2025年7月15日火曜日

いつものパリ祭のパレードが・・

  


 パリ祭のパレードは、フランスで行われる公式行事の中でも、もっとも華やかなもののひとつだと思いますが、私は、実際に現場に見に行ったことは、一度もありません。

 一度、義理の息子が学校単位?でパレードに参加したことがあって、夫は、ここぞとばかりに張り切って見学に行っていましたが、その頃は、私はその日は仕事で、一緒に行くことはできずに残念でした。

 とにかく、パレードに参加している人は7,000人近くいるので、もう現場は大変な人で、パレードの前に待機している人々とパレードが終わって、パリの街中に散らばっていく人々とで大変な混雑です。

 パレードに参加している人々は、皆、軍やそれぞれの団体のコスチュームや制服を着ているので、日常は制服というものがあまりないフランスでこれだけのコスチューム姿の人々が街に散らばっていることは、年に一度きりで、珍しいことです。



 私はなんとなく、毎年、このパレードをテレビで見るのが習慣になっており、窓の外にシャンゼリゼの上を飛んで行った飛行機やヘリコプターなどが家の近くを飛んで帰っていくのをなんだかテレビと窓の外を見比べながら、楽しんでいます。




 昨年もパリ祭のパレードは行われたものの、パリ・オリンピックのために、シャンゼリゼでのパレードではなかったため、なんとなく、「やっぱりシャンゼリゼの方がカッコいいのにな・・」などと思った記憶がありましたが、今年は、再びシャンゼリゼに戻ってきました。




 毎年、少しずつは違っても、似たようなパレードですが、ここ数年は、実際の戦争が近くで起こっていることもあり、この軍事パレードを見るのは、華やかに見えても、これってやっぱり人殺しの道具だよな・・と複雑な気持ちにもなります。

 毎年、海外からのお客様が招かれていますが、今年は、インドネシアの大統領が主賓でした。450人のインドネシア軍兵士もパレードに参加しました。

 パレードのハイライトは、やはり最後に出てくる騎馬隊ですが、今年は、58頭いた騎馬隊の馬の中から、なんだか隊列から外れてしまった馬がいたと思ったら、最後の最後に転んでしまう馬までいて、馬が転ぶことってあるんだ・・とへんなことに驚きました。

 パレードのテレビ中継が終わった後には、テレビでは、世界からパリ祭に向けてのビデオメッセージ・・のトップは、なんと日本から・・。

 日本の大阪万博のフランスパビリオンの紹介でした。

 これまで大阪万博については、あんまり報道されていませんでしたが、今回、フランスのこの華々しい機会に紹介されて、なんだかちょっとだけ嬉しかったです。

 夜の花火は、なんだかいつもより派手だったみたいで、例年は家から遠くに見える感じなのに、なんだか音がすごいのに気が付いて、のぞいてみたら、なんだかやたらと規模が大きい様子でした。すごいな・・。


パリ祭 パレード


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2025年7月14日月曜日

ベルシー地区のウォーターフロントエリアとセーヌ川遊泳スポット

  


 セーヌ川の遊泳スポットのひとつが設けられているベルシー地区に行ってみたら、なかなか良い感じ・・今年のパリ・プラージュの3ヶ所の遊泳スポットの中では、最も上手くできているんじゃないかな?と思いました。

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 メトロ14号線のBercy駅からParc de Bercy(ベルシー公園)を突っ切ったところにセーヌ川に出て、上下が曲線を描いて、美しく交差するシモーヌ・ド・ボーヴォワール歩道橋のすぐ近くに、その遊泳場はあります。

 川岸には、階段でもエレベーターでも降りられるようになっていますが、上から全景を見ると、こんな感じです。

 



 この遊泳場は、他の2つに比べて、しっかりと作られている感じで、遊泳場と他の船が通ったりするエリアとは、けっこう、きっちり分かれています。

 入口にもしっかりとゲートができており、全てが整然と(他の2ヶ所に比べて)作られています。

 


