2023年5月7日日曜日

チャールズ国王載冠式に熱狂するフランス人 フランス人は英国王室が大好き

   毎回、イギリス王室のセレモニーとなると、まるで自分の国の王室のように騒ぎたてるフランス人を、なぜなんだろうか?と思います。ことにエリザベス女王ご逝去の際などには、危篤状態だという一報が入ってからというもの、ほぼ、生中継でイギリス王室のメンバーの動向を追い、それが訃報に変わってからというもの、テレビ局もほぼキー局のメインジャーナリストがロンドンに飛び、その様子を伝えながら、エリザベス女王の軌跡を辿る過去映像などを編集した映像が絶え間なく流され、週刊誌などの表紙は全てエリザベス女王が飾るという熱狂?ぶりでした。 今回のチャールズ国王の載冠式では、やはり前日あたりから騒ぎ...

2023年5月6日土曜日

エリザベス ボルヌ首相のパートナーのスキャンダル

   フランスでは歴代2代目の女性首相となったエリザべス・ボルヌは、昨年、マクロン大統領が再選されて、組閣した際に任命され、当初は女性の首相が起用されたことで、特に注目を集めてきましたが、ここ最近、ことに年金改革問題が世間を賑わすようになってからは、マクロン大統領とともに支持率がガタ落ちになり、特に問題の憲法49.3条(首相の責任のもとに採決を取らずに法案を通す法律)を発表してからは、矢面になる感じで奮闘しています。 フランスの歴代初の首相、エディット・クレソン(ミッテラン政権時の首相)は、とにかく過激発言が多かった人らしく、彼女の首相就任期間は正味10ヶ月程度という短命...

2023年5月5日金曜日

マドレーヌ寺院界隈の移り変わり

  先日、ある場所に行こうとして出かけたら、外出する前にチェックした時には、何ら問題はなかったのに、途中でメトロが止まっている線があって、急遽、行先を変更して、久しぶりにマドレーヌ界隈に行くことにしました。 マドレーヌ寺院の界隈は、特によく行く場所というわけではないのですが、それでもぶらりと歩くには、なかなか楽しい場所でもあります。 この辺りは、パリの中心地のどこからでも比較的アクセスしやすくて、きれいな街なみで、高級食料品店がたくさんある場所でもあるのです。 以前は、この界隈のランドマーク的(といっても一番のランドマークはマドレーヌ寺院なのですが・・)存在だった高級食材のデパートのようなフォション(FAUCHON)やエディアール(HEDIARD)などは、日本から友人が来たりすると必ず寄ってみたりするお店でした。 しかし、黄色いベスト運動やパンデミックによるロックダウンで大打撃を受けた後に破産申請して、この界隈を華やかにしていた、あの独特な黒地に白抜きの文字のロゴにピンクがあしらわれているお店の灯は消えてしまいました。 フォションがなくなって、早や3年が経とうとしていますが、フォションの跡地は、まだ、次のお店が入っていないようでした。フォションも小さいお店は残っている しかし、このインパクトのあるフォションが消えてなお(小さいお店は別の場所に残っています)、この界隈には、私の大好きなメゾンドショコラもあるし、マカロンで有名なラデ、トリュフ専門店、キャビアの専門店、マスタードのマイーユや紅茶のマリアージュフレールなどのお店があり、見るだけでも退屈しないお店がたくさんある場所です。マリアージュフレール どのお店も他でも買える商品もありますが、お店ひとつひとつが趣のある店内のつくりで、マリアージュフレールなどはお店に一歩入ると紅茶の香りに包まれて幸せな気分になれます。キャビア専門店KASPIAメゾン・ド・トリュフ パンデミック(特にロックダウン)以来、かなりお店の移り変わりが激しいパリですが、老舗と言われるお店もこうして生き残っていてくれるのは嬉しいことでもあります。 そして、この界隈にくればたいてい立ち寄ってみるイケア(IKEA)(スウェーデンの家庭用品を置いているお店)や以前はバカンス前には必ず行っていた気がするデカトロン(DECATHLON)(お手頃価格のスポーツ用品店)などもあり、高級食料品店とはちょっとは少々、毛色が違うものの、なかなか楽しいお店でもあります。 しかし、残念なことに、このイケア(IKEA)に関しては、お店がつぶれるわけではありませんが、マドレーヌの店舗は来年(2024年)には、別の場所(イタリア広場...

