022年に131%、2023年に47%増加しているそうです。

 そもそも健康のためにとか、美容のためにという商品には、ついつい心を動かされがちなのは、人間の心情ではありますが、それが本当に良いのかどうか?は、正直、あまりわかっていないままに、「まぁ、なんとなく、使ってみよう・・とか、飲んでみようか・・」というような曖昧な理由であることも少なくありません。

 しかも、最近、大幅にその売上げを伸ばしているという「健康サプリグミ」の類は、一応、健康上や美容上の効能をうたっている薬の一種でありながら、ちょっと、アミューズ感覚のキャンディのようなお菓子のようでもあり、色といい、香りといい、なかなか魅惑的にできています。

 市場がのびればのびるほど、様々な効用のものが登場していますが、脱毛、睡眠障害、肥満、ストレス、活力の欠如などを解消すると言われているものが多く、価格も比較的、高価(15ユーロから30ユーロ以上の価格設定)なものが多いようです。

 これらは医薬品ではないので、ネット上でも多く出回っていますが、薬局で扱われているものも多く、心情的には薬局で買えば、少し安心だし、薬局で扱っているものの方がたしかなもので、よく効きそう・・という心理も働くかもしれません。

 しかし、冷静に考えれば、一般的な薬に比べて、効能がハッキリしないわりには、薬でもないために保険等のカバーはゼロ。まことに割に合わない気もします。

 まあ、一種の嗜好品のようでもあり、流行りというか、トレンドのようなところもあるので、それを楽しんでいると思えば、そういう性質のものかもしれませんが、この発売元などは、上手いやり方をしているな・・とも思います。

 もともと、健康のためとか、美容のためというのは、弱いところを突かれる感じがしますが、それが単なるサプリのカプセル錠などではなく、フランス人の国民食とも言えるようなグミに近づけたあたり、これは、人気を呼ばないわけはないな・・と思います。

 HARIBOなどのグミ?は、本当にフランス人のソウルフード?と言えるような駄菓子で、なにより彼らが小さいときから食べつけているもので、ついつい手がのびてしまうもののひとつです。

 このグミのキャンディーのようなもので内容量を健康サプリの中身をまぜて膨らまして高く売るのは、上手いやり方、売れないわけないな・・儲からないわけないな・・と思います。

 しかし、これらの過剰摂取による副作用も報告され始めており、専門家たちは、「栄養補助食品や植物サプリメントに含まれる多くの物質は、肝障害の原因になる可能性が高いため、一時的な摂取にとどめ、長期間継続しての服用には注意が必用である」と警鐘をならしています。

 私は、そうでなくとも飲まなくてはならない医者から処方されている薬が多いために、それ以外の薬はできるだけ減らしたい方で、サプリ?に近いものといえば、たまにビタミンCを思い出したように飲む程度。

 健康によいものは、できるだけ食品で美味しく摂取できるように、必要な栄養素が含まれた食品を探して、工夫して自分の好みに合うようにお料理したりしています。

 けっこうお高めのサプリを買うくらいだったら、けっこう良い食材が買えそう・・などと、食い意地満載の私であります。


健康サプリグミ 売上げ爆増


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2024年6月3日月曜日

セーヌ川に5万リットルの汚水流出 パリ市長とマクロン大統領はセーヌ川で泳げるか?

  


 パリオリンピックのトライアスロン等の水泳競技を行う予定であるセーヌ川の水質汚染については、この計画が発表されて以来、常に注目され続け、今年の4月初旬の段階で、未だセーヌ川の水質が水泳競技を行えるほどには改善していないことが指摘され、イル・ド・フランスは、「雨天時の衛生網を改善する作業が4月と5月に開始され、浄水場の消毒装置を稼働させることによりセーヌ川の水質はオリンピックでも維持される」と釈明していました。

 さらにはその後、その釈明を支えるかのごとく、マクロン大統領は、オリンピックの前には、「自分がセーヌ川に泳ぎに行く!」と公言したことが話題となっていました。

 また、5月初旬のセーヌ川の浄化のために落成したオーステルリッツの貯水池落成の前後には、これでセーヌ川の水質改善に大きな一歩が進んだとし、アンヌ・イダルゴパリ市長は、「私は、6月23日にセーヌ川で泳ぎます!」と、日にち指定で予告していました。

 この発言の際には、彼女より前にセーヌ川で泳ぐと宣言していたマクロン大統領は一緒に泳ぐのか?などという声も上がりましたが、この時には、マクロン大統領は、このセーヌ川での水泳大会?については、日程を発表することはありませんでした。

