現在、日本で仕事をしている娘が時々、自分が美味しいものを食べたり、これが、こんな値段で売られているとか、私の好きなお店とか、フランスにゆかりのあるものなどを見つけたりすると写真を送ってくれるのですが、つい最近、娘が送ってくれたのは、ピエールエルメのお店の写真でした。
「偽物かと思ったら、ホンモノだった・・ダサすぎ・・」と。
正直、私も正直、「なにこれ?」とビックリしました。
パリにピエールエルメのお店はかなりありますが、どこの店舗もおしゃれで洗練されていて、同時期でも場所によって、デコレーションは違いますが、それぞれに、イメージのコンセプトがはっきりしていてカッコいいのです。
私は、正直、そんなに興味もないので、通りすがりに外から眺める程度なのですが、今回、彼女が送ってくれた写真には、びっくりしました。
日本人でも読みやすいようにカタカナ表記にしたのかもしれませんが、イメージや店舗のデコレーション、デザインなどには、ことさら気を配っていると思っていたピエールエルメ(というか、全般的にフランスのブランドのお店)がまさかのこの表記には、ビックリです。
見慣れない分、違和感も強いのだと思いますが、100歩譲ってカタカナ表記にするとしても、せめて、そのカタカナの書体(字体)くらいはもう少し選んでもよかったのではないか?と。
まぁ、これは、失礼な言い方をすれば、かなりマイナーな地域にできた店舗なのかな?と思いきや、なんと、これは渋谷の店舗なのだと聞いて、二重にビックリしました。
これまでも、ピエールエルメは、かなり商魂たくましいという印象があり、今はパリにもかなり店舗が増え、ギャラリーラファイエットなどには、すべての階にピエールエルメのスタンドがある?と思うくらいですが、一時はフランスよりも日本の店舗数の方が多いくらいで、日本は完全にマーケットのターゲットになっているんだな・・と思ったこともありました。
最近では、コンビニスイーツに参入したり、高級イメージで売っていたはずなのに、大丈夫なの?と思ったりもしました。
もう数年前になりますが、シャンゼリゼの真ん中にロクシタンとのコラボの店舗を展開したり(今でもあるけど・・)、それが、同じマカロンで有名なラデュレのハス向かいだったりして、なかなかたくましいものだ・・と思っていました。
しかし、今回、彼女が送ってくれた写真の店舗は、調べてみると、渋谷の東急フードショー・デリゾーン(しぶちか)の新名所を目指している「Made in ピエールエルメ」という店舗で、PIERRE HERMEとは別のブランドのお店なのでした。
つまり、私の思っていたPIERRE HERMEではなかったわけです。
偽物というよりは、別物だったのです。
娘が「なんだか売っているものも全然違う・・」と言っていたのですが、ここでのメインの商品は、焼き立てのフィナンシエやマドレーヌ、マカロンやロールケーキ、チーズケーキなのだそうで、元祖PIERRE HERMEのお店とは別物の「Made in ピエールエルメ」というお店なのだそうです。
この渋谷の店舗はお菓子が中心なようですが、ピエールエルメ氏と初期からのビジネスパートナーであった「Made in ピエールエルメ」の社長は、ピエールエルメ氏とともに見つけた日本の厳選された食材に目を向け、お菓子だけではない、調味料やお茶など、広範囲にわたる食材の選りすぐりの商品を扱っているお店のようです。
どちらにしても、まだあまり知られていない「Made in ピエールエルメ」という命名もどうかと思いますが、なんといっても、このお店の看板には、わざわざ「ピエールエルメ」の名前を使うことがマイナスのイメージになっているような、そんな感じです。
これが全くの別物ならば。PIERRE HERMEからしたら、「ピエールエルメはPIERRE HERMEとは別ブランドです」と言いたくなる感じな気がします。
どちらにしても、商品そのものがよければ、いいとはいえ、「ん~~この看板・・」どうにも納得がいきません。
ピエールエルメ 渋谷 Made in ピエールエルメ
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