2023年5月4日木曜日

5月1日の身柄拘束者はパリだけでも400人以上、身柄拘束された者の権利

  5月1日、労働者の祭典の日のデモは少なからず暴力的な場面があり、警察・憲兵隊とデモ隊、暴徒化した輩との闘いの場面、数々の破壊行為が起こっていましたが、この嵐のような暴動の後、身柄拘束を受けた人々は、どうなっているんだろうか?というのも素朴な疑問でもありました。 公共物(必ずしも公共物ばかりではないが・・)を破壊したり、火をつけたりするのは、れっきとした犯罪行為であり、そんな行為が公然と行われ続けるというのも、単純におかしな話です。 警察・憲兵隊との衝突の中で、引きずられるようにして身柄を拘束されていく人々の映像なども見かけますが、これは暴れている人をすべて拘束しているわけでもなく(できるわけもない)、一体、他の破壊行為を行っている人の中で身柄を拘束される人とされない人の間にどんな違いがあり、どのような違いがあるのかと思うこともあります。 なんらかの破壊行為の現行犯としても、その数はあまりに多く、また、なんらかの武器を持っているとか、一応の基準はあると思われるものの、両手両足を持たれて引きずられていく様子には、こんな拘束の仕方するの?と思わないでもありません。  1日の日は、パリだけでも281人の身柄が拘束されたと言われていますが、その中には、正当な根拠なしに拘束された人も少なくないようで、そのうちの124人に関しては、その後の追跡調査が必要なしと分類され、比較的早くに釈放されています。 あの混乱状態の中、間違いということもあり得るとはいえ、身柄を拘束されるという個々人にとってはかなり衝撃的なできごとに、武器を持っていたわけでもなく、破壊行為を行っていたわけでもない若者が身柄を拘束されたとニュース番組に登場して、警察の不当逮捕に対して猛然と物申していました。 一方、警察の側からは、この日に負傷した警察官・憲兵隊は400人を超えていると、法務大臣は、この破壊・暴力行為に関する「反暴動者法」の必要性を訴えています。 このあたりは、またフランスの権利問題が足かせになっているようで、2019年の時点で、「公の秩序に特に深刻な脅威」を与える人々へのデモを禁止することを規定していますが、結果的には憲法評議会の審議の結果、「思想や意見を表明する集団的権利」を侵害していると判断しています。 だいたい、数十万人が参加しているデモの中で、これらの破壊行為を行う暴動者を見分けて、対処するのはほぼ不可能で、つまり収拾がつかない状態と言わざるを得ないのです。 しかし、破壊行為に巻き込まれることも恐ろしい話ですが、同時に「なんで自分の身柄が拘束されたのかわからない・・」と訴えている人などの話を聞けば、ただデモに参加していただけで、身柄拘束されてしまうということもあり得るということも恐ろしい話です。 また、身柄拘束されたらされたで、「身柄拘束された人の権利」というのもあり、基本的には、拘留期間は24時間(短縮、延長の可能性あり)、拘留の目的を知る権利、診察を受ける権利、親族(1人)に雇用主、および外国籍の場合は自国の領事館に電話で通知する権利、警察による拘留の開始から、本人が選択した、(または正式に任命された)弁護士の支援を受ける権利、通訳の介助を受ける権利、黙秘する権利、声明を出す権利などが認められています。 デモに巻き込まれた場合、怪我をしたりする危険とともに、不当逮捕されてしまう危険もありえると、その両方のリスクが考えられるわけで、まさかの時のために、この拘束された場合の権利は知っておいても良いかも・・などと、物騒なことまで考えさせられます。 この身柄拘束された者の権利を見ていると、以前、カルロス・ゴーンが日本で逮捕された時にこの権利が全く日本では通用しなかったことに、かなり憤っていたのには、このフランスでの権利が彼の社会通念であったのだろうな・・などと思わせられます。 いずれにしても、「思想や意見を表明する集団的権利」は認められるべきであるとは思いますが、それが破壊行為や暴動に繋がることが許され続けるのはおかしな話で、破壊行為や暴力行為に及んだ者を放置してほしくはありません。身柄拘束 権利の主張<関連記事>「登録者数1200万人のフランスの人気ユーチューバー...