 オリンピック聖火がもう到着し、現在はフランス国内を周遊中であり、まさに、もうオリンピック開催までの導火線に火がつけられている感じの現在、パリ近郊イヴリーヌ県にある浄水場のポンプが故障し、5万リットルの汚水がセーヌ川に流出するという事態が起こりました。

 この故障の原因は堆積した廃棄物(天文学的な量のおしりふき、生理用ナプキン、タンポンなど)だそうで、この場所では年間1,400万立方メートルの廃水を処理しているところを今回の事故により、現段階では5万リットルの汚水がセーヌ川に流出してしまったことが確認されています。

 この5万リットルの汚水がセーヌ川全体の水質汚染にどの程度、影響するかは、わかりませんが、5月初旬に落成したと言われていたオーステルリッツの貯水池もまだ稼働していないそうで、控え目に言っても、現在のセーヌ川の水質は、2ヶ月前に比べて改善されている可能性は、かなり低いと考えざるを得ないのが、自然だと思われます。

 この水質の問題に関しては、天候もまた、大きく影響する(大会開催側は、オリンピックが開催される夏の期間は「強い日差し、少ない降水量、長い日照時間、少ない川の流れ」となる川の状況も異なるものであり、水泳は可能である)と釈明していましたが、あいにく、パリ近郊は、あいにくのいつになく雨の多い天気がずっと続いています。

 この大会をセーヌ川で行うためには、大腸菌と腸球菌の濃度が 1,000 コロニー形成単位、つまり大腸菌では 100 ml、腸球菌では 400 cfu/100 ml を超えないようにすることが不可欠で、さもなければ、水泳選手が結膜炎、胃腸炎、ブドウ球菌に罹患する危険があると言われています。

 この際、マクロン大統領やパリ市長が泳ぐかどうかではなく、オリンピック選手が泳げるかどうかという現実問題がすぐそこに差し迫っているのです。

 6月1日からは、毎日、水質検体が採取され、悪い結果が検出された場合はキャンセルされます。その場合、トライアスロンは水泳競技なしの「デュアスロン」となり、10キロ自由形は削除されることになると、選手らは懸念しています。

 まだ、結果が出たわけではありませんが、どうにもヤキモキさせるこの計画です。どちらにしても、このトライアスロンの選手には大変にお気の毒なことです。


セーヌ川に5万リットル汚水流出 パリオリンピックトライアスロン


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2024年6月2日日曜日

シトロエンの大規模リコール 原因は日本製のエアバッグ 

  


 フランス大手自動車メーカー「シトロエン」が5月初め以来、約24万5千台の車をリコールし、その対応に追われ、波紋が多岐に及んでいます。

 このニュースに目が留まったのは、この大規模リコールの原因が日本のメーカー「タカタ社」製のエアバッグが原因ということで、安心と安全、絶対の信頼性を誇る日本製品の欠陥問題ということでギョッとしたのでした。

 このリコール対象となっているのは、2009年から2019年にかけて生産された18万1,734台のC3と6万5,149台のDS3で、エアバッグを駆動するガスが原因で、湿気や熱でガスが劣化し、乗員に重傷を負わせる可能性があるということで、該当車両を保有している人に対して、機器を交換するまでは運転しないように呼び掛けています。

 運転しないようにと言われても、コレクションでもあるまいし、日常的に利用している車が使えなくなることは、ユーザーにとっては一大事。シトロエンは、代理店の人員を拡大して、代替車の手配および機器の交換対応にあたっているとのことですが、まるで対応が追い付かずに大混乱を起こしているようです。

 大手仏紙(ル・パリジャン)によれば、このエアバッグ搭載の車で起こった複数の自動車事故(重傷・致命的な障害とも)について、すでにいくつかの司法捜査が開始され、顔や腕に重度の切断を伴う数人の死亡と重傷が報告されていると報道しています。

 また、このリコールに関して、集団民事訴訟が準備中だということで、騒動は簡単にはおさまりそうもありません。

 この問題のタカタのエアバッグの問題は、急に浮上したものではないようで、この製品に関わる死亡事故が2014年にアメリカで、フランスの海外領土(グアドループ、レユニオンなど)では2019年に事故が発生していたにもかかわらず、これを問題視せずに今回の大規模リコールを行うまでにあまりにも時間がかかりすぎているシトロエン側にも非難の声が上がっています。

 おおもとの「タカタ」に関しては、この欠陥エアバッグのリコールで超多額の負債を負い、経営破綻しているようです。

 また、2023年に車を運転中だった息子が死亡した事件について、被害者家族は、この原因がエアバッグによるものであったと告訴し、司法捜査が開始されている例も紹介されています。事故発生時にこの息子が乗っていた車は現在、リコールの対象となっている車であり、車の中で発見された発射物によって即死。息子の目と脳に穴をあけたような記録があるとのこと。青年の家族は、この金属物体の発射は欠陥のあるエアバッグによるものであると訴えています。