 輪ではないので、浮き輪とは言わないかもしれませんが、泳ぐ人は、この黄色い袋をつけるように言われています。

 ビーチサイドにはパラソルとデッキチェア・・これがなかなかシンプルで可愛くて、売っていたら、買いたいな・・と思いましたが、当然のことながら、売っていません。




 近くに橋があるので、橋の近くには、程よい日陰ができるので、そのあたりは、大変、快適で、デッキチェアに横たわっていると、川辺の心地よい風が気持ちよくて、なんだかとってもゆったり、リラックスできます。

 このベルシーのいわゆるウォーターフロントエリアは、この遊泳場ができる前から、比較的、古いものを上手に残して利用しつつも、近代的に開発が行われている場所でもあり、船を使ったカフェなどが立ち並んでおり、セーヌ川の向こう側には、セーヌ川に浮いている感じのプールもあります。こちらのプールはセーヌ川沿いにあるというだけで、プールの水はふつうのプールの水で、セーヌ川の水ではありません。

 向かい側のビブリオテック(国会図書館)のあたりは、近代的でちょっと奇抜なデザインのビルなども多く、いわゆるみんながよく見かけるカフェやレストラン、また、スーパーマーケットや電気店、スポーツ用品店、映画館など、ひととおりのものが揃っており、映画館の前の広場には、屋台村ならぬカミオンが集まっているフードエリアなどもあります。




 なにより、私が気に入っているのは、このビブリオテックの駅は、比較的広くて、ゆったりしているうえに、いつ行っても、駅がきれいで清潔。パリには珍しいことです。

 いわゆる一般的にイメージされるであろうパリとは、また違う景色かもしれませんが、なかなかセンスの良い、きれいなところです。


ベルシー地区ウォーターフロントエリア


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2025年7月13日日曜日

セーヌ川のグルネル遊泳場でとんでもないものが発見された!

  


 セーヌ川で泳げる場所3ヶ所は、とりあえず、ひととおり見ておこうと思い、先日のグルネル遊泳場を皮切りに、あと2つのポイントも順々に見に行ってみて、それぞれがどんな風に違うのかを比べてみようと思っていました。

 ところが、この3つを比べるよりも前に、この間、最初に行ってみたグルネル遊泳場が、また一時閉鎖になっていたことがわかりました。

 私が行ってみた時には、ふつうにやっていて、満員御礼というわけではなくとも、まあ、そこそこ勇者たちが泳いでいたのですが、どうやら、閉鎖になったのは、その翌日だったようで、その日、午後2時頃、このグルネル遊泳場で(遊泳区域外だったとはいうが・・)、袋に入った何らかの内臓(臓器)が浮いていたことがわかり、現場にいた180人が緊急避難させられる事態に発展したと言います。

 現時点では、その袋の内臓(臓器)については、明らかにされていませんが、現在、分析中ということで、明らかにされていません。しかし、分析(少なくとも、それが何の内臓であったか?)にそこまで時間がかかるとも思えないのですが、近いうちに明らかにされるか、それとも、このままこの件は伏せられてしまうのかは、わかりません。

 こうして、この遊泳場の全景を見れば、周囲の景色になんとなく、ごまかされてしまう感じもありますが、この水を間近で見てみれば、ここで泳ぐのは、なかなかなアドベンチャラスな感じでもあったのですが、そこに袋詰めの内臓が浮かんでいたとしたら、このアドベンチャーレベルは、急上昇・・というか、ちょっと怖すぎます。

 この件が、そこまで大きく報じられていないのは、不思議といえば、不思議・・というか、この遊泳場自体があんまり注目されていないのかもしれませんが、やっぱり、もしかして、セーヌ川で泳いでみたい!と思う人がいたら、こういうリスクもある・・ということを知っておきたいのではないか?とも思います。

 しかし、川は一応、流れているので、どこからその袋入りの内臓が流れてきたのかわからないし、考えてみれば、昔から、とんでもないものがセーヌ川で発見された・・という話は、珍しいことではありません。

 それにしても、内臓とは・・もしかしたら、嫌がらせやいたずらである可能性も無きにしも非ず、とは思うものの、どちらにしても、なかなかギョッとさせられる話です。


セーヌ川のグルネル遊泳場 袋入り内臓

 