2023年5月3日水曜日

環境活動家の「金持ち凶弾アクション」 ルイヴィトン、ホテルリッツへのペンキ攻撃

   今年のメーデーのデモは結構、荒れて、炎に包まれ黒煙が立ち上るところや、警察・憲兵隊とデモ隊の一部の暴徒たちの闘いが荒々しく、これでは普通にデモを行おうとしている人も近寄るのが危険だ・・と思われるほどで、この破壊行動は結局は何も生まずに破壊行動が進むだけではないか?と虚しさを感じないでもありません。 そんな黒煙が立ち上るなかで、同じフランス人同士で闘っている場面とは別に環境活動家が同じ日に「金持ち凶弾アクション」と銘打って、ルイヴィトン財団、ホテルリッツ、法務省をほぼ同時にペンキで攻撃していました。🔴 Les militants de Extinction Rébellion...

2023年5月2日火曜日

年金改革への抗議に捧げられたメーデー 5月1日労働者の祭典

  5月1日は、フランスにおける特別な日の一つで、労働者の祭典(la Fête du Travail)と名付けられたメーデーは、伝統的に、働く人々にミュゲと呼ばれるスズランの花を贈りあう日であると同時に大々的にデモが行われる日でもあります。 とはいえ、フランスではデモはほぼ日常的に行われているもので、デモに関しては伝統的なデモの日ではあるものの、あまり特別感はありません。 特に、今年は、年金改革問題で、年明けから数えきれないほどのデモが行われており、一応、公式に届け出が出ているデモとしては今回が13回目ということになっているようですが、憲法49.3条(議会での採決をとらずに法案を施行する)発令が発表されて以来、無認可の自然発生的?なデモが数多くおこっているためにこれが13回目といわれても、どうにもピンと来ない状況で、少なくともその倍以上は、デモが起こっている感じで・・ということは、通算では、ほぼ30日くらい・・ということは、ほぼ一ヶ月間がデモに費やされていることになります。 もう4月も終わり、5月に入ったところで、今年も4ヶ月が経過したことになりますが、4ヶ月のうち、その4分の一はデモをやっていたということで、これは黄色いベスト運動以来の記録的なものではないかと思います。 なんなら、黄色いベスト運動のときは、かなり破壊行動は酷かったとはいえ、まだ、土曜日以外の日のデモはあまり記憶がないので、今回の方がもっと裾が広く、根深いような気もしています。 年金改革については、政府のゴリ押しとはいえ、すでに年金改革法案はすでに決定してしまったにもかかわらず、一向にこのデモが冷めやらないということは、逆にこのデモの終わりが見えない状態であるということも言えます。 今年のメーデーは、天気もあまりよくなくて、夕方から少し晴れ間が見えたとはいえ、なんだか肌寒く、もう普通に出歩くことは、ほぼ不可能なうえに、メトロなどの交通機関もどこが閉鎖されているのか調べるのも億劫なうえに、たいていの店舗などは、閉まっているので、もう観念して、おとなしくしていました。 フランスでは、普通の日曜祭日などの休日は、会社や店舗も従業員を働かせれば、ドゥーブルペイエといって、倍の給料が支払われるのですが、この日ばかりは、トリプルペイエといって3倍の給料を支払わなければならないため、営業しないのが普通なのです。 そのうえ、今年のように特に営業することがかなりリスキーであることを考えれば、普通は営業しないと考える方が無難だと思うのです。 果たして、当日はパリでは昼前から7つの駅が閉鎖になり、デモ隊(組合発表55万人、警察発表11万2千人)はレピュブリック広場を出発し、ナション広場へと向かいました。MANIF...

2023年5月1日月曜日

少年院から出て2ヶ月後、5歳の少女を殺害した15歳の少年

  フランス北東部ヴォージュ県(グラン・テスト地域圏)の人口5,000人の小さな村で5歳の女の子が行方不明になり、届け出がだされて数時間後には、ビニール袋に入った状態で遺体で発見されるという衝撃的な事件が起こっています。 この衝撃をさらに大きくしているのが、容疑者として拘留されたのが15歳の未成年の少年であったうえに、彼には過去にも、10歳前後の子供に対してのレイプや暴行などの犯罪歴があり、約1年間、閉鎖された教育センター(少年院のようなもの)で司法監督下におかれており、今年の2月に出てきたばかりだったことです。 彼は青少年司法保護局の監督の下、少年院からこの村に戻った後も引き続きケアと生活...