 この問題のエアバッグは、エアバッグに含まれるガスや推進剤の劣化に関連しており、事故が発生した場合、エアバッグが作動すると、粒子や小さな部品がエアバッグとともに飛び散り、怪我をする可能性があると説明されています。特に、この劣化は、高温多湿の地域で多く起こっているということで、時速 300 km で金属部品を発射できる強力なガスである推進剤の爆発に繋がると言われています。

 犠牲者家族は、「2014年にはすでに、日本の下請け会社タカタ社が製造したエアバッグが米国とアジアで死亡事故を引き起こしていたにもかかわらず、なぜこれまで全容が明らかにされなかったのか、私たちには理解できません。責任者が処罰されるまでは、絶対にあきらめない!」と怒りをあらわにしています。

 そもそも事故の際に危険から身を守るはずのエアバッグから危険物が発せられていたという事実は、やるせないというより許せない気持ちであるのはもっともなことです。

 また、このリコール対応が長引けば長引くほど、問題が注目されていくわけで、シトロエンにとっては、ますます、より大きな問題を抱えることになり、6月中旬に新型電動シトロエンC3を発売する予定のシトロエンにとっては、最悪のタイミングになってしまったと言われています。


シトロエン大規模リコール エアバッグ


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2024年6月1日土曜日

パリ市内を爆音で低空飛行するオリンピック準備のヘリコプター

  


 ここ数日、家にいても、大型のヘリコプターが飛んでいく爆音が度々、聞こえてきて、最初は大して気にもとめなかったのですが、それが、あまりに度々なので、「あれれ?パリ祭のデフィレの予行演習???いやいや、まだちょっと時期が早いな・・」と不思議に思って、「なにか事故とか事件があったのかな?」と思っていました。

 家の窓から上空に飛んでいくヘリコプターを見ると、ふだん、なにかが起こった時に飛んでいくヘリコプターよりも少し大きめかな?と思ったのですが、それは、おそらく距離の問題で、そのヘリコプターはかなり低空を飛んでいるのであって、その理由はわかりませんでした。

 ただ、低空飛行をしている場合は、かなり音も近く聞こえるせいか、なかなかな爆音です。

 のちに報道を見ると、これはどうやら、パリオリンピックの運営準備を目的として、パリ市周辺の地図を作製するためのものだそうで、あらためてヘリコプターを飛ばしてこのために地図を作製するとは、大変なことだ・・と思いました。

 フランスでは、国内治安部隊が2000年代からジオマティクス(地理科学とコンピュータ科学の組み合わせ)を使用して大量のデータを組み込んだ正確な地図を作製し、実際の警備に国内治安部隊が警備体制の意思決定を容易にするためにデジタル地理データを収集、処理、分析して備えるとしています。この地図には治安部隊の位置、避難経路、危険な地域などが表示されるそうです。

 私は、これまで自分の住んでいる場所でオリンピックが開催されるという経験をしたことがないので、オリンピックの前ってこんな準備までするものなんだ・・ということは、驚きで、例えば、前回のオリンピックを開催した東京でもこういうことをやっていたのかな? 知らなかった・・と思いました。

 このオリンピックの準備のための大型ヘリコプターは、国家憲兵隊のもので、パリ市内、結構、広範囲、詳細にわたり網羅して飛んでいた模様で、とにかくその詳細を知るためなのかどうか、かなり低空を飛んでいたことが特徴で、極めつけには、エッフェル塔の真下も通過したということで、なかなかアクロバティックな感じで、間近にいた人にとっては、大迫力というか、ちょっと怖いくらいだったに違いありません。

 今年のパリ祭は、オリンピックとの融合を目指すと言われており、軍事パレードなども例年とは違うコースを取ることが発表されているので、パリ祭の花形のひとつである航空ショーの部分もルートが違うのかもしれませんし、また、オリンピックの開会式でもおそらく、別のカタチで航空機がトリコロールやオリンピックカラーの噴煙を撒きながら、飛んでいくような演出がされているのだと思います。

 細かいところを言えば、もうとっくに始まっているパリオリンピックの準備ですが、本格的な準備がこのヘリコプターの爆音とともに、スイッチが入った気がしています。

 これまで報道などで、何万人規模の警戒体制をとるとか、通行証がなければ、通行止めになる場所があるとか、閉鎖される駅がいくつもあるとか・・話では聞いていたのですが、具体的には、イメージできておらず、こうやってヘリコプターの爆音が聞こえてきたりすると、もっと実感として迫ってきた感じを受けています。