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2025年7月12日土曜日

バター不足とバターの価格の高騰

  



 フランスのスーパーマーケットの棚は、日本のように、いつもいつもキッチリと商品で埋まっているとは限らないので、たとえ、ある棚がガランとしていることがあっても、即、その商品が品不足なのかどうかは、わかりにくいかもしれません。

 逆にたまに日本に行くたびに、日本のスーパーマーケットやコンビニなどは、本当に小さなスペースにものすごい種類の商品がキッチリと陳列されていて、一体、いつ、だれが補充しているのだろうか?とびっくりします。

 例えば、なにかを買いに行って、その棚が空だったりすると、「ちゃんと置いておけば、売れたのに・・」などと思うこともありますが、この品出し?に関しては、長いフランスでの生活においても、あまり進歩はありません。

 そんな中、現在、多くのお店でバターが不足していることが多く見られるようになっているらしく、どうやら、本当にバターが不足しているようです。

 また、不足してくれば、自ずと価格も上昇するのは、当然のことで、バターの価格は、今年に入って、2.1%、2年間で21%も上昇しているのだそうです。

 このバター不足の原因のひとつは、全国的な乳牛の伝染病で、今年は、特に牛乳の生産量が激減したためと言われています。

 そして、もう一つの原因は、気温の上昇によるもので、この暑さ、例に漏れずに乳牛にも影響しているようで、暑すぎると乳牛からの牛乳の生産量も減ってしまうそうで、このため、牛乳の生産が減少し、牛乳からバターを構成する脂肪分を含んだものは、さらに乳量を必用とするため、厳しい状況に陥ってしまうのです。

 このため、在庫は最低水準にあるものの、バターの需要は世界的に増加しているとのことで、価格の高騰は、当然の成り行きであるとも言えます。

 フランスは、世界最大のバターの消費国であるそうで、そんなフランスのバターが不足し、バターを輸入しなければならない状況にまで陥っているのだそうです。

 フランスでは、食卓にのぼるバターだけではなく、まあ、バターを使ったお料理の多いこと。また、クロワッサンやケーキ、クッキーなどのお菓子類にも、もれなくバターが使われているといっても過言ではありません。

 このうえ、世界的にもバターの消費量が増加しているということで、特に中国でのバターの消費量が劇的に増加しているのだそうです。

 個人的には、バターというものは、そこまで使わないので、最近は、贅沢にもエシレバターしか使わなくなっていますが、それも、食品廃棄物防止のための安くなっているお店でエシレバターを見つけたときに買っておいて、冷凍して、小分けにして使っている程度です。

 しかし、一般的なフランス人の家庭にとったら、バターの価格上昇は、けっこう痛い現実で、あんまりお料理をしない人でもケーキやパイは自分で作るという人もいるし、日本人が想像できるバターの消費量を遥かに超えていると思います。

 個人差もあると思いますが、パンにバターを塗って食べるというより、のせて食べる・・そんな感じ。フランス料理のソースなどにも漏れなくバターを使うことが多いです。

 スーパーマーケットの棚に関しても、バターのみならず、チーズやヨーグルトなどの乳製品の種類と量の多さに、やはり、どれだけ需要があるのかがわかるような気がします。

 昔、「私の身体はワインで出来ている」などと言っていた女優さんがいましたが、この棚をみれば、フランス人の身体は、乳製品でできているんだろう・・などと思います。

 最近、あらゆるところに影響を及ぼしている気温の上昇ですが、まさか、バターにまで影響していたとは、驚きです。


バター不足 バター価格高騰


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2025年7月11日金曜日

セーヌ川の遊泳場の1つ エッフェル塔の近くのグルネル遊泳場 BAIGNADE GRENELLE

  


 個人的には、いかにしても信じ難いセーヌ川で泳ごう!というパリ市の試みに、やはり現場をこの目で見てみなければ・・と思い、お天気の良い日に出かけてみました。

 場所的には、背後にエッフェル塔を望めるセーヌ川沿いの一画なのですが、近辺には、それらしい看板や道案内などもないため、川沿いは一般の歩道からも少し低いところにあるため、ちょっとわかりにくいといえば、わかりにくいところです。




