私は近所に住んでいるわけでもないし、特に行きたいお店が近くにあったりするわけではないので、滅多にエッフェル塔近辺に行くことはありません。
昨年、たまたま近くに行ってみたいお店を見つけて、せっかく近くまで来たのだから、たまには行ってみようか?と、おそらく10年ぶりくらいにエッフェル塔に行って(といっても、ふもとまで行って、その近辺やシャン・ド・マルス公園を少し歩いた程度でしたが・・)、ずいぶんと、以前の印象よりもきれいになって、まだ工事中の部分もあったりして、「ここも工事中か・・」と思ったり、トゥクトゥクが走っていたり、そして、何より、パトロールしている警察官の多さに逆に、ちょっと怖くなったりしたのを思い出します。
エッフェル塔近辺での事件は、昨年も、「一挙に12人が逮捕されたという観光客狙いの暴力を伴う強奪事件」や、この近辺を走っている「トゥクトゥクには、ぼったくり事件が続発している」とか、どうにも、いい話を聞くことはありません。
そして、また今回は、外国人女性観光客のレイプ事件です。
被害者は若いブラジル人の姉妹で、バーで出会った男2人との間に起こった事件で、お酒に酔って、外に出て、シャン・ド・マルス公園を歩いていた時に起こったようです。
男性2人は故意に二人を引き離して、別々に歩きだし、それぞれに暴行を加えようとしたのですが、姉は必死に抵抗して逃れ、離れたところに連れていかれた妹を探した結果、妹はレイプされてしまった後で、男はズボンをおろした状態で寝転がっているところを姉に発見されたことに気付いて、慌てて逃走したということです。
姉の方は、男が逃げていく様子を目撃しており、彼らが黒い車で逃走していったと語っており、近くに車を停めていることから、ある程度、逃走する用意があったのではないかとも考えられます。
いずれにせよ、彼女たちにも大いに隙があったことは否めないところもあるのですが、観光客ならば、泣き寝入りする確率が高いとか、警察には訴え出る可能性が低いとか、地理的にも不慣れであったり、言葉がままならなかったりすることもあり、場所がら、観光客狙いの犯行であった可能性も大いに考えられます。
昨年、私がエッフェル塔に行ったのは昼日中のことで、昼間は昼間でスリや置き引き、怪しげな物売りなどが多く、それにしてもこんなに警察官がいるの?とびっくりするほどでしたが、夜中を通して、そこまでの警察官の数を常駐させておくことも困難なことで、やはり、夜に出歩くことは、こう事件が多いと、特にエッフェル塔近辺は、危険だと考えざるを得ません。
2024年、来年に迫ったパリオリンピックに向けて、フランスはパリの治安改善を叫んではいますが、一向に治安がよくなったとは思い難く、オリンピック開催期間中は特別な警戒態勢が敷かれるとは思いますが、それ以上にちょっと驚異的な量の人が集まるわけで、それにつれて、犯罪も爆発的に増えることは間違いなく、近隣諸国からもこのオリンピックで集まる人を狙っての犯罪目的の人も集まることと思います。
パリは、そのインパクトとはうらはらに、東京などとは比較にならないほど小さい街で、一体、どうなっちゃうんだろうか?と、ちょっと恐ろしくもあります。
パリにいらっしゃる場合は、残念なことではありますが、大変、治安の悪い場所であるということを忘れずに、特に夜間の外出などには、十分に警戒してください。
この被害者姉妹は、被害届を提出し、司法警察が捜査を開始しています。
エッフェル塔 観光客レイプ事件 シャン・ド・マルス
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