 このヘリコプターに加えて、現在、パリ12区には憲兵隊5,000人がオリンピック期間中に駐屯するためのキャンプが突貫工事で建設中とのことです。このキャンプに滞在するのは5,000人ですが、全国では国内治安部隊、警察、憲兵隊全てを含めると4万5,000人が警戒にあたるというのですから、凄いものです。


パリオリンピック ヘリコプター低空飛行


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2024年5月31日金曜日

チープフレーション、シュリンクフレーションに続いてストレッチフレーション

 


 インフレに加速がついてくるにしたがって、商品価格の上昇を少しでも抑えるために?、あるいは販売価格を据え置きにするために、パッケージの内容量を減らしたり、原料の質を落としたりするチープフレーションやシュリンクフレーションが問題にされ、フードウォッチ(食品分野の製品に対する安全で健康的で適正価格の透明化を求め、人にも環境にも害を及ぼさないために消費者への情報を提供し闘うNGO団体)が、問題のある商品、メーカーを名指しして、ピンポイントで、指摘し、製造元メーカーに異議を申し立てたりしていたことが一時、話題になっていました。

 チープフレーション、シュリンクフレーションなど、いつもは、そんなに内容量など注意して買い物していなかったので、それ以来、少しは気をつけるようになりました。

 あれ?なんか、これ小さくなってない?と目に見えるほど違っていることは、あまりないのですが(そもそも目立たないようにやっているのだろうけど・・)、エシレバターの小さいサイズのものが125gから100gに変わっていたのは、さすがに「ちっちゃ!」となり、苦笑しました。

 まさに手を変え品をかえ、製造元メーカーの騙し比べといった感じで、ウンザリしますが、どちらにしても、ごまかされる感じは消費者としては不愉快です。

 それがまた今度は、「ストレッチフレーション」というのを聞いて、手を変え品を変えのまた別パターンで、内容量を増やして、割引をするのですが、実質的には値上がりしているというもので、この「ストレッチフレーション」という言葉は今回初めて知りました。

 ファミリーサイズは実はお得ではないパターンがあるというのと一緒で、メーカーが店頭での価格引き上げを偽装するために、内容量を増やして、一見、余計に割引しているように見せて、実は着実に内容量より値上げ率の方がずっと高くなっているというやり方です。

 よく内容量「60g増!」などと大仰に赤文字がついていたりして、実際には内容量15%増で、価格は35%あがっているなどという、錯覚を利用した騙しのテクニックのようです。

 よくよく見れば、きちんと内容量も金額も記載されているどおりなので、騙しているわけではなく、よく見ていない方が悪いということになるのかもしれませんが、これらの手口は食料品では頻繁に行われていることのようです。

 最近、よく見るのは2個買うと3個目が半額とか無料とか、そういった類のものが多くなって、一人の私は、そんなにいらないので、この手の恩恵に預かることはありませんが、それでも、時々、買い置きできるものに関しては、この3個目が割引もしくは無料になった場合の1個あたりの金額を計算しなおし、1個の値段はこれだけだから・・これなら安いかも?と思えば、たまに買うことはあります。自分でもよくよく疑い深いと思います。

 そのうえ、必ずしもレジを通したときに、表示どおりに割引されていない場合もあるので、その表示の写真を撮り、苦情の準備までします。あるいは、セルフレジの場合などは、それだけ別会計にして、しっかり表示どおりの割引になっていなければ、キャンセルします。

 まったく、自分でも、ちょっとの買い物に執念深い嫌な客だと思いながらも、騙されるのは、悔しいのです。いったん、支払ってしまって、「ちゃんと割引されていない」などと苦情を言っても、返金はしてくれますが、「受付に行って手続きしてもらって!」などと言われて、すごく面倒くさいので、できるだけ被害は最小限にとどめたいのです。

 私はどちらかといえば、ざっくり勘定のタイプだったので、フランスに来て以来、しばらくは、まるでレジを信じ切っていたのですが、ある時から、スーパーで野菜を測りステッカーを自分で張るのにも、その出てくるステッカーのキロ当たりの値段が違っていることをそばにいたおばさんに気を付けて!それ値段違っているわよ!と注意されたり、また、割引と書いてあるから、当然、割り引かれていると思って支払っていたら、あとでレシートをよく見たら、全く割引になっていなかったりということがあってからは、もう全てに対して疑い深くなりました。

 結局、あとで、「え~?うそ?騙された~~!」と嫌な気持ちになりたくないので、自己防衛の一種の哀しいフランス生活の知恵です。


ストレッチフレーション


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