 まあ、言ってみれば、川沿いのあるスペースにブイを張って、遊泳スペースを作り、それに付随するかたちで、デッキチェアーなどが置かれている川辺に、板張りがされています。




 入場?は無料ですが、遊泳スポットに入る地点では、一応、セキュリティの人がいて、荷物チェックされますが、うるさいことは言われません。

 スペースの中には、簡単なロッカーと、トイレ、シャワーなどがあり、一応、泳ぎ終わった後に、シャワーを浴びることは、できそうです。



 私が行ったのは、平日のお昼頃の時間帯だったので、若干人出は少ない時間帯だったのかもしれませんが、そこまでの人はいませんでした。



 なんといっても川の水をのぞき込んでみれば、やっぱり尻込みするのがふつうだと思いますが、しかし、涼しい顔をして、嬉しそうに泳いでいる人もいるには、います。

 だって、この水ですよ・・💦

  


 これは、ただでさえ、最近、すぐに体調を崩してしまう私には、ちょっとあまりにリスクを感じます。子どもをここで泳がせようともなかなか思えないとも思うのですが・・。だって、正直、間近で川の水を見れば、まるでど〇みたい・・。

 パリには、あと2つのセーヌ川遊泳場があるそうなので、後日、他のも見てみますが、結局、同じセーヌ川・・水の質というか、状態というものは、そんなに変わるものでもありません。

 考えてみれば、海のようにというか、海ほどには、巡回しない川で、同じエリアでは遊覧船や輸送用の船なども通っているのですから、そこまできれいな水であり得るはずもありません。

 やっぱり、今のところは、セーヌ川は泳ぐよりも眺めるもの・・周囲の景色の一部として見るには、美しい川なのですが・・。


セーヌ川遊泳場 グルネル BAIGNADE GRENELLE


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2025年7月10日木曜日

参議院議員選挙 在外投票に行ってきました!

  


 日本では7月20日(日)が投票日となっている参議院議員選挙ですが、在外投票は、7月4日から13日までと、けっこう長い期間が設けられています。

 あらら・・こんなに長い期間だったっけ?と思いつつも、日常に埋もれてしまうとあっという間に忘れてしまいそうなので、先日、早々に在外投票に行ってまいりました。

 思えば、もう私は日本では、長らく投票に行っていないので、日本での選挙・投票というものがどんな感じなのか?忘れてしまっています。

 とはいえ、私も在外選挙登録をしたのは、ほんの数年前で、日本では選挙権があるにもかかわらず、もう日本のことわからなくなっちゃってるし、忙しくて選挙に行けない・・などと、色々と口実をつけて、選挙を放棄してしまってきたので、今さら偉そうなことは言えないのですが、昨今の日本の状況を見ていると、これは、やっぱりヤバいんじゃない?日本人として、なにもしないでいてはいけない!と思うようになりました。

 長いこと日本で生活していないので、日本の現状を生活を通して、実感することはありませんが、とはいえ、海外にいるからこそ、よく見えることもあります。他の国(たとえばフランス)の政治と比べて、ここはおかしいよね・・とか、色々と思うことも出てきました。

 というわけで、ここ数年、在外選挙登録をして以来は、必ず投票に行っています。

 パリでは、在仏日本大使館で投票できます。大使館はいつも行列していることが多いのですが、選挙に関しては、ほぼほぼ行列なしで、入館できます。投票所には、大きな部屋が用意されていて、なんだか、投票に来ている人よりも、待ち構えているお世話係?の人の方が多いような印象ですが、さすがに日本人だけのスペース。皆、礼儀正しいし、親切で丁寧です。

 しかし、こんなにたくさんの人を配置して、さぞかしお金がかかっているんだろうな・・もうちょっと簡易化して、(できればネット投票)もう少し、節約したらいいのに・・とも思います。

 こんなに何段階にもわたってチェックがいる?と思うほどの厳重な管理の下、投票用紙には、鉛筆で記入してくださいと言われて、それを何重にも封筒に入れて、立会人とやらのサインをもらって、終了です。




 パリの日本大使館は、シャンゼリゼの近く、凱旋門から歩ける範囲のところにあるので、とても気持ちの良いお散歩になります。凱旋門から日本大使館に歩いて行く途中に、一体、私は、この大使館に来るのは、何回目だろう?といつも同じことを思います。

 とはいえ、大した力にはならないながらも、なんとなく国民の義務を果たした気になって、ちょっとだけ満足です。

 一票の力は小さいけれど、だからといって、投票しないというのはあり得ない。よくわからないから・・というのは、言い訳になりません。今はネットでだって、いくらでも演説を聞くこともできるし、情報も得られるし、わからなかったら、理解する努力が必用です。

 選挙権は国民の権利であると同時に義務でもあります。

 しかし、それにしても今回の日本での参議院議員選挙の日程。よりにもよって、夏休みに入った最初の週末、しかも、3連休の中日というのは、なんだか悪意を感じないでもありません。もっと国民が投票しやすい日程を選ぶべきです。


参議院議員選挙 在外投票


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2025年7月9日水曜日

マクロン大統領の英国公式訪問 

  


 マクロン大統領は、ブリジット夫人とともに、フランス国家元首として15年ぶりとなる英国公式訪問を3日間の予定でスタートさせました。

 なんだか、イギリスとは頻繁に行き来をしている印象がありますが、公式訪問という意味では、たしかに久しぶりのことなのかもしれません。前回の公式訪問は、サルコジ大統領の時代だったそうです。

 マクロン大統領夫妻は、公式訪問ということで国賓としての歓迎を受け、その歓迎ぶりは、華やかなもので、英国王室の面々が彼らを出迎えました。

 マクロン大統領夫妻は、ロンドン西部のノースホルト軍事基地に大統領専用機で到着。ディオールの服に身を包んだウィリアム皇太子夫妻がお出迎え。


 大統領夫妻はウィンザー城でチャールズ国王夫妻と合流しました。彼らにとっては、国王夫妻のフランス公式訪問から約2年ぶりのことです。そういえば、あの時、フランスでは、大変な暴動が起こっており、当初の予定が変更されたりして、バタバタだった記憶があります。

 マルセイエイズ(フランス国歌)が流された後、国王とマクロン大統領、カミラ王妃とブリジット夫人がそれぞれの馬車に乗り込み、英国とフランスの国旗が飾られたウィンザーのメインストリートをパレード。


 兵士たちが音楽に合わせて行進したこのパレードには、街頭監視を担当する380人とウィンザー城の中庭で栄誉礼隊180人を含む650人と70頭の馬が動員されたと発表されています。

 英国国王夫妻とマクロン大統領夫妻のこの4人。国王76歳、カミラ妃77歳、ブリジット夫人72歳、そして、一人だけ40代(48歳)のマクロン大統領。少々、妙な感じもしました。


 しかし、この4人の対面シーンの中では、この二人の女性が英国王室の慣習を無視して、挨拶としてキスを交わしたことが、指摘されていました。

 以前にも、エリザベス女王の国葬に参加したマクロン大統領夫妻の立ち振る舞いや服装など、王室への認識を指摘されたりもしたこともあったことを彷彿とさせる一場面でした。

 この後、マクロン大統領は、ウェストミンスター議会のロイヤル・ギャラリーに集まった貴族院と庶民院の議員の前で演説を行い、夜には公式晩餐会が催されました。

 翌日には、ダウニング街でスターマー首相と会談。人工知能に関するイベントに参加し、夜には夕食会。最終日には、両首脳に加えて数人の閣僚も参加しての二国間首脳会談が行われる予定で、特に防衛問題や不法移民対策での協力強化が確認されると見られています。

 ウクライナ戦争により、防衛と安全保障の問題が欧州の懸念事項の最前線に浮上し、大陸の主要軍事大国であり、核兵器保有国でもある両同盟国の関係強化がさらに重要になっています。

 フランスでは、1週間後には、パリ祭を控え、マクロン大統領には、またパレードが待っています。

 ウィリアム皇太子夫妻のディオール



マクロン大統領の英国公式訪問


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